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2話
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予鈴のチャイムがなった。
すると、ぞろぞろと教室に皆が戻ってきた
さっき、多分…目が合ってしまった。
どうしよう、なんて思っていると藍沢も戻ってきて、すぐに先生が入ってきた。
そして、本鈴のチャイムが鳴った。
「来週から中間テストです。しっかり予習復習しておくように」
俺は、チラッと藍沢を見ると、先生の話を聞いているフリして、楽しいそうに周りの友達と喋っていた
「静かに」
先生に注意されてやっと前を向いて話を聞いていた
藍沢は俺の席とはかなり離れている。
俺が一番後ろの窓側だとしたら、藍沢は廊下側の1番前の席だ。
だから、多少あいつを見つめていてもバレない。
「じゃあ、授業始めます。 52ページ開いて下さい。」
そして、数学の授業が始まった。
~
「じゃ、この部分 藍沢くん 答えて」
「分かりません!」
とあいつは大きな声で自信満々に答えて教室が笑いに包まれた
「素直に分からないって答える事はいいですけど、これ中間テストに出る問題ですよ。ちゃんと勉強してください。」
「はーい。」
「じゃあ、田中くん。答えて」
「…はい」
そして、俺は一斉に注目を浴びながら前へ出て行き黒板に回答を書いた
「正解です。田中くん」
すると、藍沢は「おぉ、田中すげぇー」とオーバーなリアクションをした。
そしたら、アイツにつられてクラス皆が拍手し始めた
恥ずかしいすぎる。なんて事をしてくれてんだ、と思いあいつを見ると、俺の方を見つめながら拍手をしていた
~
「じゃあ、これで授業は終わります。」
と言い数学の授業は終わり、帰る準備を始めた
「やっと、終わった~」 「終わったからカラオケどう?」と周りの女子が騒いでいた
「田中くん」
「はい」
同じクラスの、 海山 桜 (うみやま さくら)(16)
「これ、」そして、渡されたのが日直ノートだった
「前半書いたから後はよろしくおねがします」
「はい。」
「じゃあ。」
海山さんは俺と同じって言ったら悪いけど、大人しい方だ。
だから、変に気を使わなくて楽だ。
皆、先生来るまで時間もあるから、ベラベラ喋っていた。俺は、最近 テスト勉強のせいで、ちゃんとした眠りにつけていなかった。だから担任が来るまでまだ、時間あるだろと思い眠りついた。
~
「ハッ!」
急に、目が覚め周りを確認すると、既にクラスには人が居なくなっていて、俺の顔には夕日が差していた
「寝てた…」
時間も4時半を過ぎていた。
俺は、慌てて日直ノートに今日の出来事など色々書き留めて、職員室に向かおうと準備しているとガラガラと教室の開く音がした。
「おっ!田中くんじゃん」
「…藍沢くん」
これが、あいつと俺の初めての会話だ。
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