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本編
33 リオノーラ嬢の心配事
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そうこうしているうちに昼前に出る馬車に自転車と一緒に乗り込み、スイとエミリオはシャガ中町へと三時間強の道のりをがたごとと帰路につくことになった。
西シャガ村を出たあたりはわりとぬかるんでいた道も、シャガ中町に近づくにつれて馬の蹄の音もしっかり聞こえてくるほどに乾いていた。天気の境目というのはこの世界でもはっきり分かれているのだなあと感心する。
昨日の雨は本当に局地的だったらしく、原因は絶対に雨男のエミリオだとスイは思った。
シャガ中町で馬車を降り、せっかくだから冒険者ギルドに寄って、温泉土産をリオノーラ嬢に渡そうと思って顔を出すと、受付のところで彼女がスイたちに気づいて手を振ってきた。
「スイ、エミリオさんも」
「リオさん、こんちは」
「ごきげんようリオノーラ嬢」
「あのね、これ西シャガ村のお土産。食べて~。これはリオさん個人に、こっちはギルドの事務員さんたちに」
「あら、あの温泉宿の。なになに、二人で旅行? スイ、あんたも隅におけないわね」
エミリオとのことをニヤニヤ含み笑いしながらスイをひじでつついてくるリオノーラ嬢。
ええまあ、ひっじょーーーに濃ゆい一晩を過ごしましたよ、とは思ったが、あえて満面のアルカイックスマイルで受け流した。
「あ、そうそう。丁度良かった。エミリオさん、昨日の依頼なんだけど」
「もしや、もう人が集まりましたか」
「それはもう。高額の依頼なうえに戦闘なしっていうから続々集まってくれたのよ」
「がめつっ!」
「スイったら。ここは辺境地だからそんなこと言ってられないのよ」
「あー、それもそっかあ」
高額な報酬と安全なクエスト条件ということで、昨日の依頼書を作成した直後から参加希望者が多数出たらしい。三十人という定員だが、確実にそれを超える希望者数が現れたので、ギルドマスターのアンドリュー氏が書類選考して選りすぐりを選んでくれたそうである。
「そうですか。それはありがたい」
「日時が決まり次第みんなに連絡することになっているの。出発はいつにするか決めてほしいんだけど」
「それはもう、すぐお願いしたいのだが。こちらも事前準備があるから明後日くらいでどうだろうか」
「わかったわ。すぐに選抜した人たちにメッセンジャーを送っておくわね。スコップだとかそういう作業道具はギルドでも貸しているけど」
「ありがたくお借りします」
「じゃあ貸与書類も書いてね。面倒だけど規則なの」
「了解した。ありがとう」
作業道具はギルドで借りるとして、あとは当日に作業員たちへのランプやら何やらこまごました道具の貸付と、現場でも食べられるように軽食等の準備も必要だ。それはこのシャガ中町の商店街に協力を仰ぐことにした。リオノーラ嬢も各々掛け合ってくれるとのことだ。
選抜されたメンバーの簡単なプロフィール書類をもらって眺めていたエミリオを見て、リオノーラ嬢は少し考えてからスイに話をふる。
「……あ、スイ。あたし受付で忙しいから、スイのお土産、せっかくだから貴方が事務室に持っていってくれない?」
「あ、そうだね。いいよ。……エミさん、ちょっといってくるね」
「ああ」
お土産のカスタードケーキの箱を持って、受付裏にある事務室へ向かったスイの後ろ姿を眺めながら、リオノーラ嬢はエミリオに「ちょっといい?」と口に手を添えて耳を貸せと言ってきた。
「エミリオさん。当日なんだけど、この選抜メンバーにはいないんだけども、オージンという男に気を付けてね」
「オージン?」
「ほら、昨日エミリオさんにいちゃもんつけてきた、あの男よ。スイにはオジさんなんて呼ばれてるみたいだけど」
「ああ、彼か……彼がどうかしたのですか?」
「ん~、あいつさあ……」
苦虫を噛み潰したような顔で、リオノーラ嬢は話し出す。
なんでも昨日のあの男、オージンは、あれだけエミリオに突っかかっておきながら、いけしゃあしゃあとエミリオの依頼に参加希望を出してきたそうだ。報酬につられたらしい。
しかし、昨日の様子では、現場で依頼人であるエミリオに対してまたバカをやらかしそうと判断したギルドマスター・アンドリュー氏に選考で落とされたそうだ。
「けどさあ、あのオージンってやつ、どうもスイに気があるらしいんだよね」
「は……?」
エミリオの目が突如剣呑な物を帯びた。しかしそれは目だけで、表情には出していないのでリオノーラ嬢は気づかず話を続ける。
「ねー、嫌だよね。スイがマップを届けに来るたびに絡んできて、けどスイって面食いじゃない? オージンは特に顔がいいわけじゃないし、あの子オージンが絡んでくるたびに結構ツンツン断ってるからさ、あいつ業を煮やして一度夜にシュクラ神殿の敷地内にあるスイの自宅まで押し掛けたことがあったんだよね」
