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第一部 風の魔物と天狗の子
第十三話 風魔の休息、天狗の決起
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連戦に次ぐ連戦で、とうとう最澄は飛行中に落下した。双葉がうまく受け止めたおかげで、大事には至らなかったが、最澄の心の方が疲弊しているのは自明である。
「あと一歩で京都なのに……どこか休めるところを探さないと」
ここは兵庫と岡山の県境だ。双葉は狐の姿でぐったりと死人のような顔色をしている最澄を運んだ。
しかし、最澄をゆっくりと休ませてやるには人里に下りねばならない上に、全国の妖怪を相手にしている最澄が心静かに休める場所が思い当たらず、双葉は泣きたくなった。
「……せめて髪の御色だけでも、変えなければ……」
一度、立ち止まって人の姿になった双葉に「ごめん、少し気をやってたね」と最澄が目を開けた。自力で立ち上がろうとするが、すぐに倒れた。
「主様、お願いでございます。しばしの休息を。そのままでは鸞心と対峙することもなりませんわ」
「……耳が痛いね。仕方ない。金はあるから、どこか適当なホテルに入るよ。現在地は、兵庫県か。一番近いホテルよりも、人口の多い神戸市で部屋を取ろう。それくらいの距離なら持つから」
双葉は呆れつつも「はい」と短く返事をして、自力で飛び上がった最澄の横を紙人形になって飛行した。
◇
時刻は夜の十一時。
最澄は神戸市中央区にあるオリエンタルホテルに部屋を取った。神戸旧居留地にある静かで落ち着いた雰囲気のホテルだ。
一日や二日では回復しないと目算を付けて、三日間の滞在を決めた。中年のフロントマンは穏やかに笑って、最澄にややオレンジかかった個人情報記載用の用紙とボールペンを差し出した。
最澄は清明が勝手に付けた「風間澄玲」という偽名を使用している。住所は風魔の里があった京都の辺境、電話番号は一応所有しているスマートフォンの番号をつらつらと書いた。
修業時代に、清明にはあれこれと人間に紛れる方法を教わったので、最澄はクレジットカードも持っている。
ただやはりこの偽名だけは慣れない。
「では、こちらがお部屋のカードキーになります」
「ありがとうございます。すみませんが、ルームサービスもお願いします」
フロントマンはにっこりと笑って「承知致しました。お部屋でお待ちください」と丁寧な声で受諾した。
部屋は十階のオーシャンビューの部屋を割り当てられた。オリエンタルな調度品やリネンに覆われたシックな部屋に入るなり、最澄はばふりと整えられたベッドに倒れこんだ。
「ここはいい場所だね。近くに小さい神社があるみたい。微弱な神気を感じる。これなら妖怪や心霊の奇襲を気にせずに休めそうだよ」
「それはようございました。倒れられた時は肝が冷えましたもの」
「うん、ごめん。一応、部屋の四隅に護符を張っておいて。ルームサービスを食べたら風呂に入って寝るよ」
「はい、かしこまりました」
双葉が渡した護符を配置し終えると、ちょうど食事が運び込まれてきた。サンドウィッチやサラダ、鶏肉のスパイシーグリルに各種デザートまで十分とかからず、最澄は平らげる。
「生き返った」と言い残してふらふらと浴室に消えた。その後は髪も乾かさず、泥のように眠った。
双葉は疲れが滲んだ主人の傍らで、寝顔を覗き込む。
お世辞にも顔色が良いとは言えない。
秋葉山を出立してから一週間近く、碌に休む暇が無かった。これからも激化するのであろう戦いに、最澄は一歩も退かずに身を投じていく。双葉にできるのは、最低限の助力だけなのが悔しかった。
――姉上様には笑うのでしょうか。姪御様には優しく頭を撫でるのでしょうか。
「もう、あの日々に帰ることはできないのですね」
龍鱗を得る前にはまだ余裕があった。だが、今はもう強大すぎる神通力と魔物の力が体内でせめぎ合っている。それを制御するだけでも難行だろう。
双葉は、せめて今だけは安眠できるように願って、最澄の枕元に袖の中から取り出したカミツレとラベンダーの匂い袋を置いた。
◇
羅天よりも一足先に鞍馬山に帰ってきた祭は、羅天に頼まれた託けを八大天狗と安倍晴明に異彩漏らさず話した――同時に都度沖普賢坊の死も。
当然ながら、霊殿に集められた全員に動揺が走る。
「清明よ、お主は『黒幕は名を口にするのもおぞましい』と申した。それは鸞心のことか? それとも牢の封印を解いた邪神と九尾のことか?」
「両方ですなあ。私は千年を生きる半妖やさかい、人の血がみだりに神の名前を口にするのを阻みよる。さて、天狗衆はどう動かれるのですやろか。ご存知の通り、鸞心は時間を操る。しかも天狐を取り込んだ神喰いや。最澄も龍鱗を有する――もう天狗や妖怪の手に負える相手と違いますえ」
「敵わずとも退くことはできぬ」と言ったのは八大天狗の首魁・愛宕山太郎坊であった。
「都度沖普賢坊は聡明にして果敢な戦士であった。彼の死を無駄死ににはさせぬ。鸞心なる風魔が如何なる化け物であろうとも、我ら天狗は最後の一人になるまでこの戦の舞台を降りることは罷りならぬ!!」
ばしんと羽根扇を叩いた太郎坊の力強い宣戦布告に、霊殿は熱気と歓声で沸き立つ。その光景を「阿呆やなあ」と見守る清明と僧正坊の姿があった。
清明は踵を返して霊殿を後にする。もうここには来るまいと思いながら。
それを止める声があった。僧正坊だ。
「お前さんにも見切られたか。あの無謀な姿を見られては致し方ないがのお……」
「本心からそう思うんやったら、あんたも肩書きを返上するべきやろ。それをせんのは羅天の為か?」
「そうじゃよ。もうあの子だけが鞍馬天狗の良心じゃ。清明、鞍馬五人衆は相変わらずのだんまり。己が一族郎党に累が及ばぬように息を殺しておる。老い先短い儂が頼りないばかりに羅天を孤独にはできぬ――しかし」
「僧正坊、それ以上は黙っとき。聞かれとる」
誰に、と問うまでもない。
鸞心だ。
あの女はおそらく鞍馬山の崩壊を願っている。己を里ごと追い出し、迫害してきた鞍馬の妖怪と人間に復讐を誓っている。
『一刻後、丑の刻に貴船神社の神木前で』
清明は扇子で口元を隠し、唇の動きだけで僧正坊にそう伝えた。僧正坊はなにも言わず、清明は今度こそ去ってしまった。
遅れて戻ってきた羅天を労ってから、僧正坊は清明が指定した貴船神社に向かった。
滝夜叉姫が「丑の刻参り」をしたと有名な大木の前で、清明は酒瓶を呷っていた。
「酒盛りの為に呼んだ訳ではなかろう」
「ここなら鸞心に盗み聞きされる心配が無いよって、僧正坊とゆっくり語れると思うてなあ」
なぜここなら鸞心に聞かれないのか、甚だ疑問だった。そんな僧正坊の表情を読んだ清明は「まあ座り」と僧正坊へ促す。
「ここはな、縁が強すぎて、いまだに滝夜叉姫と繋がっとるんや。つまり鸞心が少しでも気配をちらつかせようもんなら」
「黄泉の連中が押し寄せる、か」
やっと大木前に腰を下ろした僧正坊に、清明はにやりと笑い、素焼きの杯を僧正坊に渡す。
「せや。あの女が鞍馬山に復讐を誓っとる以上、まだ下手な動きはできん。どれだけ大きな力を持っとっても、ここには八大天狗、五人衆が居座っとる。そこに突っ込んでくるような阿呆ではない」
「では、お主は鸞心がまずは鞍馬山の勢力から切り崩すと考えるか」
桃の香りがする酒で口を湿らせた僧正坊が、清明に鋭い視線を投げて問う。
「崩しやすいんは人間や。五人衆の賀茂家と土御門家には狐除けは難しゅうても、鸞心が引っかかれば発動する術式を置いてきた――つつがなく事が運べばええのやけど」
清明は祈りにも似た言葉を選んだ。
人と妖、双方に目を配らなければならないこの稀代の陰陽師に、僧正坊はため息が禁じられない。
続...
「あと一歩で京都なのに……どこか休めるところを探さないと」
ここは兵庫と岡山の県境だ。双葉は狐の姿でぐったりと死人のような顔色をしている最澄を運んだ。
しかし、最澄をゆっくりと休ませてやるには人里に下りねばならない上に、全国の妖怪を相手にしている最澄が心静かに休める場所が思い当たらず、双葉は泣きたくなった。
「……せめて髪の御色だけでも、変えなければ……」
一度、立ち止まって人の姿になった双葉に「ごめん、少し気をやってたね」と最澄が目を開けた。自力で立ち上がろうとするが、すぐに倒れた。
「主様、お願いでございます。しばしの休息を。そのままでは鸞心と対峙することもなりませんわ」
「……耳が痛いね。仕方ない。金はあるから、どこか適当なホテルに入るよ。現在地は、兵庫県か。一番近いホテルよりも、人口の多い神戸市で部屋を取ろう。それくらいの距離なら持つから」
双葉は呆れつつも「はい」と短く返事をして、自力で飛び上がった最澄の横を紙人形になって飛行した。
◇
時刻は夜の十一時。
最澄は神戸市中央区にあるオリエンタルホテルに部屋を取った。神戸旧居留地にある静かで落ち着いた雰囲気のホテルだ。
一日や二日では回復しないと目算を付けて、三日間の滞在を決めた。中年のフロントマンは穏やかに笑って、最澄にややオレンジかかった個人情報記載用の用紙とボールペンを差し出した。
最澄は清明が勝手に付けた「風間澄玲」という偽名を使用している。住所は風魔の里があった京都の辺境、電話番号は一応所有しているスマートフォンの番号をつらつらと書いた。
修業時代に、清明にはあれこれと人間に紛れる方法を教わったので、最澄はクレジットカードも持っている。
ただやはりこの偽名だけは慣れない。
「では、こちらがお部屋のカードキーになります」
「ありがとうございます。すみませんが、ルームサービスもお願いします」
フロントマンはにっこりと笑って「承知致しました。お部屋でお待ちください」と丁寧な声で受諾した。
部屋は十階のオーシャンビューの部屋を割り当てられた。オリエンタルな調度品やリネンに覆われたシックな部屋に入るなり、最澄はばふりと整えられたベッドに倒れこんだ。
「ここはいい場所だね。近くに小さい神社があるみたい。微弱な神気を感じる。これなら妖怪や心霊の奇襲を気にせずに休めそうだよ」
「それはようございました。倒れられた時は肝が冷えましたもの」
「うん、ごめん。一応、部屋の四隅に護符を張っておいて。ルームサービスを食べたら風呂に入って寝るよ」
「はい、かしこまりました」
双葉が渡した護符を配置し終えると、ちょうど食事が運び込まれてきた。サンドウィッチやサラダ、鶏肉のスパイシーグリルに各種デザートまで十分とかからず、最澄は平らげる。
「生き返った」と言い残してふらふらと浴室に消えた。その後は髪も乾かさず、泥のように眠った。
双葉は疲れが滲んだ主人の傍らで、寝顔を覗き込む。
お世辞にも顔色が良いとは言えない。
秋葉山を出立してから一週間近く、碌に休む暇が無かった。これからも激化するのであろう戦いに、最澄は一歩も退かずに身を投じていく。双葉にできるのは、最低限の助力だけなのが悔しかった。
――姉上様には笑うのでしょうか。姪御様には優しく頭を撫でるのでしょうか。
「もう、あの日々に帰ることはできないのですね」
龍鱗を得る前にはまだ余裕があった。だが、今はもう強大すぎる神通力と魔物の力が体内でせめぎ合っている。それを制御するだけでも難行だろう。
双葉は、せめて今だけは安眠できるように願って、最澄の枕元に袖の中から取り出したカミツレとラベンダーの匂い袋を置いた。
