6 / 26
第24話 魔法の師匠②
しおりを挟む
「―それでは、この木に向かって魔法を撃ってみて下さい。属性は……そうですね、雷や火では木を燃やしてしまう可能性がありますし、土属性でいきましょう」
そう言って、お師匠様は俺が黒焦げにしてしまった木の隣に植えられたもう一本の木に杖を向ける。
俺はお師匠様の言葉に頷いてみせた後、ユミィの方へと顔を向ける。
すると、ユミィから不安と緊張が入り混じった表情を返されてしまい、ユミィの事を案じた俺は一歩先に出ながらユミィへと声を向けた。
「じゃあ、俺が先にやるよ。ユミィはその後で良いから」
「申し訳ありません、アシック様……。まだ人前で魔法を使う事に慣れていなくて……」
「気にしなくて良いって。それじゃあ、お師匠様見ていて下さい」
「ええ。では、アシックくん、お願いします」
お師匠様が頷いたのを確認した後、俺は頭の中で土をイメージする。
そして、中庭にある木の方へと手を伸ばして向けると、そこに自分から土が飛んでいくようなイメージを作る。
(よし……)
心の中でトリガーを引くような感覚が走った後、ドンッという音と共に俺の手から土が放たれ、それが木にぶつかり大きな音を立てた。
しかし―
「あ……」
つい力の制御を誤って木がゴゴゴゴゴゴ! とすごい音を立てて宙を舞って飛んでいってしまった。……やば。
驚く俺の前で木は中庭の外にある木々にぶつかり、砂ぼこりを上げながらようやく静止し、ほっと胸を撫でおろす。……お師匠様に見られているから、少し気合いが入り過ぎたのかもしれない。
「すいません、ちょっと力が入り過ぎてしまったというか―」
そう言って、俺が反省しつつも苦笑いしながら誤魔化そうとお師匠様の方に視線を向けた時だった。
「―アシックくん」
「あ、はい」
やり過ぎちゃったし、怒られるかな?
そう思って覚悟を決めていた俺にお師匠様が向けてきた言葉は、俺の予想の斜め上をいったものだった。
「―あなた、今、魔法を使う時に詠唱を口にしていませんでしたよね?」
「え?」
驚いた顔を見せるお師匠様の言葉の意味がすぐに理解できず、そんな風に返してしまう。言われてみれば、父上や母上、それにリーヴも、魔法を使う時は詠唱をしてるよな……。
これまで父上達から魔法を習おうとしていた時も、「まずは詠唱から」と教えられてたし、詠唱をした後に魔法を使おうとしていたけど……それで一度も魔法を使う事は出来なかった。
でも、魔導書には詠唱については書かれてなかったし、実際、その通りにやって魔法が使えていたから気にも留めてなかったよ。当主様や父上の前で魔法を使った時もそうだったけど……もしかして、父上達も気付いてなかった?
