60 / 312
第2章
第60話
しおりを挟む
カラスがゾンビ化……全く考えなかったわけでもないが、出現していた全てのアンデッドが人型をしていた事から、いつの間にかまた『そういうモノ』だと勘違いさせられていた気がする。
これは別にオレばかりの話ではなく、世間的にも似たような風潮は有った。
テレビでも取り沙汰されていたのは、人間の遺体が今どこに多いのか、それにどう対策をすべきか……というような話ばかりだった。
今となるとまるで何者かに、社会全体がミスリーディングされていたような気さえする
。
報道のマズさばかりが原因ではないが、大々的に人の遺体などを素体としたアンデッドの情報を扱う一方で、動物の遺骸を素体とするアンデッドの可能性を懸念する有識者が、オレの見ていた限りでは、誰1人居なかったのも事実だった。
まぁ、冷静になればなるほど、何で可能性を失念していたかが分からないというのも、嘘偽りのない感想ではあるのだが……。
「こうなると……カラスだけの話じゃないだろうな」
ボソッと発せられた兄の声だが、誰からも否定されるようなことはなかった。
皆、同感といった表情を浮かべているし、オレ自身も同じようなものだろう。
「問題は野生動物の死骸となると、どこにでもありふれているってことだろね」
とりあえず、無難に返す。
小さなネズミから、それこそクマまで日本全国それなりに生息しているだろう。
「……虫とかも全部かしらね?」
虫の類いが心底ダメな義姉らしい発言だ。
そして、その可能性は実際にあるだろうな。
どう考えても、夕食時の話題としては相応しくないが、皆どうしても動物のゾンビに対しての懸念は、口を衝いて出てしまうようだ。
唐揚げがゾンビとして動くことは無いだろうが、正直あまり美味くは感じない。
良く分かっていないおチビ達は旨そうに頬張っているから、味付けが失敗したわけではなさそうなのだが……。
テレビ画面には『アニマルゾンビの恐怖』などど、こうした状況で無ければ、笑い話にしかならないようなテロップが表示されている。
ゾンビの話と肉料理の相性は最悪だ。
この時ばかりは少し、おチビ達が羨ましくも思えた。
◆
夕食後もテレビでの情報収集は継続しながらだが、最近少し疎そかになりつつあった報告会も、きちんとやらなければならないという話になった。
ここのところオーガやらアンデッドやらで、バタバタし過ぎて、鑑定に出したことさえ、すっかり忘れていたのだが、本部鑑定に出したアイテムを兄達が持って帰ってきている。
蒼空のレガース……その名が示す通り、曇り空のような(青と灰色の中間ぐらいの)色をしたスネ当てだ。
装備効果としては、敏捷が4割強も上昇するうえ、防具としての防御力は敏捷が上昇するたびに比例して強靭になる……ん?
なんだか大力のブレストプレートと特徴が似ている。
さらに敏捷の能力成長にプラス補正という点も、有難いことに腕力と敏捷の違いこそあれ、似通っていた。
オレ達は全員が全員、防御面は回避と受け流し主体で、まともに敵の攻撃を食らいたくないほど軽装備なので、これは重要な使い回し推奨アイテムになりそうだ。
それ以外にも、嬉しいことに父が単独でのギガントビートル討伐に成功し、これまた幸いにも幸運向上剤を得ていたり……妻が【長柄武器の心得】を得た影響でオークやらコボルト相手に、いわゆる無双状態だったりしたようだ。
そして、兄の遠間からの護衛を受けながらでは有るが、実際の戦闘に関しては父と妻の二人だけで行い、そうした条件下でヘルスコーピオンの討伐にも成功したという。
さすがにデスサイズこそ兄が【短転移】を使って一気に片付けたようだが、勢いそのまま第4層にも突入。
ジャイアントシカーダ(セミ)を筆頭に、初見のモンスターには手を焼きながらも、大いに暴れまわって来たようだ。
つい最近ダンジョンに潜り始めたにしては、父も妻も非常に素晴らしい成長具合だと言えるだろう。
ちなみにヘルスコーピオンからは、もう3つ目にもなる獄蠍尾の護符(刺突強化符)を。
デスサイズからは、2つ目の死蟷螂の護符(斬擊強化符)を入手することに成功。
獄蠍尾の護符は刀で突くこともあるだろうし、兄専用になった。
これで父、オレそれぞれの得物にも固定して使えるようになるので、探索準備の手間が僅かながら減らせる。
死蟷螂の護符もこれで、兄と妻とで使い回す必要がなくなった。
幸運向上剤はギガントビートルを倒した父が服用する。
他に、敏捷向上剤が2つに腕力向上剤が3つ。持久力向上剤が4つに、お菓子系も合計で7つ。
これらの分配は、兄に一任。
……というのも、昨夜の探索で得たドーピングアイテムの分配も併せて行うことになったからだ。
全く公平に……というのは難しかったが、昨夜のアイテムと合わせると、かなりの数になるので、不満は誰からも出なかった。
オレへの割り当ては、生命力、精神力、技量、腕力、持久力、それぞれの向上剤が1つずつ。
さらにバイタリティムース、デクスタリティマシュマロ、マインドチョコレート、ランダムフォースマカロン、クイックネスゼリーも1つずつ食べることになった。
ちょっとデザートにしては多いし、ドーピング剤もこれだけの量を飲むと、正直しんどいものがある。
今後は、ちゃんと小まめに分配することにしよう。
ポテンシャルオーブは3つだったので、オレを除く全員に分配。
問題はスクロール(魔)だが、兄が7つ、妻と父には3つずつ使用して貰うことにした。
例の仮称マジックポイント(MP)理論を、とりあえずは誰も否定しなかったからだ。
最初に話した時は、目を丸くされてしまったが……。
その他の戦利品だが、ゼラチンは既にかなりの量になったので全て売却。
それなりの額で売れたが、魔石やポーション類と比較すると、異変後に需要がそう伸びたわけでもないらしく、あくまでそれなりのままだ。
他にもアジリティの指輪、耐痺のミサンガ、パワーチョーカー、技巧のタリスマン(技能習熟率向上)も入手し、最寄りのダンジョンの低層で入手可能なアクセサリーは、さらに充実してきている。
こうして報告会、分配会議が無事に終わり、一息ついたオレは、装備を余さず身に付けダンジョンへと向かうことにした。
装備品も充実し、コツコツとドーピングも積み重ねてきた。
動物の死骸のゾンビ化という懸念こそあるが、兄さえ居れば留守に不安がないところに、父や妻の成長も著しい。
あとはオレがもう少し強くなりさえすれば、兄にばかり掛かっている負担を減らしていけるだろう。
気合いを入れるため軽く頬を張ったオレは、第4層の突破を今夜の最低限の目標に掲げることにし、玄関から夜の帳がすっかり降りた道へと、力強く足を踏み出した。
これは別にオレばかりの話ではなく、世間的にも似たような風潮は有った。
テレビでも取り沙汰されていたのは、人間の遺体が今どこに多いのか、それにどう対策をすべきか……というような話ばかりだった。
今となるとまるで何者かに、社会全体がミスリーディングされていたような気さえする
。
報道のマズさばかりが原因ではないが、大々的に人の遺体などを素体としたアンデッドの情報を扱う一方で、動物の遺骸を素体とするアンデッドの可能性を懸念する有識者が、オレの見ていた限りでは、誰1人居なかったのも事実だった。
まぁ、冷静になればなるほど、何で可能性を失念していたかが分からないというのも、嘘偽りのない感想ではあるのだが……。
「こうなると……カラスだけの話じゃないだろうな」
ボソッと発せられた兄の声だが、誰からも否定されるようなことはなかった。
皆、同感といった表情を浮かべているし、オレ自身も同じようなものだろう。
「問題は野生動物の死骸となると、どこにでもありふれているってことだろね」
とりあえず、無難に返す。
小さなネズミから、それこそクマまで日本全国それなりに生息しているだろう。
「……虫とかも全部かしらね?」
虫の類いが心底ダメな義姉らしい発言だ。
そして、その可能性は実際にあるだろうな。
どう考えても、夕食時の話題としては相応しくないが、皆どうしても動物のゾンビに対しての懸念は、口を衝いて出てしまうようだ。
唐揚げがゾンビとして動くことは無いだろうが、正直あまり美味くは感じない。
良く分かっていないおチビ達は旨そうに頬張っているから、味付けが失敗したわけではなさそうなのだが……。
テレビ画面には『アニマルゾンビの恐怖』などど、こうした状況で無ければ、笑い話にしかならないようなテロップが表示されている。
ゾンビの話と肉料理の相性は最悪だ。
この時ばかりは少し、おチビ達が羨ましくも思えた。
◆
夕食後もテレビでの情報収集は継続しながらだが、最近少し疎そかになりつつあった報告会も、きちんとやらなければならないという話になった。
ここのところオーガやらアンデッドやらで、バタバタし過ぎて、鑑定に出したことさえ、すっかり忘れていたのだが、本部鑑定に出したアイテムを兄達が持って帰ってきている。
蒼空のレガース……その名が示す通り、曇り空のような(青と灰色の中間ぐらいの)色をしたスネ当てだ。
装備効果としては、敏捷が4割強も上昇するうえ、防具としての防御力は敏捷が上昇するたびに比例して強靭になる……ん?
なんだか大力のブレストプレートと特徴が似ている。
さらに敏捷の能力成長にプラス補正という点も、有難いことに腕力と敏捷の違いこそあれ、似通っていた。
オレ達は全員が全員、防御面は回避と受け流し主体で、まともに敵の攻撃を食らいたくないほど軽装備なので、これは重要な使い回し推奨アイテムになりそうだ。
それ以外にも、嬉しいことに父が単独でのギガントビートル討伐に成功し、これまた幸いにも幸運向上剤を得ていたり……妻が【長柄武器の心得】を得た影響でオークやらコボルト相手に、いわゆる無双状態だったりしたようだ。
そして、兄の遠間からの護衛を受けながらでは有るが、実際の戦闘に関しては父と妻の二人だけで行い、そうした条件下でヘルスコーピオンの討伐にも成功したという。
さすがにデスサイズこそ兄が【短転移】を使って一気に片付けたようだが、勢いそのまま第4層にも突入。
ジャイアントシカーダ(セミ)を筆頭に、初見のモンスターには手を焼きながらも、大いに暴れまわって来たようだ。
つい最近ダンジョンに潜り始めたにしては、父も妻も非常に素晴らしい成長具合だと言えるだろう。
ちなみにヘルスコーピオンからは、もう3つ目にもなる獄蠍尾の護符(刺突強化符)を。
デスサイズからは、2つ目の死蟷螂の護符(斬擊強化符)を入手することに成功。
獄蠍尾の護符は刀で突くこともあるだろうし、兄専用になった。
これで父、オレそれぞれの得物にも固定して使えるようになるので、探索準備の手間が僅かながら減らせる。
死蟷螂の護符もこれで、兄と妻とで使い回す必要がなくなった。
幸運向上剤はギガントビートルを倒した父が服用する。
他に、敏捷向上剤が2つに腕力向上剤が3つ。持久力向上剤が4つに、お菓子系も合計で7つ。
これらの分配は、兄に一任。
……というのも、昨夜の探索で得たドーピングアイテムの分配も併せて行うことになったからだ。
全く公平に……というのは難しかったが、昨夜のアイテムと合わせると、かなりの数になるので、不満は誰からも出なかった。
オレへの割り当ては、生命力、精神力、技量、腕力、持久力、それぞれの向上剤が1つずつ。
さらにバイタリティムース、デクスタリティマシュマロ、マインドチョコレート、ランダムフォースマカロン、クイックネスゼリーも1つずつ食べることになった。
ちょっとデザートにしては多いし、ドーピング剤もこれだけの量を飲むと、正直しんどいものがある。
今後は、ちゃんと小まめに分配することにしよう。
ポテンシャルオーブは3つだったので、オレを除く全員に分配。
問題はスクロール(魔)だが、兄が7つ、妻と父には3つずつ使用して貰うことにした。
例の仮称マジックポイント(MP)理論を、とりあえずは誰も否定しなかったからだ。
最初に話した時は、目を丸くされてしまったが……。
その他の戦利品だが、ゼラチンは既にかなりの量になったので全て売却。
それなりの額で売れたが、魔石やポーション類と比較すると、異変後に需要がそう伸びたわけでもないらしく、あくまでそれなりのままだ。
他にもアジリティの指輪、耐痺のミサンガ、パワーチョーカー、技巧のタリスマン(技能習熟率向上)も入手し、最寄りのダンジョンの低層で入手可能なアクセサリーは、さらに充実してきている。
こうして報告会、分配会議が無事に終わり、一息ついたオレは、装備を余さず身に付けダンジョンへと向かうことにした。
装備品も充実し、コツコツとドーピングも積み重ねてきた。
動物の死骸のゾンビ化という懸念こそあるが、兄さえ居れば留守に不安がないところに、父や妻の成長も著しい。
あとはオレがもう少し強くなりさえすれば、兄にばかり掛かっている負担を減らしていけるだろう。
気合いを入れるため軽く頬を張ったオレは、第4層の突破を今夜の最低限の目標に掲げることにし、玄関から夜の帳がすっかり降りた道へと、力強く足を踏み出した。
1
お気に入りに追加
510
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
落ちこぼれの半龍娘
乃南羽緒
ファンタジー
龍神の父と人間の母をもついまどきの女の子、天沢水緒。
古の世に倣い、15歳を成人とする龍神の掟にしたがって、水緒は龍のはみ出しもの──野良龍にならぬよう、修行をすることに。
動物眷属のウサギ、オオカミ、サル、タヌキ、使役龍の阿龍吽龍とともに、水緒が龍として、人として成長していく青春物語。
そのなかで蠢く何者かの思惑に、水緒は翻弄されていく。
和風現代ファンタジー×ラブコメ物語。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる