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第3章
第171話
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鎗を連続して突き出していく。
限界寸前の勢いのまま無理も承知のうえで、とにかく連擊を止めない。
まともな狙いもつけずに、ひたすら速度を重視する。
もちろんそんな無謀な攻撃が、デカい図体に似合わず機敏な動きを見せ続けている腐れバンパイアにまともなダメージを与えられる筈もなく、大半の刺突は虚しく空を切ることになった。
だが、それでも何回かは当たって小なりと言えども傷を負わせることは出来たし、何よりこの連撃はあくまでもフェイントに過ぎない。
本命は刺突を躱したことで出来る体勢の崩れと……それによって出来た隙を、ミスリルの鎗の側面に配された鎚頭で、思いっきりブッ叩いてやることだ。
これまでの戦闘の結果この吸血鬼に打撃が効きにくいことは判明しているのだが、そんなことすらどうでも良かった。
狙いすましてフルスイングされた鎗は、オレの狙い通りに体勢を崩したバンパイアを、思い切り吹き飛ばすことに成功する。
そうして無理やりに作り出した僅かな隙を縫ってオレは『空間庫』から、あるものを取り出し既に体勢を立て直していたバンパイアに向けて翳す。
そのあるものとは……鏡、だ。
鏡も吸血鬼が何故か恐れるとされたものの1つ。
理由としては2通りの説が存在する。
1つは、常人に紛れて獲物を物色するバンパイアが鏡には映らないこと……つまり正体が露見してしまうことを恐れるためという説だが、これはどうやらハズレのようだ。
本性を現した吸血鬼のおぞましい姿が鏡に、しっかりと映し出されていた。
もう1つの説は、まさにソレだ。
不死者と化した自らの醜い姿を見たくないため……という説。
こちらの説は、どうやら当たりのようだった。
水を恐れるというのも、同じ理屈なのだろう。
水面に映った自分を見るのが、たまらなく嫌だということか……。
鏡を向けられた腐れバンパイアは、一瞬だけ怯み苦悶の表情を浮かべ、それからすぐに怒りの形相へと変わっていく。
『ギザマぁ! 許ざぬ……決じて赦さぬぞ!』
変身以来、すっかり理性を失っているかに見えた吸血鬼だったが、それはやはり演技だったようだ。
犬歯に限らず全ての歯が、歯と言うよりも牙のようになってしまったせいで、上手く喋れないのを隠すため……そして、あわよくばオレの思考をミスリードするための演技でもあるのだろう。
理性を失っているわりには、その行動が理性的に過ぎるとは思っていたのだ。
猛然と襲い掛かって来たバンパイアは、今度こそ本当に怒りで視野狭窄を起こしているように見える。
先ほどまではあれ程、豪快に大剣を振り回しているかのように見せつつ、理に適った軌道を描いていた剣閃が、今度こそ力任せに乱雑に振るわれるようになった。
曲線的かつ常に狙いが明確だった身のこなしも、それに伴い直線的なものへと変わっていく。
……つくづく思うが、怒りっていう感情は行き過ぎれば立派な状態異常だよなぁ。
変身直後ならいざ知らず、今の力量差なら激怒した吸血鬼の猛撃も難なく捌けるものでしかない。
そうして出来た隙を活かして、最後の仕上げに掛かる前に、万一に備えて造血ポーションとスタミナポーションとを飲み干し、体調を万全に近付けていく。
これだけ怒りに任せて闇雲に大剣を振り回しておきながら、それでも一向に息切れの気配すら見せないのはさすがと言うべきなのだろうが、あとはタイミングを見計らうだけだ。
そして、ようやく訪れた好機。
バンパイアが大上段に振り上げた後に振り下ろしてきた大剣を、わざと大袈裟に避けたオレは一気にヤツの背後へと回り込んでいく。
完全に背後に回る前に体勢を立て直して来たのには舌を巻いたが、しかし充分にチャンスは作れた。
ほんの一瞬とは言えオレの姿を見失った吸血鬼が振り向いたその時……オレは今まで普通に放っても、一切まともに効いている様子の無かった魔法を放つ。
閃光の魔法だ。
魔法が魔法である以上、どんな効果を持つ魔法でも、魔法抵抗力の高い相手には通用しない。
フォートレスロブスター(要塞エビ)の分厚い甲殻すら容易く切り裂いたウインドライトエッジも、吸血鬼には僅かな傷口しか負わせられなかったのが良い例だ。
目潰しを目的とした閃光の魔法も同じこと。
ゴブリン相手なら一気に失明さえも狙えるレベルの光量を誇る魔法だが、魔法抵抗力が反則レベルに高いバンパイア相手に、その視覚を妨げるほどの効力は持たない。
しかし……それが魔法では無く、ただの現象と化したならば、どうだろう?
鏡越しに吸血鬼の目を焼いたのは、ただ単に眩いばかりの光だった。
現象としての光。
やはりと言うべきか、何と言うべきか……そこに魔法抵抗力などは関係しなかったようだ。
さすがに単に塩を目に投げつけて目潰し……とはいかなかったが、これならば避けようがあるまい。
無防備に膨大な光量で目を焼かれたバンパイアは、有名な某アニメ映画の悪役のように両手で目の辺りを押さえて無様にのたうち回っている。
オレはその隙に容赦なく、大きく振りかぶって全力でミスリルの鎗を吸血鬼の胸目掛けて【投擲】してやった。
ドスン──と音を立てて胸に鎗を生やした腐れバンパイアは、今までの強靭さが嘘のようにアッサリと塵となって消えていく。
そしてその塵すらも、白い光に包まれダンジョンに呑み込まれ……る前に、純粋な魔力となって大半がオレの中に吸い込まれてしまった。
……げ。
これは……ヤバい。
今までに経験した【存在強奪】の余波とは、まったく比較にならないほどの衝撃がオレを襲う。
力が……流れこんで来る。
このままでは意識が…………飛ぶ。
限界寸前の勢いのまま無理も承知のうえで、とにかく連擊を止めない。
まともな狙いもつけずに、ひたすら速度を重視する。
もちろんそんな無謀な攻撃が、デカい図体に似合わず機敏な動きを見せ続けている腐れバンパイアにまともなダメージを与えられる筈もなく、大半の刺突は虚しく空を切ることになった。
だが、それでも何回かは当たって小なりと言えども傷を負わせることは出来たし、何よりこの連撃はあくまでもフェイントに過ぎない。
本命は刺突を躱したことで出来る体勢の崩れと……それによって出来た隙を、ミスリルの鎗の側面に配された鎚頭で、思いっきりブッ叩いてやることだ。
これまでの戦闘の結果この吸血鬼に打撃が効きにくいことは判明しているのだが、そんなことすらどうでも良かった。
狙いすましてフルスイングされた鎗は、オレの狙い通りに体勢を崩したバンパイアを、思い切り吹き飛ばすことに成功する。
そうして無理やりに作り出した僅かな隙を縫ってオレは『空間庫』から、あるものを取り出し既に体勢を立て直していたバンパイアに向けて翳す。
そのあるものとは……鏡、だ。
鏡も吸血鬼が何故か恐れるとされたものの1つ。
理由としては2通りの説が存在する。
1つは、常人に紛れて獲物を物色するバンパイアが鏡には映らないこと……つまり正体が露見してしまうことを恐れるためという説だが、これはどうやらハズレのようだ。
本性を現した吸血鬼のおぞましい姿が鏡に、しっかりと映し出されていた。
もう1つの説は、まさにソレだ。
不死者と化した自らの醜い姿を見たくないため……という説。
こちらの説は、どうやら当たりのようだった。
水を恐れるというのも、同じ理屈なのだろう。
水面に映った自分を見るのが、たまらなく嫌だということか……。
鏡を向けられた腐れバンパイアは、一瞬だけ怯み苦悶の表情を浮かべ、それからすぐに怒りの形相へと変わっていく。
『ギザマぁ! 許ざぬ……決じて赦さぬぞ!』
変身以来、すっかり理性を失っているかに見えた吸血鬼だったが、それはやはり演技だったようだ。
犬歯に限らず全ての歯が、歯と言うよりも牙のようになってしまったせいで、上手く喋れないのを隠すため……そして、あわよくばオレの思考をミスリードするための演技でもあるのだろう。
理性を失っているわりには、その行動が理性的に過ぎるとは思っていたのだ。
猛然と襲い掛かって来たバンパイアは、今度こそ本当に怒りで視野狭窄を起こしているように見える。
先ほどまではあれ程、豪快に大剣を振り回しているかのように見せつつ、理に適った軌道を描いていた剣閃が、今度こそ力任せに乱雑に振るわれるようになった。
曲線的かつ常に狙いが明確だった身のこなしも、それに伴い直線的なものへと変わっていく。
……つくづく思うが、怒りっていう感情は行き過ぎれば立派な状態異常だよなぁ。
変身直後ならいざ知らず、今の力量差なら激怒した吸血鬼の猛撃も難なく捌けるものでしかない。
そうして出来た隙を活かして、最後の仕上げに掛かる前に、万一に備えて造血ポーションとスタミナポーションとを飲み干し、体調を万全に近付けていく。
これだけ怒りに任せて闇雲に大剣を振り回しておきながら、それでも一向に息切れの気配すら見せないのはさすがと言うべきなのだろうが、あとはタイミングを見計らうだけだ。
そして、ようやく訪れた好機。
バンパイアが大上段に振り上げた後に振り下ろしてきた大剣を、わざと大袈裟に避けたオレは一気にヤツの背後へと回り込んでいく。
完全に背後に回る前に体勢を立て直して来たのには舌を巻いたが、しかし充分にチャンスは作れた。
ほんの一瞬とは言えオレの姿を見失った吸血鬼が振り向いたその時……オレは今まで普通に放っても、一切まともに効いている様子の無かった魔法を放つ。
閃光の魔法だ。
魔法が魔法である以上、どんな効果を持つ魔法でも、魔法抵抗力の高い相手には通用しない。
フォートレスロブスター(要塞エビ)の分厚い甲殻すら容易く切り裂いたウインドライトエッジも、吸血鬼には僅かな傷口しか負わせられなかったのが良い例だ。
目潰しを目的とした閃光の魔法も同じこと。
ゴブリン相手なら一気に失明さえも狙えるレベルの光量を誇る魔法だが、魔法抵抗力が反則レベルに高いバンパイア相手に、その視覚を妨げるほどの効力は持たない。
しかし……それが魔法では無く、ただの現象と化したならば、どうだろう?
鏡越しに吸血鬼の目を焼いたのは、ただ単に眩いばかりの光だった。
現象としての光。
やはりと言うべきか、何と言うべきか……そこに魔法抵抗力などは関係しなかったようだ。
さすがに単に塩を目に投げつけて目潰し……とはいかなかったが、これならば避けようがあるまい。
無防備に膨大な光量で目を焼かれたバンパイアは、有名な某アニメ映画の悪役のように両手で目の辺りを押さえて無様にのたうち回っている。
オレはその隙に容赦なく、大きく振りかぶって全力でミスリルの鎗を吸血鬼の胸目掛けて【投擲】してやった。
ドスン──と音を立てて胸に鎗を生やした腐れバンパイアは、今までの強靭さが嘘のようにアッサリと塵となって消えていく。
そしてその塵すらも、白い光に包まれダンジョンに呑み込まれ……る前に、純粋な魔力となって大半がオレの中に吸い込まれてしまった。
……げ。
これは……ヤバい。
今までに経験した【存在強奪】の余波とは、まったく比較にならないほどの衝撃がオレを襲う。
力が……流れこんで来る。
このままでは意識が…………飛ぶ。
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