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42・新春恒例!
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「さあ! アリスちゃん、狩りに行くわよ!」
「は? 何ですかエリスおねーちゃん、藪から棒に……」
「ふっふ~ん、今日はね毎年恒例の、街のみんなの為にお肉をみんなでいっぱい狩る日なのよ!」
「は? そうなんですか?」
日本で言うところの、お祭りみたいなものかな?
にしても、エリスさん、いつも唐突だな……。
「ああ、シスターエリス、シスターアリス、今からですか?」
「あ、神父様」
「うん! 神父様! 今からアリスちゃんと出掛ける所!」
「そうですか、街の皆さんも期待していますので、頑張ってきてください」
「今年はアリスちゃんもいるし、新記録狙っちゃうよ~!」
「ははっ、そうですか。それは頼もしいですね」
「えっと、神父様」
「何ですか? シスターアリス」
「これって、神父様も公認なんですか?」
「ええ、これは恒例行事ですからね。シスターエリスは、毎年沢山の冒険者の皆さんと、新年街の皆さんにふるまう為の肉を狩りに行ってますが、なにか?」
「いえ、またエリスおねーちゃんの暴走かと思ったので…」
「あぁ…、まあ、日頃の事もありますし、そう思われても仕方ないですね。でも、今回はちゃんと承認してますので、安心してください」
「あ、はい」
「ちょっと~、日頃の行いってひどくないですか~! 神父様~!」
「ならば、日頃の行動を改めてはどうでしょう?」
「ぶ~~」
「ははは……」
「まあいいわ! アリスちゃん、これ着て!」
エリスさんはそう言うと、マントを手渡してきた。
「何ですかこれ?」
「これはね、今日の為の衣装よ!」
「そうなんですか? にしても、これ派手すぎませんか?」
そのマントは、真っ白な生地に、金色の紋章が背中に入った物だった。
「ふっふ~ん、この派手さがいいのよ! こんだけ派手にしとけば、魔物が寄って来てくれるのよ!」
「は? それって危ないんじゃ?」
「大丈夫大丈夫! 私とアリスちゃんだったら平気よ!」
「……いや、平気って……」
「さ! 準備が出来たら早速行くわよ!」
「あ、はい!」
「じゃ神父様、行ってくるね~!」
「わわっ! 待ってくださいよ、エリスおねーちゃん」
「いってらっしゃい、気を付けるんですよ」
「「は~い」」
エリスさんは、自分もマントを羽織ると、自分を引っ張って飛び出して行った。
「さあ、アリスちゃん。まずは武器屋に行くわよ!」
「は? 武器屋ですか?」
「そうよ! まずはアリスちゃんの武器を調達しないとね!」
「えっと、この前の ”ひのきのぼう” は、どうしたんですか?」
「ああ、あれね。あれはヒビだらけになってたから捨てちゃった」
「え? 捨てたんですか?」
「アリスちゃん、あれでホーンボア仕留めちゃったでしょ。やっぱり無理があったみたい」
「無理があったって……、あれ私に渡したのエリスおねーちゃんでしょ!」
「あはは……、ほら、そこが武器屋よ」
あ、ごまかしたな。
「おっちゃ~ん、武器見せて~」
「おう! エリスちゃんじゃねえか! 今日は狩りの日じゃねえのか?」
「うん! だからね、アリスちゃんに武器を買いに来たの!」
「へえ、そうかい。で、どんな武器がいいんだい。お嬢ちゃん」
「え、どんな武器と言われても……」
「アリスちゃん、これなんかどう?」
「え? これですか?」
エリスさんは、なにか肉叩きを巨大化したような怪しい武器を持ち出してきた。
「何でこんな物を……」
「ん~、かわいい女の子が、こんな凶悪な武器を振り回してる姿って燃えるじゃない?」
いや、燃えるって……。 エリスさん、どんな感覚してんだろ……。
「あの、出来ればもっとおとなしい物を」
「ん~じゃあ、こんなの?」
今度は、バカでかい剣を持ち出してきた。
「ちょっと、そんなの私、扱えませんよ! 出来れば、この間の ”ひのきのぼう” みたいなやつでお願いします」
現代日本人である自分は、たとえ相手が魔物と言えど、叩き潰したり、切り付けるのは気がひけてしまうのだ。
「ん~そんなのあるかな~?」
「あ! そこに立てかけてある棒みたいなの、見せてもらえますか」
店の片隅に、埃をかぶって立てかけてある棒状のものを指さした。
「あ、これ? はいアリスちゃん」
エリスさんは、それを投げ渡してきた。
「わわっ! ちょ! エリスおねーちゃん! 刃が付いていないからって投げないでくださいよ!」
「あ、ごめーん」
「まったくもう……。でもこれ、なかなかいいな、ちょっと長いけど、軽くて頑丈そうだ」
それは、長さ1.5mぐらいで、太さは2.5cmぐらいの断面が八角形をした黒っぽい木の棒だった。
軽く振ってみると、体になじんでいい感じだ。
「うん、これいいですね。これにします」
「ふ~ん、そんなんでいいんだ。おっちゃ~ん、これいくら?」
ふと、カウンターの方を見ると。何故か店長と近くにいたお客さんがこちらを見て固まっていた。
「ん? おっちゃん、どうしたの?」
「あ、いや。ああ、その棒切れかい? それならただでいいぜ」
「え! ほんと! おっちゃん」
「ああ、全然売れねえで、ずっとそこに放置してた不良在庫みてえなもんだからな。持っていきな」
「やった~! おっちゃんありがと~。アリスちゃん、よかったね~」
「はい、ありがとうございます。大切に使います」
「ああ、いいってことよ」
「じゃ、早速狩りに行こうか! アリスちゃん」
「ええ。では参りましょう」
「じゃあ、行ってくるね、おっちゃん」
「おう、頑張れよ!」
「じゃ~ね~、また来るね~」
そうして、自分とエリスさんは店を出て街の外へ向かって行った。
「なあ、おやじさん」
「ん? なんだ?」
「今、エリスちゃん達が持ってったあれって、もしかして……」
「ああ、ダンジョンから出て来たのはいいが、くそ重くてまともに振れねえんで、素材にしようとしたら、どんな刃物でも通さなくて、どうしようもねえから、ほっぽってた奴だ」
「でも、さっき……」
「ああ、エリスちゃん達、なんか軽々扱ってたな……」
「何なんですかね、あの子達って……」
「さあな、俺にも良く分かんねーよ……」
武器屋で交わされていた会話なぞ、知る由も無く、自分たちは街の外へ向かっていった。
「は? 何ですかエリスおねーちゃん、藪から棒に……」
「ふっふ~ん、今日はね毎年恒例の、街のみんなの為にお肉をみんなでいっぱい狩る日なのよ!」
「は? そうなんですか?」
日本で言うところの、お祭りみたいなものかな?
にしても、エリスさん、いつも唐突だな……。
「ああ、シスターエリス、シスターアリス、今からですか?」
「あ、神父様」
「うん! 神父様! 今からアリスちゃんと出掛ける所!」
「そうですか、街の皆さんも期待していますので、頑張ってきてください」
「今年はアリスちゃんもいるし、新記録狙っちゃうよ~!」
「ははっ、そうですか。それは頼もしいですね」
「えっと、神父様」
「何ですか? シスターアリス」
「これって、神父様も公認なんですか?」
「ええ、これは恒例行事ですからね。シスターエリスは、毎年沢山の冒険者の皆さんと、新年街の皆さんにふるまう為の肉を狩りに行ってますが、なにか?」
「いえ、またエリスおねーちゃんの暴走かと思ったので…」
「あぁ…、まあ、日頃の事もありますし、そう思われても仕方ないですね。でも、今回はちゃんと承認してますので、安心してください」
「あ、はい」
「ちょっと~、日頃の行いってひどくないですか~! 神父様~!」
「ならば、日頃の行動を改めてはどうでしょう?」
「ぶ~~」
「ははは……」
「まあいいわ! アリスちゃん、これ着て!」
エリスさんはそう言うと、マントを手渡してきた。
「何ですかこれ?」
「これはね、今日の為の衣装よ!」
「そうなんですか? にしても、これ派手すぎませんか?」
そのマントは、真っ白な生地に、金色の紋章が背中に入った物だった。
「ふっふ~ん、この派手さがいいのよ! こんだけ派手にしとけば、魔物が寄って来てくれるのよ!」
「は? それって危ないんじゃ?」
「大丈夫大丈夫! 私とアリスちゃんだったら平気よ!」
「……いや、平気って……」
「さ! 準備が出来たら早速行くわよ!」
「あ、はい!」
「じゃ神父様、行ってくるね~!」
「わわっ! 待ってくださいよ、エリスおねーちゃん」
「いってらっしゃい、気を付けるんですよ」
「「は~い」」
エリスさんは、自分もマントを羽織ると、自分を引っ張って飛び出して行った。
「さあ、アリスちゃん。まずは武器屋に行くわよ!」
「は? 武器屋ですか?」
「そうよ! まずはアリスちゃんの武器を調達しないとね!」
「えっと、この前の ”ひのきのぼう” は、どうしたんですか?」
「ああ、あれね。あれはヒビだらけになってたから捨てちゃった」
「え? 捨てたんですか?」
「アリスちゃん、あれでホーンボア仕留めちゃったでしょ。やっぱり無理があったみたい」
「無理があったって……、あれ私に渡したのエリスおねーちゃんでしょ!」
「あはは……、ほら、そこが武器屋よ」
あ、ごまかしたな。
「おっちゃ~ん、武器見せて~」
「おう! エリスちゃんじゃねえか! 今日は狩りの日じゃねえのか?」
「うん! だからね、アリスちゃんに武器を買いに来たの!」
「へえ、そうかい。で、どんな武器がいいんだい。お嬢ちゃん」
「え、どんな武器と言われても……」
「アリスちゃん、これなんかどう?」
「え? これですか?」
エリスさんは、なにか肉叩きを巨大化したような怪しい武器を持ち出してきた。
「何でこんな物を……」
「ん~、かわいい女の子が、こんな凶悪な武器を振り回してる姿って燃えるじゃない?」
いや、燃えるって……。 エリスさん、どんな感覚してんだろ……。
「あの、出来ればもっとおとなしい物を」
「ん~じゃあ、こんなの?」
今度は、バカでかい剣を持ち出してきた。
「ちょっと、そんなの私、扱えませんよ! 出来れば、この間の ”ひのきのぼう” みたいなやつでお願いします」
現代日本人である自分は、たとえ相手が魔物と言えど、叩き潰したり、切り付けるのは気がひけてしまうのだ。
「ん~そんなのあるかな~?」
「あ! そこに立てかけてある棒みたいなの、見せてもらえますか」
店の片隅に、埃をかぶって立てかけてある棒状のものを指さした。
「あ、これ? はいアリスちゃん」
エリスさんは、それを投げ渡してきた。
「わわっ! ちょ! エリスおねーちゃん! 刃が付いていないからって投げないでくださいよ!」
「あ、ごめーん」
「まったくもう……。でもこれ、なかなかいいな、ちょっと長いけど、軽くて頑丈そうだ」
それは、長さ1.5mぐらいで、太さは2.5cmぐらいの断面が八角形をした黒っぽい木の棒だった。
軽く振ってみると、体になじんでいい感じだ。
「うん、これいいですね。これにします」
「ふ~ん、そんなんでいいんだ。おっちゃ~ん、これいくら?」
ふと、カウンターの方を見ると。何故か店長と近くにいたお客さんがこちらを見て固まっていた。
「ん? おっちゃん、どうしたの?」
「あ、いや。ああ、その棒切れかい? それならただでいいぜ」
「え! ほんと! おっちゃん」
「ああ、全然売れねえで、ずっとそこに放置してた不良在庫みてえなもんだからな。持っていきな」
「やった~! おっちゃんありがと~。アリスちゃん、よかったね~」
「はい、ありがとうございます。大切に使います」
「ああ、いいってことよ」
「じゃ、早速狩りに行こうか! アリスちゃん」
「ええ。では参りましょう」
「じゃあ、行ってくるね、おっちゃん」
「おう、頑張れよ!」
「じゃ~ね~、また来るね~」
そうして、自分とエリスさんは店を出て街の外へ向かって行った。
「なあ、おやじさん」
「ん? なんだ?」
「今、エリスちゃん達が持ってったあれって、もしかして……」
「ああ、ダンジョンから出て来たのはいいが、くそ重くてまともに振れねえんで、素材にしようとしたら、どんな刃物でも通さなくて、どうしようもねえから、ほっぽってた奴だ」
「でも、さっき……」
「ああ、エリスちゃん達、なんか軽々扱ってたな……」
「何なんですかね、あの子達って……」
「さあな、俺にも良く分かんねーよ……」
武器屋で交わされていた会話なぞ、知る由も無く、自分たちは街の外へ向かっていった。
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