「何……、それで、どうなりました?」
「心配しないで。スイはさすがにシュクラ様の愛し子だから、怒髪天なシュクラ様に見つかって、こっぴどく天罰くらって神殿に出禁になったから」
エミリオはそのエピソードを聞いて背筋がぞっとした。シュクラの与えた天罰とやらもそら恐ろしいけれど、それ以上にスイの自宅に夜に押し掛けるあのオージンとやらの行動力が恐ろしかった。シュクラがいなければ、いやあのスイの自宅がシュクラ神殿じゃない、シュクラの目の届かない場所にあったらと思うと、彼女の身を案じずにはいられなかった。
エミリオのような、魔力枯渇状態で現れたズタボロの男を、へらへらしながら自宅に招いてくれるようなお人よしなスイであるから、余計に心配になるのだ。
あとリオノーラ嬢曰く、オージンは昨日依頼をしてギルドを仲睦まじく出ていくエミリオとスイの姿を忌々しそうに見ていたらしいから、突然現れたエミリオに嫉妬している感じもある様子だということだ。
なので、当日エミリオとスイ、人足たちのあとを勝手に付いていって、スイやエミリオに何かしてくる可能性があると、リオノーラ嬢は言う。
「だからさ、ダンジョンって結構入り組んでるし、隠れるところなんてたくさんあるわけじゃない? それらを隠れ蓑にして、スイに何かするんじゃないかって心配なのよね」
「それもそうか……」
「だから、エミリオさん、ダンジョンで色々作業はあるかもしれないけど、スイから目を離さないであげてね。ほら、スイって自分が綺麗な子だっていう自覚がないし、シュクラ様のおかげでモンスターにも遭遇しないから、ちょっと危機感が足りないところがあるから……」
「わかりました。肝に銘じます。スイは俺が守る」
「ありがとね。スイの彼氏がいい人で良かった」
「か、彼氏……」
「あれ? そうなんでしょ? 一緒に西シャガ村の温泉に行ったんだもんね。あそこはほら、美肌とか子宝の湯でもあるけど、そのおかげか、恋愛運アップのパワースポットでもあるから恋人たちに人気の場所だし……スイにも春が来たんだなってニヤニヤしちゃったわ」
満面の笑みでそういうリオノーラ嬢。エミリオは彼女から見たら自分はスイの彼氏に見えるのかと思ったら、昨日の温泉宿で夫婦だと思われたことといい、なんだか胸のあたりがじんわりと温かくなったような気分を味わった。
スイに触れていないのに。なんだか妙にそわそわした。ここ最近の発情状態の一歩手前のような。
そんなことを思いながら、リオノーラ嬢の後ろにある事務所から、スイが早く出てこないだろうかと、そわそわ、わくわくしてしまう自分がいた。
西シャガ村を出たあたりはわりとぬかるんでいた道も、シャガ中町に近づくにつれて馬の蹄の音もしっかり聞こえてくるほどに乾いていた。天気の境目というのはこの世界でもはっきり分かれているのだなあと感心する。
昨日の雨は本当に局地的だったらしく、原因は絶対に雨男のエミリオだとスイは思った。
シャガ中町で馬車を降り、せっかくだから冒険者ギルドに寄って、温泉土産をリオノーラ嬢に渡そうと思って顔を出すと、受付のところで彼女がスイたちに気づいて手を振ってきた。
「スイ、エミリオさんも」
「リオさん、こんちは」
「ごきげんようリオノーラ嬢」
「あのね、これ西シャガ村のお土産。食べて~。これはリオさん個人に、こっちはギルドの事務員さんたちに」
「あら、あの温泉宿の。なになに、二人で旅行? スイ、あんたも隅におけないわね」
エミリオとのことをニヤニヤ含み笑いしながらスイをひじでつついてくるリオノーラ嬢。
ええまあ、ひっじょーーーに濃ゆい一晩を過ごしましたよ、とは思ったが、あえて満面のアルカイックスマイルで受け流した。
「あ、そうそう。丁度良かった。エミリオさん、昨日の依頼なんだけど」
「もしや、もう人が集まりましたか」
「それはもう。高額の依頼なうえに戦闘なしっていうから続々集まってくれたのよ」
「がめつっ!」
「スイったら。ここは辺境地だからそんなこと言ってられないのよ」
「あー、それもそっかあ」
高額な報酬と安全なクエスト条件ということで、昨日の依頼書を作成した直後から参加希望者が多数出たらしい。三十人という定員だが、確実にそれを超える希望者数が現れたので、ギルドマスターのアンドリュー氏が書類選考して選りすぐりを選んでくれたそうである。
「そうですか。それはありがたい」
「日時が決まり次第みんなに連絡することになっているの。出発はいつにするか決めてほしいんだけど」
「それはもう、すぐお願いしたいのだが。こちらも事前準備があるから明後日くらいでどうだろうか」
「わかったわ。すぐに選抜した人たちにメッセンジャーを送っておくわね。スコップだとかそういう作業道具はギルドでも貸しているけど」
「ありがたくお借りします」
「じゃあ貸与書類も書いてね。面倒だけど規則なの」
「了解した。ありがとう」
作業道具はギルドで借りるとして、あとは当日に作業員たちへのランプやら何やらこまごました道具の貸付と、現場でも食べられるように軽食等の準備も必要だ。それはこのシャガ中町の商店街に協力を仰ぐことにした。リオノーラ嬢も各々掛け合ってくれるとのことだ。
選抜されたメンバーの簡単なプロフィール書類をもらって眺めていたエミリオを見て、リオノーラ嬢は少し考えてからスイに話をふる。
「……あ、スイ。あたし受付で忙しいから、スイのお土産、せっかくだから貴方が事務室に持っていってくれない?」
「あ、そうだね。いいよ。……エミさん、ちょっといってくるね」
「ああ」
お土産のカスタードケーキの箱を持って、受付裏にある事務室へ向かったスイの後ろ姿を眺めながら、リオノーラ嬢はエミリオに「ちょっといい?」と口に手を添えて耳を貸せと言ってきた。
「エミリオさん。当日なんだけど、この選抜メンバーにはいないんだけども、オージンという男に気を付けてね」
「オージン?」
「ほら、昨日エミリオさんにいちゃもんつけてきた、あの男よ。スイにはオジさんなんて呼ばれてるみたいだけど」
「ああ、彼か……彼がどうかしたのですか?」
「ん~、あいつさあ……」
苦虫を噛み潰したような顔で、リオノーラ嬢は話し出す。
なんでも昨日のあの男、オージンは、あれだけエミリオに突っかかっておきながら、いけしゃあしゃあとエミリオの依頼に参加希望を出してきたそうだ。報酬につられたらしい。
しかし、昨日の様子では、現場で依頼人であるエミリオに対してまたバカをやらかしそうと判断したギルドマスター・アンドリュー氏に選考で落とされたそうだ。
「けどさあ、あのオージンってやつ、どうもスイに気があるらしいんだよね」
「は……?」
エミリオの目が突如剣呑な物を帯びた。しかしそれは目だけで、表情には出していないのでリオノーラ嬢は気づかず話を続ける。
「ねー、嫌だよね。スイがマップを届けに来るたびに絡んできて、けどスイって面食いじゃない? オージンは特に顔がいいわけじゃないし、あの子オージンが絡んでくるたびに結構ツンツン断ってるからさ、あいつ業を煮やして一度夜にシュクラ神殿の敷地内にあるスイの自宅まで押し掛けたことがあったんだよね」
「何……、それで、どうなりました?」
「心配しないで。スイはさすがにシュクラ様の愛し子だから、怒髪天なシュクラ様に見つかって、こっぴどく天罰くらって神殿に出禁になったから」
エミリオはそのエピソードを聞いて背筋がぞっとした。シュクラの与えた天罰とやらもそら恐ろしいけれど、それ以上にスイの自宅に夜に押し掛けるあのオージンとやらの行動力が恐ろしかった。シュクラがいなければ、いやあのスイの自宅がシュクラ神殿じゃない、シュクラの目の届かない場所にあったらと思うと、彼女の身を案じずにはいられなかった。
エミリオのような、魔力枯渇状態で現れたズタボロの男を、へらへらしながら自宅に招いてくれるようなお人よしなスイであるから、余計に心配になるのだ。
あとリオノーラ嬢曰く、オージンは昨日依頼をしてギルドを仲睦まじく出ていくエミリオとスイの姿を忌々しそうに見ていたらしいから、突然現れたエミリオに嫉妬している感じもある様子だということだ。
なので、当日エミリオとスイ、人足たちのあとを勝手に付いていって、スイやエミリオに何かしてくる可能性があると、リオノーラ嬢は言う。
「だからさ、ダンジョンって結構入り組んでるし、隠れるところなんてたくさんあるわけじゃない? それらを隠れ蓑にして、スイに何かするんじゃないかって心配なのよね」
「それもそうか……」
「だから、エミリオさん、ダンジョンで色々作業はあるかもしれないけど、スイから目を離さないであげてね。ほら、スイって自分が綺麗な子だっていう自覚がないし、シュクラ様のおかげでモンスターにも遭遇しないから、ちょっと危機感が足りないところがあるから……」
「わかりました。肝に銘じます。スイは俺が守る」
「ありがとね。スイの彼氏がいい人で良かった」
「か、彼氏……」
「あれ? そうなんでしょ? 一緒に西シャガ村の温泉に行ったんだもんね。あそこはほら、美肌とか子宝の湯でもあるけど、そのおかげか、恋愛運アップのパワースポットでもあるから恋人たちに人気の場所だし……スイにも春が来たんだなってニヤニヤしちゃったわ」
満面の笑みでそういうリオノーラ嬢。エミリオは彼女から見たら自分はスイの彼氏に見えるのかと思ったら、昨日の温泉宿で夫婦だと思われたことといい、なんだか胸のあたりがじんわりと温かくなったような気分を味わった。
スイに触れていないのに。なんだか妙にそわそわした。ここ最近の発情状態の一歩手前のような。
そんなことを思いながら、リオノーラ嬢の後ろにある事務所から、スイが早く出てこないだろうかと、そわそわ、わくわくしてしまう自分がいた。
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