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第5章
第255話
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大空を駆ける……という表現は、このモンスターには相応しく無いだろう。
あまりにデカ過ぎてダンジョンの領域内では、全速力で飛ぶことすら儘ならないようなのだから……。
ただ悠然と滞空し、太陽の光を遮っている。
辺り一面がヤツの影で暗くなっている程だ。
こんなモンスターの記録は、当然ながらダンジョン発生以来の20年、世界中のどこにもない。
ならば正体不明かと言われれば、恐らくはコレ……という心当たりがオレにはあった。
レナニンとかセクウィ、あるいはバル・ヨハニなどと呼ばれることも有るが、最も有名な呼称はジズだろう。
ベヒモス、レヴィアタン(リバイアサン)と並ぶ巨大生物として、世界各地の伝承に登場する怪鳥。
ベヒモスが大地、レヴィアタンが大海、ジズが大空を、それぞれ象徴する同格の存在とされている。
モンスターの中のモンスターという言い方も出来るかもしれないし、もはや神の領域にいる存在という言い方も出来るぐらいだろう。
その性質は、ベヒモスやレヴィアタンと比べれば極めて温厚なものとして伝わっているが……こうしてイレギュラーとはいえモンスターとして出現したからには、選別の判定とやらをしに来ただろうから、黙って見逃してくれるとも思えない。
これまでの傾向を見ていると、出現地点のモンスターとは隔絶した強さを誇る存在が、いわゆるイレギュラーだ。
シルバードラゴンやティターンの数倍の強さでは見通しが甘い。
数十倍……あるいは百倍強くても驚くに値しないかもしれない難敵。
こんなものがスタンピード時に次々と現れるようなら、それはもはや世界の終末を意味していることにならないか?
……逃走は何も意味を為さない。
コイツなら文字通り、ひとっ飛びでオレの家族が暮らす地域まで来ることが出来るだろう。
喰らうしかない。
コイツを喰らってのけて初めて、確実にスタンピードのルール変更を乗りきれるだけの力を得られるということになりそうだ。
こんなものは、イレギュラー中のイレギュラーであって欲しいものだけどな……。
恐らくイレギュラーとは、飽和状態まで大気に満ちた魔素の発露なのだろう。
ダンジョン内にしろ、ダンジョンの外の領域内にしろ無限にモンスターを内包出来るわけもない。
ダンジョンの通路が文字通り隙間なくモンスターで埋め尽くされてしまっては、ダンジョン自体が機能しなくなる。
ダンジョンの外なら、いくらかマシかもしれないが、それにしたって何らかの制約は有って然るべきだ。
モンスターを産み出して、産み出して……限界まで産み出してなお余っていた魔素がプールされていき、こうした常識はずれな化け物が産み落とされる。
そう考えると、何やら辻褄が合うような気がする。
挑む者が途絶えて久しいエリアに現れるようになった桁違いの強者。
久方ぶりの挑戦者に対する手荒すぎる歓迎。
……ホントに手荒すぎる。
しかし、どう戦ったら良いものか?
魔法は全くと言って良いほど効いていなかった。
ならば武器で戦うしかないのだろうが、あんな高いところを飛んでいる相手に立ち向かう手段は、極めて限定される。
いつぞやのグリフォンとの違いは、圧倒的なまでのサイズの差。
そして格の差。
高さの差。
オレの【転移魔法】なら、視認出来る範囲に飛んでいる相手の眼前に転移することなど、造作も無いが……あそこまで行けたからといってジズほどの巨体かつ圧倒的な強者を一撃で葬り去る攻撃手段など、さすがに心当たりが無い。
よしんば倒せたとして……あそこから転落したら確実に死ぬ。
あちらも様子見でもしているのか、向こうから近寄って来る気配が無い。
おかげでこうして攻略法を検討する時間を与えられているとも言えるわけだが、ハッキリ言って良案が浮かぶ気配すら微塵も無いのだ。
取り敢えずは試してみようか、という程度の策が幾つかあるだけ。
まぁでも、やらないよりはマシといったところか。
そう判断したオレはティターンがドロップした長大なピルムを『空間庫』から取り出し、槍投げの要領で助走し上空に向かって思いっきり【投擲】した。
予備動作のデカかった第一投は残念ながら躱されてしまったが、それは特に問題ない。
先日【空間魔法】のレベルが上がったことで可能になった遠隔収納でピルムを回収すると同時に【転移魔法】でジズよりも高い位置に飛ぶ。
久しぶりにまともに浴びる太陽の光は眩しかったが、さすがにそんなことには構っていられない。
オレを見失ったらしいジズの頭部に向かって、再び『空間庫』から取り出したピルムを、今度は【無拍子】の力を借りてノーモーションで二つ【投擲】してやった。
とんでもない速度で飛んでいくピルム。
──バキャ!
