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おはよう、、、ダンジョン? 99階層にて

1日目 起きたらなんかダンジョンにいた

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 ここはダンジョン、名を「地獄のさかい」その地下99階層に彼女はいた、名を百合乃 鈴猫ゆりの すずね
 彼女は、私立青原あおはら高等学校の新3年生、極々普通の女子高校生である彼女は、学校が終わり眠りについたところで、異世界に転生してしまった。


 「うぅぅん」

 まぶた越しに太陽の明るい光が見える、どうやら朝が来たようだ、日光が体に当たり暖か、い?
・・・って、なんか、ない?

 っていうか、暑いどころじゃないようなーー

 私が目を開けようとしても暑さで頭がやられていて思うように開けない。

 「んっ」

 私はぐっと力を目に入れて開けた  「赤?」

 思わず口に出てしまった、いや、だって、起きたら目の前がぼやけてるし赤いんだもん何かの見間違いだって思うじゃん、、、
って、頭の中で何言ってんだ私は

 考えていても仕方がない、私は目を覚まし、体を起こした。

 「なに、ここ?」

 私は、困惑しながら自分の周りを見渡した、、、
どうやら、壁で囲われているようだ。

 「ここは、洞窟?」

 ・・・にしても、体全体がジリジリする、何十分もここにいたら焼け死にそうだ。

 そして最初に目に映った赤い色は、どうやらこの洞窟の先の穴から出ている光の色のようだ。

 もしかしたら、外に出られるかもしれない、そう思った私は、颯爽と足を走らせ洞窟の穴から飛び出した。

 ・・・「はぁ?」

 穴から飛び出した私の目に映るのは、広大な空間、周りが壁で覆われ、非現実的な空間に何が何だかわかんなくなりながら、私はそっと目を下ろす、、、

 「マ、マグマ、」

 えっ、「マグマァ!?」

 いっ、一旦落ち着くんだ私、だっ、大丈夫、大丈夫、、、

 「すー、はーー」

 私は、自分自身を落ち着かせるため深呼吸をし、さっき出てきたばかりの穴に戻った。

 ふぅ、いっ、一旦整理しよう
 えー、まず一つ目

 私は、人差し指を立てた。

 「えっ」

 何だ、幻覚でも見ているのか私は、、、
 立てた人差し指を見て私は思わず声が漏れる

 少女の指、しかもかなり綺麗、あ、そうだ、きっと熱すぎて意識が朦朧もうろうとしてるからだ、そうだ、そうに決まってるよね、だって私は、極々普通の女子高校生、百合乃 鈴猫ゆりの すずねなんだから、こんな、こんなプルプルな指なわけがない、私はそう思いながら、自分の体を見た。

 「はっ、裸ぁぁぁ」

 裸だった、そう、裸だったのだ、しかも、今まで見慣れてきた、自分の裸じゃない、そんなことはすぐわかる、だって、だって、Bカップだった私の胸が、壁、ぺったんこの壁だったのだ。

 今まで、熱さで体が動きにくいからだと思っていたがどうやら違うようだ

 「あっ、これ、転生か、、、」

 流石に、漫画やライトノベルにうとい私でも、さすがにわかった。

 そうして私は、熱さにやられそうになりながら、頭の中でもう一度今の状況を整理していくのだった。

 一つ目
 転生した、何故だかは分からない、転生する前を思い出しても、私は学校が終わってベットの上で寝ていただけだ、普通、転生って言ったら、トラックにかれて神様と会話してからとかじゃないの、知らないけど、、、

 二つ目
 この体について、多分年齢は、11とか12とかその辺だと思う、肌はプルプル、髪はシルバーで、足も細い、いかにも美少女って感じだ、でも、胸はぺったん、まぁ、これから成長するかなー。
 ぶっちゃけ、「めっちゃうれしーー、前までは極々普通の女子高校生で何も尖ったところがなかったけど、今は美少女じゃーん、私だったら惚れちゃうね、顔まだ見れてないけど」

 三つ目
 今このいる場所について、めちゃくちゃ熱く、この穴から出たら広大な空間につながっている、下にはマグマがあり、いかにも地下って感じだ、どうやって外に出るかも分からないし、外に出れたとしても、外が地球だと言う可能性は、限りなく薄いだろう。

 今ある問題は、三つ目のここがめちゃくちゃ熱いと言う事、まずは、この熱いところから少しでも離れなければ。

 そう思った私は穴の中から出た。

 広大な空間を見るのは2度目だが流石に慣れる事は出来ない、この場所を目の前にして、まともにいれる方がおかしい、、、

 『グオォォォォォォォォォォォォォォォォ』
 
 「は?」

 歩き出して、たったの2、3歩しか歩かぬうちに、遠くから雄叫びのようなものが聞こえてくる、声の発する方へ目を向ける、が

 「グシャ」と言う音がしてから2秒ほど遅れて「ドゴォォォォォン」と言う音がした。

 目の前で

 何が起こったか分からないのに、いやでも目に入る無くなった右腕、、

 「あ、」「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 まるで、美少女からは、発せられないであろう声が響く。

 頭の中では考えられないほどの痛み、体からは力が抜けていき、体がこの空間より熱くなったかと思えば急に体が冷たくなる、、、
 頭の中では
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)としか考える事は出来なかった。

 右腕からは血が大量に吹き出し、それを見ただけでも、普通の女子高校生である鈴猫すずねは、嘔吐した

 何も飲み食いしていなかったため、吐瀉物は、無理やり吐き出したように胃液に血が混ざったようなものだった。

 私は声に出して言った

 「死ぬぅぅぅ」と

 もう、声を発する力もない

 そこで私の、意識は途切れた。
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