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11章
11-4 身体のことを忘れられるくらい楽しい!
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どうせ濡れるのだからと思って雨の日も行った。
雨だからだろう、当然海で遊んでいる人間は他にはいなかった。
雨なので辺りは暗いし、ザーザー雨に打たれながら一生懸命セールアップしていると、「私、雨の中何してんだろう・・」と思ってしまった。
自分で選んでそこに来たのに。
「どうせ濡れる」という点については問題なかったのだが、そんな気持ちになってしまったものだから、雨の日に行くのはそれきりにした。
どうせなら晴れの日がいい。わざわざザーザー降りの雨の日に遊ばなくてもいいのだ。
なのでオーナーさんに、「雨の日は悲しい気持ちになるから、雨の日はもうしない」と子どものようなことを言った。
別の日、雨は降っていなかったが、波がざっぱんざっぱんなっている日があった。
ただでさえ足元不安定なのにそんな状況でボードの上に立つのはかなり難しかった。
陸上でも不安定な足。波がちょっとしかなくても不安定。
波がざっぱんざっぱんなっていればそりゃあもう立てるわけがなかった。
立てたとしてもすぐに落ちた。足元のぐらぐらはすごかった。それでもその日すぐにやめたりはしなかった。
なんとか乗ろうと何度もチャレンジした。落ちて落ちて落ちて落ちまくった。
落ちて落ちて落ちて落ちまくったが、懲りずに何度もチャレンジした。
また別の日、今度は風が強かった。風が強い日はセールアップがなかなか出来なかった。
風が強くてセールアップが自分の力ではなかなか出来ず、出来たとしても力が風に負けてすぐに落ちた。
風が強いと腕がすぐにパンパンになって体力ももたなかった。
そうかと言って無風だとそれはそれで走れないのでウィンドサーフィン自体が出来ずに風待ちしたりすることもあった。
ウィンドサーフィンは楽しくて楽しくて、海は気持ちよくて気持ちよくて、本当に良かったのだが、毎度毎度左足がアザだらけだった。
そのアザを見たジムのトレーナーさんが「DVみたいだね」と言っていた。それくらいアザがすごかった。
風が吹かない日はSUPをさせてもらったりした。SUPというのは、StandUpPaddleの頭文字をとってサップと読む。
サーフボードのようなものの上に立ってパドルを持って漕いだり波乗りしたりするもののことを言う。
初めて乗らせてもらった時、そのショップの常連客の人たちにも手伝ってもらいながら乗ったのだが、その時に1人の人から「右荷重になってる」と言われてハッとした。
あぁ、やっぱりそうなってるのだなぁ・・・と思った。
左半身はコントロールが出来ないので、どうしても右半身に頼っているのだ。それでもとりあえずなんとか乗れた。
ウィンドサーフィンだとセールが風を受けてぶら下がるような感じでブームを手で持っているのだけれど、SUPはそんなものはない。
SUPはパドルを持ってボードの上に立つだけだ。身体を支えるのは足のみ。もっと言うと私の場合は右足のみ。
片足で立ってるようなものだからけっこう怖かったのだが、楽しい気持ちが上回った。
海では、何をするにしてもとにかく楽しかった。
不自由な身体のことをその時だけは忘れることが出来た。
雨だからだろう、当然海で遊んでいる人間は他にはいなかった。
雨なので辺りは暗いし、ザーザー雨に打たれながら一生懸命セールアップしていると、「私、雨の中何してんだろう・・」と思ってしまった。
自分で選んでそこに来たのに。
「どうせ濡れる」という点については問題なかったのだが、そんな気持ちになってしまったものだから、雨の日に行くのはそれきりにした。
どうせなら晴れの日がいい。わざわざザーザー降りの雨の日に遊ばなくてもいいのだ。
なのでオーナーさんに、「雨の日は悲しい気持ちになるから、雨の日はもうしない」と子どものようなことを言った。
別の日、雨は降っていなかったが、波がざっぱんざっぱんなっている日があった。
ただでさえ足元不安定なのにそんな状況でボードの上に立つのはかなり難しかった。
陸上でも不安定な足。波がちょっとしかなくても不安定。
波がざっぱんざっぱんなっていればそりゃあもう立てるわけがなかった。
立てたとしてもすぐに落ちた。足元のぐらぐらはすごかった。それでもその日すぐにやめたりはしなかった。
なんとか乗ろうと何度もチャレンジした。落ちて落ちて落ちて落ちまくった。
落ちて落ちて落ちて落ちまくったが、懲りずに何度もチャレンジした。
また別の日、今度は風が強かった。風が強い日はセールアップがなかなか出来なかった。
風が強くてセールアップが自分の力ではなかなか出来ず、出来たとしても力が風に負けてすぐに落ちた。
風が強いと腕がすぐにパンパンになって体力ももたなかった。
そうかと言って無風だとそれはそれで走れないのでウィンドサーフィン自体が出来ずに風待ちしたりすることもあった。
ウィンドサーフィンは楽しくて楽しくて、海は気持ちよくて気持ちよくて、本当に良かったのだが、毎度毎度左足がアザだらけだった。
そのアザを見たジムのトレーナーさんが「DVみたいだね」と言っていた。それくらいアザがすごかった。
風が吹かない日はSUPをさせてもらったりした。SUPというのは、StandUpPaddleの頭文字をとってサップと読む。
サーフボードのようなものの上に立ってパドルを持って漕いだり波乗りしたりするもののことを言う。
初めて乗らせてもらった時、そのショップの常連客の人たちにも手伝ってもらいながら乗ったのだが、その時に1人の人から「右荷重になってる」と言われてハッとした。
あぁ、やっぱりそうなってるのだなぁ・・・と思った。
左半身はコントロールが出来ないので、どうしても右半身に頼っているのだ。それでもとりあえずなんとか乗れた。
ウィンドサーフィンだとセールが風を受けてぶら下がるような感じでブームを手で持っているのだけれど、SUPはそんなものはない。
SUPはパドルを持ってボードの上に立つだけだ。身体を支えるのは足のみ。もっと言うと私の場合は右足のみ。
片足で立ってるようなものだからけっこう怖かったのだが、楽しい気持ちが上回った。
海では、何をするにしてもとにかく楽しかった。
不自由な身体のことをその時だけは忘れることが出来た。
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