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落花ノ章
2 その男、ぶっきらぼうにて
しおりを挟む全ての行為が終わった頃…外では雪がちらついていた。清水が部屋を訪ねて来た頃は既に陽が落ち暗くなっていた為、室内には灯りが点きストーブも点いている。
身体を起こした清水がやれやれと髪の毛を搔き上げスマホを見れば、時刻は22時半を過ぎようとしていた。
…かれこれ2時間以上を美優の身体を離さずいた事に、驚きながらも密かに苦笑った。
傍らにある彼女の服を手に取り、パサリとその身体に掛けてやるとビク!と怯えた反応が返ってくる。
「…いつまで泣いてんだ…もう泣き止めよ。」
「…っ、…ぅっ…」
身体の向きを変え、背を向けて尚も泣く美優のその姿を見て清水は弱り果てる。けれどそれと同時に考えるべき事をしっかりと頭の中で考え始めていた。
(…コイツの…『美優』の借金、どうにかしてやりてぇ…)
この日初めて会い、意図せず抱いてしまった女…たった1度のそれではあるが、清水は美優に無意識の内に惚れてしまっていたのだ。だがその深層意識を自覚するには何かが足りない。
(女は男に処女を奪われ…男は女に心を奪われる…ねぇ。)
今はいないダチの言葉を思い出し、上手い事言うもんだとクッと笑って再びスマホを確認する。着信には社長である笛木から何度も連絡があり片眉を上げた。
「…おい。マジでいい加減泣き止め。…ここ出るぞ。」
「…ひっく…」
「アンタは嫌だろうけどウチ行くぞ。」
「…何で…ですかっ…何で貴方の家にっ?」
「てめぇの訳わからねぇ借金をどうにかしてやるから避難しろってんだよっ。…ここにいたら、オレじゃねぇ別のヤツに拉致られんぞっ。」
「っ…」
「……。わかったんなら黙ってついて来いや。」
否応無く、有無無しとは正にこの事だ。たったのひと言で美優を黙らせると、着替えさせ身近な貴重品だけを手にアパートを後にする。
未だに事態が上手く飲み込めずオロオロとしている彼女を車の助手席に押し込み、清水は車をススキノがある中央区へと走らせる。
車中の2人には気の利いた会話なんてものはなく…寧ろ清水の表情が僅か険しくなっていて緊迫していた。
(何で急に…借金をどうにかしてやる、なんて言い出したんだろう?)
1番わからないその理由を考えている内にも、如何にも高そうな高級マンションに到着。美優は再び引きずられるように、清水によって彼の部屋へとやって来た。
「………。」
「…何してんだ。入って来い。」
「お、お邪魔、します…」
広いリビングには黒を基調とした最低限の家財道具がある。だが物は少なく、少しだけ寒々しさを感じた。
「…好きにしてて構わねぇ。退屈ならテレビでも観てりゃいいし、眠かったらあっちの部屋にベッドあるから寝てりゃいい。」
「………。」
「おい…聞いてんのか?あァ?」
「っ…は、い…」
「……。オレはちょっと出てくる。会社戻ってアンタの報告、社長にしなきゃなんねぇからな。」
「っ、あの!」
「…ンだよ…」
「何で…私をここに?それにお借りしたお金も…」
「……。その話は…帰って来てからだ。とにかく逃げれる内に逃げといた方がいい…ウチの社長はオレ以上に『怖い人』だかんな。」
「………。」
「外にも出んなよ。…いいな?」
そう言って清水は美優を部屋に残し出て行く。ポツンとなった彼女は、他人の家で好き勝手出来る訳もなく…ソファーにちょこんと腰掛けるとそのまま何をするでもなく時を過ごすのだった。
…その両目には、耐えるかのように涙が浮かんでいた。
一方の清水はマンションを出た後、速攻で社が入っているビルの前に到着したのだが…なかなか車から降りられずにいた。
理由は社長である笛木に『どう説明すれば納得させられるか。』…それを考えていたのだ。何かのヒントになりはしないかと、美優の書類を隅々まで読み込んでいる内に清水は笛木らしくない『ある違和感』を見つけた。
それを武器とし、清水はフーッと胸中の息を吐き出すと車を降り、社内の社長室のドアをノックした。
「…清水、お帰り。」
「戻りました社長。こんな時間にすんませんす。」
「…で、会えたの?雪吹美優に。」
「………。」
「まさか…『会えなかった』とは言いませんよね?何度電話しても出ない上、戻りがこの時間なんだから。話が『白熱』して長くなりましたか?」
「……社長。この女…雪吹美優すけど…乱気(らんき)になって金払わせるまでの金額じゃないように思うんすけど。」
「……。…ん?どういう事かな、清水。」
「この女の借金は元金50万、3年間の利子が付いて70万。確かに一度も返済してないすけど、本人の話では女が借りた金ではないと。この書類にも借り主に女の父親のサインがあります。」
「…だから何?借り主は父親だけど、返済責任者は娘です。なら娘が責任持って返すのが筋というものでしょう。」
「……。娘は…借金の存在を知りませんでした。それをいきなり返せ、無理なら風俗で働けってのは…」
「……清水、甘っちょろい事言ってんじゃねぇぞ。」
「っ!」
それまでの物腰柔らかな話し方が一転して急にドスの効いたものに変わる。清水が視線を上げた先では…眼鏡を外し、デスクの上へと投げ置くと同時に自分を鋭く睨み上げる笛木がいた。
「たかが70万だから許してやれって言いたいのか?…金融会社の取り立て担当が、ンな事でどうすんだァ!!」
「………。」
「極道にも仁義があるように、堅気さんにだって仁義があんだろが!それが守れてねえから『風俗に行け』っつってんだよ!」
「……。わかりました…」
笛木の言葉に清水は返事をすると、ジャージのズボンのポケットに手を突っ込み『ダン!』と取り出した物をデスクに叩きつける。そしてその場に土下座して頭を下げた。
「……。何の真似だ…清水。」
「…100万、あります。この金で雪吹美優の借金と契約…終わりにして下さい。風俗行きの話もなしにして下さい!」
「……。…お前…」
「………。」
「女に…雪吹美優に『惚れた』か…」
第三者である笛木に指摘されるように言われ、清水の中にあった『足りないもの』を自覚し腑に落ちる。
…『女を落とす』などと俗に言うが、落ちたのは男の自分の方だったのだと。
「……はいっ…惚れました…」
「………。」
「…自分の…自分だけの女にしたいんす…っ、お願いします!」
「……。は、はは…あーっはははっ!!」
笛木が呆気に取られたような乾いた笑いを経て声高に腹を抱えて笑い出すと、土下座する清水を見下ろす。
「キレたら何しでかすかわからねぇ『予測不能男』が、たった1回会っただけの女に惚れたってか!しかもその女は堅気ときたもんだ!」
「………。」
「…そうかそうか、くっくっく……わかった、この100万で女の借金は『完済』だ。後はてめぇの好きにしな。」
「……。ありがとうございます、社長…」
「…その代わりっちゃあ何だが。てめぇは取り立ての担当として仕事には『失敗』した。本人から取り立てずにてめぇが肩代わりするんだからな。…その意味わかってんだろな?」
「……。はい…」
「いい返事だ。…おい!入って来いやぁ!」
『失礼します!』と雪崩れ込む勢いで入って来たのは『北斗聖龍会』に所属する下っ端の若衆達だ。中には清水を慕う舎弟らもおり、彼らは社長の足元で土下座している『兄貴』の姿を見て驚く。
「し、清水さん?!」
「兄貴!」
「…清水はある仕事に失敗した。その代償はきっちり払ってもらう…それが極道の流儀ってもんだ。」
「そ、それって…兄貴を『リンチしろ』って事すか?会長っ…」
「……。構わねぇ…やってくれ。」
「清水さん?!」
「…相手がオレだからって、てめぇら…手抜かりすんじゃねぇぞ…わかったな。」
それは若衆らや舎弟らを気遣っての言葉だ。小さいながらも極道の組織を束ねる会長でもある社長の目の前で行われるリンチは、下っ端への『見せしめ』の意味も含まれている。…手抜かりなど許されないのだ。
…かくして始まった集団リンチ。普段は自分を慕ってくれる会の下っ端の若者らに殴られ蹴られるのを黙って受け入れながら…清水はいつの日か美優が心からの笑顔を自分に見せてくれるならそれで良いと思い、願いながら耐えた。
しばらく経ってようやく解放された清水は、司ら2人の舎弟に両側から抱えられ自宅マンションへと帰って来た。
「…大丈夫すか?兄貴…」
「……っ、大丈夫…な訳ねぇだろがこのタコッ!つうっ…」
骨が折れたなどという事はないが、殴られた事で口の端や口唇が切れ、額や頬なども擦り傷だらけになっている。まるでKOを食らったボクサーさながらである。
「…後は良い…っ、悪かったな…」
「……?」
いつもなら喧嘩した時や酔っ払ったりなど…自分でも自分の身体を持て余す時は、司らが鍵を開け部屋の中まで連れて行き寝かせるのが常だ。だがこの日の清水は彼らを部屋へと入れようとはしなかった。
「…小遣いだ、取っとけ。…じゃあな。」
鞄から半分に折られた10万を取り出し、自分を支える司ともう1人の舎弟である将也のズボンのケツポケットにそれぞれ押し込む。そして清水は2人のケツを叩いてフラフラと中へ入って行った。
「…兄貴…」
「マジで大丈夫、かな…」
そんな2人の舎弟の心配を他所に、清水がゆっくりと室内へと進んでいくと…
「お、お帰り、なさっ!?……どうしたん、ですか?その怪我っ。」
おっかなびっくりといった様相ながら律儀に出迎えた美優は、清水の顔の怪我を見て驚声を上げる。
「…っ、何でもねぇ、ッつう…」
「な、何でもねぇって言われてもっ…、とりあえず座って下さい…」
美優は遠慮がちに清水の背を押し支えソファーに座らせると、その傷をまじまじと見つめる。
顔だけの怪我だが出血していて僅かながらに熱を持ち始めている…素人診断ながらにそう思い、彼女はすぐさまキッチンの冷凍庫を開け氷を見つけ手近なビニール袋に入れる。
そして次には洗面所へと向かい棚からタオルを持ってくると、袋の氷を包み平らになるように手のひらでゴロゴロと転がした。
その一連の行動を、清水は痛みからあまり開かない目を細めながら遠巻きに見ていた。
「ッ!ってぇなバカやろっ…」
「っ、ご、ごめんなさいっ…でも我慢して下さいっ…」
戻ってきた美優によって氷を傷に押し付けられ、痛みのあまり悶絶し悪態を吐いてしまう。だが心の中では、彼女にまさかこんな事をしてもらえるとは思っていなかっただけに『嬉しい』という感情で溢れていた。
「…っ…アンタは堅気さんだから…てっきり寝てるもんだと思ってた…」
「……。『好きにしろ。』って言われても…人様の家で好き勝手なんて、出来ません…」
「……そうかい。いんじゃねぇの?…好きにしろっつったんだからよ…」
「………。」
そう言いながら目を閉じてしまった清水は、しばらくの間を美優のするままに黙っていた。しかし傷の具合を見ていたらしい彼女は彼の身を思って『堅気の人間』らしい事を言い出す。
「あの…救急箱とかって、ありますか?」
「…ある訳ねぇだろ…」
「血も止まらないみたいですし…消毒とかした方が良いと思います。確か近くにコンビニ、ありましたよね?マキロンくらいなら売ってるはずなので…ちょっと行ってきます。」
「……行くな…」
「…な、何でですか?…すぐ近く…」
「行くなったら行くなっつうの!駄目に決まってんだろが!ッてぇ…」
「っ!…」
「…アンタなぁ…こんな時間に女1人でフラフラ出歩くんじゃねぇよ…ここはススキノがすぐ側だ…キャバクラのスカウトマンにあっさり連れてかれんぞ…」
「………。」
「…それに…ウチの社長だって、まだ本当の腹の内がわからねぇ…黙っていろや…」
「……でもっ!」
「あ゛ぁ!しつけぇな!」
「っ?!」
『しつこい』と美優を一喝した清水は、彼女の膝の上にドスン!と倒れ頭を乗せて動けなくしてしまう。
「…どうよ…動けねぇだろ?」
「…っ…」
「別に…いんだぜ?オレを突き飛ばして行っても。…アンタにその力と、良心の呵責に耐えられんなら…な。」
「…っ…ご、極道の人って…『卑怯』なんですねっ…」
「ケッ…何とでも言えや。オレは使えるテがありゃ何でも使う…そういう『男』だ。」
「………。」
「…おい…冷やしてくれんじゃねぇのか…」
「……あ…す、すいません…」
美優の止まってしまっている手を催促し、清水は再び目を閉じてしまう。
口が悪くぶっきら棒が為に他人にはなかなか理解されない…そんな男に数年振りに訪れた『心休まる穏やかな時』だった。
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