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本編
66 反撃、反撃ぃッ! ※R18 複数プレイ、百合要素、女性攻めあり
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※複数プレイ、百合表現、女性攻め要素があります。ご注意ください。見たくない人は回れ右。(タグ要確認。マジで)
***********************************
「んっ……は、はあっ……スイ、スイ……! ああ、ああ……ん、くぅ……っ!」
膣壁に力を入れて抜き差しの三度に一度はぎゅっと締め付けてやれば、エミリオは喉奥を詰まらせたような獣じみた声で官能に喘ぎだす。彼は息を荒くしながらもスイに揺さぶられて自然に腰を動かしてしまっていた。
「ひあああっ! だめ、だめ、じゃ、そんな、スイ、スイっ……! あ、ああああん!」
シュクラはスイが動くたびに、発情してすっかり立ち上がった陰核が擦れるびりびりとした刺激で、ついに女性的な甲高い嬌声を上げ始める。
「はっ、はっ……あれれぇ? 二人とも、ほら、ほら、こうしたかったんでしょ? 本ッ当に……はあ、エッチな魔術師様と、エッチな神様だこと……ん、ふぅっ……!」
スイの動きにつられたのか、それとも言葉攻めにイラついたのかはわからないけれど、エミリオは改めてスイの腰を両手で抱えて後背位で激しく突き上げ始めた。
またシュクラのほうは快楽を受け取るやるせなさに自らの頬を押さえては、とろんとした表情で喘ぎながら必死にスイに女性器を擦りつけてきた。
「ああああんっ! スイ、スイ、気持ちいい、ああ、もう……!」
「いいの? 気持ちいのシュクラ様? 可愛いね、いく? いっちゃう?」
「んああっ! いく、いく、いくぅっ……!」
「いいよ、シュクラ様、ねえエミさん、いいよね?」
「ああ……っ、シュクラ様、遠慮しないで……!」
「ひぁっ……あ、ああああああっ!」
ぐちゅぐちゅ、ぱんぱんと淫らな性交の音と激しい息遣い、そして嬌声とうめき声。ありとあらゆる体液の淫猥でどこか法悦的な匂いが部屋に漂い、生まれたままの姿でただ肉体をぶつけ合う三人の男女は一種異様であったけれど、それをまともに考えられる者はこの場になく。
「あは、すごっ……なぁに、二人とも、今まで攻めてた相手に、ん、はあ、逆にこんなことされちゃって、まさか感じちゃってるの? はあっ、やらしいんだからもう……さっきまでの勢いどうしちゃったの? 二人ともアンアンアンアン言っちゃってさ……!」
「あっ、うあっ……! スイ、ああ、キツ……!」
「ひあああっ! イく、イッてしまう、スイ、あああ、吾輩、もう……あ、ああああっ!」
シュクラが仰け反ってビクビクと震えながら先に気をやってしまった。完全に勃起したクリトリスを強く擦られる強烈な刺激を受けて、シュクラは仰け反りながら痙攣する。その際ぷしゅりと音を立てて潮を噴いた。
「きゃっ……あは、シュクラ様ったら。あんなにやる気満々だったのにね……あん、ふあ、お潮ふいちゃって可愛い……はっ、はぁっ、あん、あ……っ」
シュクラが絶頂を迎えてびくびくと震えながら、満足そうな表情でゆっくり弛緩していくのを見下ろして、ああ、神様を失神させちゃったと思った矢先に、スイは腹に後ろから腕をまわされてぐいっと背後に引かれる。
「あっは……、も、もう、エミさん……」
「ん、スイ……シュクラ様はお疲れだから、今度はこっちに集中して」
「ああもう、しょうが、ない、なぁ……」
エミリオの胡坐をかいた膝の上に乗る背面座位の形で行為を再開する。エミリオが腰を突き出すタイミングで絶妙にこちらも腰を落として、三回に一回はきゅうっと締め付けると、エミリオは食いしばった歯から絞り出すようなうめき声をあげる。その声がセクシーでたまらない。
後ろを振り返ると、待っていたとばかりに噛みつくように口づけてくるエミリオに応えながら、スイは自身とエミリオの接合部に手をやり、しとどに濡れた二人分の淫水をまぶした指をエミリオの睾丸に這わせ始めた。もう完全に臨戦態勢でパンパンに膨らんでいるそこをくりゅくりゅと指で揉む。
「ん、あ……!」
酩酊したようなぽわんとした表情でぷはっと唇を離したエミリオはもう欲望を吐き出したくてたまらないといった風にぶるぶる震えている。
たしか前のときもここを触ってくれとか舐めてくれとか言っていたし、好きな部分なのかもしれない。
「あは、んぅっ……エミさん、もうココいっぱいいっぱいだね、はあ、ああ、あんっ」
「う、あぁっ……、そこ、ああ、いい……!」
「あーん可愛い声。女の子みたいだよエミさん。可愛いね、可愛い……あ、はあ、気持ちい?」
「気持ち、いい……! ああ、ダメだ、すぐいく、出る、出てしまう」
「そだね、きもちい、可愛い、はあ、こんなパンパンだもんね……!」
「ああ……はあ、き、気持ち、いい……。ああいいっ……ひ、一人で、するより全然、いい……!」
もう声が泣きそうな声になっているエミリオが可愛い。ちょっと虐め過ぎたかと思ったら途端にかわいそうなような愛おしいような気持ちになって胸がきゅんとしたスイは、エミリオに奥を突かれた瞬間にぞくぞくと快感が背筋を走る。ああもう、こっちも限界。
「あぅ、いく、あたしもう、いきそう……!」
「俺も、俺もっ……! ああ、スイ、もう、出させて……!」
「いく? いっちゃう? いいよ、もう、出して……なか、いっぱい……!」
二人そろって絶頂へ駆けのぼろうとした瞬間、弛緩していたシュクラががばっと起き出したのが見えた。何をするのかと考える暇もなく、シュクラはスイの太ももを両手で押さえつけると、スイに見せつけるみたいに口を開けて、あのスプリットタンをにゅうと出してきた。
そのままむき出しになっていたスイのクリトリスをべろりと舐め始めたので、不意打ちにスイは思わずのけ反ってしまう。
「ひぁああああっ! しゅ、しゅくら、さまぁっ……! あああダメ、ダメェッ!」
舐られ、吸われ、時にぶるぶると揺さぶってくる。二股に分かれて縦横無尽に蠢くシュクラの舌技にスイはたまらず膣をぎゅうぎゅう収縮させ、エミリオを今まで以上に締め上げた。
「ぅ、あぁっ……! 駄目だ、スイ、そんな、あ、ああっ……く、出る、出るっ!」
「ひ、ん、あぅう……っ! ああ、いく、いっちゃう、バカになっちゃっ……!」
蛇が腹圧だけで飲み込んだ卵を押しつぶすみたいなイメージだろうか。そんな激しい締め付けによりもう色々限界を突破したエミリオは、溜まりに溜まった精液をスイの膣内にぶちまけた。何度か揺さぶって二度、三度と、もう何も出ないというほど出し尽くす。
さすがのスイもぐったりと弛緩してエミリオの背に凭れ掛かり、胸を上下させて快楽に酩酊した虚ろな表情をして余韻に浸っていた。あれだけ上位に立ってエミリオとシュクラまで翻弄していたスイも、相当無理していたらしい。いくらシュクラに体力を増強してもらう加護を受けていると言っていたとはいえ、ぐったりと弛緩する姿が痛々しい。
思わずエミリオはスイの額にキスを落とした。
「無理させてごめん……」
「ん……いいよ。あたしも嫌いじゃないし」
「だが……」
「いいってば。エッチで体力使うの当り前じゃない」
エミリオがスイの額やら頬やらにキスを落としてくるのを好きにさせていたら、今度はシュクラがスイに抱き着いてきてエミリオとは反対側の頬にキスしてきた。相変わらずむちむちプリンプリンな女神様の身体はどこもかしこもふわふわで肌触りが気持ちいい。
「スイ、吾輩も」
「わあ、もう、シュクラ様ったら」
「愛しておるぞ~スイ」
「あはは」
「ちょっとお待ちを、シュクラ様。それなら俺だって負けません」
「スイ、ドラゴネッティ卿に飽きたらいつでも吾輩に言うのじゃぞ」
「スイ、そんなことないよな?」
「うええ、はいはい、二人とも、もういいってばぁ」
またしても変な張り合いをしている二人に、顔面全体にまたしばしぐったりするまでしつこくちゅっちゅちゅっちゅとキスの雨を浴びせられてしまった。
ようやくキス攻撃から解放されて、シュクラに抱き寄せられてからエミリオに腰を抱えられてエミリオのモノをずるりと抜かれる。ごぼ、というぬるついた栓の抜けるような音がして、受け止めきれなかった精液が垂れ流れてスイの太ももにだらだらと流れ落ちてきた。
「あ……あぁ……ん」
「ふふ、お疲れ様じゃ、スイ。気持ちよかったか?」
「うん……ああ、零れちゃった」
「おやおや、随分粗相したのう、ドラゴネッティ卿?」
「スイへの愛が止まりませんでしたので」
「エミさん……ドヤ顔……」
エミリオにとってはシュクラがスイと距離が近かろうと、こうしてスイの中に注いだという征服欲が満たされたので少しだけ留飲は下がっているらしい。まあ、シュクラのあの最後の激しい舌技のおかげでスイが感じてこっちも良かったので、これ以上は文句もあまり言えないようだ。
エミリオが何やら魔法文言を唱えると、ふわりと温かい風が吹いて、色んな液体でドロッドロになった身体がシャワー浴びたてのようにさっぱりとした。浄化魔法だ。
気付けばソファーカバーも脱いだ服も皺くちゃではあるけど綺麗になっているようだし、汗だく行為をしたので、運動部の部室みたいな匂いが部屋に充満していたのに、今はもうそれもない。三人とも肌もすべすべである。
あれ、もしかして今中に出したものまで消したとかそういうのかな。そんな風に思ったら、スイの心を読んだみたいにエミリオが耳元で囁くように言う。
「……ナカはそのままだから」
「……! そ、そっか」
――てことは。
「……赤ちゃん、できたかな」
「うーん、どうだろう」
二人顔を見合わせてから、シュクラの顔を見る。シュクラは二人の顔を見てクスリと笑ってから「調べるか?」とまた妖艶な笑みを浮かべながら言うので、あの内臓に直接触れる技みたいなものをまたされるのかと想像したら、スイはそれは勘弁してもらいたいと頭をぶんぶんと横に振った。
「いや、いやいやいやいや! できたかどうだかは後のお楽しみで!」
「そうか、残念じゃのう」
「何が! あ、あんなグロいの、もういいよ……!」
「いいのか、スイ? あんなに知りたがっていたのに……」
――いやいや、エミさんや。貴方も見たでしょうが。あれちょっとされた本人はトラウマものだよ? 貴方はノリノリで攻めに回ってましたっけねえ。
妊娠検査薬などないこの世界だし、シュクラのあの施術で調べてもらう以外なら身体に変調きたすまで放っておくしかないんだろうけど。
「……でもまあ、そう心配することはないぞスイ、ドラゴネッティ卿」
「え?」
「はあ……」
「制作過程で神が関わっておるのじゃぞ? そう悪い未来ではないはずじゃ。のう、そうであろ?」
「制作過程って……」
今更ながらスイはかあっと赤面してしまった。行為が終わって理性が戻ってくると途端に恥ずかしくてたまらなくなる。何で今まで普通に受け入れてたんだろう。怖い。本能に身を任せるってすごい怖い。
エミリオとシュクラ(女神)と三人で、にゃんにゃん……。うわあ。うわあ……! なんという変態的な……!
「うわあ……変態、変態じゃんあたしら……!」
「スイ、俺も同罪だから、な、悩まなくていい」
「え?」
「その……俺も最初はちょっとこれはと思ったけど、途中から理性無くしたし……け、結局のところ、スイとその、最後までできたわけだし、シュクラ様は、男としてはスイに手は出さなかったわけだし……」
「エミさん……」
当のシュクラはけろっとしていて、何が悪いの? とでも言いたげに首をかしげる。超絶美人なだけにそんな仕草も激烈可愛い。あざと可愛いのでなんか悔しい。
てか女の子同士でやったことなんてやった内に入るのかな。そしてこれは浮気に入るのかな。
まあ、しょせんオーラルセックスだし、本当のセックスはエミさんとなわけだし、ううん、これってどう、考えれば……。エミさんがいいなら、いいのかな……。
「……へっくし!」
もんもんと考えていると、シュクラがそっぽを向いて大きなくしゃみを一つしたので、そこでスイとエミリオは三人素っ裸のままだったことをようやく思い出した。
シュクラは神だしスイはチートのおかげで風邪もひかない、エミリオは一応騎士団で鍛えているらしいしこの程度で風邪はひかないらしいけれど、いつまでも三人そろって素っ裸でいるわけにもいかず、脱ぎ散らかした服をいそいそと着ることにした。
まあ、脱ぎ散らかしたというより、シュクラに脱がされたのであるけれど。
気が付けば時計の針はもう未明を指しているではないか。一体何時間こうしていたのやら。
この時間になるとさすがにもう寝る気も起らないので、とりあえず振り返って食卓に放置されたままの夕飯の食い散らかし跡を片付けて、朝食の準備でもしようかと思ったスイは、使い過ぎて少々痛みが残る腰をさすりながら立ちあがった。
立ち上がった瞬間にショーツの中がドゥル、と濡れたので、とりあえず内股状態でトイレに行くことになったのだけれども。
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「んっ……は、はあっ……スイ、スイ……! ああ、ああ……ん、くぅ……っ!」
膣壁に力を入れて抜き差しの三度に一度はぎゅっと締め付けてやれば、エミリオは喉奥を詰まらせたような獣じみた声で官能に喘ぎだす。彼は息を荒くしながらもスイに揺さぶられて自然に腰を動かしてしまっていた。
「ひあああっ! だめ、だめ、じゃ、そんな、スイ、スイっ……! あ、ああああん!」
シュクラはスイが動くたびに、発情してすっかり立ち上がった陰核が擦れるびりびりとした刺激で、ついに女性的な甲高い嬌声を上げ始める。
「はっ、はっ……あれれぇ? 二人とも、ほら、ほら、こうしたかったんでしょ? 本ッ当に……はあ、エッチな魔術師様と、エッチな神様だこと……ん、ふぅっ……!」
スイの動きにつられたのか、それとも言葉攻めにイラついたのかはわからないけれど、エミリオは改めてスイの腰を両手で抱えて後背位で激しく突き上げ始めた。
またシュクラのほうは快楽を受け取るやるせなさに自らの頬を押さえては、とろんとした表情で喘ぎながら必死にスイに女性器を擦りつけてきた。
「ああああんっ! スイ、スイ、気持ちいい、ああ、もう……!」
「いいの? 気持ちいのシュクラ様? 可愛いね、いく? いっちゃう?」
「んああっ! いく、いく、いくぅっ……!」
「いいよ、シュクラ様、ねえエミさん、いいよね?」
「ああ……っ、シュクラ様、遠慮しないで……!」
「ひぁっ……あ、ああああああっ!」
ぐちゅぐちゅ、ぱんぱんと淫らな性交の音と激しい息遣い、そして嬌声とうめき声。ありとあらゆる体液の淫猥でどこか法悦的な匂いが部屋に漂い、生まれたままの姿でただ肉体をぶつけ合う三人の男女は一種異様であったけれど、それをまともに考えられる者はこの場になく。
「あは、すごっ……なぁに、二人とも、今まで攻めてた相手に、ん、はあ、逆にこんなことされちゃって、まさか感じちゃってるの? はあっ、やらしいんだからもう……さっきまでの勢いどうしちゃったの? 二人ともアンアンアンアン言っちゃってさ……!」
「あっ、うあっ……! スイ、ああ、キツ……!」
「ひあああっ! イく、イッてしまう、スイ、あああ、吾輩、もう……あ、ああああっ!」
シュクラが仰け反ってビクビクと震えながら先に気をやってしまった。完全に勃起したクリトリスを強く擦られる強烈な刺激を受けて、シュクラは仰け反りながら痙攣する。その際ぷしゅりと音を立てて潮を噴いた。
「きゃっ……あは、シュクラ様ったら。あんなにやる気満々だったのにね……あん、ふあ、お潮ふいちゃって可愛い……はっ、はぁっ、あん、あ……っ」
シュクラが絶頂を迎えてびくびくと震えながら、満足そうな表情でゆっくり弛緩していくのを見下ろして、ああ、神様を失神させちゃったと思った矢先に、スイは腹に後ろから腕をまわされてぐいっと背後に引かれる。
「あっは……、も、もう、エミさん……」
「ん、スイ……シュクラ様はお疲れだから、今度はこっちに集中して」
「ああもう、しょうが、ない、なぁ……」
エミリオの胡坐をかいた膝の上に乗る背面座位の形で行為を再開する。エミリオが腰を突き出すタイミングで絶妙にこちらも腰を落として、三回に一回はきゅうっと締め付けると、エミリオは食いしばった歯から絞り出すようなうめき声をあげる。その声がセクシーでたまらない。
後ろを振り返ると、待っていたとばかりに噛みつくように口づけてくるエミリオに応えながら、スイは自身とエミリオの接合部に手をやり、しとどに濡れた二人分の淫水をまぶした指をエミリオの睾丸に這わせ始めた。もう完全に臨戦態勢でパンパンに膨らんでいるそこをくりゅくりゅと指で揉む。
「ん、あ……!」
酩酊したようなぽわんとした表情でぷはっと唇を離したエミリオはもう欲望を吐き出したくてたまらないといった風にぶるぶる震えている。
たしか前のときもここを触ってくれとか舐めてくれとか言っていたし、好きな部分なのかもしれない。
「あは、んぅっ……エミさん、もうココいっぱいいっぱいだね、はあ、ああ、あんっ」
「う、あぁっ……、そこ、ああ、いい……!」
「あーん可愛い声。女の子みたいだよエミさん。可愛いね、可愛い……あ、はあ、気持ちい?」
「気持ち、いい……! ああ、ダメだ、すぐいく、出る、出てしまう」
「そだね、きもちい、可愛い、はあ、こんなパンパンだもんね……!」
「ああ……はあ、き、気持ち、いい……。ああいいっ……ひ、一人で、するより全然、いい……!」
もう声が泣きそうな声になっているエミリオが可愛い。ちょっと虐め過ぎたかと思ったら途端にかわいそうなような愛おしいような気持ちになって胸がきゅんとしたスイは、エミリオに奥を突かれた瞬間にぞくぞくと快感が背筋を走る。ああもう、こっちも限界。
「あぅ、いく、あたしもう、いきそう……!」
「俺も、俺もっ……! ああ、スイ、もう、出させて……!」
「いく? いっちゃう? いいよ、もう、出して……なか、いっぱい……!」
二人そろって絶頂へ駆けのぼろうとした瞬間、弛緩していたシュクラががばっと起き出したのが見えた。何をするのかと考える暇もなく、シュクラはスイの太ももを両手で押さえつけると、スイに見せつけるみたいに口を開けて、あのスプリットタンをにゅうと出してきた。
そのままむき出しになっていたスイのクリトリスをべろりと舐め始めたので、不意打ちにスイは思わずのけ反ってしまう。
「ひぁああああっ! しゅ、しゅくら、さまぁっ……! あああダメ、ダメェッ!」
舐られ、吸われ、時にぶるぶると揺さぶってくる。二股に分かれて縦横無尽に蠢くシュクラの舌技にスイはたまらず膣をぎゅうぎゅう収縮させ、エミリオを今まで以上に締め上げた。
「ぅ、あぁっ……! 駄目だ、スイ、そんな、あ、ああっ……く、出る、出るっ!」
「ひ、ん、あぅう……っ! ああ、いく、いっちゃう、バカになっちゃっ……!」
蛇が腹圧だけで飲み込んだ卵を押しつぶすみたいなイメージだろうか。そんな激しい締め付けによりもう色々限界を突破したエミリオは、溜まりに溜まった精液をスイの膣内にぶちまけた。何度か揺さぶって二度、三度と、もう何も出ないというほど出し尽くす。
さすがのスイもぐったりと弛緩してエミリオの背に凭れ掛かり、胸を上下させて快楽に酩酊した虚ろな表情をして余韻に浸っていた。あれだけ上位に立ってエミリオとシュクラまで翻弄していたスイも、相当無理していたらしい。いくらシュクラに体力を増強してもらう加護を受けていると言っていたとはいえ、ぐったりと弛緩する姿が痛々しい。
思わずエミリオはスイの額にキスを落とした。
「無理させてごめん……」
「ん……いいよ。あたしも嫌いじゃないし」
「だが……」
「いいってば。エッチで体力使うの当り前じゃない」
エミリオがスイの額やら頬やらにキスを落としてくるのを好きにさせていたら、今度はシュクラがスイに抱き着いてきてエミリオとは反対側の頬にキスしてきた。相変わらずむちむちプリンプリンな女神様の身体はどこもかしこもふわふわで肌触りが気持ちいい。
「スイ、吾輩も」
「わあ、もう、シュクラ様ったら」
「愛しておるぞ~スイ」
「あはは」
「ちょっとお待ちを、シュクラ様。それなら俺だって負けません」
「スイ、ドラゴネッティ卿に飽きたらいつでも吾輩に言うのじゃぞ」
「スイ、そんなことないよな?」
「うええ、はいはい、二人とも、もういいってばぁ」
またしても変な張り合いをしている二人に、顔面全体にまたしばしぐったりするまでしつこくちゅっちゅちゅっちゅとキスの雨を浴びせられてしまった。
ようやくキス攻撃から解放されて、シュクラに抱き寄せられてからエミリオに腰を抱えられてエミリオのモノをずるりと抜かれる。ごぼ、というぬるついた栓の抜けるような音がして、受け止めきれなかった精液が垂れ流れてスイの太ももにだらだらと流れ落ちてきた。
「あ……あぁ……ん」
「ふふ、お疲れ様じゃ、スイ。気持ちよかったか?」
「うん……ああ、零れちゃった」
「おやおや、随分粗相したのう、ドラゴネッティ卿?」
「スイへの愛が止まりませんでしたので」
「エミさん……ドヤ顔……」
エミリオにとってはシュクラがスイと距離が近かろうと、こうしてスイの中に注いだという征服欲が満たされたので少しだけ留飲は下がっているらしい。まあ、シュクラのあの最後の激しい舌技のおかげでスイが感じてこっちも良かったので、これ以上は文句もあまり言えないようだ。
エミリオが何やら魔法文言を唱えると、ふわりと温かい風が吹いて、色んな液体でドロッドロになった身体がシャワー浴びたてのようにさっぱりとした。浄化魔法だ。
気付けばソファーカバーも脱いだ服も皺くちゃではあるけど綺麗になっているようだし、汗だく行為をしたので、運動部の部室みたいな匂いが部屋に充満していたのに、今はもうそれもない。三人とも肌もすべすべである。
あれ、もしかして今中に出したものまで消したとかそういうのかな。そんな風に思ったら、スイの心を読んだみたいにエミリオが耳元で囁くように言う。
「……ナカはそのままだから」
「……! そ、そっか」
――てことは。
「……赤ちゃん、できたかな」
「うーん、どうだろう」
二人顔を見合わせてから、シュクラの顔を見る。シュクラは二人の顔を見てクスリと笑ってから「調べるか?」とまた妖艶な笑みを浮かべながら言うので、あの内臓に直接触れる技みたいなものをまたされるのかと想像したら、スイはそれは勘弁してもらいたいと頭をぶんぶんと横に振った。
「いや、いやいやいやいや! できたかどうだかは後のお楽しみで!」
「そうか、残念じゃのう」
「何が! あ、あんなグロいの、もういいよ……!」
「いいのか、スイ? あんなに知りたがっていたのに……」
――いやいや、エミさんや。貴方も見たでしょうが。あれちょっとされた本人はトラウマものだよ? 貴方はノリノリで攻めに回ってましたっけねえ。
妊娠検査薬などないこの世界だし、シュクラのあの施術で調べてもらう以外なら身体に変調きたすまで放っておくしかないんだろうけど。
「……でもまあ、そう心配することはないぞスイ、ドラゴネッティ卿」
「え?」
「はあ……」
「制作過程で神が関わっておるのじゃぞ? そう悪い未来ではないはずじゃ。のう、そうであろ?」
「制作過程って……」
今更ながらスイはかあっと赤面してしまった。行為が終わって理性が戻ってくると途端に恥ずかしくてたまらなくなる。何で今まで普通に受け入れてたんだろう。怖い。本能に身を任せるってすごい怖い。
エミリオとシュクラ(女神)と三人で、にゃんにゃん……。うわあ。うわあ……! なんという変態的な……!
「うわあ……変態、変態じゃんあたしら……!」
「スイ、俺も同罪だから、な、悩まなくていい」
「え?」
「その……俺も最初はちょっとこれはと思ったけど、途中から理性無くしたし……け、結局のところ、スイとその、最後までできたわけだし、シュクラ様は、男としてはスイに手は出さなかったわけだし……」
「エミさん……」
当のシュクラはけろっとしていて、何が悪いの? とでも言いたげに首をかしげる。超絶美人なだけにそんな仕草も激烈可愛い。あざと可愛いのでなんか悔しい。
てか女の子同士でやったことなんてやった内に入るのかな。そしてこれは浮気に入るのかな。
まあ、しょせんオーラルセックスだし、本当のセックスはエミさんとなわけだし、ううん、これってどう、考えれば……。エミさんがいいなら、いいのかな……。
「……へっくし!」
もんもんと考えていると、シュクラがそっぽを向いて大きなくしゃみを一つしたので、そこでスイとエミリオは三人素っ裸のままだったことをようやく思い出した。
シュクラは神だしスイはチートのおかげで風邪もひかない、エミリオは一応騎士団で鍛えているらしいしこの程度で風邪はひかないらしいけれど、いつまでも三人そろって素っ裸でいるわけにもいかず、脱ぎ散らかした服をいそいそと着ることにした。
まあ、脱ぎ散らかしたというより、シュクラに脱がされたのであるけれど。
気が付けば時計の針はもう未明を指しているではないか。一体何時間こうしていたのやら。
この時間になるとさすがにもう寝る気も起らないので、とりあえず振り返って食卓に放置されたままの夕飯の食い散らかし跡を片付けて、朝食の準備でもしようかと思ったスイは、使い過ぎて少々痛みが残る腰をさすりながら立ちあがった。
立ち上がった瞬間にショーツの中がドゥル、と濡れたので、とりあえず内股状態でトイレに行くことになったのだけれども。
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