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序
Ⅰ, BLUE ROSE
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Ⅰ、「BLUE ROSE」
例えるなら世界は万華鏡だと、ユーリことユリア・ロゼッタは思っていた。くるりと回転させれば人界、神界、魔界の三つのまったく違う色彩の世界が存在するのだ。
この三つの世界は古来より「信仰」という概念によって深く繋がっている。
――しかし、それが崩れたのは十年前。
第四の世界『異界』が三つの世界の均衡を崩したことが始まりだった。罪を犯した神格保持者の流刑地だった『異界』から、斥候としてやってきたのが彼――ノラだったのだ。見渡す限り灰色の大地で薙刀に縋っていた少年は同じ目の色をしたユーリを見止めるなり、大きく潤んだ眼を開けて呆けていた。
時にユーリは八歳、ノラが十歳の時の話である。
◇
「ユーリ」
夢を見ていたらしい。ノラと初めて出会った日を。
眦を伝う熱い雫を拭ってくれたのはベッドに腰掛けていた黒髪の男だった。暗闇をそのまま溶かしたような漆黒の髪、切れ長の目も黒く、纏う衣装もなにもかもが黒一色の男。醸し出す雰囲気が、離れて暮らす父に少し似ている。決定的な違いはこちらの方がぞっとするほど冷徹な目をしているところだ。
「……エル、今、何時?」
「八時十分前。傷ならもう痛みはないだろう。Mが『なぜ誰も呼ばなかったのか』とぶちぶちと文句を言いながら治癒していたからな」
ユーリは焼け爛れていたはずの左手を顔の前にかざした。確かに赤黒くなっていた掌はきれいに白い皮膚が再生している。ユーリは寝転んだまま、何度も握ったり開いたりを繰り返して手の稼働を確認する。
「Mに御礼を言わなきゃ」
「今はやめておけ。もれなく説教が付いてくる。十時の待ち合わせに間に合わなくなるぞ。ただでさえあいつの説教は無駄に長い」
エルがこんなに軽口を叩くのは珍しい。いつもは表情が一切窺えないというのに、とユーリはくすりと笑った。しかし、パイン材の窓枠から入ってくる陽光を、左手の中指に付けているアーマーリングが反射して、その存在を主張したせいで笑みは消えた。
「さすが純金製ね。おもいっきり酸の中に手を突っ込んだのに、錆一つ浮いて無い」
もう身体に同化してしまったように重さは感じない。細部にまで茨が彫り込まれ、中心に大粒のエメラルドを戴く一角獣と目が合う。
「なんだ、今更後悔か?」
やはり無感情にそう言い放ったエルの言葉に、ユーリは戒めのリングを眺めるのを辞めて、勢いよく起き上がった。
「まさか。持ち主に似て可愛げがないなあと思っただけ……なんて、暢気にお喋りしてたら遅れそうね。着替えるとしますか」
ベッドから下りて、バスルームに向かう。汗を吸ったブラトップとショートパンツを乱雑に洗濯籠に放り込んでシャワーのコックを捻った。
「……後悔なんかしたら、私は私じゃなくなるもの……」
真夏の暑気のせいで冷水がいささかぬるい。ぬるま湯を浴び続けながらユーリはひとりごちた。
◇
屋根裏部屋にある隠れ家のような家を出たのは、ちょうど九時だった。そこから地下鉄で一駅の地下鉄三ノ宮駅で降りた。
日本は幼少期を過ごした懐かしい街だ。最近は仕事で世界各地を飛び回っているせいで、なかなか立ち寄れなかった。訪れる度になにかしら新しい店が増えていて、いつも何かが目新しい。
待ち合わせの人物を探してキョロキョロと首を巡らせると、地下鉄の改札を出て、すぐにあるコーヒーショップのガラス越しに誰かが手を振っている。日本人には珍しい飴色の髪の青年――本条雪_を見止めると、ユーリはぱあっと笑顔になり、急いで店の中に入った。
「雪くん!!」
「おかえり、ユーリ、エル。店を変えようか。なにが食べたい?」
「おまかせするわ。もうお店が変わりすぎて解らないもの。あえてリクエストするなら甘い物が食べたい気分かも」
「了解。じゃあ、少し歩くけど元町の方に行こうか。サンダルで歩くのはつらくない?」
「平気よ。パンツだし、元町くらいなら十五分くらいでしょ?」
話にまったく入ってこないエルを抜きにして雪とユーリの二人で話が進められる。一応雪が気を遣って「エルもそれでいい?」と尋ねるが、エルはただ頷くだけ。これももう何年も慣れ親しんだスタイルだった。
◇
陽射しを避けたいと言う思いは誰しも同じようで、三宮の地下街は予想以上に人が多い。モグラの巣のように張り巡らされた地下の道を歩きながら、雪と近況報告を交換し合った。人は多いが芋洗いの如く密集はせず、適度なスペースを維持しながら人が流れていく。その中で長身のエルは頭一つ分、突出しているのが可笑しかった。
「少し日に焼けたね」
「日本の前にエクアドルに行ってたから……なかなか標的の足取りが掴めなくて、日中も街中をうろついてたせいだわ」
「健康的でいいと思うよ。うちも嘩蓮が日焼け防止に躍起になって、全身クリームまみれになっていたのを笑ったら怒られたなあ」
嘩蓮というのは雪の姪にあたる。ユーリよりも二つ年下の彼女は、子供の頃からモデル業に勤しんでいた。一人っ子のユーリとは家族同然に育ったが、嘩蓮と弟の朔夜の情報は世界中を飛び回る要職に就いてしまったユーリにとって、日本を訪れた時に雪か雪の姉である桐嶋月からしか聞くことはなくなってしまった。
「月さんも嘩蓮も芸能人だもんね。身体のケアとか大変そう」
「それはユーリもでしょ。ああ、そこを右に曲がるんだ」
いつも笑みを絶やさない雪の存在が、ユーリにとってどれほど『この仕事』に於いて助けられているか、彼は知らない。
雪は、ユーリが捨てた大切なものの一つだ――。
◇
雪が連れてきてくれたのは、岩盤が剥き出しの薄暗いレストランだった。エルは店に入ってこなかった。「適当に時間を潰してくる」とだけ言い置いてどこかに消えてしまった。
「いつものことながら、『彼』はクールと言うか……無感動と言うか……」
「パパに、似てるよね」
「そうかな? ヴィンセントさんの方がまだわかりやすい。エルは、少し違うな。自身の真の居場所は闇の中にあると、徹頭徹尾自分の置かれた立場に準じているだけじゃないかな」
メニューに目を通しながら、雪はそう語った。黙りこくったユーリに「食べたいもの、あった?」とにっこりと笑いかけてくる。
「じゃあアフタヌーンティーセット。サーモンとクリームチーズのサンドウィッチで。ドリンクはカモミールティーにする」
「ここのハーブティー、有機栽培だから美味しいよ。じゃあ僕はキノコのソテーとブルーチーズのサンドの方にしようーっと」
控えていた壮年のウエイターに注文を通すと、黒いエプロンをしたウエイターは丁寧すぎるほどのお辞儀をしてユーリ達のテーブルを離れて行った。
「フランス、帰ってないでしょ?」
声を潜めて、雪は突然ユーリが避け続けていた話題を切り出す。ユーリはどきりとした。無意識に右手が左手のアーマーリングに触れていることすら気づかず。
「……うん。もしかしてママが月さんに?」
「まあね。姉さんはリリィさん――大親友の問題には少々お節介になるから。僕は口出しすべきじゃないって言ったんだけど耳を貸してくれないんだ」
「ありがとう……いつでも雪くんだけは味方でいてくれるね」
「ユーリ、僕の言葉はちゃんと覚えてる?」
「覚えてるよ。忘れたことなんかない――でも、眼の前につきつけられる現実は、簡単に私の心を折るの。……昨日、魔界でノラに逢ったわ」
ノラの名前に雪は視線を下げた。
――コードネーム:NORA ユーリと同じもう一人の『BLUE ROSE』
神と人間の間に生まれた、神でも人でもないモノ――彼らは存在し得ぬ存在として『BLUE ROSE』と呼ばれる。
現在確認されているのは、薔薇の死神ヴィンセント・シルバと人間の聖女リリィ=アンジェの間に産まれた『ユリア=ロゼッタ』
そしてもう一人――異界へと流刑になった犬神と異界に入り込んだ人間の間に産まれた『NORA』
四つの世界でたった二人だけの子供達。
ユリアとノラは十年前に敵として出逢った。
「戦ったの?」
「うん。でも、私は途中から記憶が無いから、たぶんまた暴走したんだと思う。エルなら全部知ってるけど」
エルを「ここに呼ぶ?」とユーリが雪に問おうとしたところで料理が運ばれてきた。このタイミングに、雪は屈託なく笑って「必要ないってことだよ」と香ばしいエスプレッソを一口啜った。
何度、この笑顔に救われたか知れない。
ユーリは泣きそうになるのを必死に堪えて、りんごに似た香りがするカモミールティーを飲んだ。
「……美味しい……」
雪はまたにこりと微笑む。母と同じ年齢の男性であり、母の大親友の弟であり、ユーリの剣の師匠である彼は赤の他人なのに、両親以上にユーリを温かく、優しく、時に厳しくユーリを包み込んでくれる。
否、両親もきっとユーリが向き合わなかっただけなのだと、痛感しているのだ。だが、家族とは離れすぎて接し方が解らない。
ましてや、四年前に最悪の形でユーリは両親と雪を裏切ってしまったのだから。
to be continued...
