69 / 76
第四部 血染めの十字架篇
【番外編】「仮面舞踏会(マスカレード)」 後篇
しおりを挟む
【番外編】「仮面舞踏会」後篇
林檎の匂いを追って、茂みに身を潜めていた刹那と左文字は、一人の男の姿を庭園の中心にある小型の噴水前で発見した。音も無く二人は近寄り、そろりと抜刀した『籠釣瓶』の透明な鞘を男の頭に投げつけた。
「うわあ!!」
吃驚した男は、バランスを崩して尻餅をついた。噴水にはまるかと思ったが、身体がするりと噴水も、そこにたまる水すら通過してしまった。
「お前……アルフレッドか!?」
三日前に刑事部屋でアランからこの依頼を聞いていた時に冷やかした歯の黄ばんだ老年刑事がそこには座り込んで項垂れていた。
「貴殿が怪盗ロベス・ピエールか? どうにも今回の話はおかしな点が多すぎるのだが」
腹の出たアルフレッドは草露にイヴニングスーツが濡れるのも厭わず、刹那と左文字の前で真実を語り始めた。
「……なんで解ったんだ?」
「整髪料のポマードの匂いだな。近年は動物性油脂を原料にしたものが主流だ。元は林檎を使っていたと言うが、年配の者の中にはまだ林檎のポマードを好むものがいる。その匂いを追ってきたが、そもそも怪盗も、被害届の話もでっちあげなのではないか?」
刹那の指摘にアルフレッドは視線を逸らして沈黙を決め込む。無言は肯定だ。
「なんで被害届まででっちあげる必要があるんだ?」
「被害届の全ては虚構では無い。一件だけは真実だ。自身の異能力を試したかったのだろう。透明化ではない。ただ物質や水すらもすり抜ける。この能力を最初に発見してしまったら、人間の取る行動はおおよそ決まる。刑事でありながら、どこかから金品を盗んでしまった。それを怪盗のせいにしたかったのだ」
予定が狂ってしまったのは最初の一件を誤魔化す為にグランゼ伯爵邸に送った予告状の件で、アランが左文字達に依頼してしまったことだった。仕方なく、アルフレッドは計画を実行に移した。
しかし、それが裏目に出て現在の状態となってしまったということだ。
「……アランがお前らにさえ依頼しなけりゃ、何もしなかったのに……」
まるで反省の色が見られないアルフレッドに左文字の豪快な拳が頬に放たれた。刹那は止めるでもなく、ただその様子を見物するに徹した。おそらくはの一本は折れているだろうが、同情の余地はない。
「けっ、見損なったぜ。刑事が泥棒になりさがっておきながら反省も無しかよ」
左文字の一発で気絶しているアルフレッドは、とてもヴィドックにはなれはしなかった。
「お主も、これで安請け合いはするなよ。いい教訓になったろう」
刹那は噴水近辺に落ちている『籠釣瓶』の鞘を拾うと、抜き身の刀身を鞘に納めた。
「で、こいつはどうするんだ?」
「中にアラン刑事がいるはずだ。伝えて豚箱行きだな。我々はせっかくだ。舞踏会を楽しもう。パートナーをほったらかしにしたなどとデュークにバレたら、説教コースだ」
その後は、アラン刑事に詳細を話して気絶しているアルフレッドをアラン刑事に引き渡し、料理を楽しんでいたアーヤと葵の下へと戻った。
「あら、随分早かったのね」
「まあな。ところでアンリ、お主も一人か? デュークはまさか……」
「うん。厨房を見てくるって」
やっぱりか、と彼の料理への飽くなき探求心に驚きを隠せない。リチャードとルイーズは、二人でダンスフロアに行ってしまったらしい。
「ふむ。あの二人の独壇場も悪くはないが、せっかくなので我らも行こうか。アンリ、どうする?」
「あ、ダンスに参加するの? じゃあ、三組で誰が一番上手だったか、審査してあげるよ」
勝負事となれば左文字も無言でアーヤの手を取った。葵は「わ、私、社交ダンスはできません!!」と尻込みするので刹那は仮面越しに目を細めた。
「私は多少心得がある。リードするゆえ、ゆっくりで構わぬ。空気を楽しめ」
新たな二組がダンスフロアに入って、ざわめきが大きくなった。葵はたどたどしく刹那の手を取り、広い背に手を回してゆっくりとステップを踏む。刹那が耳元でレクチャーするのがくすぐったくてならない。
「……刹那さん」
「どうした?」
「えっと、一歩分の距離……超えてしまっていますよ?」
「言ったろう? 空気を楽しむといい。今は私もそういうことは考えてはおらぬよ。楽しいか?」
「洋式は恥ずかしいです。でも今は刹那さんに近づけて、本音では心のそこから喜んでいます」
葵の正直な回答に、刹那も笑みが零れた。
「ちょっと意外」
「なにが?」
「粗野なあんたがダンスなんかできたことよ」
「……こっちに来たばかりの時に刹那と一緒にバイト先で教わったんだよ。女に足を踏まれまくったがな」
左文字が苦々しい顔をするので、アーヤはぷっと笑ったが、なにか面白くないものを感じてわざと左文字の手に爪を立てた。だが、けろっとして「なんだ?」と平然と返された。
「別に」
「それより、帰ったらまたローブ着ろよな」
「言われなくてもそうするわよ。寒いんだもん」
目のやりどころに困る、と左文字は口にはせずにアーヤの手を握ってステップを踏んだ。
◇
隠れ家に帰宅すると「三組ともそれなりに良かったけど、やっぱり自然だったのは左文字とアーヤかな」と厳しい評価が待っていた。
慣れないイヴニングコートとポマードで固められた髪を梳かしたくて、左文字と刹那は競ってバスルームに飛び込んだ。やはり力では左文字に勝てず、刹那はとりあえずスーツから長着には着替えて、暖炉の前に座った。
「デューク、新作の料理の参考になったか?」
「素晴らしい収穫であった。そちらも、事件は無事解決したようで何より」
暖炉の前を通りかかったデュークに、刹那は「では、新作を楽しみにしておこう」と子供のような眼つきをした。
「私達、本当になにもしてなかったよね」
「元々、左文字にやらせる案件だった。お主らが気にすることではないさ。舞踏会は楽しんだなら、それで充分」
ルイーズとリチャードは刹那と談笑しながら、左文字が風呂から上げるのを待った。葵は知ってしまった一歩分の向こう側に、複雑な心境を噛みしめている。
アーヤは髪を下ろすと、やはりローブでもこもこになった。アンリが「えー、せっかくのおっぱい……」と名残を惜しむと、「見世物じゃないの!!」とサラサラの金髪を一束引っ張られた。
◇
パリの冬は深まる。今日は雪が降らなかったが、じきにノエル (クリスマス)が控えている。
聖夜に神様とのデートを楽しむような殊勝な者はここにはいないが、皆がノエルに待っている。デュークの魂が込められた料理が待ち受けていることを知って、それを心待ちにしているのだった。
――温かい仮初の家の深き『業』を背負った仲間達。夜が明けたらマロニエの毬を拾ってリースを作る準備をしよう、と皆は口々にノエルを待ちわびるのだった。
★了...
林檎の匂いを追って、茂みに身を潜めていた刹那と左文字は、一人の男の姿を庭園の中心にある小型の噴水前で発見した。音も無く二人は近寄り、そろりと抜刀した『籠釣瓶』の透明な鞘を男の頭に投げつけた。
「うわあ!!」
吃驚した男は、バランスを崩して尻餅をついた。噴水にはまるかと思ったが、身体がするりと噴水も、そこにたまる水すら通過してしまった。
「お前……アルフレッドか!?」
三日前に刑事部屋でアランからこの依頼を聞いていた時に冷やかした歯の黄ばんだ老年刑事がそこには座り込んで項垂れていた。
「貴殿が怪盗ロベス・ピエールか? どうにも今回の話はおかしな点が多すぎるのだが」
腹の出たアルフレッドは草露にイヴニングスーツが濡れるのも厭わず、刹那と左文字の前で真実を語り始めた。
「……なんで解ったんだ?」
「整髪料のポマードの匂いだな。近年は動物性油脂を原料にしたものが主流だ。元は林檎を使っていたと言うが、年配の者の中にはまだ林檎のポマードを好むものがいる。その匂いを追ってきたが、そもそも怪盗も、被害届の話もでっちあげなのではないか?」
刹那の指摘にアルフレッドは視線を逸らして沈黙を決め込む。無言は肯定だ。
「なんで被害届まででっちあげる必要があるんだ?」
「被害届の全ては虚構では無い。一件だけは真実だ。自身の異能力を試したかったのだろう。透明化ではない。ただ物質や水すらもすり抜ける。この能力を最初に発見してしまったら、人間の取る行動はおおよそ決まる。刑事でありながら、どこかから金品を盗んでしまった。それを怪盗のせいにしたかったのだ」
予定が狂ってしまったのは最初の一件を誤魔化す為にグランゼ伯爵邸に送った予告状の件で、アランが左文字達に依頼してしまったことだった。仕方なく、アルフレッドは計画を実行に移した。
しかし、それが裏目に出て現在の状態となってしまったということだ。
「……アランがお前らにさえ依頼しなけりゃ、何もしなかったのに……」
まるで反省の色が見られないアルフレッドに左文字の豪快な拳が頬に放たれた。刹那は止めるでもなく、ただその様子を見物するに徹した。おそらくはの一本は折れているだろうが、同情の余地はない。
「けっ、見損なったぜ。刑事が泥棒になりさがっておきながら反省も無しかよ」
左文字の一発で気絶しているアルフレッドは、とてもヴィドックにはなれはしなかった。
「お主も、これで安請け合いはするなよ。いい教訓になったろう」
刹那は噴水近辺に落ちている『籠釣瓶』の鞘を拾うと、抜き身の刀身を鞘に納めた。
「で、こいつはどうするんだ?」
「中にアラン刑事がいるはずだ。伝えて豚箱行きだな。我々はせっかくだ。舞踏会を楽しもう。パートナーをほったらかしにしたなどとデュークにバレたら、説教コースだ」
その後は、アラン刑事に詳細を話して気絶しているアルフレッドをアラン刑事に引き渡し、料理を楽しんでいたアーヤと葵の下へと戻った。
「あら、随分早かったのね」
「まあな。ところでアンリ、お主も一人か? デュークはまさか……」
