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番外編「ぬしと私は卵の仲よ私ゃ白身できみを抱く」
18 戸惑いの再会
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クアスが西辺境シャガ地方のシュクラ神殿で、僧兵隊の一員として出仕して数カ月が経った。気が付けばあのシャガの惨劇から一年以上も経っていたことに、クアスは驚きを隠せない。
シャガでの魔物討伐の失敗、罪人として投獄、あわや処刑というところで帰還したエミリオに助けられた。
そのあとシュクラとスイに会った。そののち成り行きでシュクラの慈悲を受けて、シュクラとの間に子が生まれ、騎士団を退団して、今こうしてシャガで僧兵をやっている。
もちろん今でもあの惨劇で失った仲間たちの為に祈りを捧げることを欠かしていない。それは自分に課せられた義務だと考えてずっと続けていることだった。
目まぐるしい日々を過ごすうちに、気が付けば一年以上も経っていたなど、思い返せば驚きの連続だ。
あの惨劇のトラウマはあったけれど、シュクラに仕えることで、その苦しみが癒えていった。クアスはあの惨劇のことは、もう過去の事、苦い思い出として気持ちを整理することができていた。もうよく思い出そうとしなければ不意に心の傷が蘇ることも少ない。きっとシュクラとインとヤン、エミリオやスイ、シュクラ神殿の聖人聖女の皆がいてくれたからだろう。
この一年の間に、友人エミリオの妻で、シュクラ神の愛娘であるスイが無事に元気な女の子を出産した。
数カ月前の双子神インとヤンの誕生、そしてシュクラの愛娘であるスイの出産と、シュクラ神殿およびシャガ地方はまだまだ祝いのムード一色になっていた。
おかげでシュクラゆかりの西シャガ村の温泉は、もともと子宝の湯と呼ばれていたが、今回の誕生フィーバーで王都ブラウワーや周辺諸国からの観光客が数多く訪れるようになった。
しかも恋人同士や夫婦など、主に男女カップルが多く訪れて、観光客の護衛兼案内役という仕事も担う冒険者たちは、カップルの仲睦まじい様子に始終あてられる結果となって苦笑を禁じえなかったそうだ。
さらには冒険者ギルドの影のギルドマスターと呼ばれる茶トラ猫のマルファス・サティスファクション三世さんが、密かに春に近所の民家で飼われている雌猫を妊娠させていて、最近五匹のそっくりな子猫の父親となったそうだ。
誕生フィーバーの影響は猫の世界にも影響を及ぼしているらしい。現在子猫の里親募集のチラシが冒険者ギルドで配られている。
そんな中、シュクラ神殿に訪れた多くの参拝客の中で、一組の新婚カップルがシュクラの祈祷を受けにやってきた。子宝祈願の祈祷を受けてから、西シャガ村の子宝の湯に浸かりに行くとのことだった。
結婚一年目だという王都からやってきた夫婦は、資産家の貴族であるらしい。旅装束のコートを着ていて、女性のほうはフードを被って顔は見えなかったが、振る舞いから淑やかそうな女性のようだ。
旅の女性がフードを被っているのはそう珍しくもないし、辺境地帯では特に無礼にもあたらないので、それほど気にはならなかった。
僧兵隊の一人として、シュクラの回りに聖人たちと侍るクアスは、何気なくその夫婦に視線を向けた。するとすっと顔を上げたフードの新婦と一瞬目が合った。
最近では名の知れて来たクアスであったので、彼を慕う女性客への当たり障りないあしらい方を覚えてきた。
よってあまり女性客とは長く目を合わせず、視線を外したのを気取られないようにペコリと頭を下げ、その後はもう視線を向けないようにしていた。
だからかもしれない。その後、毎日のお披露目の儀でインとヤンが聖女たちに抱かれて聖堂に入ってきたときに、その女性がインとヤンの姿を見てショックを受けたような顔をしていたことに、クアスが気づこうはずもなかった。
警備の聖人と交代の時間が来て、クアスが休憩室に来た直後に、受付担当の聖人がクアスを呼び止めた。
「ああ、クアス閣下。ちょうど良かった。休憩時間ですよね?」
「ええ。何かございましたか」
「クアス閣下にお客様がいらしております。何でも王都在住のときのお知り合いとか」
「は、はあ、そうでしたか」
王都に居た頃の知り合いといえば、主にエミリオや王都騎士団に居た頃の部下や同僚、騎士団長くらいのものだった。
だが、エミリオはクアスの友人でありシュクラの愛し子であるスイの夫なので、こちらの神殿内に入る許可を得ているので、わざわざ客として改まって来ることはないし、用があるなら聖人らに言づけることなく自分でやってくるはずだ。
だとすれば、王都騎士団の部下や騎士団長くらいだが、彼らだって来る際には事前に手紙を送ってくるはずである。このようにいきなり何の連絡もなく尋ねてくるようなことはしないはずだ。
「一体どちらの方でしょう?」
「さあそれは……本日参拝にいらした若いご夫婦のようでしたが」
「夫婦? ……ますます思い当たらないですね……」
「……お引き取りいただきましょうか?」
「いえ、とりあえず会ってみます。何か緊急なことなのかもしれませんし」
「そうですね。応接室にお通ししてありますので、何かありましたら仰ってくださいね」
「ありがとうございます」
連絡してくれた聖人に礼を言うと、クアスはその予期せぬ訪問者の待つ応接室に行くことにした。
応接室のドアの前に立つと、ふと中から話声が聞こえてくるのに気づき、それがシュクラの話声だと気づいて、少々面食らったがノックをした。
「失礼いたします。クアス・カイラード、仰せによりただいま罷り超しました」
「おお、カイラード卿。そなたに客人じゃ」
応接室に入ると、豪奢なソファーセットに二人の男女、その向かい側にシュクラが座って談笑をしていた。夫婦らしいその男女は、先ほどシュクラの祈祷を受けていた新婚だと言っていた若い夫婦だ。
クアスの入室をみとめると男性のほうが立ちあがってこちらに一礼をした。
「初めましてカイラード閣下。ノーラン・ウィルコックスと申します。王都から参りました」
「初めまして。クアス・カイラードと申します」
クアスは挨拶をしながら騎士団時代に頭に叩き込んだ王都の貴族の紳士録を思い出そうとした。姓があるのは爵位のある貴族か騎士だ。たまに平民の資産家などで姓のある者もあるけれど、彼らにも一応一代限りの爵位は与えられて、紳士録の後方に細かい文字で載っている。
ウィルコックスという名前は身分の高い伯爵以上の貴族には無かったような気がするが、その名はどこかで聞いたことがあった。
だがなかなか思い出せない。子爵以下の貴族はそれこそ紳士録のページを大幅に占領するほどたくさんいるのだ。
――いかん、しばらく貴族に関わることが無かったせいで完全にど忘れしてしまっている。
元王都騎士が貴族の名を思い出せないなんて、恥ずかしいにも程がある。失礼があってはならないので、なんとか思い出そうとダラダラ嫌な汗をかいていると、件のウィルコックス卿がくすっと苦笑した。
「カイラード卿。初めまして、と言ったじゃありませんか。お初にお目にかかります。私は男爵位を頂きましたウィルコックス家の当主でございます」
「そ、そうでしたか。申し訳ない」
「なんじゃ、緊張しとるのかカイラード卿?」
「申し訳ありませんシュクラ様、ウィルコックス卿。どうにも疲れているのかもしれません。記憶がちょっと……」
「そうでしたか。まあ私は初めましてですが、うちの妻のほうはそうではないようですよ」
「えっ?」
「長年の、『ご友人』だったそうで。妻からよく聞いておりました」
ウィルコックス卿がそう言って妻に「ご挨拶を」と促すと、それまで黙っていた彼の夫人がそっと被っていたフードを下ろした。人妻らしく清楚に結った茶色の髪と同じ色の長い睫毛に縁どられたブルーグレーの瞳の美しい夫人だった。
だが、フードから出てきた彼女の顔を見たクアスは、まるで石化でもしたかのようにびしりと固まってしまったのだ。
「……キャサリン・ウィルコックスと申します。お久しぶり、です……クアス、様」
ここ一年以上目の回るような出来事ばかりで、思い出す暇もなかったその彼女の記憶が、急に脳裏に津波のように溢れて来た。
キャサリン・ウィルコックス男爵夫人。旧姓名キャサリン・ボナール準男爵令嬢。
あのシャガの惨劇で罪人として投獄されたクアスのせいで、彼女の父親が世間体を重視して断腸の思いで決断した結果、婚約解消という形でその関係をなかったことにされた、クアスの元婚約者その人であった。
シャガでの魔物討伐の失敗、罪人として投獄、あわや処刑というところで帰還したエミリオに助けられた。
そのあとシュクラとスイに会った。そののち成り行きでシュクラの慈悲を受けて、シュクラとの間に子が生まれ、騎士団を退団して、今こうしてシャガで僧兵をやっている。
もちろん今でもあの惨劇で失った仲間たちの為に祈りを捧げることを欠かしていない。それは自分に課せられた義務だと考えてずっと続けていることだった。
目まぐるしい日々を過ごすうちに、気が付けば一年以上も経っていたなど、思い返せば驚きの連続だ。
あの惨劇のトラウマはあったけれど、シュクラに仕えることで、その苦しみが癒えていった。クアスはあの惨劇のことは、もう過去の事、苦い思い出として気持ちを整理することができていた。もうよく思い出そうとしなければ不意に心の傷が蘇ることも少ない。きっとシュクラとインとヤン、エミリオやスイ、シュクラ神殿の聖人聖女の皆がいてくれたからだろう。
この一年の間に、友人エミリオの妻で、シュクラ神の愛娘であるスイが無事に元気な女の子を出産した。
数カ月前の双子神インとヤンの誕生、そしてシュクラの愛娘であるスイの出産と、シュクラ神殿およびシャガ地方はまだまだ祝いのムード一色になっていた。
おかげでシュクラゆかりの西シャガ村の温泉は、もともと子宝の湯と呼ばれていたが、今回の誕生フィーバーで王都ブラウワーや周辺諸国からの観光客が数多く訪れるようになった。
しかも恋人同士や夫婦など、主に男女カップルが多く訪れて、観光客の護衛兼案内役という仕事も担う冒険者たちは、カップルの仲睦まじい様子に始終あてられる結果となって苦笑を禁じえなかったそうだ。
さらには冒険者ギルドの影のギルドマスターと呼ばれる茶トラ猫のマルファス・サティスファクション三世さんが、密かに春に近所の民家で飼われている雌猫を妊娠させていて、最近五匹のそっくりな子猫の父親となったそうだ。
誕生フィーバーの影響は猫の世界にも影響を及ぼしているらしい。現在子猫の里親募集のチラシが冒険者ギルドで配られている。
そんな中、シュクラ神殿に訪れた多くの参拝客の中で、一組の新婚カップルがシュクラの祈祷を受けにやってきた。子宝祈願の祈祷を受けてから、西シャガ村の子宝の湯に浸かりに行くとのことだった。
結婚一年目だという王都からやってきた夫婦は、資産家の貴族であるらしい。旅装束のコートを着ていて、女性のほうはフードを被って顔は見えなかったが、振る舞いから淑やかそうな女性のようだ。
旅の女性がフードを被っているのはそう珍しくもないし、辺境地帯では特に無礼にもあたらないので、それほど気にはならなかった。
僧兵隊の一人として、シュクラの回りに聖人たちと侍るクアスは、何気なくその夫婦に視線を向けた。するとすっと顔を上げたフードの新婦と一瞬目が合った。
最近では名の知れて来たクアスであったので、彼を慕う女性客への当たり障りないあしらい方を覚えてきた。
よってあまり女性客とは長く目を合わせず、視線を外したのを気取られないようにペコリと頭を下げ、その後はもう視線を向けないようにしていた。
だからかもしれない。その後、毎日のお披露目の儀でインとヤンが聖女たちに抱かれて聖堂に入ってきたときに、その女性がインとヤンの姿を見てショックを受けたような顔をしていたことに、クアスが気づこうはずもなかった。
警備の聖人と交代の時間が来て、クアスが休憩室に来た直後に、受付担当の聖人がクアスを呼び止めた。
「ああ、クアス閣下。ちょうど良かった。休憩時間ですよね?」
「ええ。何かございましたか」
「クアス閣下にお客様がいらしております。何でも王都在住のときのお知り合いとか」
「は、はあ、そうでしたか」
王都に居た頃の知り合いといえば、主にエミリオや王都騎士団に居た頃の部下や同僚、騎士団長くらいのものだった。
だが、エミリオはクアスの友人でありシュクラの愛し子であるスイの夫なので、こちらの神殿内に入る許可を得ているので、わざわざ客として改まって来ることはないし、用があるなら聖人らに言づけることなく自分でやってくるはずだ。
だとすれば、王都騎士団の部下や騎士団長くらいだが、彼らだって来る際には事前に手紙を送ってくるはずである。このようにいきなり何の連絡もなく尋ねてくるようなことはしないはずだ。
「一体どちらの方でしょう?」
「さあそれは……本日参拝にいらした若いご夫婦のようでしたが」
「夫婦? ……ますます思い当たらないですね……」
「……お引き取りいただきましょうか?」
「いえ、とりあえず会ってみます。何か緊急なことなのかもしれませんし」
「そうですね。応接室にお通ししてありますので、何かありましたら仰ってくださいね」
「ありがとうございます」
連絡してくれた聖人に礼を言うと、クアスはその予期せぬ訪問者の待つ応接室に行くことにした。
応接室のドアの前に立つと、ふと中から話声が聞こえてくるのに気づき、それがシュクラの話声だと気づいて、少々面食らったがノックをした。
「失礼いたします。クアス・カイラード、仰せによりただいま罷り超しました」
「おお、カイラード卿。そなたに客人じゃ」
応接室に入ると、豪奢なソファーセットに二人の男女、その向かい側にシュクラが座って談笑をしていた。夫婦らしいその男女は、先ほどシュクラの祈祷を受けていた新婚だと言っていた若い夫婦だ。
クアスの入室をみとめると男性のほうが立ちあがってこちらに一礼をした。
「初めましてカイラード閣下。ノーラン・ウィルコックスと申します。王都から参りました」
「初めまして。クアス・カイラードと申します」
クアスは挨拶をしながら騎士団時代に頭に叩き込んだ王都の貴族の紳士録を思い出そうとした。姓があるのは爵位のある貴族か騎士だ。たまに平民の資産家などで姓のある者もあるけれど、彼らにも一応一代限りの爵位は与えられて、紳士録の後方に細かい文字で載っている。
ウィルコックスという名前は身分の高い伯爵以上の貴族には無かったような気がするが、その名はどこかで聞いたことがあった。
だがなかなか思い出せない。子爵以下の貴族はそれこそ紳士録のページを大幅に占領するほどたくさんいるのだ。
――いかん、しばらく貴族に関わることが無かったせいで完全にど忘れしてしまっている。
元王都騎士が貴族の名を思い出せないなんて、恥ずかしいにも程がある。失礼があってはならないので、なんとか思い出そうとダラダラ嫌な汗をかいていると、件のウィルコックス卿がくすっと苦笑した。
「カイラード卿。初めまして、と言ったじゃありませんか。お初にお目にかかります。私は男爵位を頂きましたウィルコックス家の当主でございます」
「そ、そうでしたか。申し訳ない」
「なんじゃ、緊張しとるのかカイラード卿?」
「申し訳ありませんシュクラ様、ウィルコックス卿。どうにも疲れているのかもしれません。記憶がちょっと……」
「そうでしたか。まあ私は初めましてですが、うちの妻のほうはそうではないようですよ」
「えっ?」
「長年の、『ご友人』だったそうで。妻からよく聞いておりました」
ウィルコックス卿がそう言って妻に「ご挨拶を」と促すと、それまで黙っていた彼の夫人がそっと被っていたフードを下ろした。人妻らしく清楚に結った茶色の髪と同じ色の長い睫毛に縁どられたブルーグレーの瞳の美しい夫人だった。
だが、フードから出てきた彼女の顔を見たクアスは、まるで石化でもしたかのようにびしりと固まってしまったのだ。
「……キャサリン・ウィルコックスと申します。お久しぶり、です……クアス、様」
ここ一年以上目の回るような出来事ばかりで、思い出す暇もなかったその彼女の記憶が、急に脳裏に津波のように溢れて来た。
キャサリン・ウィルコックス男爵夫人。旧姓名キャサリン・ボナール準男爵令嬢。
あのシャガの惨劇で罪人として投獄されたクアスのせいで、彼女の父親が世間体を重視して断腸の思いで決断した結果、婚約解消という形でその関係をなかったことにされた、クアスの元婚約者その人であった。
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