例えるなら世界は万華鏡だと、ユーリことユリア・ロゼッタは思っていた。くるりと回転させれば人界、神界、魔界の三つのまったく違う色彩の世界が存在するのだ。
この三つの世界は古来より「信仰」という概念によって深く繋がっている。
――しかし、それが崩れたのは十年前。
第四の世界『異界』が三つの世界の均衡を崩したことが始まりだった。罪を犯した神格保持者の流刑地だった『異界』から、斥候としてやってきたのが彼――ノラだったのだ。見渡す限り灰色の大地で薙刀に縋っていた少年は同じ目の色をしたユーリを見止めるなり、大きく潤んだ眼を開けて呆けていた。
時にユーリは八歳、ノラが十歳の時の話である。
◇
「ユーリ」
夢を見ていたらしい。ノラと初めて出会った日を。
眦を伝う熱い雫を拭ってくれたのはベッドに腰掛けていた黒髪の男だった。暗闇をそのまま溶かしたような漆黒の髪、切れ長の目も黒く、纏う衣装もなにもかもが黒一色の男。醸し出す雰囲気が、離れて暮らす父に少し似ている。決定的な違いはこちらの方がぞっとするほど冷徹な目をしているところだ。
「……エル、今、何時?」
「八時十分前。傷ならもう痛みはないだろう。Mが『なぜ誰も呼ばなかったのか』とぶちぶちと文句を言いながら治癒していたからな」
ユーリは焼け爛れていたはずの左手を顔の前にかざした。確かに赤黒くなっていた掌はきれいに白い皮膚が再生している。ユーリは寝転んだまま、何度も握ったり開いたりを繰り返して手の稼働を確認する。
「Mに御礼を言わなきゃ」
「今はやめておけ。もれなく説教が付いてくる。十時の待ち合わせに間に合わなくなるぞ。ただでさえあいつの説教は無駄に長い」
エルがこんなに軽口を叩くのは珍しい。いつもは表情が一切窺えないというのに、とユーリはくすりと笑った。しかし、パイン材の窓枠から入ってくる陽光を、左手の中指に付けているアーマーリングが反射して、その存在を主張したせいで笑みは消えた。
「さすが純金製ね。おもいっきり酸の中に手を突っ込んだのに、錆一つ浮いて無い」
もう身体に同化してしまったように重さは感じない。細部にまで茨が彫り込まれ、中心に大粒のエメラルドを戴く一角獣と目が合う。
「なんだ、今更後悔か?」
やはり無感情にそう言い放ったエルの言葉に、ユーリは戒めのリングを眺めるのを辞めて、勢いよく起き上がった。
「まさか。持ち主に似て可愛げがないなあと思っただけ……なんて、暢気にお喋りしてたら遅れそうね。着替えるとしますか」
ベッドから下りて、バスルームに向かう。汗を吸ったブラトップとショートパンツを乱雑に洗濯籠に放り込んでシャワーのコックを捻った。
「……後悔なんかしたら、私は私じゃなくなるもの……」
真夏の暑気のせいで冷水がいささかぬるい。ぬるま湯を浴び続けながらユーリはひとりごちた。
◇
屋根裏部屋にある隠れ家のような家を出たのは、ちょうど九時だった。そこから地下鉄で一駅の地下鉄三ノ宮駅で降りた。
日本は幼少期を過ごした懐かしい街だ。最近は仕事で世界各地を飛び回っているせいで、なかなか立ち寄れなかった。訪れる度になにかしら新しい店が増えていて、いつも何かが目新しい。
待ち合わせの人物を探してキョロキョロと首を巡らせると、地下鉄の改札を出て、すぐにあるコーヒーショップのガラス越しに誰かが手を振っている。日本人には珍しい飴色の髪の青年――本条雪_を見止めると、ユーリはぱあっと笑顔になり、急いで店の中に入った。
「雪くん!!」
「おかえり、ユーリ、エル。店を変えようか。なにが食べたい?」
「おまかせするわ。もうお店が変わりすぎて解らないもの。あえてリクエストするなら甘い物が食べたい気分かも」
「了解。じゃあ、少し歩くけど元町の方に行こうか。サンダルで歩くのはつらくない?」
「平気よ。パンツだし、元町くらいなら十五分くらいでしょ?」
話にまったく入ってこないエルを抜きにして雪とユーリの二人で話が進められる。一応雪が気を遣って「エルもそれでいい?」と尋ねるが、エルはただ頷くだけ。これももう何年も慣れ親しんだスタイルだった。
◇
陽射しを避けたいと言う思いは誰しも同じようで、三宮の地下街は予想以上に人が多い。モグラの巣のように張り巡らされた地下の道を歩きながら、雪と近況報告を交換し合った。人は多いが芋洗いの如く密集はせず、適度なスペースを維持しながら人が流れていく。その中で長身のエルは頭一つ分、突出しているのが可笑しかった。
