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本編
112 我慢できない ※R18
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外に出ると既に日は暮れていた。
離れに行くと、ドアの前にランプを持った執事が一人立っていて、既に指示が行き届いていたらしく、スイを姫抱きにしてそのまま走ってくるエミリオを見てぎょっとしていたけれど、それでも「エミリオ様~」と手を振って促していた。
「これ、鍵です。内装は整えてありますので」
「わかった」
「お飲み物やお食事などは簡単な物をご用意してございますが、そのほか何かございましたら連絡用の魔石で御命じください。……あの、ご命令がないかぎり、我ら使用人は近づきませんので、どうぞごゆっくり」
「ありがとう。本館のシュクラ様のおもてなしに戻ってくれ」
「かしこまりました」
出来た執事だ。彼がランプを持って去っていくのを確認したエミリオは、腕の中で顔面を手で覆って恥ずかしがっているスイをよそに離れの玄関に入り、スイをそっと降ろした。
ドアを後ろ手に閉めてかちゃりとロックをかけたあと、気まずげに立っているスイを後ろからいきなり抱きしめた。
「んっ……んぅっ……!」
「はぁ……っ、スイ、ああ、スイ……」
スイの顔を強引にこちらに向けて、その唇を荒々しく塞いだエミリオは、すぐに舌を絡めてきた。荒い息遣いとチュパチュパと淫らすぎる唾液の絡まる音が響いて、耳から酩酊していくようだ。
やがてじんわりと頭痛が穏やかになっていく。舌先の交わりによって少しだけ魔力が回復したらしい。その少しの回復がたまらなくありがたくて、もっと欲しくなってスイは改めてエミリオに向き直る。
「はぁ……はぁ……っ、エミさん、もっとして……キス気持ちいい……!」
「ああ、スイ……何度でも……!」
正面から改めてキスするとさっきより深く舌を絡めることができ、より快感を誘発していく。
淫らすぎるキスをしたまま、エミリオはスイを再び抱き上げ、足早に寝室に連れて行った。
用意がされていたのか、部屋に入ったとたんに間接照明用の魔石ランプがセピア色にポッポッと灯り、遮光カーテンもすっかり閉じられていた。
ベッド脇のサイドテーブルにはちょっとした水に酒類やアテのチョコレートなんかも用意周到にも置いてあった。だがその全てが二人には必要なかった。
酒の力はいらない。既にお互いに対して酩酊しているから。
甘ったるいスイーツも、深いキスで味わう甘い舌先には敵わないから。
エミリオはスイをベッドに降ろしてすぐに彼女の上に伸し掛かってきた。その間も唇は淫らに交わったまま、どちらからともなくお互いの服に手をかけ始める。もたつく服を煩わし気にベッド下に落としていく。
ぷはっと一度唇を離し、唾液の糸を引きながら舌が離れる様子を見てドクンと心音が波打つのを感じた二人は、お互いにふわりと笑顔になってそのまま裸の身体で抱き合った。
「はあ……エミさん……エミさん……裸で抱き合うの気持ちいい……!」
「俺も……。スイの肌すべすべだから、すごく気持ちいいよ……ずっとこうしていたい……!」
「あ、あぁ……ん、あぁん……」
エミリオはスイの唇に今一度軽くキスを落としてから、耳、首筋にキス、そして舌を這わせ始めた。同時にその掌でスイの乳房をやわやわと揉みしだく。
徐々に愛撫を下げていき、ついに片手で掴んだ乳房の先端にちろちろと舌を這わせてきた。舌を尖らせて根本をぐりぐりと刺激して、快感に勃ちあがってくる乳首を口に含んで、まるで赤ん坊みたいにちゅっと吸い付いた。
「ん……ん、あぁっ……」
熱を帯びた滑らかな手と舌が直接触れる感触がたまらなく気持ち良くて、それだけでスイは悩ましく喘ぎながらしとどに濡れた。先ほどからもうすっかり濡れそぼったそこはすでにこんこんと蜜を溢れさせていて、内ももも尻のほうもすっかり垂れ流れてしまっている。
エミリオのほうも痛いくらいに勃ちあがっていて、先走りで濡れた先端をスイの太ももをぐいぐいと押して来てはつるんと滑っていた。そのたびに眉を寄せて耐えているエミリオがやたら可愛い。この顔だけでまた濡れる。
「はあ……スイ、ごめん。一回、挿れさせて……?」
本当だったら愛撫にもっと時間をかけるのだろうが、魔力枯渇による発情でこんなに濡れてるし、膣がひくついているのが分かるから、スイは、勃ちすぎて辛そうな可愛い表情をするエミリオにへらりと笑って「あー、うん」などという気の抜けた返事をした。
「いくぞ……」
反り返る雄茎をぐぐぐと少し押し戻してスイの膣にあてがい、ふっと息を吸い込んでゆっくりと挿入……していくかと思いきや、カウパー腺液と愛液の滑りが良すぎて、ずるっ、どちゅんと勢いよく奥まで突き入れて来た。
「あぐっ……!」
「……ごめん」
「こっ……れは……予想外っ……!」
スイは思わず仰け反っていきなり絶頂した。おまけに突き入れの際にGスポットのある腹側の内壁をも満遍なくゴリゴリッとこすっていくなぞ反則だ。
なんというオイタをするのか、このご立派様は。などと、自分の濡れ具合は棚に上げて責任転嫁するスイ。
毎回思うが、臨戦態勢のエミリオのブツの質量は本当に凄まじい。流石のご立派様に毎回ノックアウトさせられて悔しいやら気持ちいやら。
「ん……っ、あ、ス、スイ、そんな、いきなり締めないでくれ……!」
「できるかあ……ばかぁ……っ」
そんなこと言われても、突然だったから自分でも制御できなかった。意思とは無関係に勝手気ままに締め付ける膣の動きを止められる者がいたら止めて欲しい。
離れに行くと、ドアの前にランプを持った執事が一人立っていて、既に指示が行き届いていたらしく、スイを姫抱きにしてそのまま走ってくるエミリオを見てぎょっとしていたけれど、それでも「エミリオ様~」と手を振って促していた。
「これ、鍵です。内装は整えてありますので」
「わかった」
「お飲み物やお食事などは簡単な物をご用意してございますが、そのほか何かございましたら連絡用の魔石で御命じください。……あの、ご命令がないかぎり、我ら使用人は近づきませんので、どうぞごゆっくり」
「ありがとう。本館のシュクラ様のおもてなしに戻ってくれ」
「かしこまりました」
出来た執事だ。彼がランプを持って去っていくのを確認したエミリオは、腕の中で顔面を手で覆って恥ずかしがっているスイをよそに離れの玄関に入り、スイをそっと降ろした。
ドアを後ろ手に閉めてかちゃりとロックをかけたあと、気まずげに立っているスイを後ろからいきなり抱きしめた。
「んっ……んぅっ……!」
「はぁ……っ、スイ、ああ、スイ……」
スイの顔を強引にこちらに向けて、その唇を荒々しく塞いだエミリオは、すぐに舌を絡めてきた。荒い息遣いとチュパチュパと淫らすぎる唾液の絡まる音が響いて、耳から酩酊していくようだ。
やがてじんわりと頭痛が穏やかになっていく。舌先の交わりによって少しだけ魔力が回復したらしい。その少しの回復がたまらなくありがたくて、もっと欲しくなってスイは改めてエミリオに向き直る。
「はぁ……はぁ……っ、エミさん、もっとして……キス気持ちいい……!」
「ああ、スイ……何度でも……!」
正面から改めてキスするとさっきより深く舌を絡めることができ、より快感を誘発していく。
淫らすぎるキスをしたまま、エミリオはスイを再び抱き上げ、足早に寝室に連れて行った。
用意がされていたのか、部屋に入ったとたんに間接照明用の魔石ランプがセピア色にポッポッと灯り、遮光カーテンもすっかり閉じられていた。
ベッド脇のサイドテーブルにはちょっとした水に酒類やアテのチョコレートなんかも用意周到にも置いてあった。だがその全てが二人には必要なかった。
酒の力はいらない。既にお互いに対して酩酊しているから。
甘ったるいスイーツも、深いキスで味わう甘い舌先には敵わないから。
エミリオはスイをベッドに降ろしてすぐに彼女の上に伸し掛かってきた。その間も唇は淫らに交わったまま、どちらからともなくお互いの服に手をかけ始める。もたつく服を煩わし気にベッド下に落としていく。
ぷはっと一度唇を離し、唾液の糸を引きながら舌が離れる様子を見てドクンと心音が波打つのを感じた二人は、お互いにふわりと笑顔になってそのまま裸の身体で抱き合った。
「はあ……エミさん……エミさん……裸で抱き合うの気持ちいい……!」
「俺も……。スイの肌すべすべだから、すごく気持ちいいよ……ずっとこうしていたい……!」
「あ、あぁ……ん、あぁん……」
エミリオはスイの唇に今一度軽くキスを落としてから、耳、首筋にキス、そして舌を這わせ始めた。同時にその掌でスイの乳房をやわやわと揉みしだく。
徐々に愛撫を下げていき、ついに片手で掴んだ乳房の先端にちろちろと舌を這わせてきた。舌を尖らせて根本をぐりぐりと刺激して、快感に勃ちあがってくる乳首を口に含んで、まるで赤ん坊みたいにちゅっと吸い付いた。
「ん……ん、あぁっ……」
熱を帯びた滑らかな手と舌が直接触れる感触がたまらなく気持ち良くて、それだけでスイは悩ましく喘ぎながらしとどに濡れた。先ほどからもうすっかり濡れそぼったそこはすでにこんこんと蜜を溢れさせていて、内ももも尻のほうもすっかり垂れ流れてしまっている。
エミリオのほうも痛いくらいに勃ちあがっていて、先走りで濡れた先端をスイの太ももをぐいぐいと押して来てはつるんと滑っていた。そのたびに眉を寄せて耐えているエミリオがやたら可愛い。この顔だけでまた濡れる。
「はあ……スイ、ごめん。一回、挿れさせて……?」
本当だったら愛撫にもっと時間をかけるのだろうが、魔力枯渇による発情でこんなに濡れてるし、膣がひくついているのが分かるから、スイは、勃ちすぎて辛そうな可愛い表情をするエミリオにへらりと笑って「あー、うん」などという気の抜けた返事をした。
「いくぞ……」
反り返る雄茎をぐぐぐと少し押し戻してスイの膣にあてがい、ふっと息を吸い込んでゆっくりと挿入……していくかと思いきや、カウパー腺液と愛液の滑りが良すぎて、ずるっ、どちゅんと勢いよく奥まで突き入れて来た。
「あぐっ……!」
「……ごめん」
「こっ……れは……予想外っ……!」
スイは思わず仰け反っていきなり絶頂した。おまけに突き入れの際にGスポットのある腹側の内壁をも満遍なくゴリゴリッとこすっていくなぞ反則だ。
なんというオイタをするのか、このご立派様は。などと、自分の濡れ具合は棚に上げて責任転嫁するスイ。
毎回思うが、臨戦態勢のエミリオのブツの質量は本当に凄まじい。流石のご立派様に毎回ノックアウトさせられて悔しいやら気持ちいやら。
「ん……っ、あ、ス、スイ、そんな、いきなり締めないでくれ……!」
「できるかあ……ばかぁ……っ」
そんなこと言われても、突然だったから自分でも制御できなかった。意思とは無関係に勝手気ままに締め付ける膣の動きを止められる者がいたら止めて欲しい。
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