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第27話 魔法の師匠⑤
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「―さて、今日はお二人に中級魔法をお見せしようと思います」
リリア先生の授業が始まって少しした頃、俺とユミィがいつものように先生の前に並んで立っていると、リリア先生からそんな事を告げられた。俺としては願ったり叶ったりだけど、いきなり中級魔法を教えてもらっても使えるんだろうか?
「え? もう中級魔法を教えてくれるんですか? てっきり、もう少し後になるかと思っていたんですが」
「ええ、私もそのつもりだったんですが……すでにお二人は初級魔法が使えますからね。とはいえ、本来なら中学年で学ぶものですから今回は中級魔法を見て、どのようなものかを覚えるくらいで大丈夫ですよ」
「なるほど……」
中級魔法か……父上や母上も使う事が出来るけど、得意という程じゃないからあまり率先して見せてくれないんだよな。俺がそんな事を考えていると、リリア先生は俺達の方に視線を向けながら話を続ける。
「まず、中級魔法を教える前に覚えていて欲しい事があります」
「覚えていて欲しい事……ですか?」
「はい。それは魔法の相性です」
「魔法の……相性?」
リリア先生の言葉にユミィが首を傾げるようにしてそう問い返すと、リリア先生はゆっくりと頷いて続きを口にしてくれる。
「魔法というものには属性があり、その属性は人によって得意、不得意があります。例えば、私の場合は火と水、風を得意としていますが、土は少し苦手です。初級魔法であれば大抵の人が属性に関係なく覚える事が出来ますが、中級魔法以上の魔法についてはその相性によって習得する難易度が特に左右されてしまうんです」
「そういえば、確かに魔導書にもそんな事が書かれていたような……人によっては苦手な属性の中級魔法を習得するのに何年も掛かる事があるとか……」
「そうです。なので、魔法というものは苦手な属性を克服するより、得意な属性を活かすのが一般的な考えとして浸透しています。実際、ユミィさんは確かに『宣言』をする事で精度を上げる事が出来ましたが、火属性だけはまだ不安定なところがありますよね?」
「すいません……」
「いえ、責めているわけではありませんよ。私も土属性とは相性があまり良くありませんから。ただ、それが先程話した通り相性というものによって発生する現象という事を教えたかっただけです」
「じゃあ、つまりユミィは苦手な属性が火。得意な属性はそれ以外の三つという事ですか?」
「そういう事ですね。それが分かれば習得する優先度も変わりますから覚えておいた方が良いです」
そういえば、前に火の魔法を消そうとユミィが風の魔法を発動した時もなかなかの威力だったし、当主様に成果をお見せした時なんて当主様がひぃひぃ言うくらいの破壊力だったもんな。
……って、あれ? 待てよ?
それだと、俺が初級魔法を全部難無く使えてるのはおかしくないか? どの属性も特に変わらずに使えるんだけど……。
「あの……リリア先生」
「はい? 何でしょうか?」
「そうなると、僕の苦手な属性って……何か分かりますか?」
俺がふと疑問を抱いてそう尋ねると、リリア先生は考え込むようにした後、俺を見ながら答えてくれた。
「……そこが私も疑問でした。だからこそ、あなたの年齢で初級魔法を使いこなせている事に驚いたわけですが……まあ、それはおいおい考えるとしましょう」
そうして、リリア先生は中級魔法を見せる為、俺とユミィの前でゆっくりと杖を上空へと構えると、小さな声で詠唱を始める。
「荒れる水よ、彼の者をその水泡に包め―アクアストリーム」
その言葉と共に、俺とユミィの目の前で水が渦を巻いて宙を舞った。
勢い良く空に向かって飛んでいく水の渦を目にした俺達は感心したようにそう声を上げてしまう。
「おお……」
「わぁ……」
なるほど、これが水の中級魔法か……思った以上に初級魔法と威力が違うんだな。
それに、父上や母上のものに比べれば勢いも威力も段違いだし……これが『宮廷魔導士』なのか。
こんな人に教えてもらう事が出来るなんて、俺はついてる。
そうして俺が冷静に魔法の威力を分析していると、リリア先生が無表情なまま俺達へと向き直った。
「これが水の中級魔法……アクアストリームと言われるものです。どうでしたか?」
「すごいです。さすがリリア先生ですね」
心の中でリリア先生を称賛していた為、リリア先生の言葉に思わず率直な感想を口にしてしまう。すると、リリア先生は驚いたように顔を崩した後、褒められた事が恥ずかしかったのか、少し顔を赤くしながら軽く咳を一つして答えた。
「……まあ、水の魔法は得意ですから。相性の良さで比較的早く習得したものに過ぎませんし、これくらいはいずれあなた達も出来るようになります」
「でも、父上や母上の魔法と精度って言うんですかね? 全然違いました」
「魔法というものは持っている魔力で精度や威力が変わりますからね。私はあなたのご両親よりも魔力が少し多いというだけですよ」
