94 / 312
第2章
第94話
しおりを挟む
第3層でも引き続きワールウインドを用いて、モンスターと風魔法の相性を確かめる試みは継続していった。
これも今日の午前中の探索可能時間が限られているからこそ、すぐに試そうという気になれたという部分は有って、そういう意味でも寝坊した甲斐(?)は有ったというものだ。
基本的には階層を重ねるごとに耐久力を増していくモンスター達……もちろん、この階層のモンスターで言えばゼラチナス・キューブのように、ストロングポイント(奇襲が得意・麻痺毒)が別に有るため、生命力に関しては酷く脆弱なモンスターは例外なのだろうが……。
相性の確認という意味では、そろそろ良いかなぁ……ということで、第2層と比べたら出現頻度と装備ランクの上がったゾンビや、この階層から出現し始めたスケルトンにも、ワールウインドを試してみる。
どちらも一撃で討伐可能な様だった。
うーん……低位のアンデッドモンスターは、魔法自体に弱いのだろうか?
ワールウインドは旋風の魔法だが風属性の中では最弱の魔法という位置付けで、テレビゲームなどに登場するアンデッドモンスターは、火属性だとか、聖(または光)属性の魔法などにこそ弱いが、それ以外の属性魔法には別に弱いイメージが無いのだが、これも先入観が邪魔をした結果ということになりそうだ。
もちろん他の属性魔法も一通り試してみて初めてハッキリしたことが分かるのであって、今の段階であまり決め付けるのは良くないのだろうけれど……どうも先ほどの魔法の効き目を見る限りでは、そんな気がしてならない。
この階層から登場するジャイアントアント(アリ)には予想通りワールウインドが良く効く。ジャイアントマンティス(カマキリ)にはそこそこ効く。ジャイアントモスキート(蚊)には、明らかに効きが悪い。
…………ん?
もしかするとこれは常態として飛んでいる虫型モンスターと、普段は地上に居るがいざというときには飛べる……という虫型モンスターとでも、効きが違うのだろうか?
チョウにしても、カブトムシにしても、セミにしても、普段は樹木や草花に留とまって居るじゃないか。
……そもそもの飛行能力の差だろうか?
カマキリは飛ぶこと自体が苦手だというし、かなり有り得る話だ。
体格や質量的に、よく飛べているなぁというモンスターは、風の魔法力を常に宿しているとかなのかな?
それなら一応は話が分かる……気がする。
これはオレの単なる感想だが、これら魔法とは自然現象を模したりはしてはいるが、実際の物理法則などはこれまでの傾向を見る限り、ほぼ無視していると考えた方が良いのかもしれないという印象を持つに至っている。
ゾンビにしても、頭部に鎗を刺しただけでは倒せないぐらいのタフさを見せているクセに、旋風の魔法が全身に無数の切り傷を作ると、それだけで白い光に包まれてアッサリ消えてしまう。
……これは、理屈が合わない。
こうした場合、見た目以上にモンスターの存在力とでも言うべきモノに、魔法が深刻なダメージを与えていると見た方が、恐らくは理解として正しいのだろう。
それでいて、か弱そうなジャイアントフライ(ハエ)やジャイアントモスキートが、同じ魔法を食らっても存在し続けるのだから、相性が悪いとそうした理屈に合わないダメージが入らないというのも、ここまで試した過程で良く分かった気がする。
昼から探索する妻達のことを考えると、あまりモンスターを間引きするわけにもいかず、それほど時間に余裕も無いので、基本的にはスピーディーに第3層の探索自体は終えた。
デスサイズ戦こそ、いわゆるマジックポイントの消耗を抑えるために魔法を封印して戦ったので、最近の傾向からすると時間が掛かってしまったが、取り巻きモンスターとして現れたイビルバット(魔物化したコウモリ)と、ジャイアントバタフライ(チョウ)に関しては、きちんとワールウインドを試すことも出来た。
コウモリとチョウの両者とも、風属性が弱点になっていないようなので、せっかくだからと柏木さんに作って貰った鉄球を【投擲】したが、こちらはコントロール、スピードともにそれなりに満足のいくもので、カシャンボほどでは無いが威力もそこそこ……きちんと飛行モンスター対策として有効なスキルであることが、この戦いで証明されたと思う。
意気揚々と第4層へと足を踏み入れたオレだったが、ここで更なる幸運が訪れた。
第4層、階層ボスの部屋に向かう最短経路を進み始めてすぐに、珍しく単体で現れたジャイアントアントが、宝箱を落としたのだ。
こうしたダンジョンの通路などで普通に出現するモンスターを倒してドロップする宝箱は、今までの傾向から見ると良いものが入っていることが多い。
今までも、ラックの指輪など特に有用なアクセサリータイプのマジックアイテムだったり、腕力向上剤などの貴重なドーピングアイテムだったりと、オレ達の戦力増強に役立つアイテムはそれなりの数こうしたモンスターが落とした宝箱の中から見つかっている。
直接ドロップする場合より、期待値が高まる現象と言ったら分かりやすいだろうか?
