のんきな男爵令嬢
斜陽の一途を辿る「グラーマル王国」。その中で唯一豊かな領地、「アベスカ男爵領」の令嬢である、マイヤ・アベスカ(十八歳)。
マイヤは今日ものんきに父親の代わりに領地運営に携わる。
マイヤの父親ダニエル・アベスカ男爵はグラーマル王国の財務を担う文官、母親はローゼンダール帝国の侯爵令嬢だった……らしい。
父親曰く、「三十年前まではグラーマル王国のほうが、豊かで軍事力も上だったんだよ」ということらしい。それがどうなったのか分からないが、十五年ほど前に力が逆転し、グラーマル王国は斜陽の一途を辿るはめになったと。どうやらそこには自分の母親が関わっているようだが、マイヤは何も知らない。
マイヤが知っているのは、三十年くらい前にグラーマル王国が戦を仕掛けて勝ったこと、そしてグラーマル王国が理不尽な取引をしたこと、そしてその後ローゼンダール帝国が力をつけ、グラーマル王国を叩きのめしたこと。それくらいだ。
マイヤは母親の顔を知らないし、知りたいとも思わない。
[お読みになる前にご確認ください]
この作品の作者は神無乃愛です。著作権は作者に帰属します。当作品の一部または全部を無断で複製・改変・転載・転用・賃貸・配布・配信・販売することを禁じます。
中文:这篇小说的作者是神無乃愛. 禁止私自转载、加工、翻译.
英文:The author of this novel is Noa Kannna. It is forbidden to copy, process and translate without permission.
マイヤは今日ものんきに父親の代わりに領地運営に携わる。
マイヤの父親ダニエル・アベスカ男爵はグラーマル王国の財務を担う文官、母親はローゼンダール帝国の侯爵令嬢だった……らしい。
父親曰く、「三十年前まではグラーマル王国のほうが、豊かで軍事力も上だったんだよ」ということらしい。それがどうなったのか分からないが、十五年ほど前に力が逆転し、グラーマル王国は斜陽の一途を辿るはめになったと。どうやらそこには自分の母親が関わっているようだが、マイヤは何も知らない。
マイヤが知っているのは、三十年くらい前にグラーマル王国が戦を仕掛けて勝ったこと、そしてグラーマル王国が理不尽な取引をしたこと、そしてその後ローゼンダール帝国が力をつけ、グラーマル王国を叩きのめしたこと。それくらいだ。
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一気に読ませていただきました。
ただ1つ、魔法が作用しない体質なら転移魔法での移動など出来ないのでは?
ご指摘ありがとうございます(><)
Σ(´□`;)
リアルでこの顔になりました。辻褄合わせ致します...(´・ω・)イソイソ
うわぁw拝まれちゃったよwww
子供からもいいようにパシらされてるように見えてるんだ。
もはやヴァルちんと呼びたいwww
初登場時はちょっと軽めの俺様野郎に見えたんだけどなあ。
どうしてこうなったwww
感想ありがとうございます<(_ _)>
誰がどう見ても、パシリにしかみえないという。マイヤ自身は誰でもこき使う性分ですので、同じように扱っているつもりです。ただ、基礎能力が高いので使う頻度が高いだけですw
私もどうしてこうなったと頭を抱えるほどに、キャラが変わりすぎています。
マイヤの中で、ヴァルッテリの位置が相変わらず低い……というか
モブ的な存在なのが笑えます。
というか、恋愛対象になるまで登れるの?
それともシークレットに数値が上昇してるのかしら。
続きが楽しみですw
感想ありがとうございます<(_ _)>
モブという、ヴァルッテリを示す納得の言葉をいただきました。一応ヒーローなんですがね(^^;;
恋愛対象になれるようにヴァル共々頑張っていきます(`・ω・´)キリッ
え、王族が失言魔だらけで国交大丈夫なの??ああ、その分、臣下がフォローが半端なく凄いとか?
感想ありがとうございます<(_ _)>
外交は基本臣下がやってます。出てくるとろくな事ないですし(〃艸〃)
王族がでないといけない場合、フォロー要員の苦労はうなぎ登りですよ。その辺の職はまともな人たちがその地位を死守しています。
王国と帝国。現在の王族の阿呆さ加減は、王国に軍配が上がってますが(ヲイ)
楽しく読ませて頂いてます。
マイヤが潔いのが魅力的ですね。
でも髪の色だけの婚約…これだけ混血とか忌まわしい血等言われているのに、如何して混血のマイヤが、国王の甥である彼の婚約者となってしまったのでしょう。
これからこの先が楽しみです。
感想ありがとうございます<(_ _)>
楽しんでいただけているようで、嬉しい限りです(・∀・)
婚約の理由は髪の色です。
帝国側の言い分は「その髪色返せ」なのです。
母親が王国に身売りされた理由は後ほど明らかになります。
男前なマイヤ嬢がカッコいいです。
そしてしょっぱなからダメ男臭がするヴァルッテリ氏。
今のところとてもじゃないけど、恋愛しそうにない感じですが
これから彼がどう挽回するのかが気になりますw
……できるのかな?
感想ありがとうございます<(_ _)>
男前すぎるヒロイン(・∀・)
こ、これから挽回しますよ……多分
何だかスカッとする性格の主人公と男爵様でこれからが楽しみです。
初っ端から、帝国、王国共に「あーこの国終ってるな」感が半端ないですね。w
王侯貴族が国政出来ないとか…スゴイナ。八割取るってもうその領地無くなったら一気に国が瓦解しそう
ヴァルッテリ、聞きたくないお話、後どれくらい出るのかな~( ̄~ ̄)ニヨニヨ
感想ありがとうございます<(_ _)>
王国はもう終わってますよ~
男爵が役人してるのは、収入とこれ以上領地に無茶ぶりされないためです(・∀・)
聞きたくない話ですか? 満載ですとも|ωΟ。)グフフ
神聖な髪色なのに
「忌まわしき混血児」
って言われちゃうんですね。
公爵家の侍女なのに教育が行き届いてないですね。
感想ありがとうございます<(_ _)>
そうなんです!
神聖な色だからこそ、「奪った国に生まれやがって」という感情が先に来ています
まぁ王女との婚姻がマイヤのせいでダメになったという背景もあるんですが
楽しんでいただければ幸いです
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