「うん。厨房を見てくるって」
やっぱりか、と彼の料理への飽くなき探求心に驚きを隠せない。リチャードとルイーズは、二人でダンスフロアに行ってしまったらしい。
「ふむ。あの二人の独壇場も悪くはないが、せっかくなので我らも行こうか。アンリ、どうする?」
「あ、ダンスに参加するの? じゃあ、三組で誰が一番上手だったか、審査してあげるよ」
勝負事となれば左文字も無言でアーヤの手を取った。葵は「わ、私、社交ダンスはできません!!」と尻込みするので刹那は仮面越しに目を細めた。
「私は多少心得がある。リードするゆえ、ゆっくりで構わぬ。空気を楽しめ」
新たな二組がダンスフロアに入って、ざわめきが大きくなった。葵はたどたどしく刹那の手を取り、広い背に手を回してゆっくりとステップを踏む。刹那が耳元でレクチャーするのがくすぐったくてならない。
「……刹那さん」
「どうした?」
「えっと、一歩分の距離……超えてしまっていますよ?」
「言ったろう? 空気を楽しむといい。今は私もそういうことは考えてはおらぬよ。楽しいか?」
「洋式は恥ずかしいです。でも今は刹那さんに近づけて、本音では心のそこから喜んでいます」
葵の正直な回答に、刹那も笑みが零れた。
「ちょっと意外」
「なにが?」
「粗野なあんたがダンスなんかできたことよ」
「……こっちに来たばかりの時に刹那と一緒にバイト先で教わったんだよ。女に足を踏まれまくったがな」
左文字が苦々しい顔をするので、アーヤはぷっと笑ったが、なにか面白くないものを感じてわざと左文字の手に爪を立てた。だが、けろっとして「なんだ?」と平然と返された。
「別に」
「それより、帰ったらまたローブ着ろよな」
「言われなくてもそうするわよ。寒いんだもん」
目のやりどころに困る、と左文字は口にはせずにアーヤの手を握ってステップを踏んだ。
◇
隠れ家に帰宅すると「三組ともそれなりに良かったけど、やっぱり自然だったのは左文字とアーヤかな」と厳しい評価が待っていた。
慣れないイヴニングコートとポマードで固められた髪を梳かしたくて、左文字と刹那は競ってバスルームに飛び込んだ。やはり力では左文字に勝てず、刹那はとりあえずスーツから長着には着替えて、暖炉の前に座った。
「デューク、新作の料理の参考になったか?」
「素晴らしい収穫であった。そちらも、事件は無事解決したようで何より」
暖炉の前を通りかかったデュークに、刹那は「では、新作を楽しみにしておこう」と子供のような眼つきをした。
「私達、本当になにもしてなかったよね」
「元々、左文字にやらせる案件だった。お主らが気にすることではないさ。舞踏会は楽しんだなら、それで充分」
ルイーズとリチャードは刹那と談笑しながら、左文字が風呂から上げるのを待った。葵は知ってしまった一歩分の向こう側に、複雑な心境を噛みしめている。
アーヤは髪を下ろすと、やはりローブでもこもこになった。アンリが「えー、せっかくのおっぱい……」と名残を惜しむと、「見世物じゃないの!!」とサラサラの金髪を一束引っ張られた。
◇
パリの冬は深まる。今日は雪が降らなかったが、じきにノエル (クリスマス)が控えている。
聖夜に神様とのデートを楽しむような殊勝な者はここにはいないが、皆がノエルに待っている。デュークの魂が込められた料理が待ち受けていることを知って、それを心待ちにしているのだった。
――温かい仮初の家の深き『業』を背負った仲間達。夜が明けたらマロニエの毬を拾ってリースを作る準備をしよう、と皆は口々にノエルを待ちわびるのだった。
★了...
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
【完結】生贄娘と呪われ神の契約婚
乙原ゆん
キャラ文芸
生け贄として崖に身を投じた少女は、呪われし神の伴侶となる――。
二年前から不作が続く村のため、自ら志願し生け贄となった香世。
しかし、守り神の姿は言い伝えられているものとは違い、黒い子犬の姿だった。
生け贄など不要という子犬――白麗は、香世に、残念ながら今の自分に村を救う力はないと告げる。
それでも諦められない香世に、白麗は契約結婚を提案するが――。
これは、契約で神の妻となった香世が、亡き父に教わった薬草茶で夫となった神を救い、本当の意味で夫婦となる物語。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

ニンジャマスター・ダイヤ
竹井ゴールド
キャラ文芸
沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。
大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。
沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる