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妖怪名:だたら坊(だたらぼう)
しおりを挟むだたら坊は酒を好む妖怪で、常に酩酊状態にある。
酒が切れると暴れ回る一方で、酒を与えておけば非常に機嫌が良く、人間の言うこともよく聞いてくれる。
だたら坊はあまりに酒が好きなので、店で酒を飲んでいるときにその店が火事になったときも飲み続けていたという。
火事になって店の者や他の客が避難していく中、『酒を注いでくれ、頼むから注いでくれ』と懇願していたという。
そんなに酒がほしいなら火事をなんとかしてくれと頼むと。
だたら坊は息を吸い込んで火を飲み込んでしまった。
だたら坊は、
『火事は収まった。さぁ残った酒をくれ』と言うと、また席に着いた。
そんなことがあって以降、周辺の村や集落ではだたら坊を『酒の神』と呼んで崇めていたんだという。
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