244 / 312
第4章
閑話3) ある崇高なる一日
しおりを挟む
我輩は……トム。
今は少なくとも、そういうことになっている。
……何故か元の名前を忘れてしまったため今の主から与えられた名なのだが、何故かしっくりきているから不思議なものだ。
我輩が主と定めたヒトの子は、ちょっと有り得ないぐらいに強い。
竜や悪魔を打倒する姿を何度も実際に見ている。
生命なき者の王……リッチーを苦もなく本来あるべき姿に還したのにも驚かされた。
主様は驚くほど強く、それでいて勤勉だ。
リッチーを屠った後、主は休む間もなく精力的に活動を開始している。
どうもそのせいでまた新たな厄介ごとを抱え込んでしまったようだが、主が言うにはそれも『必要なこと』らしい。
血は水よりも濃い……そんなことはネコだって知っている。
つまりは主様に連なる血を持つ者達を迎え入れたことがきっかけで、我も我もと主様の庇護下にいる者どもが主様に詰め寄るようになったのも、理解出来ぬ話では無い。
皆、近しい者は大切なのだ。
我輩も故郷の森に一族を残して来ている。
故郷に帰れば我輩も長だ。
一族の者達が今どうなっているのか、気にならないと言ったら嘘になる。
主様の力が『あちら』の世界にまで我輩を連れていってくれるというならば、今以上に忠勤に励もう。
今でも至誠をもって力を尽くしてはいるが……。
「トムちゃん、そろそろ行くよ~?」
主様の奥方。
アイ様は我輩をトムちゃんと呼ぶ。
大のオスをつかまえてトムちゃんは無いだろうとも思うのだが、どうやら全く悪意は無いらしい。
『了解ですニャー』
快く賛意を示し、誰よりも率先して歩き出す。
……お。
『アイ様、また見つけたのですニャ!』
迷宮の隠し部屋の印。
我輩にとっては造作もなく見つかるものなのだが、大半の者にとっては難しいらしい。
何故か『ケット・シーの爪跡』などと呼ばれているものだが、我輩達の爪がいくら鋭くとも不壊と言われる迷宮の壁面に痕跡を残せるほどでは無い。
我輩の一族が代々コレを発見する技術を伝えて来たから見付けられるだけの話で、単にケット・シーだから……というわけではないのだ。
この技術のせいで森に隠れ住むことになったというのに、何故か次代に伝えなくてはならないという使命感は我輩の内にもあった。
宿業というものが有るせいなのか、それともやはり血は水よりも濃いということなのか。
◆
『エマ様、今日も無事に帰りましたニャー』
『うん、おかえり。しかし、ウチにまでニャーニャー言わなくても良いのに……』
この家の先住者……エマ様は苦笑しておられるようだった。
エマ様はお美しい。
キジトラ柄とこちらでは言うらしいのだがその毛並みは豊かで、なおかつ模様は鮮やかの一語に尽きる。
故郷の母上も美しいと思っていたが、エマ様の容色の前ではいささか分が悪いだろう。
老齢というが全く気にならない美しさ。
これで玄孫(ひ孫の子)までいるというのだから驚きだ。
『そう言われましても……なかなか直せないのですニャ』
『不憫な子だね。ウチみたいに気楽に生きなよ。そしたらそのうち直ると思うんだけどね』
『我輩は主様に忠誠を誓った身ですからニャー。なかなかそういうわけにもいかないのですニャ』
『ヒデちゃんか……アレも大概だからね。子猫の頃から可愛がって貰っておいて言うことじゃないかもしれないが、ちょっと生き急ぎ過ぎだよ。たまにはおヘソをこう、天に向けてさ……ゆっくり昼寝でもしたら良いのに』
エマ様は何よりも昼寝を愛されている。
その寝姿の愛らしさは天下一品だ。
……今もいつの間にか、また寝てしまわれたようだった。
エマ様の安眠を妨げぬよう静かにその場を後にする。
◆
主様が帰って来られるまでの間、エマ様の横で昼寝をしたいという誘惑はなかなかに抗い難いのも事実だが、我輩には主様に大切な尾を土壇場で救われた恩がある。
あのとき……グリフォンを墜とすためには必要なことだったとは言え、得物をあらかた失ってしまったのはいかにも痛い。
最近すっかり日課になりつつあるが、カシワギという腕の良い鍛冶師の下へ行き武器の補充を図らねばならないのは、自明の理というものだ。
『カシワギ様、出来ましたかニャ?』
「やぁ、トム君おかえり。沙奈良から聞いたよ。今日も大活躍だったらしいじゃないか。鎖鎌ならもう出来てるよ」
『それは有難いのですニャー。さっそく拝見しても良いですかニャ?』
「もちろんだとも」
驚いたことにこちらにも我輩の一族に伝わる武器と似たものが存在していた。
今や使いこなせる者こそ稀だというが……。
こちらではクサリガマというらしい。
我輩の故郷では【§#&*₩Э】というのだが、何故かうまく発音出来ていない気がする。
不思議なことも有るものだ。
「そんな感じで良かったかい? しかし珍しい造りの鎖鎌だね」
まぁ似て非なるものではあるわけだし、全く同じである筈も無いのだが、それでも我輩の注文通りの出来なのだから本当に凄い腕前と言わざるを得ない。
刃などの材質はオリハルコン製。
分銅は魔鉛を内包したミスリル。
柄は神使樹というらしい稀少な素材で出来ている。
そういう意味では以前の得物と比べて遥かに良いものに仕上がっているのは間違いない。
『非の打ちどころの無い逸品ですニャー。今度はコレを……』
携えて来たのは、これも破損してしまった我輩の得物。
一族の中でも限られた者にしか十全に扱える者がいない武器だ。
さすがにコレはこちらには無い代物だろうから最後に回した。
中ほどから真っ二つになってしまっているが、参考にしてもらう分には問題無いだろう。
「ソードブレイカーかい? これはまた珍しいものを……」
……! これも似た物が有るのというのか?
◆
『ただいま戻りましたニャー』
「お、ちょうど良かった。トム、こっちおいで」
主様が帰宅していた。
我輩に何か用事が有ったらしい。
すぐに駆け寄るが、そのまま抱えあげられて主様の膝の上に乗せられてしまった。
「エマ寝ちゃってるしさ、ちょっとだけ触らせてくれよ。今のオレには癒しが必要なんだ」
『それは構いませんが……あ、そこはダメなのですニャ』
主様の最も恐ろしいところはコレだ。
たちまち夢見心地にさせられてしまう。
どこをどう触れば我輩がどうなるかを知り尽くしているかのようだ。
あぁ……そこは本当にダメなのですニャ。
我輩の意に反して喉が喜悦の音色を奏で始めてしまうのを、今日も我輩は止められなかった。
今は少なくとも、そういうことになっている。
……何故か元の名前を忘れてしまったため今の主から与えられた名なのだが、何故かしっくりきているから不思議なものだ。
我輩が主と定めたヒトの子は、ちょっと有り得ないぐらいに強い。
竜や悪魔を打倒する姿を何度も実際に見ている。
生命なき者の王……リッチーを苦もなく本来あるべき姿に還したのにも驚かされた。
主様は驚くほど強く、それでいて勤勉だ。
リッチーを屠った後、主は休む間もなく精力的に活動を開始している。
どうもそのせいでまた新たな厄介ごとを抱え込んでしまったようだが、主が言うにはそれも『必要なこと』らしい。
血は水よりも濃い……そんなことはネコだって知っている。
つまりは主様に連なる血を持つ者達を迎え入れたことがきっかけで、我も我もと主様の庇護下にいる者どもが主様に詰め寄るようになったのも、理解出来ぬ話では無い。
皆、近しい者は大切なのだ。
我輩も故郷の森に一族を残して来ている。
故郷に帰れば我輩も長だ。
一族の者達が今どうなっているのか、気にならないと言ったら嘘になる。
主様の力が『あちら』の世界にまで我輩を連れていってくれるというならば、今以上に忠勤に励もう。
今でも至誠をもって力を尽くしてはいるが……。
「トムちゃん、そろそろ行くよ~?」
主様の奥方。
アイ様は我輩をトムちゃんと呼ぶ。
大のオスをつかまえてトムちゃんは無いだろうとも思うのだが、どうやら全く悪意は無いらしい。
『了解ですニャー』
快く賛意を示し、誰よりも率先して歩き出す。
……お。
『アイ様、また見つけたのですニャ!』
迷宮の隠し部屋の印。
我輩にとっては造作もなく見つかるものなのだが、大半の者にとっては難しいらしい。
何故か『ケット・シーの爪跡』などと呼ばれているものだが、我輩達の爪がいくら鋭くとも不壊と言われる迷宮の壁面に痕跡を残せるほどでは無い。
我輩の一族が代々コレを発見する技術を伝えて来たから見付けられるだけの話で、単にケット・シーだから……というわけではないのだ。
この技術のせいで森に隠れ住むことになったというのに、何故か次代に伝えなくてはならないという使命感は我輩の内にもあった。
宿業というものが有るせいなのか、それともやはり血は水よりも濃いということなのか。
◆
『エマ様、今日も無事に帰りましたニャー』
『うん、おかえり。しかし、ウチにまでニャーニャー言わなくても良いのに……』
この家の先住者……エマ様は苦笑しておられるようだった。
エマ様はお美しい。
キジトラ柄とこちらでは言うらしいのだがその毛並みは豊かで、なおかつ模様は鮮やかの一語に尽きる。
故郷の母上も美しいと思っていたが、エマ様の容色の前ではいささか分が悪いだろう。
老齢というが全く気にならない美しさ。
これで玄孫(ひ孫の子)までいるというのだから驚きだ。
『そう言われましても……なかなか直せないのですニャ』
『不憫な子だね。ウチみたいに気楽に生きなよ。そしたらそのうち直ると思うんだけどね』
『我輩は主様に忠誠を誓った身ですからニャー。なかなかそういうわけにもいかないのですニャ』
『ヒデちゃんか……アレも大概だからね。子猫の頃から可愛がって貰っておいて言うことじゃないかもしれないが、ちょっと生き急ぎ過ぎだよ。たまにはおヘソをこう、天に向けてさ……ゆっくり昼寝でもしたら良いのに』
エマ様は何よりも昼寝を愛されている。
その寝姿の愛らしさは天下一品だ。
……今もいつの間にか、また寝てしまわれたようだった。
エマ様の安眠を妨げぬよう静かにその場を後にする。
◆
主様が帰って来られるまでの間、エマ様の横で昼寝をしたいという誘惑はなかなかに抗い難いのも事実だが、我輩には主様に大切な尾を土壇場で救われた恩がある。
あのとき……グリフォンを墜とすためには必要なことだったとは言え、得物をあらかた失ってしまったのはいかにも痛い。
最近すっかり日課になりつつあるが、カシワギという腕の良い鍛冶師の下へ行き武器の補充を図らねばならないのは、自明の理というものだ。
『カシワギ様、出来ましたかニャ?』
「やぁ、トム君おかえり。沙奈良から聞いたよ。今日も大活躍だったらしいじゃないか。鎖鎌ならもう出来てるよ」
『それは有難いのですニャー。さっそく拝見しても良いですかニャ?』
「もちろんだとも」
驚いたことにこちらにも我輩の一族に伝わる武器と似たものが存在していた。
今や使いこなせる者こそ稀だというが……。
こちらではクサリガマというらしい。
我輩の故郷では【§#&*₩Э】というのだが、何故かうまく発音出来ていない気がする。
不思議なことも有るものだ。
「そんな感じで良かったかい? しかし珍しい造りの鎖鎌だね」
まぁ似て非なるものではあるわけだし、全く同じである筈も無いのだが、それでも我輩の注文通りの出来なのだから本当に凄い腕前と言わざるを得ない。
刃などの材質はオリハルコン製。
分銅は魔鉛を内包したミスリル。
柄は神使樹というらしい稀少な素材で出来ている。
そういう意味では以前の得物と比べて遥かに良いものに仕上がっているのは間違いない。
『非の打ちどころの無い逸品ですニャー。今度はコレを……』
携えて来たのは、これも破損してしまった我輩の得物。
一族の中でも限られた者にしか十全に扱える者がいない武器だ。
さすがにコレはこちらには無い代物だろうから最後に回した。
中ほどから真っ二つになってしまっているが、参考にしてもらう分には問題無いだろう。
「ソードブレイカーかい? これはまた珍しいものを……」
……! これも似た物が有るのというのか?
◆
『ただいま戻りましたニャー』
「お、ちょうど良かった。トム、こっちおいで」
主様が帰宅していた。
我輩に何か用事が有ったらしい。
すぐに駆け寄るが、そのまま抱えあげられて主様の膝の上に乗せられてしまった。
「エマ寝ちゃってるしさ、ちょっとだけ触らせてくれよ。今のオレには癒しが必要なんだ」
『それは構いませんが……あ、そこはダメなのですニャ』
主様の最も恐ろしいところはコレだ。
たちまち夢見心地にさせられてしまう。
どこをどう触れば我輩がどうなるかを知り尽くしているかのようだ。
あぁ……そこは本当にダメなのですニャ。
我輩の意に反して喉が喜悦の音色を奏で始めてしまうのを、今日も我輩は止められなかった。
0
お気に入りに追加
510
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
落ちこぼれの半龍娘
乃南羽緒
ファンタジー
龍神の父と人間の母をもついまどきの女の子、天沢水緒。
古の世に倣い、15歳を成人とする龍神の掟にしたがって、水緒は龍のはみ出しもの──野良龍にならぬよう、修行をすることに。
動物眷属のウサギ、オオカミ、サル、タヌキ、使役龍の阿龍吽龍とともに、水緒が龍として、人として成長していく青春物語。
そのなかで蠢く何者かの思惑に、水緒は翻弄されていく。
和風現代ファンタジー×ラブコメ物語。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる