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110 熊さんヒーロー
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アビゲイルの言葉にウォルターの顔が強張った。一歩、二歩、と後ずさりをして恐ろしいものでも見たかのような表情でこちらを見る。
測りかねているのだろう。ゆりりは歌はもちろんドラマやコントでも活躍していたマルチプレイヤーだった。
だから演技で愛を告白するのなんて簡単だったはずだ。彼女がドラマやコント、曲の歌詞の中で愛を告げるのは、そのドラマやコント、曲の登場人物に対して、そのヒロインを演じて代弁しているに過ぎない。
それは、ゆりりひと筋の貴方ならわかるはずだよね?
彼女の声や演技、全てを知り尽くしたコアなファンだったなら、彼女がドラマやコント、曲のヒロインを「完璧に演じていた」ということはわかり切っているはずなのだ。
『……違う違う違う! 俺のゆりりはそんなことは言わない!』
ウォルターは脂ぎったざんばら頭を掻き毟って声を荒げた。その声はかすれて涙声になっている。
苦悩しているのは口で否定していても頭が肯定している混乱のためだ。
『……それは貴方の理想のゆりり像だよ。理想は理想。それを押し付けないで』
『何でそんなことを言うんだよ! お前はゆりりだろ!』
『現実を見て。ゆりりはいないのよ』
『ここにいるだろ! 何でいないなんて言うんだよ!』
『だからそれは貴方の中のゆりり像でしょ。現実には存在しないの……もうわかってるんでしょう』
『う……うぁあああ……っ』
彼は彼の中で作り出した理想のゆりりを本当の彼女として作り上げてしまった。ゆりりだって一人の人間だから、他の誰かの理想通りの完璧な存在ではないというのに。
理想をこじらせてもそれを自分の中だけで解決するならそれでいい。しかしそれを他人に強要するのはいけないことだ。
思い通りにならなくてヒステリックになるなんて子供と一緒だ。ウォルターだってわかっているはずだからこそ苦悩している。
経営していた麻薬乱交サロンの摘発、事件発覚の責任を負うかたちで爵位の降格、家督は異母弟に奪われ居候で平民同然の立場。そして思いをこじらせたアビゲイルの結婚で嫉妬の炎を燃やし、人であることを辞めて魔人となり、それでもアレキサンダーに敗れるという不始末。
二度も人生を生きてきて、思い通りにならないことも多々あったからこそ、そう苦悩しているのではないか? そしてそのことを忘れるためにアビゲイルに理想のゆりり像を押し付けて突っぱねられている。
ウォルターは片手で額を押さえながら、愕然とした表情をして後ずさり、ガシャン、と鉄格子に背を預けた。
『……お前は誰だ。お前はゆりりじゃない、お前は一体誰なんだ。なんでゆりりの真似をしているんだ!』
『真似なんてしてないわ。ゆりりであるなんて一言だって貴方に言ったかしら』
アビゲイルはそこで日本語で話すことをやめた。
「あたしは、アビゲイル・ステラ・フォックスであって、貴方の『ゆりり』じゃないわ。あたしの中に別の誰かを見るなんてしないで。正直言って迷惑よ。ウォルター殿、貴方は最初からあたしをあたしとしては見てくださらなかった。それだけわかれば、お互いの道が交わることなんて今後一切ないことがよくわかるわ」
『ゆ、ゆりり……そんな』
日本語で話すことを止めてこちらの世界での言葉で話したことで、ウォルターのと陰険漫才に終止符を打ったことに彼は気付いただろうか。
明らかな拒絶。怯えて後ずさるだけの弱々しい態度ではなく、アビゲイルは自分の信念を持ってはっきりきっぱりとウォルターを拒絶した。
何もできない箱入りの小娘と思って、脅迫強要すれば魔物になったウォルターの恐ろしさに屈すると思ったのに、ここでこうして噛みつかれるとは思いもしなかった彼の誤算。
ドン! メリメリ……!
バタバタバタバタ……!
異様な轟音が階下から響いて、その振動によって木造の小屋の天井からぱらぱらと木っ端が降ってきた。そして階下からはバキバキという破壊音と雄叫びのような声が聞こえてくる。
――蜜ろうだー!
――大漁大漁ー!
――運べ運べー!
――あっちにエビルクインビーの巣があります!
――蜂の子は根こそぎ奪えー!
――オオオオオオ!
山賊みたいな嬉し気な声がする。この部屋から出たことのないアビゲイルにはさっぱりわからないけれども、ジオの見たこの部屋の外は蜂の作り出す蜜ろうが小屋の内部を分厚く覆っているのだ。
確かに蜂の蜜ろうは食用でもあり化粧品にも使用されるもので、蜂の子は隣国ルビ・グロリオーサ魔王国で大人気の食材になるし、ヘーゼルダインでも立派な生産品となっているけれども。思わぬ収穫に商魂たくましい歓喜の声がする。ちょっと悪役っぽい。
――アビー! どこだ!