当たった瞬間、粉微塵になったピルムは残念ながらジズの頭部に傷一つ残せなかった。
ジズはその衝撃に驚き、長いクビを回してこちらを見……そして、猛禽類のような丸い眼を更に丸くして飛来する物を見つめている。
ピルム、グラディウス、ピルム、タワーシールド、グラディウス、ピルム……ティターンの遺した数々の武具。
忙しなくクビを動かし、それらを避けようとしているが、おかげで再びの【転移魔法】の発動準備が整った。
お次の転移先は……ジズの背の上だ。
着地(?)と同時に付与魔法を全開で掛けた得物の槍を思い切り突き刺す。
さすがのジズの強靭な身体も、オリハルコンの槍の穂先までは弾き返せないようで、深々と……とはいかなかったものの、それなりには穂先が胴体に埋まっている。
突然の痛みに激しく暴れるジズの上で、オレは必死に槍の柄にしがみつく。
色んな意味で、この槍を手放すわけにはいかないのだ。
空に放り出されたなら、怒りに燃えるジズに何をされるか分かったものでは無いし、いまだに次の【転移魔法】の発動準備は出来ていない。
それに、この柄を離せばジズの体内に直接オレが放ち続けている無属性魔力波が途絶えてしまう。
こうしている間にもジズの膨大という表現すら生ぬるい程の存在力が、純粋な魔力となってオレに流れ込み続けていることから察するに、先ほど容易く無効化された魔法とは違い、今のコレは明らかに効いている。
思ったよりは刺さりが甘かった分、いずれ抜きさられてしまうにしても、それはなるべくなら遅いに越したことはない。
間違ってもオレが自ら槍の柄を手放して……などという無様な顛末は避けなければ、とてもこの強大すぎるほどに強大なイレギュラーに打ち克つことは出来ないだろう。
……と、いきなりオレの【危機察知】や【直感】などのスキルが、にわかに特大の警報を鳴らし始めた。
これらの警報を実際に鼓膜で聞いているわけではないのは、この場合とても有り難い話だ。
今までに耳にしたことのないほどの爆音。
もし鼓膜に到達したなら、確実に破れていたことだろう。
脳内に直接、鳴り響いているものだから、鼓膜は無事にしても、何だか頭が割れそうな気もしてしまうが……。
危険の正体までは分からない。
分からないが、とにもかくにも槍を無理やりに引き抜いてジズの背を蹴り、急いでその場から飛び退く。
瞬時にジズの背中の上を数十メートル移動したせいで勢い余って転落しかけたが、どうにかジズの翼の一端を掴んでギリギリ踏みとどまった。
そして先ほどまでオレが居た場所に落ちる超特大の雷を眼にする。
落雷……?
いや、明らかにこれはジズの放った魔法だ。
慌てて直視するのを避けたが、眩い雷の閃光に交じって緑色の魔力光を確認することが出来た。
モーザ・ドゥー(黒妖犬)や、グレーターデーモン、リッチなどのモンスターが放つ落雷の魔法とは、同じ魔法でも威力が段違いだ。
しかもジズには火傷一つ無い。
オレは……何という化け物を相手にしてしまったのか。
濃密な死の気配。
根源的な恐怖に身体は震え、歯まで鳴り始めたが、この時のオレは自覚していた。
事ここに及んでさえ、自分の口角が不敵に上がり始めていることを……。
あまりにデカ過ぎてダンジョンの領域内では、全速力で飛ぶことすら儘ならないようなのだから……。
ただ悠然と滞空し、太陽の光を遮っている。
辺り一面がヤツの影で暗くなっている程だ。
こんなモンスターの記録は、当然ながらダンジョン発生以来の20年、世界中のどこにもない。
ならば正体不明かと言われれば、恐らくはコレ……という心当たりがオレにはあった。
レナニンとかセクウィ、あるいはバル・ヨハニなどと呼ばれることも有るが、最も有名な呼称はジズだろう。
ベヒモス、レヴィアタン(リバイアサン)と並ぶ巨大生物として、世界各地の伝承に登場する怪鳥。
ベヒモスが大地、レヴィアタンが大海、ジズが大空を、それぞれ象徴する同格の存在とされている。
モンスターの中のモンスターという言い方も出来るかもしれないし、もはや神の領域にいる存在という言い方も出来るぐらいだろう。
その性質は、ベヒモスやレヴィアタンと比べれば極めて温厚なものとして伝わっているが……こうしてイレギュラーとはいえモンスターとして出現したからには、選別の判定とやらをしに来ただろうから、黙って見逃してくれるとも思えない。
これまでの傾向を見ていると、出現地点のモンスターとは隔絶した強さを誇る存在が、いわゆるイレギュラーだ。
シルバードラゴンやティターンの数倍の強さでは見通しが甘い。
数十倍……あるいは百倍強くても驚くに値しないかもしれない難敵。
こんなものがスタンピード時に次々と現れるようなら、それはもはや世界の終末を意味していることにならないか?
……逃走は何も意味を為さない。
コイツなら文字通り、ひとっ飛びでオレの家族が暮らす地域まで来ることが出来るだろう。
喰らうしかない。
コイツを喰らってのけて初めて、確実にスタンピードのルール変更を乗りきれるだけの力を得られるということになりそうだ。
こんなものは、イレギュラー中のイレギュラーであって欲しいものだけどな……。
恐らくイレギュラーとは、飽和状態まで大気に満ちた魔素の発露なのだろう。
ダンジョン内にしろ、ダンジョンの外の領域内にしろ無限にモンスターを内包出来るわけもない。
ダンジョンの通路が文字通り隙間なくモンスターで埋め尽くされてしまっては、ダンジョン自体が機能しなくなる。
ダンジョンの外なら、いくらかマシかもしれないが、それにしたって何らかの制約は有って然るべきだ。
モンスターを産み出して、産み出して……限界まで産み出してなお余っていた魔素がプールされていき、こうした常識はずれな化け物が産み落とされる。
そう考えると、何やら辻褄が合うような気がする。
挑む者が途絶えて久しいエリアに現れるようになった桁違いの強者。
久方ぶりの挑戦者に対する手荒すぎる歓迎。
……ホントに手荒すぎる。
しかし、どう戦ったら良いものか?
魔法は全くと言って良いほど効いていなかった。
ならば武器で戦うしかないのだろうが、あんな高いところを飛んでいる相手に立ち向かう手段は、極めて限定される。
いつぞやのグリフォンとの違いは、圧倒的なまでのサイズの差。
そして格の差。
高さの差。
オレの【転移魔法】なら、視認出来る範囲に飛んでいる相手の眼前に転移することなど、造作も無いが……あそこまで行けたからといってジズほどの巨体かつ圧倒的な強者を一撃で葬り去る攻撃手段など、さすがに心当たりが無い。
よしんば倒せたとして……あそこから転落したら確実に死ぬ。
あちらも様子見でもしているのか、向こうから近寄って来る気配が無い。
おかげでこうして攻略法を検討する時間を与えられているとも言えるわけだが、ハッキリ言って良案が浮かぶ気配すら微塵も無いのだ。
取り敢えずは試してみようか、という程度の策が幾つかあるだけ。
まぁでも、やらないよりはマシといったところか。
そう判断したオレはティターンがドロップした長大なピルムを『空間庫』から取り出し、槍投げの要領で助走し上空に向かって思いっきり【投擲】した。
予備動作のデカかった第一投は残念ながら躱されてしまったが、それは特に問題ない。
先日【空間魔法】のレベルが上がったことで可能になった遠隔収納でピルムを回収すると同時に【転移魔法】でジズよりも高い位置に飛ぶ。
久しぶりにまともに浴びる太陽の光は眩しかったが、さすがにそんなことには構っていられない。
オレを見失ったらしいジズの頭部に向かって、再び『空間庫』から取り出したピルムを、今度は【無拍子】の力を借りてノーモーションで二つ【投擲】してやった。
とんでもない速度で飛んでいくピルム。
──バキャ!
当たった瞬間、粉微塵になったピルムは残念ながらジズの頭部に傷一つ残せなかった。
ジズはその衝撃に驚き、長いクビを回してこちらを見……そして、猛禽類のような丸い眼を更に丸くして飛来する物を見つめている。
ピルム、グラディウス、ピルム、タワーシールド、グラディウス、ピルム……ティターンの遺した数々の武具。
忙しなくクビを動かし、それらを避けようとしているが、おかげで再びの【転移魔法】の発動準備が整った。
お次の転移先は……ジズの背の上だ。
着地(?)と同時に付与魔法を全開で掛けた得物の槍を思い切り突き刺す。
さすがのジズの強靭な身体も、オリハルコンの槍の穂先までは弾き返せないようで、深々と……とはいかなかったものの、それなりには穂先が胴体に埋まっている。
突然の痛みに激しく暴れるジズの上で、オレは必死に槍の柄にしがみつく。
色んな意味で、この槍を手放すわけにはいかないのだ。
空に放り出されたなら、怒りに燃えるジズに何をされるか分かったものでは無いし、いまだに次の【転移魔法】の発動準備は出来ていない。
それに、この柄を離せばジズの体内に直接オレが放ち続けている無属性魔力波が途絶えてしまう。
こうしている間にもジズの膨大という表現すら生ぬるい程の存在力が、純粋な魔力となってオレに流れ込み続けていることから察するに、先ほど容易く無効化された魔法とは違い、今のコレは明らかに効いている。
思ったよりは刺さりが甘かった分、いずれ抜きさられてしまうにしても、それはなるべくなら遅いに越したことはない。
間違ってもオレが自ら槍の柄を手放して……などという無様な顛末は避けなければ、とてもこの強大すぎるほどに強大なイレギュラーに打ち克つことは出来ないだろう。
……と、いきなりオレの【危機察知】や【直感】などのスキルが、にわかに特大の警報を鳴らし始めた。
これらの警報を実際に鼓膜で聞いているわけではないのは、この場合とても有り難い話だ。
今までに耳にしたことのないほどの爆音。
もし鼓膜に到達したなら、確実に破れていたことだろう。
脳内に直接、鳴り響いているものだから、鼓膜は無事にしても、何だか頭が割れそうな気もしてしまうが……。
危険の正体までは分からない。
分からないが、とにもかくにも槍を無理やりに引き抜いてジズの背を蹴り、急いでその場から飛び退く。
瞬時にジズの背中の上を数十メートル移動したせいで勢い余って転落しかけたが、どうにかジズの翼の一端を掴んでギリギリ踏みとどまった。
そして先ほどまでオレが居た場所に落ちる超特大の雷を眼にする。
落雷……?
いや、明らかにこれはジズの放った魔法だ。
慌てて直視するのを避けたが、眩い雷の閃光に交じって緑色の魔力光を確認することが出来た。
モーザ・ドゥー(黒妖犬)や、グレーターデーモン、リッチなどのモンスターが放つ落雷の魔法とは、同じ魔法でも威力が段違いだ。
しかもジズには火傷一つ無い。
オレは……何という化け物を相手にしてしまったのか。
濃密な死の気配。
根源的な恐怖に身体は震え、歯まで鳴り始めたが、この時のオレは自覚していた。
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