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――1日目
038.『1回目の投票(2)』
しおりを挟む道明寺 晶
「俺も緊張したわ……。
風呂入って寝よう」
有栖川 直斗
「珍しいな、そう言うなんて」
道明寺 晶
「まあな。
明日はお前に任せたわ、直斗」
有栖川 直斗
「おう」
筒井 惣子郎
「本当にみんな、よくやってくれた。
夜の時間も不安だと思うが、今日のところは俺に任せてくれ。
……用心棒の人、よろしく頼む」
七瀬 和華
「……筒井くん、この調子ならきっと上手くいくわ」
筒井 惣子郎
「ああ。ありがとう、七瀬。
さて、11時までに部屋に戻らないとこんなことも意味がなくなる。
各自、入浴を済ませて部屋で休もう」
道明寺 晶
「そうだな。
……俺、先に入っていい?
つーか、五人くらい入れるんだから適当に済まそうぜ」
和歌野 岬
「わたしも早く入りたいわ。
女子はどうしても時間がかかるから男子が先で良いけれど、
全員終わったら知らせてもらえるかしら?
……みんな、申し訳ないけれど、ひとりで入浴させてもらいたいわ」
小日向 花菜
「う……うちは、いいけど」
間宮 果帆
「あたしも構わない。
美海も良いよな?」
白百合 美海
「ええ。
あたしは、最後でいいわ。
髪がこんなに長いから、すごく時間がかかるの」
道明寺 晶
「大丈夫なのか?
11時までには絶対に部屋に戻るんだぞ」
白百合 美海
「大丈夫よ」
道明寺 晶
「………………部屋にドライヤーあったよな」
白百合 美海
「うん。クローゼットにあったわ。
……心配しないで」
間宮 果帆
「アキラ、あたしがちゃんと、
時間までに間に合うように送り届けるよ」
道明寺 晶
「……ああ。頼む」
白百合 美海
「果帆、ありがとう。
……二人とも、心配性ね」
道明寺 晶
「……当たり前だろ。
…………んじゃ、俺、風呂行くわ」
乃木坂 朔也
「俺も行く。……みんな、いいか?」
小田切 冬司
「いいよ、適当に入るから。
上がったら教えて」
千景 勝平
「俺も入るか。着替えは倉庫だったよな」
竜崎 圭吾
「ああ。ジャージがあったから適当に浴場に置いといた。
な、惣子郎」
筒井 惣子郎
「ああ。男子用と女子用で数種類あったから置いといたぞ」
本堂 空太
「さっすが生徒会長!」
有栖川 直斗
「つーか俺らはさっきのメンバーで入んね?
探索したときの」
乃木坂 朔也
「それがいいな。
それに勝平で、五人なら十分だろ」
有栖川 直斗
「つーわけで、空太、行くぞ」
本堂 空太
「お、おう!
じゃあ果帆! えっと、また明日!」
間宮 果帆
「お、おう!
一応、おやすみな!」
本堂 空太
「おやすみ!」
千景 勝平
「由絵、白百合、お前ら、またな」
八木沼 由絵
「うん! 勝平おやすみ~!
……あとで部屋いくかも~!」
千景 勝平
「ばーか!」
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