さて……今回は何が入っているのだろう?
【危機察知】も【罠解除】も、何ら反応を示さないことから、罠やモンスターが擬態している可能性は恐らく無いと思われる。
ワクワクしながら箱の中身を確認すると、そこに入っていたのは、ちょっと意外な物だった。
これを何と言うべきか、答えが分からない。
……金属製の短パン?
いや、短パンと言うには付属品がやたら多く、しかも一体化している。
これが西洋式の全身鎧の下腹部や、臀部(要は尻)の辺りから太ももや膝上辺りまでを守る防具なのは確かなのだが、こうした防具の名称が正直に言えばオレの知識の中には無かった。
こういう形状の防具をダンジョン内で発見した人でも居れば、ニュースになったりネット上で話題になったりして、それがきっかけで一般にも名称が浸透していくハズなので、そうした意味でもレア物には違いない。
ただ、この色……見覚えが有りすぎる。
オレが今この時も身に付けている大力のブレストプレートと、全くと言って良いほど同じ色をしている。
黒と青を混ぜ合わせたような暗く深い青色……確か鉄紺と言うのだと、服飾関係に何故か異常に強い母が言っていた色だ。
もしやと思いながらも【鑑定】を試すと……
『大力のグロインアーマー』という名称らしい。
装備効果は半ば予想していた通り大力のブレストプレートとほぼ同じ様な特性だった。
装備することで上昇する腕力がブレストプレートの4割強に対して、グロインアーマーが3割と、両者を比較した場合に後者が控えめなのだけが違いだ。
腕力に応じた防御性能の向上や、装備している場合の筋力の成長補正、それからサイズ可変能力などは、大力のブレストプレートと同等と言うのだから同時に装備しても良いし、妻と父のように一緒に探索することが多い場合は、片方ずつ装備しても良いだろう。
【鑑定】によれば、グロインアーマーとは、フォールド、タセット、キュレット、キュイッスがセットになっているもの……らしい。
まぁ、そう言われてもオレにはどれがどれだかサッパリだったわけだが……。
これも今日の午前中の探索可能時間が限られているからこそ、すぐに試そうという気になれたという部分は有って、そういう意味でも寝坊した甲斐(?)は有ったというものだ。
基本的には階層を重ねるごとに耐久力を増していくモンスター達……もちろん、この階層のモンスターで言えばゼラチナス・キューブのように、ストロングポイント(奇襲が得意・麻痺毒)が別に有るため、生命力に関しては酷く脆弱なモンスターは例外なのだろうが……。
相性の確認という意味では、そろそろ良いかなぁ……ということで、第2層と比べたら出現頻度と装備ランクの上がったゾンビや、この階層から出現し始めたスケルトンにも、ワールウインドを試してみる。
どちらも一撃で討伐可能な様だった。
うーん……低位のアンデッドモンスターは、魔法自体に弱いのだろうか?
ワールウインドは旋風の魔法だが風属性の中では最弱の魔法という位置付けで、テレビゲームなどに登場するアンデッドモンスターは、火属性だとか、聖(または光)属性の魔法などにこそ弱いが、それ以外の属性魔法には別に弱いイメージが無いのだが、これも先入観が邪魔をした結果ということになりそうだ。
もちろん他の属性魔法も一通り試してみて初めてハッキリしたことが分かるのであって、今の段階であまり決め付けるのは良くないのだろうけれど……どうも先ほどの魔法の効き目を見る限りでは、そんな気がしてならない。
この階層から登場するジャイアントアント(アリ)には予想通りワールウインドが良く効く。ジャイアントマンティス(カマキリ)にはそこそこ効く。ジャイアントモスキート(蚊)には、明らかに効きが悪い。
…………ん?
もしかするとこれは常態として飛んでいる虫型モンスターと、普段は地上に居るがいざというときには飛べる……という虫型モンスターとでも、効きが違うのだろうか?
チョウにしても、カブトムシにしても、セミにしても、普段は樹木や草花に留とまって居るじゃないか。
……そもそもの飛行能力の差だろうか?
カマキリは飛ぶこと自体が苦手だというし、かなり有り得る話だ。
体格や質量的に、よく飛べているなぁというモンスターは、風の魔法力を常に宿しているとかなのかな?
それなら一応は話が分かる……気がする。
これはオレの単なる感想だが、これら魔法とは自然現象を模したりはしてはいるが、実際の物理法則などはこれまでの傾向を見る限り、ほぼ無視していると考えた方が良いのかもしれないという印象を持つに至っている。
ゾンビにしても、頭部に鎗を刺しただけでは倒せないぐらいのタフさを見せているクセに、旋風の魔法が全身に無数の切り傷を作ると、それだけで白い光に包まれてアッサリ消えてしまう。
……これは、理屈が合わない。
こうした場合、見た目以上にモンスターの存在力とでも言うべきモノに、魔法が深刻なダメージを与えていると見た方が、恐らくは理解として正しいのだろう。
それでいて、か弱そうなジャイアントフライ(ハエ)やジャイアントモスキートが、同じ魔法を食らっても存在し続けるのだから、相性が悪いとそうした理屈に合わないダメージが入らないというのも、ここまで試した過程で良く分かった気がする。
昼から探索する妻達のことを考えると、あまりモンスターを間引きするわけにもいかず、それほど時間に余裕も無いので、基本的にはスピーディーに第3層の探索自体は終えた。
デスサイズ戦こそ、いわゆるマジックポイントの消耗を抑えるために魔法を封印して戦ったので、最近の傾向からすると時間が掛かってしまったが、取り巻きモンスターとして現れたイビルバット(魔物化したコウモリ)と、ジャイアントバタフライ(チョウ)に関しては、きちんとワールウインドを試すことも出来た。
コウモリとチョウの両者とも、風属性が弱点になっていないようなので、せっかくだからと柏木さんに作って貰った鉄球を【投擲】したが、こちらはコントロール、スピードともにそれなりに満足のいくもので、カシャンボほどでは無いが威力もそこそこ……きちんと飛行モンスター対策として有効なスキルであることが、この戦いで証明されたと思う。
意気揚々と第4層へと足を踏み入れたオレだったが、ここで更なる幸運が訪れた。
第4層、階層ボスの部屋に向かう最短経路を進み始めてすぐに、珍しく単体で現れたジャイアントアントが、宝箱を落としたのだ。
こうしたダンジョンの通路などで普通に出現するモンスターを倒してドロップする宝箱は、今までの傾向から見ると良いものが入っていることが多い。
今までも、ラックの指輪など特に有用なアクセサリータイプのマジックアイテムだったり、腕力向上剤などの貴重なドーピングアイテムだったりと、オレ達の戦力増強に役立つアイテムはそれなりの数こうしたモンスターが落とした宝箱の中から見つかっている。
直接ドロップする場合より、期待値が高まる現象と言ったら分かりやすいだろうか?
さて……今回は何が入っているのだろう?
【危機察知】も【罠解除】も、何ら反応を示さないことから、罠やモンスターが擬態している可能性は恐らく無いと思われる。
ワクワクしながら箱の中身を確認すると、そこに入っていたのは、ちょっと意外な物だった。
これを何と言うべきか、答えが分からない。
……金属製の短パン?
いや、短パンと言うには付属品がやたら多く、しかも一体化している。
これが西洋式の全身鎧の下腹部や、臀部(要は尻)の辺りから太ももや膝上辺りまでを守る防具なのは確かなのだが、こうした防具の名称が正直に言えばオレの知識の中には無かった。
こういう形状の防具をダンジョン内で発見した人でも居れば、ニュースになったりネット上で話題になったりして、それがきっかけで一般にも名称が浸透していくハズなので、そうした意味でもレア物には違いない。
ただ、この色……見覚えが有りすぎる。
オレが今この時も身に付けている大力のブレストプレートと、全くと言って良いほど同じ色をしている。
黒と青を混ぜ合わせたような暗く深い青色……確か鉄紺と言うのだと、服飾関係に何故か異常に強い母が言っていた色だ。
もしやと思いながらも【鑑定】を試すと……
『大力のグロインアーマー』という名称らしい。
装備効果は半ば予想していた通り大力のブレストプレートとほぼ同じ様な特性だった。
装備することで上昇する腕力がブレストプレートの4割強に対して、グロインアーマーが3割と、両者を比較した場合に後者が控えめなのだけが違いだ。
腕力に応じた防御性能の向上や、装備している場合の筋力の成長補正、それからサイズ可変能力などは、大力のブレストプレートと同等と言うのだから同時に装備しても良いし、妻と父のように一緒に探索することが多い場合は、片方ずつ装備しても良いだろう。
【鑑定】によれば、グロインアーマーとは、フォールド、タセット、キュレット、キュイッスがセットになっているもの……らしい。
まぁ、そう言われてもオレにはどれがどれだかサッパリだったわけだが……。
1
お気に入りに追加
510
あなたにおすすめの小説
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
転生先が同類ばっかりです!
羽田ソラ
ファンタジー
水元統吾、”元”日本人。
35歳で日本における生涯を閉じた彼を待っていたのは、テンプレ通りの異世界転生。
彼は生産のエキスパートになることを希望し、順風満帆の異世界ライフを送るべく旅立ったのだった。
……でも世の中そううまくはいかない。
この世界、問題がとんでもなく深刻です。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる