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第四部 血染めの十字架篇
4-15
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十五、
どくどくと葵の首から溢れ出る血を、刹那はひたすら手拭いで抑えつけていた。
数分もしない間に駆けつけたルィアンとZEROに「代われ」と命じられ、突き飛ばされるように入れ替わった。
「……これは……!? ZERO!! 出血は私が止める。お前は『白蛇神』に葵の頭を喰わせろ」
「え、は、はい!!」
ルィアンが蒼白の葵の首に手を当てると、出血はピタリと止まり傷口も消えた。ZEROは上司の命令通り、右手を白蛇に変えて葵の頭部を喰わせた――正確には『白蛇神』が喰ったように葵の頭をすり抜け、もごもごと口を動かして大豆一粒大の黒いサイコロ状の物をルィアンの手に吐き出した。
「さて……処置は終わったが、彼女の体力がどこまで持つかだな。どうしてまたこんな事態になったのか、説明願おう。刹那、君はどうする? ここで話しても構わぬが?」
ZEROによってベッドに運ばれ慎重に横たえられた葵を、ただ茫然と見ていた刹那に、ルィアンは見下ろして問いを投げる。
「……応接室へ行こう。皆にも解るように説明を願いたい」
刹那はよろりと立ち上がった。また少し伸びた前髪のせいで影の落ちた暗い気が、無意識に仲間でさえ彼を遠巻きにした。
◇
ルィアンは全員が応接室に揃った全員に示したのは、あの黒いサイコロだった。
「抜かったな。葵もまた例の『夢の残骸』の一人だった。これは葵の脳に埋め込まれた呪詛だ。どういう条件下で発動するのかは解明しようがないが、おそらく最初から埋め込まれてはいなかったはずだ」
ルィアンは指でサイコロをもてあそびながらつらつらと語る。
「この呪詛はまだ新しい。そして葵が裏切るか否かなど未来予知ができない限りは不可能。以上を加味して考えると、埋め込まれた時期としては浚われた時が可能性としては高い。ビニが打った薬とやらにでも仕込んでいたんだろう」
あんな幼気で純粋な少女まで道具として使う。恨むべきはビニだが、奴はもう居ない。刹那は行き場のない仄暗い怒りを腹の中で燃やし続ける。
普段よりも少し低い声で刹那はルィアンに問うた。
「目覚めた葵は……これまでと同じように生活ができるのだろうか?」
「目覚めれば、の話だな。アンリのように神経を傷つけてはおらぬゆえ、只人として生きる分には問題あるまい。剣を取るかは彼女次第だ」
「そうか」と刹那は立ち上がると、ルィアンの前に立った。
「『黒蛇神』を貸して頂きたい」
「……どこに繫げる気だ?」
「イタリア。ローマ。カトリックで最も貴き方の下へ。そして、『ドクトル』と『夢の残骸』。皆には悪いが、もう待ちの戦法では腸が煮えすぎた。……教皇閣下は多少脅すだけだ。殺しはしない。だが、マデリカの者達は――髪の一筋も遺さぬ」
ぞくり、と全員が刹那の冷たく日頃の彼からは思い至らない双眸に足元から震えが上がってきた。これが修羅としての刹那かと思う一方、どこか修羅とは違う怒り方だと訝しむ。言葉にするのが難しく、敵陣に一人で乗り込もうとする刹那にかける言葉が見当たらない。
いつもの彼と比較しても微々たる変化だ。だが、左文字だけは「刹那」と一人で戦おうとする刹那を呼び止めた。
「教皇のところへはお前に任せる――だが、こちらにはルイーズが居る。お前個人の恨みつらみなら、俺は口を挟まねえがな。まだルイーズの父親の件も残ってんだ。独断専行は認めねえぞ」
左文字の言葉に、刹那は振り向きすらしない。両者の間に流れる居心地の悪い空気が胸をざわつかせる。絶対にこちらを向こうとしない刹那に焦れたのか、左文字が立ちあがって刹那の尻を軽く蹴とばした。
「聞いてんのか、ぼろ侍」
容赦のないそれに、しばしの沈黙の後、緊迫した空気がたわむ。
「聞いておるさ」
やっと二人で顔を見合わせて笑い、全員がようやく呼吸をできるように感じた。アンリが「セツナ、心臓に悪いよお」と唇を尖らせる。それにも「すまぬ」と困ったように笑って、刹那はルィアンに向き直った。
「改めてお願い致す。『黒蛇神』をお貸し願いたい。教皇閣下の下へ」
「良いだろう。君へのツケは、まあ、その内に馬車馬のように働いてもらうとしよう」
珍しく左の口角を上げて王様然として笑みをたたえるルィアンにも刹那は「承知仕った」と答えた。
◇
第二百五十六代・ローマ教皇レオ十三世は執務を終えて、自室のソファに深く腰掛けた。執務で疲れ切った垂れ目がちな目頭を揉む。まだ『魔女』の駆逐報告は入っていない。今日も不発に終わったか、と御歳七十九になる教皇は、少々うつらうつらと舟を漕ぎ始めた。
だが、突如、ソファを背もたれを突き刺して彼の首筋に冷たい細身の剣が突きつけられ息をのんだ。
「『魔女』などいない。御身可愛ければ、今後一切の無粋は禁物として頂こう。これは忠告では無い。警告だ。貴き御方、よろしいか?」
イタリア語ではない。おそらくはフランス語だったと思う。しかし、それは脳内にイタリア語として響き渡った。
冷や汗が出る。震えが止まらない。急激に喉が渇いた。
煌めく白刃に、上下した喉ぼとけが斬り裂かれるのは、まるで今か今かと処刑の執行を待つ気分だ。
「S,Si (わ、わかった)」
なんとかその一言を絞り出すと、白刃は「ゆめゆめお忘れにならぬよう。次は猶予も無くその首を頂戴致す」と告げて、白刃はすうっと無音で消えた。
ソファの背後を確認したかったが、全身が脱力してしまった教皇は、ずるずるとソファから滑り落ちた。
『黒蛇神』から出てきた刹那は、ふうと一息つくと不可視化を解いていた『籠釣瓶』を鞘に戻しながら戻ってきた。再び不可視の状態にするとルイーズに微笑む。
「もう大丈夫だ。後はマデリカだな。そちらもおいおい片付けるとしよう」
刹那はそう告げると、応接室を出て行った。
「どこ行くんだろう?」
「葵のところに決まってんだろ。……残酷なんだか、優しすぎるのか……相方の俺でもわかんね」
アンリの疑問に、ふあっと大きな欠伸をして眠りかけの左文字が答える。アンリは「サモンジも充分解りにくいよ」と嘆息して、自身も車いすを押してベッドに向かった。
◇
刹那は灯りも点さず、月明かりだけで葵の枕元まで歩み寄った。ルィアンの術のおかげかパジャマも血液は消え、ただ深く眠っているように見える。
「……いつかのアンリのようだな……」
ひやりとした首に手を当てれば、弱々しいが確かに脈があることにほっとする。また非情だと言われる覚悟はある。
心はやれない。今でも紅緒を想う気持ちは変わらないのに、葵が生きている現実に心底ほっとしている。優柔不断なのは重々承知。だが、いつも曇りのない眼で刹那を呼ぶ、あの小鳥のような声をもう一度聴かせて欲しい。
「……起きたらまた一歩分の距離で笑ってくれるのだろうな、君は」
葵にそう囁きかけて、刹那はそっと部屋を出た。入れ替わりに部屋に入って行ったルイーズが袖を引いた。
「セツナには何度言っても言い足りないの。――本当に、ありがとう!! 葵ちゃん、きっと幸せに目覚めるよ……!!」
「ああ、そう願っている」
刹那はルイーズの頭をぽんと撫でると「おやすみ」と言い残して行ってしまった。
ルイーズは喉元まで出かけた言葉を飲みこんだ。
――葵をちゃんと愛してやって欲しい、と。
しかし、それは禁句だ。人の心は自由にはできないとは頭では理解している。
親友の幸せは眼の前にあるのに、刹那の真の幸せはこの世には存在しない。
主よ、人の世の喜びとはなんですか?
ルイーズは自身に加護をもたらしてはくれない存在に問うてしまうほど、あの二人をもどかしいと、部屋の窓から瞬く星に問うた。今日は薄い雲のせいで月はちゃんと見えなかった。
★続...
どくどくと葵の首から溢れ出る血を、刹那はひたすら手拭いで抑えつけていた。
数分もしない間に駆けつけたルィアンとZEROに「代われ」と命じられ、突き飛ばされるように入れ替わった。
「……これは……!? ZERO!! 出血は私が止める。お前は『白蛇神』に葵の頭を喰わせろ」
「え、は、はい!!」
ルィアンが蒼白の葵の首に手を当てると、出血はピタリと止まり傷口も消えた。ZEROは上司の命令通り、右手を白蛇に変えて葵の頭部を喰わせた――正確には『白蛇神』が喰ったように葵の頭をすり抜け、もごもごと口を動かして大豆一粒大の黒いサイコロ状の物をルィアンの手に吐き出した。
「さて……処置は終わったが、彼女の体力がどこまで持つかだな。どうしてまたこんな事態になったのか、説明願おう。刹那、君はどうする? ここで話しても構わぬが?」
ZEROによってベッドに運ばれ慎重に横たえられた葵を、ただ茫然と見ていた刹那に、ルィアンは見下ろして問いを投げる。
「……応接室へ行こう。皆にも解るように説明を願いたい」
刹那はよろりと立ち上がった。また少し伸びた前髪のせいで影の落ちた暗い気が、無意識に仲間でさえ彼を遠巻きにした。
◇
ルィアンは全員が応接室に揃った全員に示したのは、あの黒いサイコロだった。
「抜かったな。葵もまた例の『夢の残骸』の一人だった。これは葵の脳に埋め込まれた呪詛だ。どういう条件下で発動するのかは解明しようがないが、おそらく最初から埋め込まれてはいなかったはずだ」
ルィアンは指でサイコロをもてあそびながらつらつらと語る。
「この呪詛はまだ新しい。そして葵が裏切るか否かなど未来予知ができない限りは不可能。以上を加味して考えると、埋め込まれた時期としては浚われた時が可能性としては高い。ビニが打った薬とやらにでも仕込んでいたんだろう」
あんな幼気で純粋な少女まで道具として使う。恨むべきはビニだが、奴はもう居ない。刹那は行き場のない仄暗い怒りを腹の中で燃やし続ける。
普段よりも少し低い声で刹那はルィアンに問うた。
「目覚めた葵は……これまでと同じように生活ができるのだろうか?」
「目覚めれば、の話だな。アンリのように神経を傷つけてはおらぬゆえ、只人として生きる分には問題あるまい。剣を取るかは彼女次第だ」
「そうか」と刹那は立ち上がると、ルィアンの前に立った。
「『黒蛇神』を貸して頂きたい」
「……どこに繫げる気だ?」
「イタリア。ローマ。カトリックで最も貴き方の下へ。そして、『ドクトル』と『夢の残骸』。皆には悪いが、もう待ちの戦法では腸が煮えすぎた。……教皇閣下は多少脅すだけだ。殺しはしない。だが、マデリカの者達は――髪の一筋も遺さぬ」
ぞくり、と全員が刹那の冷たく日頃の彼からは思い至らない双眸に足元から震えが上がってきた。これが修羅としての刹那かと思う一方、どこか修羅とは違う怒り方だと訝しむ。言葉にするのが難しく、敵陣に一人で乗り込もうとする刹那にかける言葉が見当たらない。
いつもの彼と比較しても微々たる変化だ。だが、左文字だけは「刹那」と一人で戦おうとする刹那を呼び止めた。
「教皇のところへはお前に任せる――だが、こちらにはルイーズが居る。お前個人の恨みつらみなら、俺は口を挟まねえがな。まだルイーズの父親の件も残ってんだ。独断専行は認めねえぞ」
左文字の言葉に、刹那は振り向きすらしない。両者の間に流れる居心地の悪い空気が胸をざわつかせる。絶対にこちらを向こうとしない刹那に焦れたのか、左文字が立ちあがって刹那の尻を軽く蹴とばした。
「聞いてんのか、ぼろ侍」
容赦のないそれに、しばしの沈黙の後、緊迫した空気がたわむ。
「聞いておるさ」
やっと二人で顔を見合わせて笑い、全員がようやく呼吸をできるように感じた。アンリが「セツナ、心臓に悪いよお」と唇を尖らせる。それにも「すまぬ」と困ったように笑って、刹那はルィアンに向き直った。
「改めてお願い致す。『黒蛇神』をお貸し願いたい。教皇閣下の下へ」
「良いだろう。君へのツケは、まあ、その内に馬車馬のように働いてもらうとしよう」
珍しく左の口角を上げて王様然として笑みをたたえるルィアンにも刹那は「承知仕った」と答えた。
◇
第二百五十六代・ローマ教皇レオ十三世は執務を終えて、自室のソファに深く腰掛けた。執務で疲れ切った垂れ目がちな目頭を揉む。まだ『魔女』の駆逐報告は入っていない。今日も不発に終わったか、と御歳七十九になる教皇は、少々うつらうつらと舟を漕ぎ始めた。
だが、突如、ソファを背もたれを突き刺して彼の首筋に冷たい細身の剣が突きつけられ息をのんだ。
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イタリア語ではない。おそらくはフランス語だったと思う。しかし、それは脳内にイタリア語として響き渡った。
冷や汗が出る。震えが止まらない。急激に喉が渇いた。
煌めく白刃に、上下した喉ぼとけが斬り裂かれるのは、まるで今か今かと処刑の執行を待つ気分だ。
「S,Si (わ、わかった)」
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ソファの背後を確認したかったが、全身が脱力してしまった教皇は、ずるずるとソファから滑り落ちた。
『黒蛇神』から出てきた刹那は、ふうと一息つくと不可視化を解いていた『籠釣瓶』を鞘に戻しながら戻ってきた。再び不可視の状態にするとルイーズに微笑む。
「もう大丈夫だ。後はマデリカだな。そちらもおいおい片付けるとしよう」
刹那はそう告げると、応接室を出て行った。
「どこ行くんだろう?」
「葵のところに決まってんだろ。……残酷なんだか、優しすぎるのか……相方の俺でもわかんね」
アンリの疑問に、ふあっと大きな欠伸をして眠りかけの左文字が答える。アンリは「サモンジも充分解りにくいよ」と嘆息して、自身も車いすを押してベッドに向かった。
◇
刹那は灯りも点さず、月明かりだけで葵の枕元まで歩み寄った。ルィアンの術のおかげかパジャマも血液は消え、ただ深く眠っているように見える。
「……いつかのアンリのようだな……」
ひやりとした首に手を当てれば、弱々しいが確かに脈があることにほっとする。また非情だと言われる覚悟はある。
心はやれない。今でも紅緒を想う気持ちは変わらないのに、葵が生きている現実に心底ほっとしている。優柔不断なのは重々承知。だが、いつも曇りのない眼で刹那を呼ぶ、あの小鳥のような声をもう一度聴かせて欲しい。
「……起きたらまた一歩分の距離で笑ってくれるのだろうな、君は」
葵にそう囁きかけて、刹那はそっと部屋を出た。入れ替わりに部屋に入って行ったルイーズが袖を引いた。
「セツナには何度言っても言い足りないの。――本当に、ありがとう!! 葵ちゃん、きっと幸せに目覚めるよ……!!」
「ああ、そう願っている」
刹那はルイーズの頭をぽんと撫でると「おやすみ」と言い残して行ってしまった。
ルイーズは喉元まで出かけた言葉を飲みこんだ。
――葵をちゃんと愛してやって欲しい、と。
しかし、それは禁句だ。人の心は自由にはできないとは頭では理解している。
親友の幸せは眼の前にあるのに、刹那の真の幸せはこの世には存在しない。
主よ、人の世の喜びとはなんですか?
ルイーズは自身に加護をもたらしてはくれない存在に問うてしまうほど、あの二人をもどかしいと、部屋の窓から瞬く星に問うた。今日は薄い雲のせいで月はちゃんと見えなかった。
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