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僕の名前はエトワイア・ローゼンストーン。
ローゼンストーン王国の第一王子である。
金髪碧眼にシャープなボディに甘いマスク。
主観的、ではなく客観的事実として女の子にモテる。
縦横に煌めく光の色彩。
精緻な装飾を施された広い室内。
僕の目の前にはショッキングピンクに黒のアクセントを入れた、けばけばしいドレスを纏った女性が立っている。
漆黒の髪をドリルのように巻き、強気な性格を伺える目つきだが非常に整っていて可愛いと言える容姿だ。
さらに僕の隣には絵にかいたような女性らしい女性。
金髪ロングをサラリと流して白いドレスを身に纏う。
彼女は少し垂れ目気味な目尻がおっとりさを醸し出し優しい女の子を演出している。
僕は現在なぜか強気そうな女性に指をつきつけ、優しげな女性の腰に手をまわしている。
どうしてこうなってしまったのだろうか?
溜息をつきたい。
俺の名前はエトワイア・ローゼンストーンなんて名前でも王子なんかでもない。
ただその記憶のような知識があるだけで、日本の大学に通うちょっぴりエッチな彼女いない歴=年齢の健全な少年だったはずだ。
本当の名前は水崎光輝(ミズサキコウキ)19歳。
なぜここにいるのかは分からないが、ここがどこかは分かる。
ここは姉貴のお気に入りだった『恋の駆け引きは王子と共に』ってゲームの中だ。
俺は姉貴にどうしてもやれと言われてこの乙女ゲームをやらされた。
話的には面白かったが、一つおかしいと思ったことがある。
だがとりあえずそれは置いておくこととする。
今の状況は小説のような展開があるとするのであれば、俺は日本で死んだか何かしてここに転生したということなのだろうか。
何が目的で?
どんな理由で
さっぱり分からないが現実であるとするなら受け入れるしかない。
とするならば今の状況を理解する必要がある。
おそらく現在は悪役令嬢に婚約破棄を叩きつけ、正統派ヒロインと結ばれるというクライマックスの場面。
そう。
おかしいと思っていたのはこの局面だ。
なぜ悪役令嬢と婚約破棄してしまうのか?
王子なんだから二人とも娶ってしまえばいいのではないかということだ。
ということで、折角なのでそれを試させてもらおうと思う。
これが夢なら夢でいいし、現実なら可愛い子二人とのハーレムでウハウハだ。
よし、いっちょやってやるとするか!
ローゼンストーン王国の第一王子である。
金髪碧眼にシャープなボディに甘いマスク。
主観的、ではなく客観的事実として女の子にモテる。
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僕の目の前にはショッキングピンクに黒のアクセントを入れた、けばけばしいドレスを纏った女性が立っている。
漆黒の髪をドリルのように巻き、強気な性格を伺える目つきだが非常に整っていて可愛いと言える容姿だ。
さらに僕の隣には絵にかいたような女性らしい女性。
金髪ロングをサラリと流して白いドレスを身に纏う。
彼女は少し垂れ目気味な目尻がおっとりさを醸し出し優しい女の子を演出している。
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どうしてこうなってしまったのだろうか?
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俺の名前はエトワイア・ローゼンストーンなんて名前でも王子なんかでもない。
ただその記憶のような知識があるだけで、日本の大学に通うちょっぴりエッチな彼女いない歴=年齢の健全な少年だったはずだ。
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だがとりあえずそれは置いておくこととする。
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とするならば今の状況を理解する必要がある。
おそらく現在は悪役令嬢に婚約破棄を叩きつけ、正統派ヒロインと結ばれるというクライマックスの場面。
そう。
おかしいと思っていたのはこの局面だ。
なぜ悪役令嬢と婚約破棄してしまうのか?
王子なんだから二人とも娶ってしまえばいいのではないかということだ。
ということで、折角なのでそれを試させてもらおうと思う。
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よし、いっちょやってやるとするか!
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