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10章
10-5 術後の痛みと傷跡
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術後は、立ったり座ったりする時に腹筋をつかうからか手術をした場所が痛かった。
座ったままでも笑ったりするだけで痛かった。
そんな状態ではあったが、短期間の入院にも関わらず友人がお見舞いに来てくれ、その時は楽しかった。
友人はメールで「何食べたい?」と聞いてくれたので、「サーティワンのジャモカアーモンドファッジが食べたい」と返信すると買ってきてくれた。
病室で2人でサーティワンアイスクリームを食べながら雑談していた。
別の日には友人が顔も出さずにお花を看護師さん渡してくれていた。
一週間もない入院だったが、人生初の「手術」に不安になっていたので、そんな友人たちの気持ちがとても嬉しかった。
入院中は同室の方々とも楽しくお喋りをして過ごすことが出来た。
入院期間は短かったが、実感としてはけっこう長くいたような感覚だった。
「入院」というのはそんなものだ。実際の期間より実感としては長く感じる。
退院の日は、雨が降っていた。
朝、母が迎えにきてくれ、荷物をまとめて階下へ降りた。
タクシーを呼んでもらい、病院の入り口でタクシーに乗り込んだ。
自宅に着き、部屋のソファに腰掛けるとなんだかほっとした。
昼前後だったと思う。雨がザーザー降っていた。
何をするでもなくソファに座ってじっとしていた。
なんだか一気に脱力したような、そんな気分だった。
身体を動かすと手術したところが痛むので出来るだけじっとしていた。
退院後いっとき私はしょっちゅう手術跡が薄くなっていないか確認した。何度も何度もお腹を見た。
消えるのかなぁ・・・
この傷跡、どうなるのかなぁ・・・
そんなことが気になって仕方なかった。
気が付いた時には傷跡はわからなくなっていたが、その頃にはまた身体に別の問題が起きた。
座ったままでも笑ったりするだけで痛かった。
そんな状態ではあったが、短期間の入院にも関わらず友人がお見舞いに来てくれ、その時は楽しかった。
友人はメールで「何食べたい?」と聞いてくれたので、「サーティワンのジャモカアーモンドファッジが食べたい」と返信すると買ってきてくれた。
病室で2人でサーティワンアイスクリームを食べながら雑談していた。
別の日には友人が顔も出さずにお花を看護師さん渡してくれていた。
一週間もない入院だったが、人生初の「手術」に不安になっていたので、そんな友人たちの気持ちがとても嬉しかった。
入院中は同室の方々とも楽しくお喋りをして過ごすことが出来た。
入院期間は短かったが、実感としてはけっこう長くいたような感覚だった。
「入院」というのはそんなものだ。実際の期間より実感としては長く感じる。
退院の日は、雨が降っていた。
朝、母が迎えにきてくれ、荷物をまとめて階下へ降りた。
タクシーを呼んでもらい、病院の入り口でタクシーに乗り込んだ。
自宅に着き、部屋のソファに腰掛けるとなんだかほっとした。
昼前後だったと思う。雨がザーザー降っていた。
何をするでもなくソファに座ってじっとしていた。
なんだか一気に脱力したような、そんな気分だった。
身体を動かすと手術したところが痛むので出来るだけじっとしていた。
退院後いっとき私はしょっちゅう手術跡が薄くなっていないか確認した。何度も何度もお腹を見た。
消えるのかなぁ・・・
この傷跡、どうなるのかなぁ・・・
そんなことが気になって仕方なかった。
気が付いた時には傷跡はわからなくなっていたが、その頃にはまた身体に別の問題が起きた。
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