◇
羅天よりも一足先に鞍馬山に帰ってきた祭は、羅天に頼まれた託けを八大天狗と安倍晴明に異彩漏らさず話した――同時に都度沖普賢坊の死も。
当然ながら、霊殿に集められた全員に動揺が走る。
「清明よ、お主は『黒幕は名を口にするのもおぞましい』と申した。それは鸞心のことか? それとも牢の封印を解いた邪神と九尾のことか?」
「両方ですなあ。私は千年を生きる半妖やさかい、人の血がみだりに神の名前を口にするのを阻みよる。さて、天狗衆はどう動かれるのですやろか。ご存知の通り、鸞心は時間を操る。しかも天狐を取り込んだ神喰いや。最澄も龍鱗を有する――もう天狗や妖怪の手に負える相手と違いますえ」
「敵わずとも退くことはできぬ」と言ったのは八大天狗の首魁・愛宕山太郎坊であった。
「都度沖普賢坊は聡明にして果敢な戦士であった。彼の死を無駄死ににはさせぬ。鸞心なる風魔が如何なる化け物であろうとも、我ら天狗は最後の一人になるまでこの戦の舞台を降りることは罷りならぬ!!」
ばしんと羽根扇を叩いた太郎坊の力強い宣戦布告に、霊殿は熱気と歓声で沸き立つ。その光景を「阿呆やなあ」と見守る清明と僧正坊の姿があった。
清明は踵を返して霊殿を後にする。もうここには来るまいと思いながら。
それを止める声があった。僧正坊だ。
「お前さんにも見切られたか。あの無謀な姿を見られては致し方ないがのお……」
「本心からそう思うんやったら、あんたも肩書きを返上するべきやろ。それをせんのは羅天の為か?」
「そうじゃよ。もうあの子だけが鞍馬天狗の良心じゃ。清明、鞍馬五人衆は相変わらずのだんまり。己が一族郎党に累が及ばぬように息を殺しておる。老い先短い儂が頼りないばかりに羅天を孤独にはできぬ――しかし」
「僧正坊、それ以上は黙っとき。聞かれとる」
誰に、と問うまでもない。
鸞心だ。
あの女はおそらく鞍馬山の崩壊を願っている。己を里ごと追い出し、迫害してきた鞍馬の妖怪と人間に復讐を誓っている。
『一刻後、丑の刻に貴船神社の神木前で』
清明は扇子で口元を隠し、唇の動きだけで僧正坊にそう伝えた。僧正坊はなにも言わず、清明は今度こそ去ってしまった。
遅れて戻ってきた羅天を労ってから、僧正坊は清明が指定した貴船神社に向かった。
滝夜叉姫が「丑の刻参り」をしたと有名な大木の前で、清明は酒瓶を呷っていた。
「酒盛りの為に呼んだ訳ではなかろう」
「ここなら鸞心に盗み聞きされる心配が無いよって、僧正坊とゆっくり語れると思うてなあ」
なぜここなら鸞心に聞かれないのか、甚だ疑問だった。そんな僧正坊の表情を読んだ清明は「まあ座り」と僧正坊へ促す。
「ここはな、縁が強すぎて、いまだに滝夜叉姫と繋がっとるんや。つまり鸞心が少しでも気配をちらつかせようもんなら」
「黄泉の連中が押し寄せる、か」
やっと大木前に腰を下ろした僧正坊に、清明はにやりと笑い、素焼きの杯を僧正坊に渡す。
「せや。あの女が鞍馬山に復讐を誓っとる以上、まだ下手な動きはできん。どれだけ大きな力を持っとっても、ここには八大天狗、五人衆が居座っとる。そこに突っ込んでくるような阿呆ではない」
「では、お主は鸞心がまずは鞍馬山の勢力から切り崩すと考えるか」
桃の香りがする酒で口を湿らせた僧正坊が、清明に鋭い視線を投げて問う。
「崩しやすいんは人間や。五人衆の賀茂家と土御門家には狐除けは難しゅうても、鸞心が引っかかれば発動する術式を置いてきた――つつがなく事が運べばええのやけど」
清明は祈りにも似た言葉を選んだ。
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