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小話集
騒げ!夏は祭りだ!
しおりを挟む祭り。…そう聞いて血が騒ぐのは何故だろう?
この日は近所にある神社で祭りが行われる。『北斗聖龍会』の面々も屋台を出し、テキ屋として盛り上げる。
圭介は今こそそういった事はしないが、会の長として皆が“真面目に”やっているか様子を見に会場へと向かう。
その際どうせなら…と彼は、家族も連れて遊ぶ事を思い立った。
それを知った美優は『楽しそうですね♪』と賛同し、翠に相談して“ある物”を用意した。
「はい出来たっ。」
「お、案外似合ってんじゃねぇか流。」
「にゃははは♪」
…そう、祭りと言えば『浴衣』である。けれど流は甚平だ。子供は何かと動くので最適である。
圭介も渋柄の浴衣を、美優も藍色地の浴衣。一家3人揃って(プラス舎弟付)で徒歩で向かった。
会場は既に大入状態。前に進むも後ろに戻るも難しく、両親の手を握って歩いていた流は“父ちゃん”に抱き上げられてしまう。
「とうたん!りゅう、ありゅく!」
「へいへい。けれどな流…こんだけの人の中で、ちっこいお前がちまちま歩いてたらケリ入れられちまうかもしんないんだぞ?」
「ありゅくの!」
「ダメだ。黙って言う事聞け。」
「むぅー。」
いつもなら『あい!』と聞き分ける流が、この日に限って強情を張る。父としては迷子を心配しているのだが…
「…会長。自分らが若を見ます。」
「大丈夫っす!」
「…。じゃあ頼むわ。…流、幹哉達から離れんなよ、いいな?」
「あい!」
「…お前ら、流が言う事聞かねぇようなら遠慮なくケツ叩け。」
「う、うす。」
地面に降りた流は父ちゃんの口から『ケツ』と出て、慌てるようにお尻を両手で隠しテケテケと走って行く。まるでそれは『逃げる』ようで…可愛いが笑えない。
「あ、若!待って下さいっ…若ぁー!」
「…すいません、失礼します…」
舎弟3人がそれを追って行く姿を見送って、圭介は美優の手をむんずと掴む。
「さて。オレらはオレらで回るか…祭り。」
「はい。」
「…オレから離れんなよ。」
「もし離れちゃったら私、完全に迷子です。」
そうして2人は歩き出す。一方では…
「にゃはははっ♪…っおわ!」
「「「若!」」」
器用に人並みを縫うように走っていた流が知らない人とぶつかってしまった。後ろを追っていた舎弟達は転がる寸ででひったくるように抱き上げる。
「はぁっ…若、走ったら危ないですよ。」
「ごめしゃい…」
「若!祭りと言えば『屋台』す!何食べたいっすか?」
「ほ?…あれ!」
「「「ん?」」」
周囲をキョロリと見回し、楽しげに指を差す。そこにあるのは…
「あれがいい!まんまる!…おもちろい♪」
「タコ焼き、ですか…食べます?」
「ん!」
「こんちわー…って、ご苦労様す!」
「おう、何だ司達じゃん!…あれ、会長は?」
「来てるには来てますよ。今は別行動で。」
「そっかぁ、まぁその内行き合うわな。…ん?このガキんちょ…」
「…会長の息子さんです。」
「うぇ?!やっぱり?…超似てる…」
「こんちゃ!」
「1つもらえますか。若が食べたいと。」
「よっしゃ!ちょっと待ってて下さいよーっと!」
ちょうどタイミング良く作っていたタコ焼きをパックに入れ司へ手渡す。興味あり気に流が視線で追う。
「あざっす!コレ代金す。」
「いや~さすがに貰えねぇって。」
「自分らが会長に叱られますので。」
「そう?んじゃ遠慮なくっ。」
「…若、お礼を。」
「ん!ありあと!にいたんっ。」
「あっはは!あざっす若!若が“良い子”なんでオマケしましたからね!」
そんなやり取りを他所に、司はパックを開けて爪楊枝でタコ焼きを持ち上げ流の口に入れようと近付けた。
「若!あーんっ。」
「あーー♪」
意気揚々と食べようとした流だが…
「っ!あちゅい!」
「「「わ、若っ?!」」」
タコ焼きがピトッと口びるに付いた瞬間、その熱さにビックリして声を上げた。
「バカ!司っ…ちゃんと冷まさねぇと若が火傷すんだろっ。」
「す、すんませんす、若!」
「…。あちゅい…みっきー…」
「熱かったですね…今度はちゃんと冷ましますから。…将也、若にジュースだ。」
「了解す!」
司が持ったままのタコ焼きを、幹哉がふぅふぅと冷ます。その間の流は、あまりの熱さにしょげてしまい幹哉に縋り付いていた。
「ふぅー…大丈夫ですよ若。どうぞ。」
「…。あちゅくない?」
「はい。幹哉が冷ましましたから。」
その言葉を信じて今度こそ齧り付いた流。もきゅもきゅと元気に咀嚼して飲み込む。
「おいちい!」
「ありがとうこざいやす!若っ。」
「良かったですね。」
「ん!」
やがてジュースを買いに走った将也が戻って来た。だが手にはそれ以外の物も。
「若!カキ氷も買って来たす!」
あーん、と再び元気に口を開けた流は冷たいカキ氷に歓喜して、ついでにジュースまでもゴキュゴキュと飲んだ。それを見て舎弟達の表情も緩む。
終始ご機嫌な流はその後も焼そばを食べたり、紐を引いて景品をもらったり、練り飴を動物型にする技を見たりして大はしゃぎした。
…一方、親である圭介と美優はというと…
「あ、リンゴ飴!…あんず飴も美味しそうです…」
「食うか?」
「…。圭介さん…子供っぽいとか思ってません?」
「いんや。そういう美優も可愛いとは思うがな。」
フッと笑った圭介は「1つくれ。」と言って、買った物を手渡す。
「…あんず飴。」
「あぁ。確かに旨そうだし、それならオレも食えそうだったからな。」
…どうやら圭介は美優とシェアして自分も食べるつもりのようだ。1つを2人で食べるという行為は、何とも…
「…。ほんと…圭介さんって不思議というか、随分と変わったというか…」
「あ?オレが何だって?」
「な、何でもないですっ…」
再び会場を見廻るようにゆっくりと歩き出した2人。やがて見えて来た店に圭介は美優の手を引いて近付いた。
「…おう、どうだ調子は。」
「っ、会長!ご苦労さんですっ。いやー大繁盛ですよ!」
「そか。…美優、ウチの会の所属のヤツだ。コイツが作るのはめちゃくちゃ美味い。」
「ご苦労様です。初めまして。」
「会長の、嫁さん…すか?…やべぇ、めちゃくちゃ綺麗すね!」
「…おいコラ。ウチのヤツに手出しすんなや?」
「する訳ないっす!何言ってんすかっ…ンな事したら会長に殺られちまうじゃないすか!」
「ンな事より…タコ焼きくれ。」
「うす!」
買い上げたタコ焼きを2人でモグモグと頬張る。
「っ、すごく美味しいです!」
「あぁ…腕はまんまのようだな。」
「いやっ、会長にそう言ってもらえてありがたいす。」
「…圭介さん、食べます?」
「くれ。」
“あーん”と口を開けた圭介の口にタコ焼きを放る美優。何ともラブラブで羨ましい限りだ。
「ぶっくくくっ…いやー、やっぱそっくりすね!さすが親子っ。」
「…あ?」
「え?」
「実はさっき、ちょっと前に若が司達と寄って下さいましてね。出来立てを買って下さったんすが、司が冷ましもしないで若に食べさせちまって…『あちゅい!』って半泣きに。」
「……、…」
「まぁ大丈夫だったみたいすけど…若がめちゃくちゃ『おいちい!』を連呼して下さったおかげで、めっちゃ売れましたよ。」
「…そか。ウチの倅が騒いだみてぇで悪かったな。」
「いえいえ!寧ろ売り上げに協力してもらいましたっ。」
『そんじゃな。』と店を離れ歩き出す。…だがふと、その足が止まった。
「…。そろそろ合流すっか…ン?」
微かに目を細めたその目線の先には流と舎弟らがいた。何かを指差し、楽しげな様子に心持ちホッとする。
「あ、会長~!姐さ~ん!」
人垣を掻き分け寄ってきた流ら。だがしばし離れていた息子の姿に眉根を寄せ口の端を吊り上げた。
「…流、何だその格好は…」
「にゃはは♪おめ~んっ。」
「それだけじゃねぇだろ、…どんだけ買い食いしたんだお前は。」
目の前の倅は頭にヒーロー物のお面を被り、両手にはりんご飴と綿あめを持っていた。更には司が焼そばやら串焼きやらが入った袋を持っていて、先の顛末が透けて見える気がした。
「とうたん!こえ!」
「あ?…何だコレ。」
将也が大事そうに抱えている箱をマジマジと見る。一見するとおもちゃのようだが…
「若が紐引きで当てたんす。」
「流くん、コレ何?」
「みじゅてっぽ!かっちょいい。」
「「……。」」
やはり血は争えない…ライフル型水鉄砲を『カッコいい』と言う辺りは極道の息子らしいではないか。
「とうたん、こえであしょぼ?」
「…。風呂でな。」
その夜…祭りから帰った親子は、お風呂で大いにはしゃいだ。圭介は流に遊び方を教えたのだ。
「流。コイツはこっから水を入れて…こう使うんだ。」
湯船で湯を中に入れ、ガシャガシャと充填させると流のお尻にピ!と打ち込む。
「にゃははは!おもちろーい♪」
真似して充填させ『こう?』とピュ!と打つ。的は父ちゃんの胸だ。
「お、いいぞ流。そうだそうだっ。」
こうして楽しい祭りも終わりを告げ、またちょっとだけ成長した流。この先も楽しい日々が待っている。だが…
「うぉ?!しゃっけぇーす若!」
「にゃははは!ちゅかしゃのおちり~♪」
何をどう覚えたのか、流は水鉄砲に水道から水を入れ、手当たり次第に打ちまくる。しかもココは会の事務所だ。
ガシャガシャと器用に充填して、次に狙うは将也の『尻』である。
「うぁ?!や、やられたぁ~…」
「にゃははは!…」
「わ、若…勘弁して下さいっ…幹哉はこの後出かけ…っ!」
ジリジリと寄ってくる流…幹哉は両手を前にかざしつつ後退するが、流の“攻撃”が容赦なく顔面にヒットした。しかも眉間に。司と将也のように尻でないだけまだ良いかと息を吐く。
…会長と共に出かけなければならない幹哉は、スーツの胸元を僅か濡らしただけで免れた。
そして次のターゲットは…
「……。」
キョロと向いた先には父圭介が。事務仕事に追われ無表情でひたすら判を押す父は、妙な『殺気』を捉えてふと息子を見る。
「…流、父ちゃんは仕事中だ。」
「あい…ごめしゃい。」
別に怒ってはいないが、いつもと違う父ちゃんが怖かったのかすぐ様謝った。
「若は水鉄砲が楽しいようで…っ!」
「にゃははは!きりにいた~ん♪」
「……、…」
会長室に入ってきた霧山の眉間にヒットさせ、流は高らかに笑う。その流は事務所にいた会員全員を的にしてご満悦だ。皆、何かしらの被害を受けている。
その時、キィと椅子から立ち上がった父圭介。その目が息子を捉え…ツカツカと歩き寄る。
「…流…」
「っ!ごめしゃい!」
今度は父が小さな息子を追い詰める。何かを察知したか流が逃走を図るも…
「コラ!待て流!」
「やー!やなのー!!」
「ほぉ…父ちゃんが何しようとしてっかわかんのか…ケツ出せ!」
尚も『や!』と尻を隠す流をガシ!と捕まえ、抱えてソファーに座ると息子の身体を下に向けうつ伏せる。清水家恒例(?)の尻叩きが始まった。
「司や将也達はまだいいわ!キリまで巻き込みやがってっ…少しほどり過ぎだ!」
「わぁぁーん!ごめしゃーいっ!」
「…会長、自分は大丈夫ですから…」
『何せ、中身は水ですし。』と霧山は涼しい顔で顔を拭く。…だが実弾だったなら死んでるぞ?霧山よ。
…この際、節度というものを教え込もうと心に違う父ちゃんだった。子供に甘いだけが親ではないのだから。
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