「それって十分すごい事じゃないですか。改めて、リリア先生が師匠を引き受けてくれた事に感謝します」
「いや、その……大袈裟ですよ」
どこか恥ずかしがるようにそう言うリリア先生。
そんな中、そのリリア先生の向こうから父上が姿を現した。
「ユミィ様、アシック。調子はどうかな?」
「父上? こんな時間にお見えになるのは珍しいですね。どうされたのですか?」
珍しく昼間に屋敷に現れた父上を目にした俺は思わずそう口にした。
多忙な父上は普段昼間には滅多に屋敷内に顔を出す事はない。というのも、相変わらず領地内の事には無頓着な当主様の代わりに街の問題を全て母上と一緒に解決している為、大概は本家の屋敷か街に出ているからだ。
「いや、実は当主様からお前を呼んでくるように言伝を受けてな。それでお前を迎えに来たのだ」
「え? 僕が……ですか?」
当主様に呼び出しされるとか……嫌な予感しかしないんだけど。
そんな俺を見た父上は、何が面白いのか紳士らしく抑えた声で笑い声を上げる。
「はっはっは、そう嫌そうな顔をするな。まあ、当主様はお前の事を嫌っているように見えるだろうが、今は前に比べればずいぶんとマシになったよ。むしろ、気に入ってると言っても良い」
「とてもそうは見えませんけど……」
「そんな事は無いさ。長年付き合ってきた私には分かる。当主様は気難しい方だが、嫌った人間とは口を聞こうともしないからな。実際、以前までとは全然態度が違うだろう?」
「えっと……そうでしょうか?」
あの当主様が俺を気に入ってる? 全然想像付かない……。
俺がそうして疑問を抱いていると、俺のすぐ横に立っていたユミィが子供らしく自分の存在をアピールするように手を伸ばしながら父上へと声を返していた。
「レナルド様、それなら私も一緒に行きます!」
「申し訳ありません、ユミィ様……残念ながら、当主様からユミィ様には引き続きリリアさんの勉強を続けてもらうようお願いされておりますので、ここはアシックと私だけで屋敷に向かわせて頂きます」
「そ、そうですか……」
がーん、という効果音が鳴りそうな程に肩を落とすユミィを横目に俺は苦笑いを浮かべると、観念したように息を吐いてリリア先生へと声を向けた。
「……というわけで、リリア先生。すいませんが、ちょっと行ってきます」
「いえ、構いませんよ。では、アシックくんの授業はまた後日という事で。ただ、色々と大変なようですから頑張って下さい」
「はい、ありがとうございます。それじゃあ、いってきます」
「ええ、いってらっしゃい」
「アシック様、もし早く終わったら一緒にもう少し授業をしましょう!」
「うん、分かったよ」
そんな二人の声を受け、俺は父上と共に『本家』の屋敷へと向かったのだった。
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「え? もう中級魔法を教えてくれるんですか? てっきり、もう少し後になるかと思っていたんですが」
「ええ、私もそのつもりだったんですが……すでにお二人は初級魔法が使えますからね。とはいえ、本来なら中学年で学ぶものですから今回は中級魔法を見て、どのようなものかを覚えるくらいで大丈夫ですよ」
「なるほど……」
中級魔法か……父上や母上も使う事が出来るけど、得意という程じゃないからあまり率先して見せてくれないんだよな。俺がそんな事を考えていると、リリア先生は俺達の方に視線を向けながら話を続ける。
「まず、中級魔法を教える前に覚えていて欲しい事があります」
「覚えていて欲しい事……ですか?」
「はい。それは魔法の相性です」
「魔法の……相性?」
リリア先生の言葉にユミィが首を傾げるようにしてそう問い返すと、リリア先生はゆっくりと頷いて続きを口にしてくれる。
「魔法というものには属性があり、その属性は人によって得意、不得意があります。例えば、私の場合は火と水、風を得意としていますが、土は少し苦手です。初級魔法であれば大抵の人が属性に関係なく覚える事が出来ますが、中級魔法以上の魔法についてはその相性によって習得する難易度が特に左右されてしまうんです」
「そういえば、確かに魔導書にもそんな事が書かれていたような……人によっては苦手な属性の中級魔法を習得するのに何年も掛かる事があるとか……」
「そうです。なので、魔法というものは苦手な属性を克服するより、得意な属性を活かすのが一般的な考えとして浸透しています。実際、ユミィさんは確かに『宣言』をする事で精度を上げる事が出来ましたが、火属性だけはまだ不安定なところがありますよね?」
「すいません……」
「いえ、責めているわけではありませんよ。私も土属性とは相性があまり良くありませんから。ただ、それが先程話した通り相性というものによって発生する現象という事を教えたかっただけです」
「じゃあ、つまりユミィは苦手な属性が火。得意な属性はそれ以外の三つという事ですか?」
「そういう事ですね。それが分かれば習得する優先度も変わりますから覚えておいた方が良いです」
そういえば、前に火の魔法を消そうとユミィが風の魔法を発動した時もなかなかの威力だったし、当主様に成果をお見せした時なんて当主様がひぃひぃ言うくらいの破壊力だったもんな。
……って、あれ? 待てよ?
それだと、俺が初級魔法を全部難無く使えてるのはおかしくないか? どの属性も特に変わらずに使えるんだけど……。
「あの……リリア先生」
「はい? 何でしょうか?」
「そうなると、僕の苦手な属性って……何か分かりますか?」
俺がふと疑問を抱いてそう尋ねると、リリア先生は考え込むようにした後、俺を見ながら答えてくれた。
「……そこが私も疑問でした。だからこそ、あなたの年齢で初級魔法を使いこなせている事に驚いたわけですが……まあ、それはおいおい考えるとしましょう」
そうして、リリア先生は中級魔法を見せる為、俺とユミィの前でゆっくりと杖を上空へと構えると、小さな声で詠唱を始める。
「荒れる水よ、彼の者をその水泡に包め―アクアストリーム」
その言葉と共に、俺とユミィの目の前で水が渦を巻いて宙を舞った。
勢い良く空に向かって飛んでいく水の渦を目にした俺達は感心したようにそう声を上げてしまう。
「おお……」
「わぁ……」
なるほど、これが水の中級魔法か……思った以上に初級魔法と威力が違うんだな。
それに、父上や母上のものに比べれば勢いも威力も段違いだし……これが『宮廷魔導士』なのか。
こんな人に教えてもらう事が出来るなんて、俺はついてる。
そうして俺が冷静に魔法の威力を分析していると、リリア先生が無表情なまま俺達へと向き直った。
「これが水の中級魔法……アクアストリームと言われるものです。どうでしたか?」
「すごいです。さすがリリア先生ですね」
心の中でリリア先生を称賛していた為、リリア先生の言葉に思わず率直な感想を口にしてしまう。すると、リリア先生は驚いたように顔を崩した後、褒められた事が恥ずかしかったのか、少し顔を赤くしながら軽く咳を一つして答えた。
「……まあ、水の魔法は得意ですから。相性の良さで比較的早く習得したものに過ぎませんし、これくらいはいずれあなた達も出来るようになります」
「でも、父上や母上の魔法と精度って言うんですかね? 全然違いました」
「魔法というものは持っている魔力で精度や威力が変わりますからね。私はあなたのご両親よりも魔力が少し多いというだけですよ」
「それって十分すごい事じゃないですか。改めて、リリア先生が師匠を引き受けてくれた事に感謝します」
「いや、その……大袈裟ですよ」
どこか恥ずかしがるようにそう言うリリア先生。
そんな中、そのリリア先生の向こうから父上が姿を現した。
「ユミィ様、アシック。調子はどうかな?」
「父上? こんな時間にお見えになるのは珍しいですね。どうされたのですか?」
珍しく昼間に屋敷に現れた父上を目にした俺は思わずそう口にした。
多忙な父上は普段昼間には滅多に屋敷内に顔を出す事はない。というのも、相変わらず領地内の事には無頓着な当主様の代わりに街の問題を全て母上と一緒に解決している為、大概は本家の屋敷か街に出ているからだ。
「いや、実は当主様からお前を呼んでくるように言伝を受けてな。それでお前を迎えに来たのだ」
「え? 僕が……ですか?」
当主様に呼び出しされるとか……嫌な予感しかしないんだけど。
そんな俺を見た父上は、何が面白いのか紳士らしく抑えた声で笑い声を上げる。
「はっはっは、そう嫌そうな顔をするな。まあ、当主様はお前の事を嫌っているように見えるだろうが、今は前に比べればずいぶんとマシになったよ。むしろ、気に入ってると言っても良い」
「とてもそうは見えませんけど……」
「そんな事は無いさ。長年付き合ってきた私には分かる。当主様は気難しい方だが、嫌った人間とは口を聞こうともしないからな。実際、以前までとは全然態度が違うだろう?」
「えっと……そうでしょうか?」
あの当主様が俺を気に入ってる? 全然想像付かない……。
俺がそうして疑問を抱いていると、俺のすぐ横に立っていたユミィが子供らしく自分の存在をアピールするように手を伸ばしながら父上へと声を返していた。
「レナルド様、それなら私も一緒に行きます!」
「申し訳ありません、ユミィ様……残念ながら、当主様からユミィ様には引き続きリリアさんの勉強を続けてもらうようお願いされておりますので、ここはアシックと私だけで屋敷に向かわせて頂きます」
「そ、そうですか……」
がーん、という効果音が鳴りそうな程に肩を落とすユミィを横目に俺は苦笑いを浮かべると、観念したように息を吐いてリリア先生へと声を向けた。
「……というわけで、リリア先生。すいませんが、ちょっと行ってきます」
「いえ、構いませんよ。では、アシックくんの授業はまた後日という事で。ただ、色々と大変なようですから頑張って下さい」
「はい、ありがとうございます。それじゃあ、いってきます」
「ええ、いってらっしゃい」
「アシック様、もし早く終わったら一緒にもう少し授業をしましょう!」
「うん、分かったよ」
そんな二人の声を受け、俺は父上と共に『本家』の屋敷へと向かったのだった。
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