お仕事? お仕事!!
色んな仕事をちまちまと
あなたにおすすめの小説
夏の終わりに
佐城竜信
ライト文芸
千葉彰久は完璧超人だ。
ほりが深くて鼻筋の通った美しい顔をしている。高校二年生ながらにして全国大会への進出を決めたほどの空手の達人でもある。子供の頃から憧れている幼馴染のお姉さん、鏑木真理の手伝いをしていたから料理や家事が得意であり、期末テストでは学年3位の成績を取ってしまったほどに頭がいい。
そんな完全無欠な彼にも悩みがあった。
自分は老舗の酒屋の息子であるが、空手を生かした生計を立てるためにプロの格闘家になりたい、という夢を持っているということだ。酒屋を継ぐという責任と、自分の夢。どちらを選択するのかということと。
そしてもう一つは、思春期の少年らしく恋の悩みだ。
彰久は鏑木空手道場に通っている。彰久の家である千葉酒店と鏑木空手道場はどちらも明治時代から続く老舗であり、家族同然の関係を築いている。彰久の幼馴染千里。彼女は幼いころに母親の死を間近で見ており、たまに精神不安を起こしてしまう。そのため彰久は千里を大切な妹分として面倒を見ているのだが、その姉である真理にあこがれを抱いている。
果たして彰久は本当の自分の気持ちに気が付いて、本当に自分が進むべき道を見つけられるのか。
将来への不安を抱えた少年少女の物語、開幕します。
高欄に佇む、千載を距てた愛染で
本宮 秋
ライト文芸
長年にわたり人の想いを見続けた老橋
山の中の木々が生い茂る中にある、小さな橋。
何故か、そこに惹かれ…
その夜から夢を見る。
小さな橋に人々の想いが、残っていて。
夢の中で、人々の想いが明かされていく。
桜のかえるところ
響 颯
ライト文芸
ほっこり・じんわり大賞エントリー中。桜をキーワードにしたショートショートの連作。♢一話♢……いた! 前から3両目、右側2番目のドア。――いつも見かける彼が目の前にいて慌てる主人公。電車の中での淡い恋の物語。♢二話♢「桜染めってね、花びらじゃなくて芽吹く前の枝を使うんだよ」――桜が大好きな彼女と生まれたばかりの『桜』と僕。家族三人での幸せな生活に訪れた切ない別れの物語。♢三話♢「じいさん! ちょっと来んさい!」 ばーちゃんの切れてる声で目が覚めた。――ちょっとずれてるみかん好きなじーちゃんとそれをいつも怒ってる元気なばーちゃん。八人家族を支えるばーちゃんが突然入院した。夕飯作りを任された高校生の礼の物語。♢四話♢(長くなります)桜の夢。真詞の夢。英霊たちの夢――。現在執筆中です。
海神の唄-[R]emember me-
青葉かなん
ライト文芸
壊れてしまったのは世界か、それとも僕か。
夢か現か、世界にノイズが走り現実と記憶がブレて見えてしまう孝雄は自分の中で何かが変わってしまった事に気づいた。
仲間達の声が二重に聞こえる、愛しい人の表情が違って重なる、世界の姿がブレて見えてしまう。
まるで夢の中の出来事が、現実世界へと浸食していく感覚に囚われる。
現実と幻想の区別が付かなくなる日常、狂気が内側から浸食していくのは――きっと世界がそう語り掛けてくるから。
第二次世界恐慌、第三次世界大戦の始まりだった。
100回目のキミへ。
落光ふたつ
ライト文芸
加納雅文は幼馴染である村松美桜のことが好きだった。しかし、その気持ちはいつまで経っても伝えられないでいる。
関係は変わることなく、このままがずっと続くのだろう。ぼんやりと浮かべた思考は、しかしまるで運命が悪戯をするかのように、彼の目の前で美桜は車に轢かれて命を落とすことになる。
そうして悲しみに暮れる雅文の前に、突然「神の使い」を名乗る少女が現れた。彼女は、村松美桜を救う手段を持っていると告げ……
「全てを終えた時、この気持ちを伝えよう」
それは、何よりも難しかった。
その男、繊細につき
慶之助
ライト文芸
上川大志は建築業を営む傍ら、その地域を牛耳る強面の存在でもある。しかし、彼の心は繊細そのもの。常連になっているスナックでの交流の様子から「繊細さと優しさ」についてフォーカスした小説です。
月坂寮の日々
Midnight Liar
ライト文芸
男子寮でのリアルな生活を描いた物語。
寮の飯は旨い?
親元離れて自由な暮らし?
んなもん寮で生活したことのない奴の幻想だ。
厳しいルールの隙間をすり抜けるように楽しむ青春。
それが寮での暮らしだ。
毎日が修学旅行みたい……ってのはあながち間違った想像じゃないかもな。