ちょっと拍子抜けしそうな雄叫びに呆気に取られてしまったが、その中に聞き覚えのある声が混じっていて、アビゲイルはそれをきちんと聞き分けた。忘れようはずもない、愛おしいあの声を。
スゥー、とアビゲイルは大きく息を吸い込んだ。
「アレク様ぁー! あたしはここです! ここにいますぅー!」
小屋中に響くアビゲイルのファルセットの叫び声に気付いたのか、どかどかと階段を何段か飛び越えて上ってくる頼もしい音がする。
アレキサンダーが助けにきてくれた。彼はやっぱり自分にとってのヒーローだ。ピンチに陥っても彼は必ず助けに来てくれる、強くて優しくて、とっても愛おしい熊さんヒーロー。
その一歩一歩近づいてくる足音さえもう愛おしくて、涙が浮かんでくる。たかだか半日離れていただけなのにもう会いたくてたまらない。
アレキサンダーにこの場所がばれたことで、舌打ちをしてアビゲイルに手を伸ばしてきたウォルター。きっと人質として押さえつけようとしたのだろうが、アビゲイルは咄嗟にその手をぱしっと振り払った。アレキサンダーが来てくれたならもう怖い物なんてなかった。
「人妻の身体に気安く触れないでくださいまし!」
「『ゆりり』……アビー……姫」
「……あたしはもう貴方のアビー姫でもありませんの。あたしはアビゲイル・ステラ・フォックス、いいえアビゲイル・ステラ・ヘーゼルダイン。西辺境伯アレキサンダー・ヴィンス・ヘーゼルダインの妻よ!」
ドン!
ドン! ドン! ドン! ドガッ!
半開きになっていて蜜ろうで固まっていたドアを蹴破る音がし、よく見ると蝶番のところが金属疲労を起こして外れかかっていた。
そしてついにめりめりと接着剤みたいになっていた蜜ろうが剥がれて、ドカッという大きな音を立ててドアが弾け飛ぶ。勢い余ってこちら側の鉄格子に向かってドアの板そのものがぶっ飛んできて、大きな音をたてて錆びついた鉄格子をぐにゃりと曲げた。危なっ。
そこからのそりと大きな身体を曲げて入って来た人影に、思わずグリズリーでも侵入してきたかのように見えてしまった。
アレキサンダーのその厳つい顔に猛獣のような怒りの睨みを効かせた表情をして、無言で入ってくるその姿に、ウォルターは思わず「ヒッ!」と声を上げていたが、アビゲイルはその表情が凛々しく勇ましく見えて、思わずぽや~っと頬を赤らめてしまうのだった。
測りかねているのだろう。ゆりりは歌はもちろんドラマやコントでも活躍していたマルチプレイヤーだった。
だから演技で愛を告白するのなんて簡単だったはずだ。彼女がドラマやコント、曲の歌詞の中で愛を告げるのは、そのドラマやコント、曲の登場人物に対して、そのヒロインを演じて代弁しているに過ぎない。
それは、ゆりりひと筋の貴方ならわかるはずだよね?
彼女の声や演技、全てを知り尽くしたコアなファンだったなら、彼女がドラマやコント、曲のヒロインを「完璧に演じていた」ということはわかり切っているはずなのだ。
『……違う違う違う! 俺のゆりりはそんなことは言わない!』
ウォルターは脂ぎったざんばら頭を掻き毟って声を荒げた。その声はかすれて涙声になっている。
苦悩しているのは口で否定していても頭が肯定している混乱のためだ。
『……それは貴方の理想のゆりり像だよ。理想は理想。それを押し付けないで』
『何でそんなことを言うんだよ! お前はゆりりだろ!』
『現実を見て。ゆりりはいないのよ』
『ここにいるだろ! 何でいないなんて言うんだよ!』
『だからそれは貴方の中のゆりり像でしょ。現実には存在しないの……もうわかってるんでしょう』
『う……うぁあああ……っ』
彼は彼の中で作り出した理想のゆりりを本当の彼女として作り上げてしまった。ゆりりだって一人の人間だから、他の誰かの理想通りの完璧な存在ではないというのに。
理想をこじらせてもそれを自分の中だけで解決するならそれでいい。しかしそれを他人に強要するのはいけないことだ。
思い通りにならなくてヒステリックになるなんて子供と一緒だ。ウォルターだってわかっているはずだからこそ苦悩している。
経営していた麻薬乱交サロンの摘発、事件発覚の責任を負うかたちで爵位の降格、家督は異母弟に奪われ居候で平民同然の立場。そして思いをこじらせたアビゲイルの結婚で嫉妬の炎を燃やし、人であることを辞めて魔人となり、それでもアレキサンダーに敗れるという不始末。
二度も人生を生きてきて、思い通りにならないことも多々あったからこそ、そう苦悩しているのではないか? そしてそのことを忘れるためにアビゲイルに理想のゆりり像を押し付けて突っぱねられている。
ウォルターは片手で額を押さえながら、愕然とした表情をして後ずさり、ガシャン、と鉄格子に背を預けた。
『……お前は誰だ。お前はゆりりじゃない、お前は一体誰なんだ。なんでゆりりの真似をしているんだ!』
『真似なんてしてないわ。ゆりりであるなんて一言だって貴方に言ったかしら』
アビゲイルはそこで日本語で話すことをやめた。
「あたしは、アビゲイル・ステラ・フォックスであって、貴方の『ゆりり』じゃないわ。あたしの中に別の誰かを見るなんてしないで。正直言って迷惑よ。ウォルター殿、貴方は最初からあたしをあたしとしては見てくださらなかった。それだけわかれば、お互いの道が交わることなんて今後一切ないことがよくわかるわ」
『ゆ、ゆりり……そんな』
日本語で話すことを止めてこちらの世界での言葉で話したことで、ウォルターのと陰険漫才に終止符を打ったことに彼は気付いただろうか。
明らかな拒絶。怯えて後ずさるだけの弱々しい態度ではなく、アビゲイルは自分の信念を持ってはっきりきっぱりとウォルターを拒絶した。
何もできない箱入りの小娘と思って、脅迫強要すれば魔物になったウォルターの恐ろしさに屈すると思ったのに、ここでこうして噛みつかれるとは思いもしなかった彼の誤算。
ドン! メリメリ……!
バタバタバタバタ……!
異様な轟音が階下から響いて、その振動によって木造の小屋の天井からぱらぱらと木っ端が降ってきた。そして階下からはバキバキという破壊音と雄叫びのような声が聞こえてくる。
――蜜ろうだー!
――大漁大漁ー!
――運べ運べー!
――あっちにエビルクインビーの巣があります!
――蜂の子は根こそぎ奪えー!
――オオオオオオ!
山賊みたいな嬉し気な声がする。この部屋から出たことのないアビゲイルにはさっぱりわからないけれども、ジオの見たこの部屋の外は蜂の作り出す蜜ろうが小屋の内部を分厚く覆っているのだ。
確かに蜂の蜜ろうは食用でもあり化粧品にも使用されるもので、蜂の子は隣国ルビ・グロリオーサ魔王国で大人気の食材になるし、ヘーゼルダインでも立派な生産品となっているけれども。思わぬ収穫に商魂たくましい歓喜の声がする。ちょっと悪役っぽい。
――アビー! どこだ!
ちょっと拍子抜けしそうな雄叫びに呆気に取られてしまったが、その中に聞き覚えのある声が混じっていて、アビゲイルはそれをきちんと聞き分けた。忘れようはずもない、愛おしいあの声を。
スゥー、とアビゲイルは大きく息を吸い込んだ。
「アレク様ぁー! あたしはここです! ここにいますぅー!」
小屋中に響くアビゲイルのファルセットの叫び声に気付いたのか、どかどかと階段を何段か飛び越えて上ってくる頼もしい音がする。
アレキサンダーが助けにきてくれた。彼はやっぱり自分にとってのヒーローだ。ピンチに陥っても彼は必ず助けに来てくれる、強くて優しくて、とっても愛おしい熊さんヒーロー。
その一歩一歩近づいてくる足音さえもう愛おしくて、涙が浮かんでくる。たかだか半日離れていただけなのにもう会いたくてたまらない。
アレキサンダーにこの場所がばれたことで、舌打ちをしてアビゲイルに手を伸ばしてきたウォルター。きっと人質として押さえつけようとしたのだろうが、アビゲイルは咄嗟にその手をぱしっと振り払った。アレキサンダーが来てくれたならもう怖い物なんてなかった。
「人妻の身体に気安く触れないでくださいまし!」
「『ゆりり』……アビー……姫」
「……あたしはもう貴方のアビー姫でもありませんの。あたしはアビゲイル・ステラ・フォックス、いいえアビゲイル・ステラ・ヘーゼルダイン。西辺境伯アレキサンダー・ヴィンス・ヘーゼルダインの妻よ!」
ドン!
ドン! ドン! ドン! ドガッ!
半開きになっていて蜜ろうで固まっていたドアを蹴破る音がし、よく見ると蝶番のところが金属疲労を起こして外れかかっていた。
そしてついにめりめりと接着剤みたいになっていた蜜ろうが剥がれて、ドカッという大きな音を立ててドアが弾け飛ぶ。勢い余ってこちら側の鉄格子に向かってドアの板そのものがぶっ飛んできて、大きな音をたてて錆びついた鉄格子をぐにゃりと曲げた。危なっ。
そこからのそりと大きな身体を曲げて入って来た人影に、思わずグリズリーでも侵入してきたかのように見えてしまった。
アレキサンダーのその厳つい顔に猛獣のような怒りの睨みを効かせた表情をして、無言で入ってくるその姿に、ウォルターは思わず「ヒッ!」と声を上げていたが、アビゲイルはその表情が凛々しく勇ましく見えて、思わずぽや~っと頬を赤らめてしまうのだった。
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