59 / 123
59 子供が大人の難しい考え方をすると頭痛がします
しおりを挟む
アビゲイルは頭の中に過去のヴィクターのことが怒涛のように流れてくるのを感じた。
ねえさま、ねえさまと慕って着いてきていた子供時代。ねえさまと結婚すると豪語して、エスコートやダンスは自分がすると息巻いていたヴィクター。
体が成長するにつれ、どんどんとアビゲイルが弟から距離を取り、社交界デビューすると同時に放蕩令嬢となった姉に苦言を弄するときの心配げな顔。
シズ公爵の事件で危険な目にあったあとに、見損ないましたと突き放したのち、無礼を言ったと謝ってきたときの悲しい顔、それをあっけらかんと許したアビゲイルに対して、気の抜けたようなホッとしたような顔。
ダンスレッスンで楽し気に足を踏み合っていたあのとき。皇帝陛下主催の建国記念パーティーのときのファーストダンスでの愛おしそうに見つめてくるヴィクター。
お見合いの釣書の山を見て「どの姫とも結婚しない」と怒ってしまったのはどうしてだったのか。
アビゲイルが母と喧嘩したときも親身になって聞いてくれて、姉が失踪したとき生きた心地がしなかったと慟哭していた。甲斐甲斐しく世話を焼いてくれて、妙にスキンシップが多いなと思ったけれど。
あげく、狸寝入りしていたアビゲイルに対し、あやうく唇にされるかと思ったけれど、結局は額でされたキス、それでもあの恋人にするような前髪へのキスはなんだったのか。
そんなことを夢の中でも考えながらそこにいたらしく、目が覚めて多少の頭痛を感じてうーん、と唸った自分の声の甲高さに驚いて一気に目が覚める。
「え……」
「うう……ん」
身じろぎしたヴィクターがうっすらとそのアメジスト色の瞳を開いた。覗き込むアビゲイルの姿を見てぱちくりと瞬きをする。目が合って、何故だか胸がどきんと一つ波打った。
「……あれ、まだゆめのなか?」
「ヴィクター」
「あねうえが、おちいさい」
「あなたもよ、ヴィクター」
「そうか……まだゆめをみているんだ」
「げんじつよ、ヴィクター。いいかげんおきなさい」
お互いに舌足らずな口調で会話する。
寝ぼけているのか、ヴィクター少年はうっすらと笑って、アビゲイルの垂れさがったふわふわのプラチナブロンドに指を絡めた。
いつの間にか、妖精の姿はない。白詰草の花畑の中心にある四阿のベンチに、幼い姉弟がふたりきり、ただそこに居るだけだった。
頭の中は成人したアビゲイルなのだが、体は幼児なので口調まで舌足らずでなんとももどかしい。しかも精神は大人でも、考える脳が幼児のようで、あまり難しいことを考えると頭が痛くなって熱でも出そうな気がする。
とりあえず、目を擦ってなんとか目覚めようとするヴィクターに、アビゲイルは今考えられる全ての、今置かれている状況を説明することにした。
なんとかたどたどしくも説明をするうちに、ヴィクターも目が覚めてきたようで、自分の姿を客観的に見て顔面蒼白になってしまった。
「ど、どうして、こんなことに!」
「おちついて。とりあえずあわてていてもはじまらないわ。あたしがやってきたときのまほうじんがあそこにあるはずだから、いってみましょう」
「……と、いいましても……このこうだいなはなばたけのなか、どうやってさがすのですか?」
「う……で、でも! このベンチのむきから、こっちのほうからあるいてきたはずなのよ。だからきっとあるはずよ」
「ちなみに、あるいてきたときはあねうえはおおきいすがたでしたか? どのくらいあるきました?」
あれは確か。大人の姿で十五分ほど、詰草をヒールのある靴で踏みながらやっとこの四阿までたどり着いたのを思い出す。さすがに幼児の姿で十五分も歩いたら疲れてしまって動けなくなりそうだ。
それをヴィクターにおずおずと話すと、小さくて可愛い幼児の顔をしたヴィクターがアメジストの大きな目をジト目にして「あねうえ……」と呆れる。
「つかれちゃったら、とちゅうでやすめばいいのよ! いっぽずつかくじつにすすめば、なんとかなるわ」
「はあ……まあ、しょうがありませんね。それしかてがかりがないわけですし」
「いこう、ヴィクター」
手を出して促すと、ヴィクターは一瞬戸惑ったものの、おずおずとその手を取った。
弟は「ほうこうは、こちらでいいんですよね」と言ってアビゲイルの手を引いて自分から先に進んでくれた。見かけは小さくても、中身は成人の十六歳の青年であるから、この状況で姉は自分が守らねばという気持ちがあるのだろう。
小さな弟と一緒に花畑で手を繋いで歩くなんて、普通の子供であるならとても楽しくてテンションが上がるだろうのに、妖精という得体の知れない者の干渉によって誘拐されたという事実の上に成る状況であるため、真意の見えない畏怖と不安感しかない。ヴィクターも同じ気持ちであるようで、繋いだ小さな手は少々震えつつもアビゲイルの手をぎゅっと握ってくる。
落ち着かないと。舞台の幕が上がる直前の緊張感とか不安感とか、それに似てるわ。経験済みのはずでしょう、こんな気持ちは……。
黙っていると怖くなってくるので、アビゲイルは努めて冷静を装いながら、ヴィクターにどうして妖精に呼ばれたかの心当たりはあるかを聞いてみることにした。
「よく、わからなかったのですが……きがついたら、ここに」
「いえにいたときは、なにかへんなものをみたとか、そういうのは?」
「あ……そういえば」
ヴィクターが、子供の体ゆえによく回らぬ頭で一生懸命思い出し、たどたどしい言葉で、自分がここに呼ばれる直前のことを話してくれた。
書斎で執務にあたっていたときのこと、父に渡された書類の中、両親が入れたのか何処ぞの姫の見合いの釣書が紛れ込んでいて、ヴィクターはいつも以上にクサクサしていたらしい。
胸が焼けるような苦々しい気分で執務に身が入らない状態のところ、ふと気分転換に読書でもと思い、書棚の前に立ったとき、ほんの三センチメートルほどの不思議な光がぽわぽわと宙を舞っているのを見たという。
そこから記憶が曖昧で、何か書棚の本を動かしたような覚えがあるが、詳しくはわからず、気が付けばここに居たらしい。そしてすぐに眠くなって、目が覚めたら子供姿のアビゲイルに膝枕されていたということだ。
子供の姿でも、アビゲイルだということはすぐにわかったらしいけれども。
おそらくそのぽわぽわとした小さな光というのはヴィクターから見た妖精なのだろう。あの小人の姿をした妖精は、眠っていたから見ていないようだ。アビゲイルは妖精の見た目のことを話したら、ヴィクターは「おとぎばなしみたいですね」と言うだけで同意とかは無かったので、本当に見ていないのだろう。
それにしても、仕事の書類に見合いの釣書を紛れ込ませたとか、両親のヴィクターに対する結婚への期待感がありありと見てとれるけれども、貴族の子息として成人を迎えたらこういうことは当たり前にあるだろうと弟だってわかっているはずなのに、ヴィクターは頑なにそこだけは嫌だと言ってきかないのだ。
姉のアビゲイルの結婚問題にしても、父と一緒に中年壮年貴族からの後妻や愛人の申し込みに腹を立て、おまけにアレキサンダーが皇帝陛下の推薦状とともにアビゲイルに結婚の申し込みをしてきたときの怒り様といったらなかった。
自分はよその姫との結婚をしたくなくて、姉の結婚も同意できない弟。
妖精たちが寝入りばなに何かおかしなことを言っていた気がする。子供なら、仲が良い姉弟で済むでしょうと。
つまり、それは。
妖精が介入しちゃうほどシスコン拗らせた弟をどうしてくれようかとアビゲイルは子供の脳でぐるぐると考えながら頭痛を起こしかけた。
弟は可愛い。キラキラ王子様のような見た目も、ちょっと取っつきにくくて意固地な性格も、侯爵家の跡取りとして頑張っていて、放蕩姉を持つとして世間から後ろ指を指されても凛とした姿勢を崩すことなく貫いて、ついに紳士録に載った真面目なところも。
可愛くて愛しているけれど、でもそれだけだ。あくまでも家族として、この先離れたとしても、家族として、ずっとずっと愛しているというだけなのだ。
性別の違う兄弟姉妹は、いつまでも一緒にはいられない。
今更遅すぎるきらいもあるけれど、アビゲイルは改めて己の手をぎゅっと握りしめる弟の手をちらと眺めやる。
この手を離したら、ヴィクターはどう反応するだろう。傷つくだろうか。それとも怒り出すだろうか。
ねえさま、ねえさまと慕って着いてきていた子供時代。ねえさまと結婚すると豪語して、エスコートやダンスは自分がすると息巻いていたヴィクター。
体が成長するにつれ、どんどんとアビゲイルが弟から距離を取り、社交界デビューすると同時に放蕩令嬢となった姉に苦言を弄するときの心配げな顔。
シズ公爵の事件で危険な目にあったあとに、見損ないましたと突き放したのち、無礼を言ったと謝ってきたときの悲しい顔、それをあっけらかんと許したアビゲイルに対して、気の抜けたようなホッとしたような顔。
ダンスレッスンで楽し気に足を踏み合っていたあのとき。皇帝陛下主催の建国記念パーティーのときのファーストダンスでの愛おしそうに見つめてくるヴィクター。
お見合いの釣書の山を見て「どの姫とも結婚しない」と怒ってしまったのはどうしてだったのか。
アビゲイルが母と喧嘩したときも親身になって聞いてくれて、姉が失踪したとき生きた心地がしなかったと慟哭していた。甲斐甲斐しく世話を焼いてくれて、妙にスキンシップが多いなと思ったけれど。
あげく、狸寝入りしていたアビゲイルに対し、あやうく唇にされるかと思ったけれど、結局は額でされたキス、それでもあの恋人にするような前髪へのキスはなんだったのか。
そんなことを夢の中でも考えながらそこにいたらしく、目が覚めて多少の頭痛を感じてうーん、と唸った自分の声の甲高さに驚いて一気に目が覚める。
「え……」
「うう……ん」
身じろぎしたヴィクターがうっすらとそのアメジスト色の瞳を開いた。覗き込むアビゲイルの姿を見てぱちくりと瞬きをする。目が合って、何故だか胸がどきんと一つ波打った。
「……あれ、まだゆめのなか?」
「ヴィクター」
「あねうえが、おちいさい」
「あなたもよ、ヴィクター」
「そうか……まだゆめをみているんだ」
「げんじつよ、ヴィクター。いいかげんおきなさい」
お互いに舌足らずな口調で会話する。
寝ぼけているのか、ヴィクター少年はうっすらと笑って、アビゲイルの垂れさがったふわふわのプラチナブロンドに指を絡めた。
いつの間にか、妖精の姿はない。白詰草の花畑の中心にある四阿のベンチに、幼い姉弟がふたりきり、ただそこに居るだけだった。
頭の中は成人したアビゲイルなのだが、体は幼児なので口調まで舌足らずでなんとももどかしい。しかも精神は大人でも、考える脳が幼児のようで、あまり難しいことを考えると頭が痛くなって熱でも出そうな気がする。
とりあえず、目を擦ってなんとか目覚めようとするヴィクターに、アビゲイルは今考えられる全ての、今置かれている状況を説明することにした。
なんとかたどたどしくも説明をするうちに、ヴィクターも目が覚めてきたようで、自分の姿を客観的に見て顔面蒼白になってしまった。
「ど、どうして、こんなことに!」
「おちついて。とりあえずあわてていてもはじまらないわ。あたしがやってきたときのまほうじんがあそこにあるはずだから、いってみましょう」
「……と、いいましても……このこうだいなはなばたけのなか、どうやってさがすのですか?」
「う……で、でも! このベンチのむきから、こっちのほうからあるいてきたはずなのよ。だからきっとあるはずよ」
「ちなみに、あるいてきたときはあねうえはおおきいすがたでしたか? どのくらいあるきました?」
あれは確か。大人の姿で十五分ほど、詰草をヒールのある靴で踏みながらやっとこの四阿までたどり着いたのを思い出す。さすがに幼児の姿で十五分も歩いたら疲れてしまって動けなくなりそうだ。
それをヴィクターにおずおずと話すと、小さくて可愛い幼児の顔をしたヴィクターがアメジストの大きな目をジト目にして「あねうえ……」と呆れる。
「つかれちゃったら、とちゅうでやすめばいいのよ! いっぽずつかくじつにすすめば、なんとかなるわ」
「はあ……まあ、しょうがありませんね。それしかてがかりがないわけですし」
「いこう、ヴィクター」
手を出して促すと、ヴィクターは一瞬戸惑ったものの、おずおずとその手を取った。
弟は「ほうこうは、こちらでいいんですよね」と言ってアビゲイルの手を引いて自分から先に進んでくれた。見かけは小さくても、中身は成人の十六歳の青年であるから、この状況で姉は自分が守らねばという気持ちがあるのだろう。
小さな弟と一緒に花畑で手を繋いで歩くなんて、普通の子供であるならとても楽しくてテンションが上がるだろうのに、妖精という得体の知れない者の干渉によって誘拐されたという事実の上に成る状況であるため、真意の見えない畏怖と不安感しかない。ヴィクターも同じ気持ちであるようで、繋いだ小さな手は少々震えつつもアビゲイルの手をぎゅっと握ってくる。
落ち着かないと。舞台の幕が上がる直前の緊張感とか不安感とか、それに似てるわ。経験済みのはずでしょう、こんな気持ちは……。
黙っていると怖くなってくるので、アビゲイルは努めて冷静を装いながら、ヴィクターにどうして妖精に呼ばれたかの心当たりはあるかを聞いてみることにした。
「よく、わからなかったのですが……きがついたら、ここに」
「いえにいたときは、なにかへんなものをみたとか、そういうのは?」
「あ……そういえば」
ヴィクターが、子供の体ゆえによく回らぬ頭で一生懸命思い出し、たどたどしい言葉で、自分がここに呼ばれる直前のことを話してくれた。
書斎で執務にあたっていたときのこと、父に渡された書類の中、両親が入れたのか何処ぞの姫の見合いの釣書が紛れ込んでいて、ヴィクターはいつも以上にクサクサしていたらしい。
胸が焼けるような苦々しい気分で執務に身が入らない状態のところ、ふと気分転換に読書でもと思い、書棚の前に立ったとき、ほんの三センチメートルほどの不思議な光がぽわぽわと宙を舞っているのを見たという。
そこから記憶が曖昧で、何か書棚の本を動かしたような覚えがあるが、詳しくはわからず、気が付けばここに居たらしい。そしてすぐに眠くなって、目が覚めたら子供姿のアビゲイルに膝枕されていたということだ。
子供の姿でも、アビゲイルだということはすぐにわかったらしいけれども。
おそらくそのぽわぽわとした小さな光というのはヴィクターから見た妖精なのだろう。あの小人の姿をした妖精は、眠っていたから見ていないようだ。アビゲイルは妖精の見た目のことを話したら、ヴィクターは「おとぎばなしみたいですね」と言うだけで同意とかは無かったので、本当に見ていないのだろう。
それにしても、仕事の書類に見合いの釣書を紛れ込ませたとか、両親のヴィクターに対する結婚への期待感がありありと見てとれるけれども、貴族の子息として成人を迎えたらこういうことは当たり前にあるだろうと弟だってわかっているはずなのに、ヴィクターは頑なにそこだけは嫌だと言ってきかないのだ。
姉のアビゲイルの結婚問題にしても、父と一緒に中年壮年貴族からの後妻や愛人の申し込みに腹を立て、おまけにアレキサンダーが皇帝陛下の推薦状とともにアビゲイルに結婚の申し込みをしてきたときの怒り様といったらなかった。
自分はよその姫との結婚をしたくなくて、姉の結婚も同意できない弟。
妖精たちが寝入りばなに何かおかしなことを言っていた気がする。子供なら、仲が良い姉弟で済むでしょうと。
つまり、それは。
妖精が介入しちゃうほどシスコン拗らせた弟をどうしてくれようかとアビゲイルは子供の脳でぐるぐると考えながら頭痛を起こしかけた。
弟は可愛い。キラキラ王子様のような見た目も、ちょっと取っつきにくくて意固地な性格も、侯爵家の跡取りとして頑張っていて、放蕩姉を持つとして世間から後ろ指を指されても凛とした姿勢を崩すことなく貫いて、ついに紳士録に載った真面目なところも。
可愛くて愛しているけれど、でもそれだけだ。あくまでも家族として、この先離れたとしても、家族として、ずっとずっと愛しているというだけなのだ。
性別の違う兄弟姉妹は、いつまでも一緒にはいられない。
今更遅すぎるきらいもあるけれど、アビゲイルは改めて己の手をぎゅっと握りしめる弟の手をちらと眺めやる。
この手を離したら、ヴィクターはどう反応するだろう。傷つくだろうか。それとも怒り出すだろうか。
0
お気に入りに追加
2,589
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
山に捨てられた元伯爵令嬢、隣国の王弟殿下に拾われる
しおの
恋愛
家族に虐げられてきた伯爵令嬢セリーヌは
ある日勘当され、山に捨てられますが逞しく自給自足生活。前世の記憶やチートな能力でのんびりスローライフを満喫していたら、
王弟殿下と出会いました。
なんでわたしがこんな目に……
R18 性的描写あり。※マークつけてます。
38話完結
2/25日で終わる予定になっております。
たくさんの方に読んでいただいているようで驚いております。
この作品に限らず私は書きたいものを書きたいように書いておりますので、色々ご都合主義多めです。
バリバリの理系ですので文章は壊滅的ですが、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございます!
番外編5話 掲載開始 2/28
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
伯爵は年下の妻に振り回される 記憶喪失の奥様は今日も元気に旦那様の心を抉る
新高
恋愛
※第15回恋愛小説大賞で奨励賞をいただきました!ありがとうございます!
※※2023/10/16書籍化しますーー!!!!!応援してくださったみなさま、ありがとうございます!!
契約結婚三年目の若き伯爵夫人であるフェリシアはある日記憶喪失となってしまう。失った記憶はちょうどこの三年分。記憶は失ったものの、性格は逆に明るく快活ーーぶっちゃけ大雑把になり、軽率に契約結婚相手の伯爵の心を抉りつつ、流石に申し訳ないとお詫びの品を探し出せばそれがとんだ騒ぎとなり、結果的に契約が取れて仲睦まじい夫婦となるまでの、そんな二人のドタバタ劇。
※本編完結しました。コネタを随時更新していきます。
※R要素の話には「※」マークを付けています。
※勢いとテンション高めのコメディーなのでふわっとした感じで読んでいただけたら嬉しいです。
※他サイト様でも公開しています
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
悪役令嬢はゲームのシナリオに貢献できない
みつき怜
恋愛
気がつくと見知らぬ男たちに囲まれていた。
王子様と婚約解消...?はい、是非。
記憶を失くした悪役令嬢と攻略対象のお話です。
2022/9/18 HOT女性向けランキング1位に載せていただきました。ありがとうございます。
あの子を好きな旦那様
はるきりょう
恋愛
「クレアが好きなんだ」
目の前の男がそう言うのをただ、黙って聞いていた。目の奥に、熱い何かがあるようで、真剣な想いであることはすぐにわかった。きっと、嬉しかったはずだ。その名前が、自分の名前だったら。そう思いながらローラ・グレイは小さく頷く。
※小説家になろうサイト様に掲載してあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる