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本編
62 淫らな触診 ※R18 グロテスク表現、複数プレイ表現あり
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※グロテスク表現、複数プレイの表現があります。ご注意ください。見たくない人は回れ右。(タグ要確認)
***********************************
さわさわと下腹の肌を、何かを探るように這いまわるシュクラの白魚のような女性的な手のすべすべした感触が、くすぐったいような気持ちいいようなそんな良くわからない感覚をスイに与えてきた。
これは診察、診察……と自分に言い聞かせるも、ふ、ふ、と息が少々上がり始めるのはどうにも仕方がなく。
シュクラの触診がどういうものかは全く説明されていないので、何が始まるのかさっぱりわからなくて正直心臓がバクバクしているのだが、その緊張感がシュクラに伝わったのか、彼(彼女?)はいちどクスクスと笑ってから、スイの顔面至近距離で、
「緊張せずともよい。痛みはない」
とスイを宥めた。絶世の美女の顔面至近距離は色んな意味で心臓に悪いからやめてほしい。
ちらと横を見るとエミリオが苦虫を噛み潰したような表情をしているのが気になったけれど。
まあエミリオの気分が良くないのは仕方がないだろう。シュクラは今は女体化しているとはいえ元は男神だ。ただでさえ、いつもスイと一緒に居て基本スイにはゼロ距離なシュクラだし、スイもシュクラには心を許しているという二人。疑似親子とはいえ、今は女神とはいえ……スイの彼氏としてはこの状況は少しも面白くない。
しかし、スイとの魔力交換を超えた交わりはここ二日前のことで、医者に行ってもきっとまだわからないだろうし、妊娠したか、してないかは、畑に種を蒔いた張本人であるエミリオも知りたくはあるのだ。だから曲りなりにも(失礼だが)神であるシュクラに任せるしかないのがもやもやするわけで。
シュクラのもう片方の手が、目を瞑って「ん、ん」とくすぐったい触りに耐えているスイの頬をするりと撫でた。
その肌触りが気持ちいいのか、シュクラの手に自ら頬ずりするスイの顔はもう羞恥と興奮で紅潮している。
そのまま鼻先、唇、首筋をつつつ、と通っていく。つーっと深い胸の谷間を指先が通ると、さすがに耐えきれなかったスイが首をやや反らせて、はあ、と艶めかしいため息をついた。
――触り方、めっちゃヤラしいんだけど。
なんでそこ触る必要があるのかなと思うのだが、真面目な顔してあちこち触って何かを探っているシュクラに何も言うことができなかった。ただくすぐったくて身をよじったり鼻から抜けるような「ん、ん」と情けない声をあげるしかない。
「は……ぁ……ん、んん……!」
更に乳房をブラの上からしゅるりと撫でつけられてから、臍、そしてエミリオが握っている方と反対側のスイの手を握った。思わず指に力が入ってシュクラの手を握り締めてしまうスイ。
その様子にシュクラは腹を撫でていた手をスイの腹の一点に指先をぐりぐりと円を描くみたいに撫で始めた。シュクラの手がショーツの中に入っていきそうで官能を拾いながらも戦々恐々とする。
「う~ん、もう少し」
「……何が……? ん、んんっ……」
スイの言葉には答えず、シュクラはエミリオに声をかけた。
「ドラゴネッティ卿」
「は、はい……?」
「スイに慈悲を与えてやれ」
「えっ……」
「ふふ、得意じゃろ? 前戯。吾輩も全能神ではないのでな、女の官能に火が灯らぬとはっきりとした隠れ宮の位置がつかめぬ」
一体何を言っているのかさっぱりわからなかった。隠れ宮? 官能に火が灯るとか一体何だろう? しかもそれをエミリオじゃないとならないとは?
「スイが欲しいのはそなたの愛撫じゃろう」
シュクラのにやにやした言い方にスイが戸惑っていると、その横でそれまで焼けつくみたいな感情をどうして良いやらわからずにスイの手を握るのみだったエミリオは、虚を突かれたように顔を上げ、数秒考えたのちにシュクラに頷く。
おもむろに膝立ちになってスイの顔をこちらに向けたエミリオ。目尻がやけに充血しているみたいに見える。
「……えみ、さん……?」
「スイ、愛してる」
「ふえ……あ、あん、むぅ……」
不意にエミリオの顔が近づいて、スイの唇を塞いできた。一度離れてからまた触れて、唇をはむ、と咥えたり離したりの、あのスイが一番好きなエミリオのキスが落ちてくる。
「あむ……ふあ、はあ……え、えみしゃ……あぁん」
「スイ……は……ん、ん……」
はふはふと小さく息しながら、やがてお互いにたまらなくなって舌をからめる。ぬるついた甘い舌をちゅぱちゅぱ絡めながら、エミリオの手はスイの手から離れて彼女のブラの胸元のホックをぷちんと外してしまった。フロントホックによく気づいたなこの男、とスイはエミリオに別次元で感心した。
急に締め付けの緩くなった胸元からあっという間にブラをはずして、まろび出る乳房にエミリオはそっと指を這わせ、そのままむにむにと揉んできた。
エミリオの大きな手でむにむにと形を変える乳房、つんと立ちあがっている先端を指先でぐりぐりと押すと、そこはもう固くなっていた。
「あっ……や……」
「……乳首立ってる……悔しいな、俺じゃなくてシュクラ様の手でここ、立てたのか?」
「ふははは、そうなのかスイ?」
「いや、ちょ、つうかそれ……生理現象、だし……!」
「だとしても悔しい……はむ……」
「あうぅ……っ」
「続けろドラゴネッティ卿。休ませるな」
シュクラが笑いながら言うからまるで女王様のようだとスイは驚く。しかしエミリオがまるでかぶりつくみたいに口で乳房に吸い付いてきたので、その感触に一気に官能を拾い上げてスイは仰け反った。
「あぁっ……!」
エミリオの手が片方乳房から離れ、シュクラが触れている下腹のさらに下方、ショーツの中にもぞもぞと侵入していく。彼の長い指はあっと言う間に柔毛をかき分けて女性器に辿りついてしまった。
ぴちゃ、という音がして、さらに確かめるみたいにそこを愛撫されて、胸への刺激、さらにシュクラの下腹への愛撫と同時に快感を拾ってスイはビクビクと震えた。
それを合図に、エミリオの指がずぶりと膣の中に侵入してくる。
「ひ、あぁっ……!」
「濡れてる……」
「ああん、だってだって」
「ふふ、可愛い、スイ……」
喘ぐスイの半開きの小さな唇に再び噛みつくようにして深くキスを落としながら、エミリオはスイの膣に侵入させた指をもっと奥までずぶっと進め、ちろちろと内壁を愛撫し始める。むずむずするような、何かもどかしいものを感じながらも、スイはエミリオの好きにさせる。
そのうちスイの反応を見ながらもう一本、二本と指を増やして、少しだけ激しく、それでも乱暴にはならない程度に内部を刺激した。
「あっ……あぁ……、んっ、んんっ、は、ああ……っ」
「ここも……」
「あ、あああっ……ダメ、やば、クリ、やばいの」
指三本で中を刺激し、だんだんと自己主張してきたクリトリスを親指で押さえて根元をこするように愛撫すると、スイは自分でも言っていたように敏感な反応を見せる。
内壁の天井部分の凸凹した部分を指で縦横無尽にバラバラに動かして、この前見つけた内側のスポットを探して、スイの腰がびくりと浮いた場所を追い打ちをかけるようにして責め立てた。
「あ~~~~~っ、ダメ、やば、クリやばっ、Gスポも……!」
「スイ、可愛い。いきそう?」
「これダメ、いく、いくかも……」
「いいよ、いけ、スイ……!」
「あぅっ……あ、あ、んああっ……!」
びくりと震えて絶頂に達し、エミリオの指をぎゅうぎゅうと締め付けたスイの膣が弛緩してからぬぷりと指を引き抜くと、少量だが愛液がぴゅっと勢いよく吹き出した。
「ははっ、でかしたドラゴネッティ卿」
「ああ、はい……」
「見つけた。ここじゃろ」
ふえふえと肩で息をして絶頂の余韻にひたるスイと、シュクラの言葉に訳が分からずともとりあえず頷くエミリオをよそに、シュクラはスイの手を離してから獲物を見つけた肉食獣みたいにスイの腹の一点をにやにやと見つめた。
そして、シュクラがスイの下腹の皮膚に指を立てたかと思うと、そのシュクラの指がスイの肌にずぶずぶと沈んでいくのを見た。文字通り、沈んだ。突き刺したのではない、まるで水面に指をつけるみたいに、すうっと身体の中にシュクラの指が入っていくのだ。
「え?」
「え?」
「案ずるな。吾輩はスイを傷つけぬ」
血は出ないし傷跡も何もない、痛くもなんともない。ただスイの腹にシュクラの指が突き刺さっているみたいに見えるのがなんともグロテスクなようなそうでもないような。
「……!」
「ど、どういう、ことです……?」
先ほどの官能的な状況も忘れて、スイとエミリオは目の前の光景にただ慄くだけであった。
「目的地までの障害物、ここでは皮膚や腹筋、内臓などじゃな。それを透過させた。服を脱がせたのは障害物は少ないほうが良いからじゃ。ドラゴネッティ卿に申し訳がないのでな、これで……膣孔を通さずに触れることができる……!」
何がおかしいのかシュクラは満面の笑みで指を動かし、ついに目的地を見つけてそこに触れた。その瞬間スイに異様な感触が走って、あられもない声を出してしまった。
「ひぁあああっ!」
「ス、スイ!」
「わかるかスイ? そなたのここに、直接触れているぞ」
「あはぁっ……!」
皮膚や内臓には何の感覚もないのに、その部分……いわゆる子宮膣部に直接触れた異物の感覚。
まるでセックスの際に奥を突き上げられて子宮膣部に亀頭が当たるような感覚。膣内にはもうエミリオの指はないのに、そこだけ強く刺激される不思議な感覚だった。
「あッ! んあッ! やぁダメ、奥ダメ、シュクラ、さまぁ……ん、んあぁああああっ!」
その指先でぐりぐりと外子宮孔を擦られて、こじ開けられる感覚に、スイは再び絶頂を迎えて仰け反った。ビクビクと達したスイの顔をエミリオが心配そうにのぞけば、スイは助けを求めるみたいにエミリオの頬に両手を添えて舌を出して無言でキスをねだってきた。涙に濡れた黒曜石のようなその瞳に魅了されて、エミリオはそれに答えてやるしかない。
「ああん、エミさん、エミさん……!」
「スイ、ああ、スイ、可愛い……!」
チュパチュパと淫らな水音を響かせるエミリオとの深いキスをしながら胸を愛撫されて、絶頂の余韻と新たなる刺激、さらにシュクラの不思議な指技によっての胎内で感じるとんでもない刺激に、スイはどこが原因で絶頂を迎えたのかさえわからないほど何度も何度も絶頂した。
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さわさわと下腹の肌を、何かを探るように這いまわるシュクラの白魚のような女性的な手のすべすべした感触が、くすぐったいような気持ちいいようなそんな良くわからない感覚をスイに与えてきた。
これは診察、診察……と自分に言い聞かせるも、ふ、ふ、と息が少々上がり始めるのはどうにも仕方がなく。
シュクラの触診がどういうものかは全く説明されていないので、何が始まるのかさっぱりわからなくて正直心臓がバクバクしているのだが、その緊張感がシュクラに伝わったのか、彼(彼女?)はいちどクスクスと笑ってから、スイの顔面至近距離で、
「緊張せずともよい。痛みはない」
とスイを宥めた。絶世の美女の顔面至近距離は色んな意味で心臓に悪いからやめてほしい。
ちらと横を見るとエミリオが苦虫を噛み潰したような表情をしているのが気になったけれど。
まあエミリオの気分が良くないのは仕方がないだろう。シュクラは今は女体化しているとはいえ元は男神だ。ただでさえ、いつもスイと一緒に居て基本スイにはゼロ距離なシュクラだし、スイもシュクラには心を許しているという二人。疑似親子とはいえ、今は女神とはいえ……スイの彼氏としてはこの状況は少しも面白くない。
しかし、スイとの魔力交換を超えた交わりはここ二日前のことで、医者に行ってもきっとまだわからないだろうし、妊娠したか、してないかは、畑に種を蒔いた張本人であるエミリオも知りたくはあるのだ。だから曲りなりにも(失礼だが)神であるシュクラに任せるしかないのがもやもやするわけで。
シュクラのもう片方の手が、目を瞑って「ん、ん」とくすぐったい触りに耐えているスイの頬をするりと撫でた。
その肌触りが気持ちいいのか、シュクラの手に自ら頬ずりするスイの顔はもう羞恥と興奮で紅潮している。
そのまま鼻先、唇、首筋をつつつ、と通っていく。つーっと深い胸の谷間を指先が通ると、さすがに耐えきれなかったスイが首をやや反らせて、はあ、と艶めかしいため息をついた。
――触り方、めっちゃヤラしいんだけど。
なんでそこ触る必要があるのかなと思うのだが、真面目な顔してあちこち触って何かを探っているシュクラに何も言うことができなかった。ただくすぐったくて身をよじったり鼻から抜けるような「ん、ん」と情けない声をあげるしかない。
「は……ぁ……ん、んん……!」
更に乳房をブラの上からしゅるりと撫でつけられてから、臍、そしてエミリオが握っている方と反対側のスイの手を握った。思わず指に力が入ってシュクラの手を握り締めてしまうスイ。
その様子にシュクラは腹を撫でていた手をスイの腹の一点に指先をぐりぐりと円を描くみたいに撫で始めた。シュクラの手がショーツの中に入っていきそうで官能を拾いながらも戦々恐々とする。
「う~ん、もう少し」
「……何が……? ん、んんっ……」
スイの言葉には答えず、シュクラはエミリオに声をかけた。
「ドラゴネッティ卿」
「は、はい……?」
「スイに慈悲を与えてやれ」
「えっ……」
「ふふ、得意じゃろ? 前戯。吾輩も全能神ではないのでな、女の官能に火が灯らぬとはっきりとした隠れ宮の位置がつかめぬ」
一体何を言っているのかさっぱりわからなかった。隠れ宮? 官能に火が灯るとか一体何だろう? しかもそれをエミリオじゃないとならないとは?
「スイが欲しいのはそなたの愛撫じゃろう」
シュクラのにやにやした言い方にスイが戸惑っていると、その横でそれまで焼けつくみたいな感情をどうして良いやらわからずにスイの手を握るのみだったエミリオは、虚を突かれたように顔を上げ、数秒考えたのちにシュクラに頷く。
おもむろに膝立ちになってスイの顔をこちらに向けたエミリオ。目尻がやけに充血しているみたいに見える。
「……えみ、さん……?」
「スイ、愛してる」
「ふえ……あ、あん、むぅ……」
不意にエミリオの顔が近づいて、スイの唇を塞いできた。一度離れてからまた触れて、唇をはむ、と咥えたり離したりの、あのスイが一番好きなエミリオのキスが落ちてくる。
「あむ……ふあ、はあ……え、えみしゃ……あぁん」
「スイ……は……ん、ん……」
はふはふと小さく息しながら、やがてお互いにたまらなくなって舌をからめる。ぬるついた甘い舌をちゅぱちゅぱ絡めながら、エミリオの手はスイの手から離れて彼女のブラの胸元のホックをぷちんと外してしまった。フロントホックによく気づいたなこの男、とスイはエミリオに別次元で感心した。
急に締め付けの緩くなった胸元からあっという間にブラをはずして、まろび出る乳房にエミリオはそっと指を這わせ、そのままむにむにと揉んできた。
エミリオの大きな手でむにむにと形を変える乳房、つんと立ちあがっている先端を指先でぐりぐりと押すと、そこはもう固くなっていた。
「あっ……や……」
「……乳首立ってる……悔しいな、俺じゃなくてシュクラ様の手でここ、立てたのか?」
「ふははは、そうなのかスイ?」
「いや、ちょ、つうかそれ……生理現象、だし……!」
「だとしても悔しい……はむ……」
「あうぅ……っ」
「続けろドラゴネッティ卿。休ませるな」
シュクラが笑いながら言うからまるで女王様のようだとスイは驚く。しかしエミリオがまるでかぶりつくみたいに口で乳房に吸い付いてきたので、その感触に一気に官能を拾い上げてスイは仰け反った。
「あぁっ……!」
エミリオの手が片方乳房から離れ、シュクラが触れている下腹のさらに下方、ショーツの中にもぞもぞと侵入していく。彼の長い指はあっと言う間に柔毛をかき分けて女性器に辿りついてしまった。
ぴちゃ、という音がして、さらに確かめるみたいにそこを愛撫されて、胸への刺激、さらにシュクラの下腹への愛撫と同時に快感を拾ってスイはビクビクと震えた。
それを合図に、エミリオの指がずぶりと膣の中に侵入してくる。
「ひ、あぁっ……!」
「濡れてる……」
「ああん、だってだって」
「ふふ、可愛い、スイ……」
喘ぐスイの半開きの小さな唇に再び噛みつくようにして深くキスを落としながら、エミリオはスイの膣に侵入させた指をもっと奥までずぶっと進め、ちろちろと内壁を愛撫し始める。むずむずするような、何かもどかしいものを感じながらも、スイはエミリオの好きにさせる。
そのうちスイの反応を見ながらもう一本、二本と指を増やして、少しだけ激しく、それでも乱暴にはならない程度に内部を刺激した。
「あっ……あぁ……、んっ、んんっ、は、ああ……っ」
「ここも……」
「あ、あああっ……ダメ、やば、クリ、やばいの」
指三本で中を刺激し、だんだんと自己主張してきたクリトリスを親指で押さえて根元をこするように愛撫すると、スイは自分でも言っていたように敏感な反応を見せる。
内壁の天井部分の凸凹した部分を指で縦横無尽にバラバラに動かして、この前見つけた内側のスポットを探して、スイの腰がびくりと浮いた場所を追い打ちをかけるようにして責め立てた。
「あ~~~~~っ、ダメ、やば、クリやばっ、Gスポも……!」
「スイ、可愛い。いきそう?」
「これダメ、いく、いくかも……」
「いいよ、いけ、スイ……!」
「あぅっ……あ、あ、んああっ……!」
びくりと震えて絶頂に達し、エミリオの指をぎゅうぎゅうと締め付けたスイの膣が弛緩してからぬぷりと指を引き抜くと、少量だが愛液がぴゅっと勢いよく吹き出した。
「ははっ、でかしたドラゴネッティ卿」
「ああ、はい……」
「見つけた。ここじゃろ」
ふえふえと肩で息をして絶頂の余韻にひたるスイと、シュクラの言葉に訳が分からずともとりあえず頷くエミリオをよそに、シュクラはスイの手を離してから獲物を見つけた肉食獣みたいにスイの腹の一点をにやにやと見つめた。
そして、シュクラがスイの下腹の皮膚に指を立てたかと思うと、そのシュクラの指がスイの肌にずぶずぶと沈んでいくのを見た。文字通り、沈んだ。突き刺したのではない、まるで水面に指をつけるみたいに、すうっと身体の中にシュクラの指が入っていくのだ。
「え?」
「え?」
「案ずるな。吾輩はスイを傷つけぬ」
血は出ないし傷跡も何もない、痛くもなんともない。ただスイの腹にシュクラの指が突き刺さっているみたいに見えるのがなんともグロテスクなようなそうでもないような。
「……!」
「ど、どういう、ことです……?」
先ほどの官能的な状況も忘れて、スイとエミリオは目の前の光景にただ慄くだけであった。
「目的地までの障害物、ここでは皮膚や腹筋、内臓などじゃな。それを透過させた。服を脱がせたのは障害物は少ないほうが良いからじゃ。ドラゴネッティ卿に申し訳がないのでな、これで……膣孔を通さずに触れることができる……!」
何がおかしいのかシュクラは満面の笑みで指を動かし、ついに目的地を見つけてそこに触れた。その瞬間スイに異様な感触が走って、あられもない声を出してしまった。
「ひぁあああっ!」
「ス、スイ!」
「わかるかスイ? そなたのここに、直接触れているぞ」
「あはぁっ……!」
皮膚や内臓には何の感覚もないのに、その部分……いわゆる子宮膣部に直接触れた異物の感覚。
まるでセックスの際に奥を突き上げられて子宮膣部に亀頭が当たるような感覚。膣内にはもうエミリオの指はないのに、そこだけ強く刺激される不思議な感覚だった。
「あッ! んあッ! やぁダメ、奥ダメ、シュクラ、さまぁ……ん、んあぁああああっ!」
その指先でぐりぐりと外子宮孔を擦られて、こじ開けられる感覚に、スイは再び絶頂を迎えて仰け反った。ビクビクと達したスイの顔をエミリオが心配そうにのぞけば、スイは助けを求めるみたいにエミリオの頬に両手を添えて舌を出して無言でキスをねだってきた。涙に濡れた黒曜石のようなその瞳に魅了されて、エミリオはそれに答えてやるしかない。
「ああん、エミさん、エミさん……!」
「スイ、ああ、スイ、可愛い……!」
チュパチュパと淫らな水音を響かせるエミリオとの深いキスをしながら胸を愛撫されて、絶頂の余韻と新たなる刺激、さらにシュクラの不思議な指技によっての胎内で感じるとんでもない刺激に、スイはどこが原因で絶頂を迎えたのかさえわからないほど何度も何度も絶頂した。
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