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ローレス領ダンジョン攻略

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 ローレスの街で最低限の買い出しを済ませ、街から2日でダンジョンへ到着した。
 切り立った山壁に、突如巨大な門が口を開いている。入り口前には冒険者ギルドの関係者だろうと思われる者たちが、簡易テントを張り、ダンジョン入り口を守っていた。

「アンフェルディス様!お待ちしておりました!」

 事前にダンジョン調査連絡を受けていた者たちが、馬車から降りたアンフェルディスを笑顔で迎え入れる。

(さすが元SSランク冒険者。顔と名前が知れ渡ってる有名人は違うなぁ)

 冒険者ギルドの者たちがアンフェルディスに尊敬の眼差しを向けるのをみやりながら、そういえば皇都のギルド支部にアンフェルディスが次の支部長で来ると分かった時も、職員、冒険者に関係なく皆喜んでいた光景を思い出す。

「ダンジョンの結界は問題なく設置できたか?フィリフェル殿が先行調査した時は、まだ入り口に結界を設置途中だったと聞いている」

「結界は問題なく設置完了しております!これで攻略許可が出た者でなければダンジョンに入ることは不可能です!」

 アンフェルディスが尋ねると、ダンジョン入り口を見張っていたギルドの一人が誇らしげに答えた。

 ダンジョン入り口は全て冒険者ギルドにより、特殊な魔石を使い結界が張られ、ギルドから配給される<解除石>がないと結界内に入れない仕組みになっている。

 また、ダンジョンごとに結界魔術の仕様が少し変えられているせいで、他のダンジョンの<解除石>を別のダンジョンに使用することはできない。
 低ランクの冒険者が<解除石>を使って、別の高ランクダンジョンに入ることを防ぐためだ。

「なら一安心か。これから俺たちが調査に入るが、連絡があるまでは引き続き誰も入れないように」

「了解しました!このダンジョンの<解除石>がこちらになります」


 差し出された<解除石>は6つ。こぶし大より一回り小さい青い魔石に革ひもが通されており、魔石の表には魔術文様が刻まれていた。この魔術文様が、ダンジョンごとに異なっている。

 その一つをアンフェルディスが受け取り、他の調査メンバーたちにも残りの<解除石>を配り始めた。

「どうぞ、<解除石>です………」

 <解除石>を配っていた者が頬を紅潮させた相手はフィリフェルノだ。こちらも現役SSランクの冒険者であり、上位種のハイエルフ美女。神秘的で人を寄せ付けない美しさはエルフ特有だが、フィリフェルノの場合は、美形のエルフたちのなかでも際立っている。

 長い銀の髪と凛とした秀麗な美貌を前に、アンフェルディスに向けていた尊敬と憧憬だけではない緊張と共に、<解除石>を手渡す。

 次に配ろうとしたのがギィリとレースウィックだったのだが、2人の美女にも見惚れて危うく手渡そうとした<解除石>を落としそうになってしまう。

 皇都でも滅多に拝めない美人美少女の3人だ。見慣れていても近寄られたら、男として意識せずにはいられない。それを、こんな森の奥で拝んでしまっては、見惚れてしまっても仕方ない。

 さらに<解除石>をディルグラートへ配り、最後に俺をまじまじと見て相手は首を傾げた。

「このダンジョンに6人で来る連絡は受けている。しかし、もしかしてキミもアンフェルディス様たちと共にダンジョンへ入るつもりなのか?キミは確かラドバニア皇都のギルド受付職員だろう?」

「おっしゃる通りギルド受付職員ですが、共にダンジョンへ調査に入るよう支部長から伺っております」

 実力的にSSランク冒険者が2人。帝国から魔導軍団長と上司魔導士、そして将軍直属の騎士。これだけの戦力を集めたPTに一人くらい足手まといが混ざっても問題ないかもしれないが、わざわざ足手まといを入れる必要はない。

 そう相手の目が物を言っていて、俺としては苦笑を返すばかりだ。あんたの考えは間違っていないと。

 普通のダンジョンであれば問題ない。こちらはギミックがなく、奥に進むにつれてモンスターが強くなるだけで、攻略者たちが強ければ、よっぽどの隙を見せたりポカをしない限り勝つだろう。

 けれど、普通のダンジョンと裏ダンジョンの違いは、モンスターが強くなるのに加えて、<ギミック>が加わることだ。強さだけでは対応できなくなる。そこに戦力になるとは考えにくいギルド受付を同行させて大丈夫なのかと、誰でも不安視する。
 
 なおも<解除石>を渡すことを渋るギルドスタッフに、

「レイも私たちと一緒に一緒にダンジョン入るんだよ?だからこれは借りるね!」

「レースウィックさん!?」

 遊んでいるような口調でレースウィックは最後の<解除石>を勝手に取ると、俺が何を言う前にハイ!と笑って<解除石>の紐を俺の首にかけてしまった。やめさせようとしても、少女の体を掴んで無理やりひっぺがすわけにはいかない。

「ほら!結構似合ってる!ギルド受付で冒険者たちから話を聞くだけじゃなくて、レイが冒険者になってみるのも悪くないんじゃない?」

「からかわないでください。俺は冒険者っていう柄じゃないですよ……」

(この調子じゃ、レースウィックは先が思いやられるな。自分が子供であることも少女であることも、しっかり活用できてる。周りの空気もしっかり読めるし、上司ギィリ が困っていたらさりげなくフォローが出来ることは先日のリーゲルガードで実証済み。ギィリが同行者にレースウィックを指名した理由がなんとなく分かったぞ)

 おまけに目を大きく見開いて相手を見上げる仕草も愛嬌があり、憎めない。大人になったら、さぞ周りの男たちを振り回す美人に成長しそうだ。

 美少女だが上位魔導士。
 困ったギルドスタッフが助けを求めてアンフェルディスとギィリを交互に見やったが、2人とも微笑を浮かべるだけで咎めることはない。唯一ディルグラートがこの光景に苦笑いしてたが、こちらも口をはさむ気はやはり無いらしい。

 そうなると、俺がダンジョンに入ることを2人が認めていることになり、スタッフもそれ以上は言えなくなる。

『オルトラータ様、ローレスの街でアンフェルディスと話し込んでいた様子でしたが、何か話されたのですか?ダンジョンに入るまでに何かしら動くと思っておりましたが』 

 ふと頭の中に直接響いてきた声はフィリフェルノだ。平静を装いつつ、伝心で話しかけてきたので、俺も態度はそのままで返事をする。

『話したっていうか、俺が正体明かさなかったらギルドから追い出すっていうから、アンフェルディスより俺の方が強い、とだけしゃべった』

『ギルド追放ですか。受付職員を気に入られているオルトラータ様には一大事ですわね。それでアンフェルディスは信じたのですか?』

『半信半疑ってところだろう。でもアイツ、解析スキル持ちだから、下手にこちらの手の内を見せにくい。ちょっと隙見せたら全部見抜かれるかもしれない』

 単に解析スキルが相手のステータスや属性、弱点を見抜くくらいなら構わない。しかし、このレアスキルが厄介なのはスキルを使う者次第で解析量が変化する。

 今現在は、葉月零として<人種>を全面に出していたおかげで、アンフェルディスに見抜かれずに済んでいる。見えているのは<人種>としての元の人間だった頃のステータス。普段はいつもこちらで過ごしていたのが功を奏したらしい。

 もう一人の俺オルトラータ の<魔王種>を見破られていたら、警戒ぐらいで済む話ではなくなっていただろう。

『だからあの男はオルトラータ様に疑いを持ったのですね。納得できました。私もなぜオルトラータ様が疑われていたのかずっと不思議でした。油断できませんね』

『けど、これからダンジョン調査となれば、解析スキル持ちがいるというのは心強い。見たことがないモンスターが出てきても、解析して弱点をすぐに見破ることができる』

『あら?オルトラータ様ならモンスターごとき、弱点など見破らなくても簡単に倒せますでしょうに』

『それはそれ、これはこれ。今回はギィリの実力を見る目的がある。俺が出しゃばってモンスターを倒したら意味がない。アンフェルディスのことはしばらく放っておいいていいよ』

『では、あくまでただのギルド職員を貫くおつもりですね。ところで、先ほどから随分とレースウィックに懐かれているご様子ですが』

「え?」

 いきなり話がアンフェルディスから腕にくっつきっぱなしのレースウィックに変わって素っ頓狂な声が無意識に出てしまった。ギルドスタッフから奪った<解除石>を自分の首にかけてから、上機嫌でべったり腕にくっついて離れようとしない。

(言われてみればローレスの街に着いたぐらいから、距離が近くなったったっていうか懐かれてるな。なんかあったっけ?)

 特に親しくなるようなきっかけ等は無かったように思う。それに年下の少女が自分のまわりをちょっとくっついているくらい特に構わない。仕事中と言えば仕事中だが、ギルド受付対応で忙しいというわけではなく、これから一緒にダンジョンに入る仲間だ。

 それよりもみんなの前だというのに、俺をじっと見てくるフィリフェルノに冷や汗が出てくる。美人に見つめられるのは悪い気はしないが、笑ってるでも怒っているわけでもない、無表情でじっと見つめられると、変な圧を感じてしまう。

『ど、どうした?急に不機嫌になって……』

『いえ、不機嫌になどなっておりませんが、オルトラータ様様が特定の女性と親しくされるなんて珍しいなと思いまして』

 声のトーンは普段と変わりないのに、言葉そのものが冷えびえとしていて、自分の状況がフィリフェルノにとって好ましくないのは察することができた。こういうときエルフは言葉よりも身から発するオーラが物をいう。

「どうしたの?急に固まっちゃって。フィリフェルノさんがどうかした?」

 レースウィックも自分たちをじっと見ているフィリフェルノに気づいたらしい。

「年頃の女性が家族でもない男とあまりベタベタしているのはよくないですから、ね?ちょっと離れましょ?みなさん見てますし」

 これ以上フィリフェルノの機嫌が悪くならないうちにと、穏便にそっと腕を引いて離れる。だが今度はレースウィックの機嫌を損ねてしまったらしい。可愛く首を傾げられても笑顔が笑えてない。

「別にずっとくっついてるわけでもないんだから気にしなくていいのにー。じゃあみんなが見てないところならいいの?」

「それはもっとダメです」

「なによ!どっちもダメなんじゃない!レイのケチ!」

「ケチって言われましても……」

(変な風に誤解されたらよくないだろ?)

 外見こそ、この世界に来た時、オルトラータの外見年齢を投影し25歳くらいののままだが、それから30年経っているから実質60歳近い。フィリフェルノの冷たい視線は別にして、その60歳男がいくら懐かれていても女の子とくっついているのは褒められたことではない。

「年頃の女の子は種族問わず気難しいものだね」

 プイとそっぽを向いて、レースウィックはダンジョンの入り口の方へと行ってしまい、後に取り残された俺には、ディルグラートから同情の声がかけられた。
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