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第4章
第205話
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うーん……ドラゴンを配置出来る権限が無いだろうことは予想出来ていたが、ドラゴンに近い強さを持つような存在も、今のところオレのダンジョンには喚び出せないようだ。
どうやらオレに任された領域の『掌握率』という項目と、管理者になってから今までの『献納魔素量』という項目とがネックになっているらしい。
反対に管理者になった初日でありながら、オレの『保有魔力量』と『魔素収入量』という項目はマニュアルの記述によれば、既にそれなりの水準に達していているようで、ある程度は自由に設定出来ているのだから、ドラゴンクラスのモンスターまで喚び出そうとしている方が、本来なら欲張り過ぎというものかもしれない。
まぁ、正確に言うなら何もドラゴンそのものを喚びたいというわけでは無いのだ。
ドラゴンやそれに近い水準のモンスターを喚び出して戦ってみたりしたいという気持ちが、オレに全く無いとまで言ったら嘘になるかもしれないが、それは徐々に段階を踏んでいこうと思う。
それよりはむしろ、エネアの本体であるアルセイデスのように、こちら側の人間にも受け入れられやすいような友好的な存在を喚び出して協力を請うことを考えていた。
しかし、現状のオレの権限で喚び出せる存在の中には、アルセイデスのようなニンフや、カタリナのような高位アンデッドかつ友好的な者などは居ないようで、首尾よく協力してくれることになっても、とても即戦力とまではいかないようだ。
こうして比較すると良く分かるが、あの自称亜神の少年が持っていただろう権限は、かなりのモノだったんだな。
第3層や第4層も自分達に都合の良いダンジョンに造り換えたオレは、厄介なモンスターの多く、探索自体の難易度も高い第5層で少し実験をしてみることにした。
第5層のモンスターの構成は今までと同様に海棲生物系メインのままにしておいて、フロアを潮溜まりのような水溜まりが沢山有るフロアから、良くある人工建造物のようなそれに造り換えたのだ。
そして【遠隔視】で第5層の状況を予め確認してから、ちょうどモンスターの居ないところへと【転移魔法】で飛ぶ。
結論から言えば実験は、それなりに成功していた。
レクレスシュリンプ……無謀エビはビチビチと床に跳ねているが、あの驚異的な速さを誇っていた突進は一向にしてくる気配すら無い。
悠々と近寄っていき、アッサリと槍の一突きで白い光へと還す。
幸運にも剥きエビがドロップアイテムとして遺されていた。
しかし、その後に遭遇したモンスター達は海水が無くても活動自体は可能なようで、あまり難易度の緩和には繋がらなかった。
これはもう少し恣意的にモンスターの構成をいじる必要が有りそうだ。
中でも全くといって良いほど普段と変わらない動きだったのがレギオンシースレーター(軍隊フナムシ)や、バレットバーナクル(弾丸フジツボ)で、コイツらは食べられるドロップアイテムが有るわけでも無いし、これを機会に退場して貰うことにしよう。
ジャイアントシーキューカンバ(巨大ナマコ)や、ホッパーシーアーチン(跳躍ウニ)あたりは、この短時間でも活性が下がっていたようなので、このまま採用。
ナマコもウニも美味いし……。
あとは弱めのカニとか、魚系のモンスターでも加えて、海産物ステージにするとしようか。
しかし、コントロールルームに戻りそういった変更作業を行っていると、オレはあることに気付いてしまった。
何故か海棲生物系モンスターの召喚コストとでも呼ぶべきものが上がってしまっている。
先ほどまでより、明らかに要求魔素量が多くなっているのだ。
もしかして……階層の造りと合致しないモンスターを配置しているせいだろうか?
試しに第5層を元の潮溜まりだらけの岩場状に戻してみると、やはりというべきかモンスターの召喚コストも元に戻っていた。
……なるほどなぁ。
道理でダンジョンの雰囲気や造りと、そこに出現するモンスターとが合致しているダンジョンが圧倒的に多いわけだ。
残念だが陸に上がった魚ダンジョン構想は、お蔵入りにするしかないな。
魔素収入量が減少してしまっている今、変にこだわってコストパフォーマンスの最悪なままの造りにしておいても仕方ないので、せめて見た目や特性に難の有るフナムシやフジツボの代わりに、カニや魚系のモンスターを何種類か配置するだけにしておく。
第6層以降は変更の必要をあまり感じないので、取り敢えずはそのままだ。
特に兄の大好きな、武器強化スクロールがメインドロップのモンスター達は、絶対に残しておかなくてはならない。
第8層にもう少し強いモンスターを配置しても良いが、取り敢えずは魔素収入量を元の水準以上に戻し、それは第9層の増設を始める時の楽しみにとっておくことにしよう。
実際、現状で追加可能なモンスターでは、今の第8層に出てくるモンスター達とそこまで強さが変わらないのだし……。
さて、本拠地のダンジョンの調整はこれで終わりだ。
あとは【遠隔視】と【転移魔法】を駆使して支配下に置いたダンジョンそれぞれを回り、それぞれのメリットとテーマを明確にしていこう。
温泉街のダンジョンのテーマは既に決定している。
柏木兄妹や佐藤さんら自警団の中心メンバーのように、既にそれなりの戦闘経験を積んでいる人向けのトレーニングダンジョンだ。
階層数が多いわりには面積が狭いので、階層ごとの難易度を徐々に上げていくことで、無理なく強化が出来るようにするつもりだった。
反対に調整する必要が全くないぐらいなのが、ド田舎ダンジョン。
ここは今までと変わらず植物系の食材の採集のために使っていけると思う。
……問題はハーピーのところだよなぁ。
いっそのこと、谷を全て埋め立てて崖面を鉱山のようにしてしまおうか。
今のところミスリルさえ配置出来ないが、いずれはミスリルはおろかオリハルコンさえ採掘可能なダンジョン……案外、良い案かもしれない。
あとはどこか特徴の乏しかったダンジョンを改造して、熱帯の植物が採れるダンジョンなんかも良さそうだ。
バナナやカカオ、コーヒーに砂糖、スタンピードの発生以来、こうした供給が途絶えて久しい物資も多かった。
問題は加工だろうけど……。
それは誰かが出来ることを祈ろう。
結局、この日は各ダンジョンの仕様を考えたり、変更したりすることに没頭して終わることになった。
どうやらオレに任された領域の『掌握率』という項目と、管理者になってから今までの『献納魔素量』という項目とがネックになっているらしい。
反対に管理者になった初日でありながら、オレの『保有魔力量』と『魔素収入量』という項目はマニュアルの記述によれば、既にそれなりの水準に達していているようで、ある程度は自由に設定出来ているのだから、ドラゴンクラスのモンスターまで喚び出そうとしている方が、本来なら欲張り過ぎというものかもしれない。
まぁ、正確に言うなら何もドラゴンそのものを喚びたいというわけでは無いのだ。
ドラゴンやそれに近い水準のモンスターを喚び出して戦ってみたりしたいという気持ちが、オレに全く無いとまで言ったら嘘になるかもしれないが、それは徐々に段階を踏んでいこうと思う。
それよりはむしろ、エネアの本体であるアルセイデスのように、こちら側の人間にも受け入れられやすいような友好的な存在を喚び出して協力を請うことを考えていた。
しかし、現状のオレの権限で喚び出せる存在の中には、アルセイデスのようなニンフや、カタリナのような高位アンデッドかつ友好的な者などは居ないようで、首尾よく協力してくれることになっても、とても即戦力とまではいかないようだ。
こうして比較すると良く分かるが、あの自称亜神の少年が持っていただろう権限は、かなりのモノだったんだな。
第3層や第4層も自分達に都合の良いダンジョンに造り換えたオレは、厄介なモンスターの多く、探索自体の難易度も高い第5層で少し実験をしてみることにした。
第5層のモンスターの構成は今までと同様に海棲生物系メインのままにしておいて、フロアを潮溜まりのような水溜まりが沢山有るフロアから、良くある人工建造物のようなそれに造り換えたのだ。
そして【遠隔視】で第5層の状況を予め確認してから、ちょうどモンスターの居ないところへと【転移魔法】で飛ぶ。
結論から言えば実験は、それなりに成功していた。
レクレスシュリンプ……無謀エビはビチビチと床に跳ねているが、あの驚異的な速さを誇っていた突進は一向にしてくる気配すら無い。
悠々と近寄っていき、アッサリと槍の一突きで白い光へと還す。
幸運にも剥きエビがドロップアイテムとして遺されていた。
しかし、その後に遭遇したモンスター達は海水が無くても活動自体は可能なようで、あまり難易度の緩和には繋がらなかった。
これはもう少し恣意的にモンスターの構成をいじる必要が有りそうだ。
中でも全くといって良いほど普段と変わらない動きだったのがレギオンシースレーター(軍隊フナムシ)や、バレットバーナクル(弾丸フジツボ)で、コイツらは食べられるドロップアイテムが有るわけでも無いし、これを機会に退場して貰うことにしよう。
ジャイアントシーキューカンバ(巨大ナマコ)や、ホッパーシーアーチン(跳躍ウニ)あたりは、この短時間でも活性が下がっていたようなので、このまま採用。
ナマコもウニも美味いし……。
あとは弱めのカニとか、魚系のモンスターでも加えて、海産物ステージにするとしようか。
しかし、コントロールルームに戻りそういった変更作業を行っていると、オレはあることに気付いてしまった。
何故か海棲生物系モンスターの召喚コストとでも呼ぶべきものが上がってしまっている。
先ほどまでより、明らかに要求魔素量が多くなっているのだ。
もしかして……階層の造りと合致しないモンスターを配置しているせいだろうか?
試しに第5層を元の潮溜まりだらけの岩場状に戻してみると、やはりというべきかモンスターの召喚コストも元に戻っていた。
……なるほどなぁ。
道理でダンジョンの雰囲気や造りと、そこに出現するモンスターとが合致しているダンジョンが圧倒的に多いわけだ。
残念だが陸に上がった魚ダンジョン構想は、お蔵入りにするしかないな。
魔素収入量が減少してしまっている今、変にこだわってコストパフォーマンスの最悪なままの造りにしておいても仕方ないので、せめて見た目や特性に難の有るフナムシやフジツボの代わりに、カニや魚系のモンスターを何種類か配置するだけにしておく。
第6層以降は変更の必要をあまり感じないので、取り敢えずはそのままだ。
特に兄の大好きな、武器強化スクロールがメインドロップのモンスター達は、絶対に残しておかなくてはならない。
第8層にもう少し強いモンスターを配置しても良いが、取り敢えずは魔素収入量を元の水準以上に戻し、それは第9層の増設を始める時の楽しみにとっておくことにしよう。
実際、現状で追加可能なモンスターでは、今の第8層に出てくるモンスター達とそこまで強さが変わらないのだし……。
さて、本拠地のダンジョンの調整はこれで終わりだ。
あとは【遠隔視】と【転移魔法】を駆使して支配下に置いたダンジョンそれぞれを回り、それぞれのメリットとテーマを明確にしていこう。
温泉街のダンジョンのテーマは既に決定している。
柏木兄妹や佐藤さんら自警団の中心メンバーのように、既にそれなりの戦闘経験を積んでいる人向けのトレーニングダンジョンだ。
階層数が多いわりには面積が狭いので、階層ごとの難易度を徐々に上げていくことで、無理なく強化が出来るようにするつもりだった。
反対に調整する必要が全くないぐらいなのが、ド田舎ダンジョン。
ここは今までと変わらず植物系の食材の採集のために使っていけると思う。
……問題はハーピーのところだよなぁ。
いっそのこと、谷を全て埋め立てて崖面を鉱山のようにしてしまおうか。
今のところミスリルさえ配置出来ないが、いずれはミスリルはおろかオリハルコンさえ採掘可能なダンジョン……案外、良い案かもしれない。
あとはどこか特徴の乏しかったダンジョンを改造して、熱帯の植物が採れるダンジョンなんかも良さそうだ。
バナナやカカオ、コーヒーに砂糖、スタンピードの発生以来、こうした供給が途絶えて久しい物資も多かった。
問題は加工だろうけど……。
それは誰かが出来ることを祈ろう。
結局、この日は各ダンジョンの仕様を考えたり、変更したりすることに没頭して終わることになった。
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