学科魔法士の迷宮冒険記(設定集)

世界観資料

世界観資料２：魔獣設定集(随時更新)

●植物種
　恐らく魔獣の生態系において、最も個体数が多い魔獣種族。
　総じて身体能力が高いが、魔法能力や知能は平均的魔法士より相当低い。
　同種の魔獣との間で生体情報網（疑似脳）を構築し、疑似的に自意識に近い精神活動を行っており、その情報網があるお蔭で、思考器官である脳を持たずに魔法を使うことができる。
　ただし、情報網を利用しても、使える魔法は効力が単純である付与魔法に限られる。
　例外的に一部の植物種魔獣は、動物性細胞を取り込み、情報網としての疑似脳と、臓器としての脳を持って、高い魔法能力と自我、知性を獲得しており、付与魔法以外の魔法も使ってくるため、警戒が必要。
　代表例：蔓女（つるめ）、殺魔芋（さつまいも）

●妖魔種
　最も多くの魔獣が分類される種族。身体能力が高く、魔法の技量も普通の魔法士と同等程度の魔獣達が多い。
　一対一であれば駆け出しの魔法士でもどうにか戦える魔獣達が多いが、多くの場合徒党を組んで現れる上、魔法に長けた魔獣も幾つか混ざっており、油断すると熟練の魔法士でもが討たれる可能性がある。
　多くの場合、駆け出しの学科魔法士が最初に苦戦する魔獣種族。
　代表例：小妖魔（ゴブリン）、鬼妖魔（オーガ）

●天魔種
　最も恐ろしく、かつ戦闘力が高い魔獣が分類される種族。
　妖魔種魔獣の上位亜種とも言うべき魔獣も、この種に分類される。
　知能も身体能力も総じて高く、魔法の技量も普通の魔法士を圧倒する、一騎当千の魔獣達が多い。
　一対一であれば熟練の魔法士でも逃げ出し、まず勝算は皆無であろうという魔獣達がほとんどであり、天魔種魔獣が群れを率いる場合は、それ自体が１種の災害として扱われ、都市や地方、時には国家的災害として対処される。
　最高が１級、最低が９級の９段階の危険等級のうち、３級以上の極めて危険性が高い魔獣種が分類される。
　但し、恐ろしい戦闘力を持つが故に、この種に分類される融和型魔獣と信頼関係が築ければ、極めて頼れる味方を得られる。
　代表例：魔狼（まかみ）、女霊樹（ドリアード）

●魔竜種
　かつては巨人種魔獣と同様に天魔種魔獣に分類されていたが、種類が多いので独立した種族として扱われている魔獣種。
　天魔種魔獣と同じく知能及び身体能力が総じて高く、魔法の技量も普通の魔法士を圧倒する。
　魔竜種魔獣は、竜鱗と呼ばれる魔法現象に対して高い耐性を持つ鱗を持つため、魔法攻撃に対する防御力が極めて高い。
　単独行動が多いものの、種類によっては群れを作っていることもあり、遭遇＝死という可能性が極めて高い、恐ろしい魔獣達である。
　最低でも危険度が３級以上と、天魔種や巨人種と同等の、極めて危険性が高い魔獣種である。
　全体的に細長い者は龍、寸胴で手足が太い者は竜と呼称される。
　代表例：雷龍（ミカズチ）、炎竜（ファフニール）

●小獣種
　植物種魔獣や魔蟲種魔獣に次いで、魔獣の生態系において個体数の多い魔獣種族であり、最も臆病で、人類と融和しやすい魔獣種族である。
　そこそこの魔法能力を持つものの、身体能力や体格に劣り、性格的にも臆病であるモノが多いため、人類との戦闘を特に拒む魔獣種族とも言われ、全魔獣種族のうち、最も融和型魔獣として受け入れられやすい。
　代表例：丸猪（まるいの）、小乳牛（ミルクム）

●巨人種
●霊体種
●群体種
●不死種
●魔蟲種
●水棲種
●神霊種