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50・正式な?
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「エリスおねーちゃんただいまー」
「あ、おかえり~、で何だったの用事って」
「うん、なんか突然ランク上げられた……」
「へ~、良かったじゃない。でいくつ上げてくれたの?」
「えっと、2つ上がってDランク」
「ふ~ん、Dか~。まあまあじゃない」
まあまあって……。確かにエリスさんはBランクですけどね。
「でも、こんなんで上げてもらって大丈夫なんでしょうかね?」
「あー、平気平気。だって、お姉さんがOKって言ってたんでしょ。ありがたく上げてもらっときなさい」
「そうなんですか……。まあ、ランクが上がっても冒険者の仕事は多分やらないから、あまり意味は無いような……」
「そうでもないわよ、やっぱりランクが高いと色々便利よ」
「え? どんな時に便利なんですか?」
「そうね、他の街に行ったりした時にランクが高いと対応が変わったりするわよ」
「へ~、やっぱり扱いが変わって来るんだ。でも、今のところこの街から出る予定無いですからね」
「ん~そうね、でも。アリスちゃんが正式なシスターになろうと思ったら、研修を受けないとだめだから、その時は出ないといけないわよ」
「え? シスターになるのに研修が必要なんですか?」
「そうよ、だからアリスちゃんは今は手伝いってことになってるでしょ、手伝いだけなら正式なシスターが居ればどこでもなれるんだけど、正式なシスターは研修を受けて登録しないといけないのよ」
「へ~そうだったんですか、ところで研修ってどこで受ける事が出来るんですか?」
「そうね~、ここからだと一番近い所で辺境都市ヴィズダリアかな~」
「辺境都市ヴィズダリア? そこは遠いんですか?」
「まあ、馬車で3日と言うところね」
馬車で3日かー、遠いような近いような。と言うか、馬車で3日と言われても良く分からん。
「そうなんですか、ところで、研修ってどのくらい受けないといけないんですか?」
「最初の研修は5日ってところかしらね」
「へ? 5日でいいんですか?」
「まあ、最初の研修はシスターになる為の最低限の知識を教えてくれるだけだからね、そんなもんじゃない?」
「はあ、でも、それでも研修を受けようと思ったら街を最低11日は開けないといけないんですよね、今はちょっと無理かなあ」
「そうねー、アリスちゃんが居ないと ”すぽーつどりんく” も ”美容水” も作れないもんねー。
アリスちゃんが居ない間街の人がこまちゃうわねー」
「ええ、そうなんですよね……。ところで、エリスおねーちゃんが研修を受けた時はどうだったんですか?」
「ん? ほら、私の時は診療所に入る前だったから何もなかったわよ、診療所に入るためにシスターになったようなもんだしねー」
「ああ、なるほど。そう言えば、診療所はエリスおねーちゃんが来てから始まったんですか?」
「診療所はね、私が来る前から一応あったんだけど、前はシスターマリエルが孤児院と掛け持ちで魔法を使わないでケガの治療とかやってたんで大変だったみたいよ」
「へえ、そうだったんですか」
「そうよ、だからね私が診療所に入った時は大騒ぎだったのよ~。この街にも治癒魔法が使える人が来てくれたってね」
ああ、なるほど。だから街の人達はあんな好意的にエリスさんの事接してくれているんだな、でも……。
「でも、それだったら冒険者の人達も診療所に詰めかけたんじゃないですか?」
「ああ、アレね……。まあ、生意気な冒険者に ”おはなし” してたら、あまり来なくなっちゃたわね」
「”おはなし” ですか……」
「そうよ! まったくあいつら昔は無茶ばかり言っちゃてさ、大怪我を治せとか、シスターだからただで治せとかさ~。むかついたからしっかり ”おはなし” をしてあげたらすっかりおとなしくなってくれたわよ」
「ははは……」
そうか、冒険者の人達があんなになったのって、エリスさんの ”おはなし” のせいか、納得した。
「で、結局アリスちゃんは正式なシスターになるつもりはあるの?」
「そうですね、診療所を続けるならいずれは正式なシスターにならないといけないんでしょうね」
「そうだよ~、いつまでもお手伝いのままじゃだめだよね~」
「ええ、そうなんですよね」
そう、ちゃんと仕事をしようと思ったら、手伝いのままじゃだめなんだ、うん。
……ん? まてよ。なんとなく流れで正式なシスターになる事を考えてたけど、大前提で間違ってないか?
「あの、エリスおねーちゃん。シスターって男でもなれるんですか? 男だったら普通神父ですよね?」
「あ! そっか~、アリスちゃん男の子だもんね~すっかり忘れてたわ~」
「いや、忘れないでくださいよ! ただでさえ私を男扱いしてくれてる人が少ないのに!」
「ごめ~ん、だってアリスちゃんこの頃女の子の振る舞いが普通になって来てるんだもん、忘れちゃうわよ」
「うっ……、それを言われるとつらいです、まあ確かにこの服を着てると自然に女の子っぽく振舞うのが普通になってますけど。でも、やっぱり男であることは変わりないですよ!」
「う~ん、でもさ~今更この街で「実は男でした」って言えると思う?」
「そ、それは……」
確かに、この現状では言えるわけないよな……。
「この際、いいじゃない。正式なシスターになっちゃいなさい、ばれなきゃ大丈夫よ!」
「はあ、そうですね……」
「よし! じゃあアリスちゃんが正式なシスターになる為の準備を進めちゃうわね!」
「え! ちょっと待ってください! もう準備始めちゃうんですか!?」
「そうよ! せっかくアリスちゃんがその気になったんだもの、すぐにでも始めないとね」
「別にすぐにじゃなくても……」
「何言ってんのよ~、そうやってもたもたしてたら正式なシスターになんていつになってもなれないわよ! だいじょーぶ、おねーさんにまっかせなさ~い!」
「はあ……」
なにか、いつの間にか正式なシスターになる事が決まってしまったな……。
自分の男としてのアイデンティティーは一体どこへ……。
「あ、おかえり~、で何だったの用事って」
「うん、なんか突然ランク上げられた……」
「へ~、良かったじゃない。でいくつ上げてくれたの?」
「えっと、2つ上がってDランク」
「ふ~ん、Dか~。まあまあじゃない」
まあまあって……。確かにエリスさんはBランクですけどね。
「でも、こんなんで上げてもらって大丈夫なんでしょうかね?」
「あー、平気平気。だって、お姉さんがOKって言ってたんでしょ。ありがたく上げてもらっときなさい」
「そうなんですか……。まあ、ランクが上がっても冒険者の仕事は多分やらないから、あまり意味は無いような……」
「そうでもないわよ、やっぱりランクが高いと色々便利よ」
「え? どんな時に便利なんですか?」
「そうね、他の街に行ったりした時にランクが高いと対応が変わったりするわよ」
「へ~、やっぱり扱いが変わって来るんだ。でも、今のところこの街から出る予定無いですからね」
「ん~そうね、でも。アリスちゃんが正式なシスターになろうと思ったら、研修を受けないとだめだから、その時は出ないといけないわよ」
「え? シスターになるのに研修が必要なんですか?」
「そうよ、だからアリスちゃんは今は手伝いってことになってるでしょ、手伝いだけなら正式なシスターが居ればどこでもなれるんだけど、正式なシスターは研修を受けて登録しないといけないのよ」
「へ~そうだったんですか、ところで研修ってどこで受ける事が出来るんですか?」
「そうね~、ここからだと一番近い所で辺境都市ヴィズダリアかな~」
「辺境都市ヴィズダリア? そこは遠いんですか?」
「まあ、馬車で3日と言うところね」
馬車で3日かー、遠いような近いような。と言うか、馬車で3日と言われても良く分からん。
「そうなんですか、ところで、研修ってどのくらい受けないといけないんですか?」
「最初の研修は5日ってところかしらね」
「へ? 5日でいいんですか?」
「まあ、最初の研修はシスターになる為の最低限の知識を教えてくれるだけだからね、そんなもんじゃない?」
「はあ、でも、それでも研修を受けようと思ったら街を最低11日は開けないといけないんですよね、今はちょっと無理かなあ」
「そうねー、アリスちゃんが居ないと ”すぽーつどりんく” も ”美容水” も作れないもんねー。
アリスちゃんが居ない間街の人がこまちゃうわねー」
「ええ、そうなんですよね……。ところで、エリスおねーちゃんが研修を受けた時はどうだったんですか?」
「ん? ほら、私の時は診療所に入る前だったから何もなかったわよ、診療所に入るためにシスターになったようなもんだしねー」
「ああ、なるほど。そう言えば、診療所はエリスおねーちゃんが来てから始まったんですか?」
「診療所はね、私が来る前から一応あったんだけど、前はシスターマリエルが孤児院と掛け持ちで魔法を使わないでケガの治療とかやってたんで大変だったみたいよ」
「へえ、そうだったんですか」
「そうよ、だからね私が診療所に入った時は大騒ぎだったのよ~。この街にも治癒魔法が使える人が来てくれたってね」
ああ、なるほど。だから街の人達はあんな好意的にエリスさんの事接してくれているんだな、でも……。
「でも、それだったら冒険者の人達も診療所に詰めかけたんじゃないですか?」
「ああ、アレね……。まあ、生意気な冒険者に ”おはなし” してたら、あまり来なくなっちゃたわね」
「”おはなし” ですか……」
「そうよ! まったくあいつら昔は無茶ばかり言っちゃてさ、大怪我を治せとか、シスターだからただで治せとかさ~。むかついたからしっかり ”おはなし” をしてあげたらすっかりおとなしくなってくれたわよ」
「ははは……」
そうか、冒険者の人達があんなになったのって、エリスさんの ”おはなし” のせいか、納得した。
「で、結局アリスちゃんは正式なシスターになるつもりはあるの?」
「そうですね、診療所を続けるならいずれは正式なシスターにならないといけないんでしょうね」
「そうだよ~、いつまでもお手伝いのままじゃだめだよね~」
「ええ、そうなんですよね」
そう、ちゃんと仕事をしようと思ったら、手伝いのままじゃだめなんだ、うん。
……ん? まてよ。なんとなく流れで正式なシスターになる事を考えてたけど、大前提で間違ってないか?
「あの、エリスおねーちゃん。シスターって男でもなれるんですか? 男だったら普通神父ですよね?」
「あ! そっか~、アリスちゃん男の子だもんね~すっかり忘れてたわ~」
「いや、忘れないでくださいよ! ただでさえ私を男扱いしてくれてる人が少ないのに!」
「ごめ~ん、だってアリスちゃんこの頃女の子の振る舞いが普通になって来てるんだもん、忘れちゃうわよ」
「うっ……、それを言われるとつらいです、まあ確かにこの服を着てると自然に女の子っぽく振舞うのが普通になってますけど。でも、やっぱり男であることは変わりないですよ!」
「う~ん、でもさ~今更この街で「実は男でした」って言えると思う?」
「そ、それは……」
確かに、この現状では言えるわけないよな……。
「この際、いいじゃない。正式なシスターになっちゃいなさい、ばれなきゃ大丈夫よ!」
「はあ、そうですね……」
「よし! じゃあアリスちゃんが正式なシスターになる為の準備を進めちゃうわね!」
「え! ちょっと待ってください! もう準備始めちゃうんですか!?」
「そうよ! せっかくアリスちゃんがその気になったんだもの、すぐにでも始めないとね」
「別にすぐにじゃなくても……」
「何言ってんのよ~、そうやってもたもたしてたら正式なシスターになんていつになってもなれないわよ! だいじょーぶ、おねーさんにまっかせなさ~い!」
「はあ……」
なにか、いつの間にか正式なシスターになる事が決まってしまったな……。
自分の男としてのアイデンティティーは一体どこへ……。
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