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第2章
第96話
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濃い磯の匂い……。
第5層に足を踏み入れたオレは、ガラリと雰囲気を変えたダンジョンに急ぎ認識をすり合わせるべく、鼻から思いっきり息を吸い込んだ。
高速で飛来する奇襲モンスターのオンパレードなのがこの第5層で、気を引き締めて掛からないと虚を突かれて致命的なダメージを受けかねない。
中でもホッパーシーアーチン(跳躍ウニ)や、スピニングスターフィッシュ(旋回ヒトデ)なんかには、ワールウインドを当てるのに苦労するかなぁ……と、少し面倒な気持ちも有ったのだが、結果的にこれは全くの杞憂に終わる。
何故か分からないが、面白いようにポンポン当たるのだ。
レギオンシースレーター(軍隊フナムシ)や、サイレントローパー(静寂のイソギンチャク)は、当てやすいと思っていたが、ウニやヒトデにまで百発百中……ちょっとこれは意外だった。
時折現れる、かなり深い潮溜まりなどには苦戦しながらも、しっかりモンスターの間引きを行うべく丹念な探索を続けていく。
毎回この潮溜まりの位置や深さが変わるのが、この階層の厄介かつ面倒なところだ。
モンスターも奥に進むにつれ強敵が現れる頻度が上がるし、ここで苦戦するならボス部屋に来るなとでも言いたげだよなぁ。
やはりダンジョンの構造と言うか、仕様には何らかの意図を感じてしまう。
レクレスシュリンプ(無謀エビ)や、バレットバーナクル(弾丸フジツボ)の急襲や、ジャイアントハーミットクラブ(巨大ヤドカリ)の奇襲を掻い潜りながら、ここでも属性相性の確認をするためワールウインドを放つ。
すると……やはり当たるのだ。
ジャイアントシーキューカンバ(巨大ナマコ)やヤドカリはともかく、超速の無謀エビや文字通り弾丸のように飛来する弾丸フジツボにまで命中するとは、さすがに思ってもみなかった。
これは……もしかしたら【投擲】か?
そう当たりを付けたオレは、素早く辺りを見回しモンスターの影が無いことを確認し、それと同時に【危機察知】の感覚を研ぎ澄ます。
周辺にモンスターは居ないようだ。
ひとまず周囲の安全が確認出来たので、ダンジョン仕様のブーツをミドルインベントリーから取り出し、新緑の靴を脱ぎブーツに手早く履き替える。
それから新緑の靴をミドルインベントリーに収納し、獲物を探して歩き出した。
しばらくモンスターを見つけるべく歩いていると、角を曲がったところで……
──ギュンッ!
鋭い風切り音を立てて、バレットバーナクルが飛んで来た。
【危機察知】のおかげで、そういった奇襲が何となく来そうなことには勘づいていたので、慌てず騒がず、まずはワールウインドを放つ。
念のため、旋風の魔法を放ってすぐにその場に伏せながら命中の有無を確認したが、狙い過たず敵を捉えた旋風が、無事にフジツボを粉々にしている光景を目にすることが出来た。
やはり【投擲】だ。
【投擲】のスキル自体に、かなり高い命中率の補正が有るようだった。
そして今回の探索でも、それなりの数の鉄球を失いながらでは有るが【投擲】の熟練度を積んでいる。
恐らくだが、これが魔法の命中率にも良い影響を与えているのだろう。
しばらくバレットバーナクルやレクレスシュリンプ、ホッパーシーアーチン、スピニングスターフィッシュあたりを相手に、こうした推論の確認がてら魔法を当てる感覚の練習を積むと、数をこなす毎に精度が上がっていくのが目に見えて分かった。
さらに分かったことがある。
この階層に出てくる水棲動物系のモンスターは、恐らく風属性に極端に弱い。
ワールウインドを1発放つだけでも、軌道上にさえ居れば複数のモンスターをまとめて倒せてしまう。
小部屋の壁に密集していたバレットバーナクルなどは、旋風が壁伝いに小部屋中を巡ったからか、あっという間にパラパラ落ちて来て端からドロップアイテムに変わっていく始末だった。
痛快な光景……さらに盛運の腕輪が手に入るオマケ付き。
不謹慎かもしれないが、ちょっと楽しくなってしまった。
しかし時間的にもかなり押しているし、いわゆるマジックポイントもそろそろ温存に徹しないと、帰りが危うい。
どことなく後ろ髪を引かれる思いだが、ここらで撤収するとしようか。
しかしなぁ……あの時は、何も意識しないでフォートレスロブスター(要塞エビ)にウインドライトエッジ(光輪の魔法)主体で挑んだのだが、まさかそれこそが正解だったとは夢想だにしていなかった。
これも幸運の範疇なのかもしれないな……。
帰り道もボンヤリしては居られない。
特に第5層は未だに危険地帯であると言えるエリアだ。
ふと思い付いてバレットバーナクルに鉄球を投擲してみたが【投擲】スキルをもってしても、さすがにこれは当たらなかった。
野球のピッチャーをやっていたような人でも、投げられたボールに向かってボールを投げて、それを当てるのは至難の業だろうから、これは当たらなくても仕方ない……あ!
全く迂闊と言う他は無いのだが、ここで不意に新緑の靴のことを思い出し、周辺の安全を確かめた後に再び靴を履き替える。
すると……次に放った鉄球は見事にバレットバーナクルを粉砕……これには自分でも驚く。
たまたまかもしれないが、まさに神業とも言うべき快挙に、オレの気分が高揚したのは仕方のないことだろう。
【投擲】スキルの命中率補正と新緑の靴の命中率補正が合わさった結果なのだろうし、もしかしたら盛運の腕輪などにも助けられた可能性もある。
気を良くしたオレは、続けてバレットバーナクル相手に同じことを試すが、今度は外れてしまう。
……まぁ、これが普通だよなぁ。
ちょっと気分が落ち込むが、フワフワしたまま帰るよりは良いだろう。
今回は思わぬ寝坊から始まった探索だが、むしろそれが幸いして、色々な意味で有意義な探索になったと言える。
孫子の兵法には一般的にも有名な……
『彼を知り己を知らば百戦殆うからず』という一節があるが、自分の出来ることを正確に知るのは非常に大切なことなのだ。
第6層に進むと前人未到の領域に踏み入ることになる。
つまり……彼を知らない、状態に陥る。
『彼を知らずして己を知らば一勝一負す』でさえベストの状態と言えるのだ。
間違っても……『彼を知らず己を知らざれば戦う毎に必ず殆うし』にはならないよう心掛けようとは思う。
第5層に足を踏み入れたオレは、ガラリと雰囲気を変えたダンジョンに急ぎ認識をすり合わせるべく、鼻から思いっきり息を吸い込んだ。
高速で飛来する奇襲モンスターのオンパレードなのがこの第5層で、気を引き締めて掛からないと虚を突かれて致命的なダメージを受けかねない。
中でもホッパーシーアーチン(跳躍ウニ)や、スピニングスターフィッシュ(旋回ヒトデ)なんかには、ワールウインドを当てるのに苦労するかなぁ……と、少し面倒な気持ちも有ったのだが、結果的にこれは全くの杞憂に終わる。
何故か分からないが、面白いようにポンポン当たるのだ。
レギオンシースレーター(軍隊フナムシ)や、サイレントローパー(静寂のイソギンチャク)は、当てやすいと思っていたが、ウニやヒトデにまで百発百中……ちょっとこれは意外だった。
時折現れる、かなり深い潮溜まりなどには苦戦しながらも、しっかりモンスターの間引きを行うべく丹念な探索を続けていく。
毎回この潮溜まりの位置や深さが変わるのが、この階層の厄介かつ面倒なところだ。
モンスターも奥に進むにつれ強敵が現れる頻度が上がるし、ここで苦戦するならボス部屋に来るなとでも言いたげだよなぁ。
やはりダンジョンの構造と言うか、仕様には何らかの意図を感じてしまう。
レクレスシュリンプ(無謀エビ)や、バレットバーナクル(弾丸フジツボ)の急襲や、ジャイアントハーミットクラブ(巨大ヤドカリ)の奇襲を掻い潜りながら、ここでも属性相性の確認をするためワールウインドを放つ。
すると……やはり当たるのだ。
ジャイアントシーキューカンバ(巨大ナマコ)やヤドカリはともかく、超速の無謀エビや文字通り弾丸のように飛来する弾丸フジツボにまで命中するとは、さすがに思ってもみなかった。
これは……もしかしたら【投擲】か?
そう当たりを付けたオレは、素早く辺りを見回しモンスターの影が無いことを確認し、それと同時に【危機察知】の感覚を研ぎ澄ます。
周辺にモンスターは居ないようだ。
ひとまず周囲の安全が確認出来たので、ダンジョン仕様のブーツをミドルインベントリーから取り出し、新緑の靴を脱ぎブーツに手早く履き替える。
それから新緑の靴をミドルインベントリーに収納し、獲物を探して歩き出した。
しばらくモンスターを見つけるべく歩いていると、角を曲がったところで……
──ギュンッ!
鋭い風切り音を立てて、バレットバーナクルが飛んで来た。
【危機察知】のおかげで、そういった奇襲が何となく来そうなことには勘づいていたので、慌てず騒がず、まずはワールウインドを放つ。
念のため、旋風の魔法を放ってすぐにその場に伏せながら命中の有無を確認したが、狙い過たず敵を捉えた旋風が、無事にフジツボを粉々にしている光景を目にすることが出来た。
やはり【投擲】だ。
【投擲】のスキル自体に、かなり高い命中率の補正が有るようだった。
そして今回の探索でも、それなりの数の鉄球を失いながらでは有るが【投擲】の熟練度を積んでいる。
恐らくだが、これが魔法の命中率にも良い影響を与えているのだろう。
しばらくバレットバーナクルやレクレスシュリンプ、ホッパーシーアーチン、スピニングスターフィッシュあたりを相手に、こうした推論の確認がてら魔法を当てる感覚の練習を積むと、数をこなす毎に精度が上がっていくのが目に見えて分かった。
さらに分かったことがある。
この階層に出てくる水棲動物系のモンスターは、恐らく風属性に極端に弱い。
ワールウインドを1発放つだけでも、軌道上にさえ居れば複数のモンスターをまとめて倒せてしまう。
小部屋の壁に密集していたバレットバーナクルなどは、旋風が壁伝いに小部屋中を巡ったからか、あっという間にパラパラ落ちて来て端からドロップアイテムに変わっていく始末だった。
痛快な光景……さらに盛運の腕輪が手に入るオマケ付き。
不謹慎かもしれないが、ちょっと楽しくなってしまった。
しかし時間的にもかなり押しているし、いわゆるマジックポイントもそろそろ温存に徹しないと、帰りが危うい。
どことなく後ろ髪を引かれる思いだが、ここらで撤収するとしようか。
しかしなぁ……あの時は、何も意識しないでフォートレスロブスター(要塞エビ)にウインドライトエッジ(光輪の魔法)主体で挑んだのだが、まさかそれこそが正解だったとは夢想だにしていなかった。
これも幸運の範疇なのかもしれないな……。
帰り道もボンヤリしては居られない。
特に第5層は未だに危険地帯であると言えるエリアだ。
ふと思い付いてバレットバーナクルに鉄球を投擲してみたが【投擲】スキルをもってしても、さすがにこれは当たらなかった。
野球のピッチャーをやっていたような人でも、投げられたボールに向かってボールを投げて、それを当てるのは至難の業だろうから、これは当たらなくても仕方ない……あ!
全く迂闊と言う他は無いのだが、ここで不意に新緑の靴のことを思い出し、周辺の安全を確かめた後に再び靴を履き替える。
すると……次に放った鉄球は見事にバレットバーナクルを粉砕……これには自分でも驚く。
たまたまかもしれないが、まさに神業とも言うべき快挙に、オレの気分が高揚したのは仕方のないことだろう。
【投擲】スキルの命中率補正と新緑の靴の命中率補正が合わさった結果なのだろうし、もしかしたら盛運の腕輪などにも助けられた可能性もある。
気を良くしたオレは、続けてバレットバーナクル相手に同じことを試すが、今度は外れてしまう。
……まぁ、これが普通だよなぁ。
ちょっと気分が落ち込むが、フワフワしたまま帰るよりは良いだろう。
今回は思わぬ寝坊から始まった探索だが、むしろそれが幸いして、色々な意味で有意義な探索になったと言える。
孫子の兵法には一般的にも有名な……
『彼を知り己を知らば百戦殆うからず』という一節があるが、自分の出来ることを正確に知るのは非常に大切なことなのだ。
第6層に進むと前人未到の領域に踏み入ることになる。
つまり……彼を知らない、状態に陥る。
『彼を知らずして己を知らば一勝一負す』でさえベストの状態と言えるのだ。
間違っても……『彼を知らず己を知らざれば戦う毎に必ず殆うし』にはならないよう心掛けようとは思う。
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