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第五部 双翼もがれたニケ
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四、
時は十年を遡る――。
急速に進む近代化にパリの街は工事で大わらわだった。まだ十五歳だったが、怪力を誇る左文字は日雇いで工事のアルバイトに明け暮れていた。なにせ鉄骨だろうが、銅線の束だろうが軽々と持ち上げる小さな少年は言葉が解らなくとも、どこの現場でも重宝された。ただ喧嘩っぱやいのが玉に瑕で、その日の労働が終われば毎日現場監督と諍いを起こす。
「くそったれ!! 毎日の金額が変わっているから抗議してんだろうが!! 金!! フラン!! またピンはねしただろって言ってんだよ!!」
小さな身体で汗をかいている筋肉質な男に吼える姿は、犬が騒いでいるようにしか見えない。言葉が解らないので、現場監督も眉間に皺を寄せてフランス語でまくしたてる。フランス語と日本語の罵詈雑言の後、警視庁の留置所にアーヤが迎えに行くのが日課だった。
一方の刹那はというと、酒場の用心棒をしていた。しかし、酒場から追い出した連中に異国人で眉間に傷のある凶器を持った男にやられたと一言申し立てが出れば問答無用で同じく留置所に入れられた。
「あの監督、次に逢ったら鉄骨を投げてやる……!!」
「やめておけ。確実に死ぬぞ。そこまで反省が無いといっそ清々しいな。さて、今日もアーヤは迎えに来てくれるのだろうか」
留置所の隣の牢に入れられた二人を毎日身元引受人にされたアーヤが「……言葉も解らないのによくフランス行きを決意したものね」と呆れ返った言葉を何度聞いたことか。おそらく両手両足の指では足りない。こうも留置所の常連となってしまっては、外出嫌いの彼女が烈火の如く怒るのが目に見えている。
アーヤはまとまった金を持っていたので、モンマルトルに新築されたアパルトマンを買った。刹那と左文字はそのアパルトマンの一室を二人で借りて、家賃の代わりに交代でアーヤの護衛をしていたのだ。
「アーヤはなんでインドを出てきたんだ?」
「故郷で死ぬつもりはなかったからよ。ちょうど飢饉が起きたから、半分は逃げてきたような感じかしら」
「ふうん」
当時の左文字は青々とした精悍な若木のようだった。ちょうど異母兄が行方をくらませてしまい、アーヤは傷心だったところに毎日息をつく暇もない程にこの日本人のでこぼこコンビに振り回されていたから、余計なことを考えずに済んだ。
◇
この奇妙な三人の暮らしにデュークが仲間入りしたのは二年後のことだ。フランス語が話せたアーヤが招かれた上流階級のサロンで出逢ったのだという。彼女に『業』を見出され、家族の記憶から自分を抹消することと引き換えにデュークは仲間入りをした。
「……君達は日頃は何を食べていたのだね」
デュークが険しい顔を作るくらいには、当時のキッチンはピカピカで新品同様だった。食材を買ってくる代わりにデュークがキッチンに立つようになって、生活は一転した。バラバラだったそれぞれの生活は朝昼晩の三食を四人で取るようになった。
「まずはナイフとフォークの使い方から教えることになろうとは……」
上流階級の上客を持つアーヤと違って、テーブルマナーを知らない二人にデュークは懇切丁寧に根気よく教えてくれた。フランス語もややマシになったが、きちんと教えてくれたのはデュークだ。彼にはどれだけ頭を下げても足りないだろう。
近郊のマフィアや破落戸と戦っていれば、それぞれの異能力も解ってくる。特に先陣を切る刹那と左文字の絆は日に日に強くなっていった。
左文字が葛藤を抱えるようになったのはこの頃からだったと思う。刹那と阿吽の呼吸で戦いを進めていけば、自然とデュークやアーヤの四人でも連携が必要とされる。あの美しい黒い魔女はずぼらで、髪結いすら自分ではできないがアーヤは充分に魅力的な女性だ。それなりだった左文字の女性との交友関係が複雑になっていったのは、年下だというだけで相手にされない左文字が諦めの境地にあったからだろう。
「また紅葉を作ってきたの?」
むくれている左文字の左頬を見て、アーヤはけろっと毎度そう言う。左文字もこの時は刹那のように唯一だと思える女性とまだ出会えていないからだと思っていた。
「なあ……自分が殺した女を、生涯の一人だと想い続けられる秘訣とかあるのか?」
左文字が成人した日、刹那の過去には余程の事が無い限り踏み込んで来ない左文字からの質問に刹那は「難しい問いだな」と返した。
「私は両親を知らない。家族を知らない。だから、私を抱きしめてくれたのは彼女が初めてだった。恩師も親のように私の成長を見てくれたが、やはり女性として抱き止めて、受け入れて、愛してくれたのは彼女だけだったからやもしれぬ。言葉にするのは難解だ。そうだな……デュークの言葉のように、この国の流儀で言い表すと好きな相手も自分を好きだと言ってくれるのは奇跡だと……これは心からそう思うのだ」
二人して琥珀色のグラスを傾けながらそんな話をした。今思えば、刹那はひどく遠いところを見ていたように感じる。
案の定、スコッチ半分で潰れた左文字に肩を貸して刹那は帰った。翌日には痛む頭に唸っていると「ははは」と笑いながら水と利尿作用のあるジュニパーベリーのハーブを持ってきてくれた。
「ジュニパーはアーヤからだ。出す物を出せば痛みも消えよう」
侍は嫌いだった。特に父親のせいなのだが、刹那は初対面の時から侍らしくなかった。自由気ままに異国で贖罪をしながら生きる気ままな刹那の面倒を見つつ、面倒を見られて過ごすうちにアーヤへの気持ちも変わった。
「……どう思う?」
アーヤへの気持ちを相談したら「やっと気づいたのか。鈍いにも程があるぞ」と刹那はがっくりと肩を落とした。そんな事を言われても、左文字とて唯一を恋う気持ちが解らなかったのだ。責められても男女の機微など、この大柄な中身を持った青年には解る訳がない。
ましてや、アーヤの中には刹那と左文字両方が住んでいる。デュークは相変わらず女性関係の問題が絶えない左文字にお決まりの説教を垂れるが、フランス式を教えられたところで、『あの』アーヤ相手に歯の浮く台詞が吐けようはずがないと左文字はジレンマとやんわり闘いながら十年の恋を抱えてきた。
――そう、ただ抱えていただけだった。
それで良いとすら思っていたし、新たに加わったアンリの言う通り「仲間内での恋愛とか、面倒くさそうだよね」という意見に心の底から賛成したものだ。
だが、リチャードとルイーズがまたしても左文字の心に波風を立てる。アーヤは過去の男の死に涙し、仲間が増えるごとに左文字は平穏ではいられなくなった。
アーヤは懐が広すぎる、とも思った。情が深いのだ。彼女の心に刹那と自分がいると感じられれば、どうすれば良いのか解らなくなった。
当たり前だが反発ばかりの自分よりも、年上で包容力もある刹那にアーヤが重きを置くのは納得できた。なにより刹那が、この十年間に誰一人として、女を内側に入り込ませなかったのが大きい。嫉妬など無かったのはそれが起因している。
だから踏み出そうと思った。アンリにはめられたとは言え、単純にアーヤが『欲しかった』から。
「……左文字」
付き合い始めて一カ月が経過した頃、彼女が一度だけ寝言で自身の名を呼んだことがある。当然ながら彼女は覚えていない。だが、左文字はそれが嬉しくて仕方がなかった。柄にもなく悶えて、アーヤの額にバレないように口づけたのを覚えている。
「これでいい。この思い出があれば、俺は生きていける」
――アーヤ、十年も拗らせた想いを、たった二か月足らずで俺は終わりを告げた。泣いて別れを惜しむお前の戸惑う眼が、ちゃんと俺を好いてくれていたと伝わって……悪いとは思いながらも気分は良かった。
もう戻れない。今後の彼女を、誰が幸せにしてくれるのかだけが心配で心残りではある。
アーヤは強いくせに弱いから――。
左文字はマルセイユへの鉄道に揺られ、真っ暗な車窓から流れ行く夜の田園風景を眺め――祈った。
名前も知らない誰か。俺にできなかった分、あのややこしくて美しい女を幸せにしてやってくれ、と。
流れ星が一つ、紺青の夜空に流れた事を左文字は知らない。
★続...
時は十年を遡る――。
急速に進む近代化にパリの街は工事で大わらわだった。まだ十五歳だったが、怪力を誇る左文字は日雇いで工事のアルバイトに明け暮れていた。なにせ鉄骨だろうが、銅線の束だろうが軽々と持ち上げる小さな少年は言葉が解らなくとも、どこの現場でも重宝された。ただ喧嘩っぱやいのが玉に瑕で、その日の労働が終われば毎日現場監督と諍いを起こす。
「くそったれ!! 毎日の金額が変わっているから抗議してんだろうが!! 金!! フラン!! またピンはねしただろって言ってんだよ!!」
小さな身体で汗をかいている筋肉質な男に吼える姿は、犬が騒いでいるようにしか見えない。言葉が解らないので、現場監督も眉間に皺を寄せてフランス語でまくしたてる。フランス語と日本語の罵詈雑言の後、警視庁の留置所にアーヤが迎えに行くのが日課だった。
一方の刹那はというと、酒場の用心棒をしていた。しかし、酒場から追い出した連中に異国人で眉間に傷のある凶器を持った男にやられたと一言申し立てが出れば問答無用で同じく留置所に入れられた。
「あの監督、次に逢ったら鉄骨を投げてやる……!!」
「やめておけ。確実に死ぬぞ。そこまで反省が無いといっそ清々しいな。さて、今日もアーヤは迎えに来てくれるのだろうか」
留置所の隣の牢に入れられた二人を毎日身元引受人にされたアーヤが「……言葉も解らないのによくフランス行きを決意したものね」と呆れ返った言葉を何度聞いたことか。おそらく両手両足の指では足りない。こうも留置所の常連となってしまっては、外出嫌いの彼女が烈火の如く怒るのが目に見えている。
アーヤはまとまった金を持っていたので、モンマルトルに新築されたアパルトマンを買った。刹那と左文字はそのアパルトマンの一室を二人で借りて、家賃の代わりに交代でアーヤの護衛をしていたのだ。
「アーヤはなんでインドを出てきたんだ?」
「故郷で死ぬつもりはなかったからよ。ちょうど飢饉が起きたから、半分は逃げてきたような感じかしら」
「ふうん」
当時の左文字は青々とした精悍な若木のようだった。ちょうど異母兄が行方をくらませてしまい、アーヤは傷心だったところに毎日息をつく暇もない程にこの日本人のでこぼこコンビに振り回されていたから、余計なことを考えずに済んだ。
◇
この奇妙な三人の暮らしにデュークが仲間入りしたのは二年後のことだ。フランス語が話せたアーヤが招かれた上流階級のサロンで出逢ったのだという。彼女に『業』を見出され、家族の記憶から自分を抹消することと引き換えにデュークは仲間入りをした。
「……君達は日頃は何を食べていたのだね」
デュークが険しい顔を作るくらいには、当時のキッチンはピカピカで新品同様だった。食材を買ってくる代わりにデュークがキッチンに立つようになって、生活は一転した。バラバラだったそれぞれの生活は朝昼晩の三食を四人で取るようになった。
「まずはナイフとフォークの使い方から教えることになろうとは……」
上流階級の上客を持つアーヤと違って、テーブルマナーを知らない二人にデュークは懇切丁寧に根気よく教えてくれた。フランス語もややマシになったが、きちんと教えてくれたのはデュークだ。彼にはどれだけ頭を下げても足りないだろう。
近郊のマフィアや破落戸と戦っていれば、それぞれの異能力も解ってくる。特に先陣を切る刹那と左文字の絆は日に日に強くなっていった。
左文字が葛藤を抱えるようになったのはこの頃からだったと思う。刹那と阿吽の呼吸で戦いを進めていけば、自然とデュークやアーヤの四人でも連携が必要とされる。あの美しい黒い魔女はずぼらで、髪結いすら自分ではできないがアーヤは充分に魅力的な女性だ。それなりだった左文字の女性との交友関係が複雑になっていったのは、年下だというだけで相手にされない左文字が諦めの境地にあったからだろう。
「また紅葉を作ってきたの?」
むくれている左文字の左頬を見て、アーヤはけろっと毎度そう言う。左文字もこの時は刹那のように唯一だと思える女性とまだ出会えていないからだと思っていた。
「なあ……自分が殺した女を、生涯の一人だと想い続けられる秘訣とかあるのか?」
左文字が成人した日、刹那の過去には余程の事が無い限り踏み込んで来ない左文字からの質問に刹那は「難しい問いだな」と返した。
「私は両親を知らない。家族を知らない。だから、私を抱きしめてくれたのは彼女が初めてだった。恩師も親のように私の成長を見てくれたが、やはり女性として抱き止めて、受け入れて、愛してくれたのは彼女だけだったからやもしれぬ。言葉にするのは難解だ。そうだな……デュークの言葉のように、この国の流儀で言い表すと好きな相手も自分を好きだと言ってくれるのは奇跡だと……これは心からそう思うのだ」
二人して琥珀色のグラスを傾けながらそんな話をした。今思えば、刹那はひどく遠いところを見ていたように感じる。
案の定、スコッチ半分で潰れた左文字に肩を貸して刹那は帰った。翌日には痛む頭に唸っていると「ははは」と笑いながら水と利尿作用のあるジュニパーベリーのハーブを持ってきてくれた。
「ジュニパーはアーヤからだ。出す物を出せば痛みも消えよう」
侍は嫌いだった。特に父親のせいなのだが、刹那は初対面の時から侍らしくなかった。自由気ままに異国で贖罪をしながら生きる気ままな刹那の面倒を見つつ、面倒を見られて過ごすうちにアーヤへの気持ちも変わった。
「……どう思う?」
アーヤへの気持ちを相談したら「やっと気づいたのか。鈍いにも程があるぞ」と刹那はがっくりと肩を落とした。そんな事を言われても、左文字とて唯一を恋う気持ちが解らなかったのだ。責められても男女の機微など、この大柄な中身を持った青年には解る訳がない。
ましてや、アーヤの中には刹那と左文字両方が住んでいる。デュークは相変わらず女性関係の問題が絶えない左文字にお決まりの説教を垂れるが、フランス式を教えられたところで、『あの』アーヤ相手に歯の浮く台詞が吐けようはずがないと左文字はジレンマとやんわり闘いながら十年の恋を抱えてきた。
――そう、ただ抱えていただけだった。
それで良いとすら思っていたし、新たに加わったアンリの言う通り「仲間内での恋愛とか、面倒くさそうだよね」という意見に心の底から賛成したものだ。
だが、リチャードとルイーズがまたしても左文字の心に波風を立てる。アーヤは過去の男の死に涙し、仲間が増えるごとに左文字は平穏ではいられなくなった。
アーヤは懐が広すぎる、とも思った。情が深いのだ。彼女の心に刹那と自分がいると感じられれば、どうすれば良いのか解らなくなった。
当たり前だが反発ばかりの自分よりも、年上で包容力もある刹那にアーヤが重きを置くのは納得できた。なにより刹那が、この十年間に誰一人として、女を内側に入り込ませなかったのが大きい。嫉妬など無かったのはそれが起因している。
だから踏み出そうと思った。アンリにはめられたとは言え、単純にアーヤが『欲しかった』から。
「……左文字」
付き合い始めて一カ月が経過した頃、彼女が一度だけ寝言で自身の名を呼んだことがある。当然ながら彼女は覚えていない。だが、左文字はそれが嬉しくて仕方がなかった。柄にもなく悶えて、アーヤの額にバレないように口づけたのを覚えている。
「これでいい。この思い出があれば、俺は生きていける」
――アーヤ、十年も拗らせた想いを、たった二か月足らずで俺は終わりを告げた。泣いて別れを惜しむお前の戸惑う眼が、ちゃんと俺を好いてくれていたと伝わって……悪いとは思いながらも気分は良かった。
もう戻れない。今後の彼女を、誰が幸せにしてくれるのかだけが心配で心残りではある。
アーヤは強いくせに弱いから――。
左文字はマルセイユへの鉄道に揺られ、真っ暗な車窓から流れ行く夜の田園風景を眺め――祈った。
名前も知らない誰か。俺にできなかった分、あのややこしくて美しい女を幸せにしてやってくれ、と。
流れ星が一つ、紺青の夜空に流れた事を左文字は知らない。
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