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4 ご立派様のアッパーカットと意地悪な甘い拷問 ※R18
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尻にあたってぐいぐいと押してくる何奴か。仁奈はその存在がどういうものかを知らないわけじゃないが、ズボンに包まれた状態であるのにかなりの質量と力強さを感じた。
――あれ? ちょっと待って。もしかしてじゃなくても、この人ってかなりのご立派様なのかな?
元彼になってしまった片桐雅也との付き合いは小学校のころからで、高校の時に片桐と付き合い始めた仁奈はそれ以来片桐しか男を知らなかった。
ゆえに仁奈にとっては片桐が基準というかこれくらいなものだろうと安易に考えていたのだが、ここにきて想定外の大きさを持つのではという辰仁のブツに一瞬恐れおののく。
さらに、辰仁のコレから片桐に乗り換えたかもしれない田淵は今後満足できるタチなのかと変なところで心配になってしまう仁奈。いや別に片桐がお粗末だったというわけではないのだが。
――ちょっと……確かめてみたいかも。
その間もぐちゅりと愛撫の手を緩めない辰仁の愛撫に喘ぐ自分を奮い立たせると、仁奈は上半身をひねって辰仁に静止を求めた。
「ま、待って、あ、待って、ねえ待って!」
「あ? 今更何を……」
「え、えへへ。き、気持ちいいけど、す、すぐイッちゃうから」
「ふふ、イキたきゃイケばいいだろ、どうした?」
意地悪く笑いながら言う辰仁のえっろい美貌に一瞬くらりときて流されそうになったけれど、仁奈は彼の魅了的な何かを心を鬼にして突っぱねる。
「わ、わたしも! わたしもしたいです」
「……? 何?」
「わ、わたしも、タッちゃんのこと、気持ちよくしてあげたいです……」
「……っ!」
仁奈の言葉にそれまで余裕だった辰仁の顔が一気に赤くなって、瞬きが多くなった。もう一押しだと思った仁奈は、そっと辰仁のブツをズボン越しにさわさわと触れながら、上目遣いに「ダメ?」と尋ねてみた。
ちょっと幼めで可愛らしいと仁奈が自負している顔、それにランジェリー姿で上目遣いの仁奈の必殺おねだりポーズに、辰仁は完全に堕ちた。
無言で仁奈から手を離してくれた辰仁のソファーに座って開いた足の間に、ラグを敷いた床に膝立ち状態で入った仁奈は、辰仁のベルトに手をかけた。
かちゃかちゃとベルトを外してスーツのズボンの窮屈そうなファスナーをゆっくり開くと、ダークグレーのボクサーブリーフに包まれた男性器がぐいっと顔を出す。ズボンから解放しただけでこの大きさと勢い、やっぱり辰仁はかなりのお宝の持ち主のようだ。
ボクサーブリーフ内でもかなり窮屈そうなので、思い切ってそれもずるっとおろしてみる。摩擦で感じたのか、頭上で辰仁の低い呻き声が聞こえたが、中から飛び出したご機嫌なアイツに仁奈は鼻っ柱を叩かれてそれどころではなかった。
涙目になりながら見つめる視界のむこう、今しがた満を持して登場した辰仁の赤黒く雄々しいそれは、仁奈が初めて見るような立派な大きさをしていた。
――やっぱすごい。まあくんより大きいかも。田淵主任、本当にこれを手放してあいつに乗り換えて大丈夫なの?
鼻を押さえながらブツを凝視している仁奈に、ドン引いているのかとなんだか心配になった辰仁が、見られていることに顔を赤くしながら彼女に一応尋ねた。
「だ、大丈夫か」
「すごいアッパーでした……」
「おい」
「えへへ……カッコいいです」
仁奈は辰仁の大きなそれを両手で包んで愛おし気にさすりながら、先端にちゅっとキスを落とした。一瞬ぴくりと身体を震わせた辰仁にくすっと笑いながら、先端からじわりと溢れ出てきた透明な液体に、仁奈はそっと唇と舌を這わせていく。
少し塩辛いようなちょっと生々しい雄の匂いと味を感じながら、歯を立てないように大事に大事に舌と唇で愛撫をしていくと、ふっ、ふっ、という短い息遣いを頭上から感じる。亀頭をべろりべろりと舌で大きく舐めながら上目遣いに辰仁を見上げると、眉根を寄せて切ないような恥ずかしいような色気のある表情の辰仁と目が合う。
「……ひもちいい、れすか?」
「あ、は、あああ……き、気持ちいい……!」
「ふふ、良かった。あ、むぅ……」
「ふ、あっ……!」
もっと気持ち良くさせてあげたくて、竿をしっかり両手で包み込んで先端をはむっと口に含んだ。舌先を尖らせて亀頭の先端の割れ目をぐりぐりと刺激したり、時々ちゅっと吸ったりしながら手は先走りと仁奈の唾液が混ざった液体を竿全体に擦りつけてやった。
「んっ……! あ、はっ……く、ぁ、ああっ!」
やりきれないような切ない声が、辰仁は自分でも情けないと思うけれども、仁奈の積極的な愛撫に身を任せながら自然と腰が動いてしまっていた。
喉奥に突き上げてくる辰仁の物凄い質量に少しむせそうになりながらも、気持ちよさそうな男の喘ぎ声に耳が酩酊していくのを感じて、仁奈も口淫をやめられなかった。
「……あ、くそ、はっ、だ、駄目だ、ちょっと待っ……! ん、ああニナ、ニナ、ぁ、あ、ぅああっ!」
口で亀頭に吸い付きながら舌先で鈴口をねぶり、手で竿部分を上下に擦り上げるのを繰り返す。辰仁がソファーの背もたれに仰け反って、食いしばった歯の隙間から獣の唸りのような喘ぎを漏らして、がくがくと震え始めた。
「うぉっ……お、あぁっ……!」
一瞬辰仁の腰がぶるりと震えたかと思うと、一層苦し気に喘いだ瞬間、理性を手放した辰仁の雄茎から勢いよく精液が噴射した。一瞬は口で受け止めた仁奈だったが、全ては受け止めきれず顔面にそれを大量に浴びてしまうこととなった。
「あわわわ目に入っちゃう」
「……す、すまん! だ、大丈夫か?」
顔面で射精を受け止めた仁奈の顔を見て一瞬で青くなった辰仁は、サイドテーブルにあったウェットティッシュを鷲掴んでボッボッと数枚引きちぎるように取ってから、慌てて仁奈の顔を拭ってくれた。
「悪い。化粧? みたいなのも取れた」
「わー、ブスになっちゃった。引いた?」
「引かねえって。お前そもそもブスじゃないだろ」
「えへへ。そうですか?」
「ごめんな。ほんとごめん」
さっきまでちょっと意地悪っぽくしていたのが、今は仁奈の顔を丁寧に拭いながら、顔射したことをごめん、ごめんと謝る辰仁がなんだか可愛い。顔射してニヤニヤ喜んでいた片桐とはえっらい違うなと思って、今ではもう遠い元彼にムカつくのとともに、辰仁の優しさになんだかほっこりしてしまう。
いつまで拭うのかと思うほど拭っている辰仁に痺れを切らした仁奈はもういいと言う代わりに辰仁に抱き着いた。そのまま唇を奪うと先ほど翻弄されたみたいに辰仁の舌に自分の舌を絡めていく。
辰仁の手が仁奈の背にまわり、お互いに強く抱きしめながら、貪るように深いキスをする。ちゅばちゅぱと淫らな音を立てて荒い息遣いのみが部屋にしばし響いていた。
そのうち辰仁の手が仁奈の尻のほうに下がり、後ろ側から仁奈のショーツのクロッチ、最早クロッチとも言えないような細い紐を避けて、ぽたぽたと涎を垂れ流す膣孔をぐりぐりと擦ってきた。
「あっ、あん、んぅっ、んちゅ、ぁはあ、タッちゃん、そこ、だめえ」
「ぐっちょぐちょに濡れてるくせして、何が駄目なんだ? はは、俺のしゃぶってお前が感じてんのか」
「あぁん、言わないでぇ……んっ、や、あああっ……!」
意地悪気味に言う言葉にぞくぞくと身を震わせた仁奈。辰仁の指が膣孔をくるくると撫でたかと思うと、次の瞬間にくぷりと中に侵入してきて、仁奈は思わず目を見開いてびくりと仰け反った。
間を置かずにもう一本指が入ってくるのを、愛液でしとどに濡れたそこは簡単に受け入れていく。どんどん増えていく質量にひっきりなしに喘ぎながら、仁奈は辰仁の首に腕を回してびくびくと震えた。
仁奈の反応に喉奥でふふふと笑いながら、しがみつく彼女の耳に一度キスをして、辰仁はその耳元で吐息をかけながら尋ねる。
「指……何本入ったか、わかるか?」
「あっ……あ、あぁあ……耳、息が」
「ニナ、ニぃーナ。ほら……何本?」
快感に身を任せてしまってまともに答えられない仁奈に、辰仁は彼女のショーツのバック部分にあるT字の結び目をぐいっと引っ張った。
「あっ! ひぁああああっ!」
尻の割れ目に食い込んで痛気持ちいいような刺激を与えられ、仁奈は目の前に星が散る。一気に正気に戻されたところでまた辰仁が耳元で囁くように尋ねてきた。
「ニナ、ほら答えて。何本?」
「ふえ……あ、に、2本……?」
「ハズレ。3本だ。不正解はお仕置きしないとだよな」
笑いを含みながら言う辰仁に何のことかと問う暇もなく、その3本入れられたらしき指をぐちゅりぐちゅりと出し入れされたものだから、またしても何も考えられなくなって、必死に辰仁にしがみついた。その反応に気を良くしたのか、辰仁が指を膣孔の中でばらばらに動かして内壁を淫らに刺激する。仁奈が反応すればするほど責め立てられて、彼の愛撫はまるで甘い拷問のようだった。
「あっ! あっ! ひぁ、やああっ!」
「……は、ははっ、すっげ……次から次に、溢れてくる、なぁっ……!」
「やあっ、イく、イッちゃ……あ、あああっ!」
「もう降参か? しょうがないなニナは。まあいいや、イけよっ……ほら、ほらぁ……!」
「あ、ひああああっ!」
ついに辰仁の手で快感を頂点まで引っ張り上げられて、仁奈は絶頂した。びくびくと身体を快感にうち振るわせながら中の辰仁の指をぎゅぎゅっと締め付けるのを止められなかった。
くたりと辰仁の肩に頭をのせてしなだれかかる仁奈の額にちゅ、ちゅ、とキスを落として、辰仁が満足そうに笑うので、仁奈もなんだか照れくさくて顔を真っ赤にしながらもうひひと変な笑いを見せた。
「イッちゃった……」
「……なんだよ、可愛いなお前は」
「ほんと? へへ、何か嬉しい。タッちゃん好き。優しいし気持ちいし」
「煽んな」
「えー?」
気が付けばむき出しのままの辰仁のギンギンになったブツが仁奈の下腹を押している。さっき一度出したが、仁奈の痴態で復活したらしい。
それを見て仁奈もまたどくりと心臓が大きく波打ち、また太ももの間にトロリとした液体が流れるのを感じた。
「タッちゃん、これ……」
「ああ、もう結構限界……挿れて、いいか?」
「うん。……あ、でも脱がないとせっかくのスーツ皺になっちゃうし汚れちゃいますよ」
「はは、今更だろ。それに、俺のスーツ姿好きなんだよな」
「好き、だけど、でも」
「ニナ、こっちに……腰向けて、そう、そう」
辰仁に言われるがままに一度ラグの上に降りた仁奈は、ソファーに腕をついて辰仁に尻を向ける形で四つん這いになった。
そこにいつの間にかささっと手際よくゴムを装着した辰仁が覆いかぶさる。仁奈のベビードールをたくし上げてショーツを露わにすると、クロッチの役目など一切果たしていない紐を横に避けて、こぽこぽと未だに涎を垂れ流すそこに雄茎の先端をぬるりと擦りつけた。
ちろちろと襞を指で開いてその間に亀頭を押し付けると、すっかり濡れて準備の整っていたらしい孔にぐぷりと侵入した。
――あれ? ちょっと待って。もしかしてじゃなくても、この人ってかなりのご立派様なのかな?
元彼になってしまった片桐雅也との付き合いは小学校のころからで、高校の時に片桐と付き合い始めた仁奈はそれ以来片桐しか男を知らなかった。
ゆえに仁奈にとっては片桐が基準というかこれくらいなものだろうと安易に考えていたのだが、ここにきて想定外の大きさを持つのではという辰仁のブツに一瞬恐れおののく。
さらに、辰仁のコレから片桐に乗り換えたかもしれない田淵は今後満足できるタチなのかと変なところで心配になってしまう仁奈。いや別に片桐がお粗末だったというわけではないのだが。
――ちょっと……確かめてみたいかも。
その間もぐちゅりと愛撫の手を緩めない辰仁の愛撫に喘ぐ自分を奮い立たせると、仁奈は上半身をひねって辰仁に静止を求めた。
「ま、待って、あ、待って、ねえ待って!」
「あ? 今更何を……」
「え、えへへ。き、気持ちいいけど、す、すぐイッちゃうから」
「ふふ、イキたきゃイケばいいだろ、どうした?」
意地悪く笑いながら言う辰仁のえっろい美貌に一瞬くらりときて流されそうになったけれど、仁奈は彼の魅了的な何かを心を鬼にして突っぱねる。
「わ、わたしも! わたしもしたいです」
「……? 何?」
「わ、わたしも、タッちゃんのこと、気持ちよくしてあげたいです……」
「……っ!」
仁奈の言葉にそれまで余裕だった辰仁の顔が一気に赤くなって、瞬きが多くなった。もう一押しだと思った仁奈は、そっと辰仁のブツをズボン越しにさわさわと触れながら、上目遣いに「ダメ?」と尋ねてみた。
ちょっと幼めで可愛らしいと仁奈が自負している顔、それにランジェリー姿で上目遣いの仁奈の必殺おねだりポーズに、辰仁は完全に堕ちた。
無言で仁奈から手を離してくれた辰仁のソファーに座って開いた足の間に、ラグを敷いた床に膝立ち状態で入った仁奈は、辰仁のベルトに手をかけた。
かちゃかちゃとベルトを外してスーツのズボンの窮屈そうなファスナーをゆっくり開くと、ダークグレーのボクサーブリーフに包まれた男性器がぐいっと顔を出す。ズボンから解放しただけでこの大きさと勢い、やっぱり辰仁はかなりのお宝の持ち主のようだ。
ボクサーブリーフ内でもかなり窮屈そうなので、思い切ってそれもずるっとおろしてみる。摩擦で感じたのか、頭上で辰仁の低い呻き声が聞こえたが、中から飛び出したご機嫌なアイツに仁奈は鼻っ柱を叩かれてそれどころではなかった。
涙目になりながら見つめる視界のむこう、今しがた満を持して登場した辰仁の赤黒く雄々しいそれは、仁奈が初めて見るような立派な大きさをしていた。
――やっぱすごい。まあくんより大きいかも。田淵主任、本当にこれを手放してあいつに乗り換えて大丈夫なの?
鼻を押さえながらブツを凝視している仁奈に、ドン引いているのかとなんだか心配になった辰仁が、見られていることに顔を赤くしながら彼女に一応尋ねた。
「だ、大丈夫か」
「すごいアッパーでした……」
「おい」
「えへへ……カッコいいです」
仁奈は辰仁の大きなそれを両手で包んで愛おし気にさすりながら、先端にちゅっとキスを落とした。一瞬ぴくりと身体を震わせた辰仁にくすっと笑いながら、先端からじわりと溢れ出てきた透明な液体に、仁奈はそっと唇と舌を這わせていく。
少し塩辛いようなちょっと生々しい雄の匂いと味を感じながら、歯を立てないように大事に大事に舌と唇で愛撫をしていくと、ふっ、ふっ、という短い息遣いを頭上から感じる。亀頭をべろりべろりと舌で大きく舐めながら上目遣いに辰仁を見上げると、眉根を寄せて切ないような恥ずかしいような色気のある表情の辰仁と目が合う。
「……ひもちいい、れすか?」
「あ、は、あああ……き、気持ちいい……!」
「ふふ、良かった。あ、むぅ……」
「ふ、あっ……!」
もっと気持ち良くさせてあげたくて、竿をしっかり両手で包み込んで先端をはむっと口に含んだ。舌先を尖らせて亀頭の先端の割れ目をぐりぐりと刺激したり、時々ちゅっと吸ったりしながら手は先走りと仁奈の唾液が混ざった液体を竿全体に擦りつけてやった。
「んっ……! あ、はっ……く、ぁ、ああっ!」
やりきれないような切ない声が、辰仁は自分でも情けないと思うけれども、仁奈の積極的な愛撫に身を任せながら自然と腰が動いてしまっていた。
喉奥に突き上げてくる辰仁の物凄い質量に少しむせそうになりながらも、気持ちよさそうな男の喘ぎ声に耳が酩酊していくのを感じて、仁奈も口淫をやめられなかった。
「……あ、くそ、はっ、だ、駄目だ、ちょっと待っ……! ん、ああニナ、ニナ、ぁ、あ、ぅああっ!」
口で亀頭に吸い付きながら舌先で鈴口をねぶり、手で竿部分を上下に擦り上げるのを繰り返す。辰仁がソファーの背もたれに仰け反って、食いしばった歯の隙間から獣の唸りのような喘ぎを漏らして、がくがくと震え始めた。
「うぉっ……お、あぁっ……!」
一瞬辰仁の腰がぶるりと震えたかと思うと、一層苦し気に喘いだ瞬間、理性を手放した辰仁の雄茎から勢いよく精液が噴射した。一瞬は口で受け止めた仁奈だったが、全ては受け止めきれず顔面にそれを大量に浴びてしまうこととなった。
「あわわわ目に入っちゃう」
「……す、すまん! だ、大丈夫か?」
顔面で射精を受け止めた仁奈の顔を見て一瞬で青くなった辰仁は、サイドテーブルにあったウェットティッシュを鷲掴んでボッボッと数枚引きちぎるように取ってから、慌てて仁奈の顔を拭ってくれた。
「悪い。化粧? みたいなのも取れた」
「わー、ブスになっちゃった。引いた?」
「引かねえって。お前そもそもブスじゃないだろ」
「えへへ。そうですか?」
「ごめんな。ほんとごめん」
さっきまでちょっと意地悪っぽくしていたのが、今は仁奈の顔を丁寧に拭いながら、顔射したことをごめん、ごめんと謝る辰仁がなんだか可愛い。顔射してニヤニヤ喜んでいた片桐とはえっらい違うなと思って、今ではもう遠い元彼にムカつくのとともに、辰仁の優しさになんだかほっこりしてしまう。
いつまで拭うのかと思うほど拭っている辰仁に痺れを切らした仁奈はもういいと言う代わりに辰仁に抱き着いた。そのまま唇を奪うと先ほど翻弄されたみたいに辰仁の舌に自分の舌を絡めていく。
辰仁の手が仁奈の背にまわり、お互いに強く抱きしめながら、貪るように深いキスをする。ちゅばちゅぱと淫らな音を立てて荒い息遣いのみが部屋にしばし響いていた。
そのうち辰仁の手が仁奈の尻のほうに下がり、後ろ側から仁奈のショーツのクロッチ、最早クロッチとも言えないような細い紐を避けて、ぽたぽたと涎を垂れ流す膣孔をぐりぐりと擦ってきた。
「あっ、あん、んぅっ、んちゅ、ぁはあ、タッちゃん、そこ、だめえ」
「ぐっちょぐちょに濡れてるくせして、何が駄目なんだ? はは、俺のしゃぶってお前が感じてんのか」
「あぁん、言わないでぇ……んっ、や、あああっ……!」
意地悪気味に言う言葉にぞくぞくと身を震わせた仁奈。辰仁の指が膣孔をくるくると撫でたかと思うと、次の瞬間にくぷりと中に侵入してきて、仁奈は思わず目を見開いてびくりと仰け反った。
間を置かずにもう一本指が入ってくるのを、愛液でしとどに濡れたそこは簡単に受け入れていく。どんどん増えていく質量にひっきりなしに喘ぎながら、仁奈は辰仁の首に腕を回してびくびくと震えた。
仁奈の反応に喉奥でふふふと笑いながら、しがみつく彼女の耳に一度キスをして、辰仁はその耳元で吐息をかけながら尋ねる。
「指……何本入ったか、わかるか?」
「あっ……あ、あぁあ……耳、息が」
「ニナ、ニぃーナ。ほら……何本?」
快感に身を任せてしまってまともに答えられない仁奈に、辰仁は彼女のショーツのバック部分にあるT字の結び目をぐいっと引っ張った。
「あっ! ひぁああああっ!」
尻の割れ目に食い込んで痛気持ちいいような刺激を与えられ、仁奈は目の前に星が散る。一気に正気に戻されたところでまた辰仁が耳元で囁くように尋ねてきた。
「ニナ、ほら答えて。何本?」
「ふえ……あ、に、2本……?」
「ハズレ。3本だ。不正解はお仕置きしないとだよな」
笑いを含みながら言う辰仁に何のことかと問う暇もなく、その3本入れられたらしき指をぐちゅりぐちゅりと出し入れされたものだから、またしても何も考えられなくなって、必死に辰仁にしがみついた。その反応に気を良くしたのか、辰仁が指を膣孔の中でばらばらに動かして内壁を淫らに刺激する。仁奈が反応すればするほど責め立てられて、彼の愛撫はまるで甘い拷問のようだった。
「あっ! あっ! ひぁ、やああっ!」
「……は、ははっ、すっげ……次から次に、溢れてくる、なぁっ……!」
「やあっ、イく、イッちゃ……あ、あああっ!」
「もう降参か? しょうがないなニナは。まあいいや、イけよっ……ほら、ほらぁ……!」
「あ、ひああああっ!」
ついに辰仁の手で快感を頂点まで引っ張り上げられて、仁奈は絶頂した。びくびくと身体を快感にうち振るわせながら中の辰仁の指をぎゅぎゅっと締め付けるのを止められなかった。
くたりと辰仁の肩に頭をのせてしなだれかかる仁奈の額にちゅ、ちゅ、とキスを落として、辰仁が満足そうに笑うので、仁奈もなんだか照れくさくて顔を真っ赤にしながらもうひひと変な笑いを見せた。
「イッちゃった……」
「……なんだよ、可愛いなお前は」
「ほんと? へへ、何か嬉しい。タッちゃん好き。優しいし気持ちいし」
「煽んな」
「えー?」
気が付けばむき出しのままの辰仁のギンギンになったブツが仁奈の下腹を押している。さっき一度出したが、仁奈の痴態で復活したらしい。
それを見て仁奈もまたどくりと心臓が大きく波打ち、また太ももの間にトロリとした液体が流れるのを感じた。
「タッちゃん、これ……」
「ああ、もう結構限界……挿れて、いいか?」
「うん。……あ、でも脱がないとせっかくのスーツ皺になっちゃうし汚れちゃいますよ」
「はは、今更だろ。それに、俺のスーツ姿好きなんだよな」
「好き、だけど、でも」
「ニナ、こっちに……腰向けて、そう、そう」
辰仁に言われるがままに一度ラグの上に降りた仁奈は、ソファーに腕をついて辰仁に尻を向ける形で四つん這いになった。
そこにいつの間にかささっと手際よくゴムを装着した辰仁が覆いかぶさる。仁奈のベビードールをたくし上げてショーツを露わにすると、クロッチの役目など一切果たしていない紐を横に避けて、こぽこぽと未だに涎を垂れ流すそこに雄茎の先端をぬるりと擦りつけた。
ちろちろと襞を指で開いてその間に亀頭を押し付けると、すっかり濡れて準備の整っていたらしい孔にぐぷりと侵入した。
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