「少し日に焼けたね」
「日本の前にエクアドルに行ってたから……なかなか標的の足取りが掴めなくて、日中も街中をうろついてたせいだわ」
「健康的でいいと思うよ。うちも嘩蓮が日焼け防止に躍起になって、全身クリームまみれになっていたのを笑ったら怒られたなあ」
嘩蓮というのは雪の姪にあたる。ユーリよりも二つ年下の彼女は、子供の頃からモデル業に勤しんでいた。一人っ子のユーリとは家族同然に育ったが、嘩蓮と弟の朔夜の情報は世界中を飛び回る要職に就いてしまったユーリにとって、日本を訪れた時に雪か雪の姉である桐嶋月からしか聞くことはなくなってしまった。
「月さんも嘩蓮も芸能人だもんね。身体のケアとか大変そう」
「それはユーリもでしょ。ああ、そこを右に曲がるんだ」
いつも笑みを絶やさない雪の存在が、ユーリにとってどれほど『この仕事』に於いて助けられているか、彼は知らない。
雪は、ユーリが捨てた大切なものの一つだ――。
◇
雪が連れてきてくれたのは、岩盤が剥き出しの薄暗いレストランだった。エルは店に入ってこなかった。「適当に時間を潰してくる」とだけ言い置いてどこかに消えてしまった。
「いつものことながら、『彼』はクールと言うか……無感動と言うか……」
「パパに、似てるよね」
「そうかな? ヴィンセントさんの方がまだわかりやすい。エルは、少し違うな。自身の真の居場所は闇の中にあると、徹頭徹尾自分の置かれた立場に準じているだけじゃないかな」
メニューに目を通しながら、雪はそう語った。黙りこくったユーリに「食べたいもの、あった?」とにっこりと笑いかけてくる。
「じゃあアフタヌーンティーセット。サーモンとクリームチーズのサンドウィッチで。ドリンクはカモミールティーにする」
「ここのハーブティー、有機栽培だから美味しいよ。じゃあ僕はキノコのソテーとブルーチーズのサンドの方にしようーっと」
控えていた壮年のウエイターに注文を通すと、黒いエプロンをしたウエイターは丁寧すぎるほどのお辞儀をしてユーリ達のテーブルを離れて行った。
「フランス、帰ってないでしょ?」
声を潜めて、雪は突然ユーリが避け続けていた話題を切り出す。ユーリはどきりとした。無意識に右手が左手のアーマーリングに触れていることすら気づかず。
「……うん。もしかしてママが月さんに?」
「まあね。姉さんはリリィさん――大親友の問題には少々お節介になるから。僕は口出しすべきじゃないって言ったんだけど耳を貸してくれないんだ」
「ありがとう……いつでも雪くんだけは味方でいてくれるね」
「ユーリ、僕の言葉はちゃんと覚えてる?」
「覚えてるよ。忘れたことなんかない――でも、眼の前につきつけられる現実は、簡単に私の心を折るの。……昨日、魔界でノラに逢ったわ」
ノラの名前に雪は視線を下げた。
――コードネーム:NORA ユーリと同じもう一人の『BLUE ROSE』
神と人間の間に生まれた、神でも人でもないモノ――彼らは存在し得ぬ存在として『BLUE ROSE』と呼ばれる。
現在確認されているのは、薔薇の死神ヴィンセント・シルバと人間の聖女リリィ=アンジェの間に産まれた『ユリア=ロゼッタ』
そしてもう一人――異界へと流刑になった犬神と異界に入り込んだ人間の間に産まれた『NORA』
四つの世界でたった二人だけの子供達。
ユリアとノラは十年前に敵として出逢った。
「戦ったの?」
「うん。でも、私は途中から記憶が無いから、たぶんまた暴走したんだと思う。エルなら全部知ってるけど」
エルを「ここに呼ぶ?」とユーリが雪に問おうとしたところで料理が運ばれてきた。このタイミングに、雪は屈託なく笑って「必要ないってことだよ」と香ばしいエスプレッソを一口啜った。
何度、この笑顔に救われたか知れない。
ユーリは泣きそうになるのを必死に堪えて、りんごに似た香りがするカモミールティーを飲んだ。
「……美味しい……」
雪はまたにこりと微笑む。母と同じ年齢の男性であり、母の大親友の弟であり、ユーリの剣の師匠である彼は赤の他人なのに、両親以上にユーリを温かく、優しく、時に厳しくユーリを包み込んでくれる。
否、両親もきっとユーリが向き合わなかっただけなのだと、痛感しているのだ。だが、家族とは離れすぎて接し方が解らない。
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