そんな風に考え事をしていると、お師匠様は俺からユミィへと視線を向けて言葉を続けていく。
「小さな声で詠唱をしているのかもしれないと思いましたが……口を動かしている様子はありませんでしたし……まさかとは思いますが、ユミィさんもアシックくんと同じように詠唱をせずに魔法を使えたりするんですか?」
「あ、えっと……はい。……そういえば、確かにこれまでのお師匠様に教わった時も詠唱の練習ばかりさせられてましたけど、アシック様の授業では一度も詠唱をしませんでした。アシック様、詠唱無しで魔法を使うというのはすごい事なのでしょうか?」
「どうなんだろう? 俺もユミィも詠唱せずに魔法を使ってたし、気にした事も無かったけど……」
「ふ、二人とも詠唱無しで魔法を……? と、ともかく……次はユミィさん、お願いします」
あ、お師匠様の顔が何か引きつってる。
しかし、どうにかその表情を帽子で隠すと、お師匠様は少し疲れた表情でユミィへと声を掛けたのだった。
◇
四月十日。晴れ。
今日、依頼主であるデバットさん、そしてレナルドさんの紹介で二人の弟子が私に付く事になりました。どちらも、『ユーグ家』の血筋の子達だそうです。
一人は『本家』の長女であるユミィ・ユーグさん。
彼女は『先祖返り』をしていて、とても強い魔力を持っています。
巷では彼女のような存在を『忌み子』と呼ぶ事がありますが……私はそんな風には思いませんでした。
銀色の髪と黄金のような瞳はとても美しいもので、巷で言われているような『忌み子』や『呪われた子』というような存在とは程遠く、どちらかと言えば、その無邪気さも相まって『妖精』のようだとすら感じたのですから。
加えて、ここだけの話ですが……初めて彼女を見た時、その髪と姿はあまりの美貌に、まだ十歳にも満たない彼女に軽く嫉妬してしまう程でした。
恐らく、私だけではなく、世の中の女性のほとんどは彼女が『忌み子』という存在だと知らなければ憧れていた事でしょう。
しかし、世の中というのは残酷で、あれ程の美貌を備えていても、これから先、彼女も『先祖返り』の宿命として周囲から良い目を向けられないのは間違いありません。
今日、初めて彼女と話していて分かりましたが、ユミィさんはとても良い子です。
そんな彼女も『先祖返り』というものをしただけで、周囲から奇異な目で見られてしまう……悲しい事ですが、やはりそれが世の中というものです。
歯がゆいですが、私に出来る事はそんな彼女に魔法の制御方法を教え、周りに認められるようにお手伝いする事だけ……とはいえ、少し彼女よりも早く女性として生まれた以上、同じ女性として相談に乗れる事は何でも聞いてあげるつもりです。
そして、もう一人は―アシック・ユーグくん。
『ユーグ家』の『分家』の長男である彼もまた、とてもしっかりした男の子です。
何でも、あの年齢ですでにお父上であるレナルドさんに付き添って、街の方々の悩みや相談を聞いているとか……おかげで子供を相手にするような話し方を意識せずに済んではいますが、あのような賢い子供は初めてみました。
しかし、それ以上に驚いたのは彼の魔法使いとしての才能です。
彼が持っていたあの魔導書……どう見ても、通常の魔力量で読む事は不可能なものでした。
それに、あの歳で『先祖返り』をしたユミィさんに師匠として魔法を教えていたそうですし……今日は彼に驚かされてばかりです。
さらに、あの卓越した魔法の才能……初級魔法が一通り使える等という次元ではありません。すでに彼は初級魔法を完全に習得しています。
正直に言えば、初級魔法については彼はもう私の指導を受ける必要も無く、魔法学校に入学できるレベルです。
というより、魔法学校は数ある初級魔法のうち、属性は一つだけ使えれば試験をクリア出来るのですが……アシックくんは全ての属性を習得している時点で入学は間違いありませんし、入学後は他の生徒よりも目立つ事は間違いないでしょう。
ともあれ、まずは初日を終えました。
ただ……お師匠様はやっぱり少しむず痒いので、明日からはせめて「リリア先生」と呼んでもらう事にします。
「お師匠様」だと……ちょっと老けて聞こえるので。
そう言って、お師匠様は俺が黒焦げにしてしまった木の隣に植えられたもう一本の木に杖を向ける。
俺はお師匠様の言葉に頷いてみせた後、ユミィの方へと顔を向ける。
すると、ユミィから不安と緊張が入り混じった表情を返されてしまい、ユミィの事を案じた俺は一歩先に出ながらユミィへと声を向けた。
「じゃあ、俺が先にやるよ。ユミィはその後で良いから」
「申し訳ありません、アシック様……。まだ人前で魔法を使う事に慣れていなくて……」
「気にしなくて良いって。それじゃあ、お師匠様見ていて下さい」
「ええ。では、アシックくん、お願いします」
お師匠様が頷いたのを確認した後、俺は頭の中で土をイメージする。
そして、中庭にある木の方へと手を伸ばして向けると、そこに自分から土が飛んでいくようなイメージを作る。
(よし……)
心の中でトリガーを引くような感覚が走った後、ドンッという音と共に俺の手から土が放たれ、それが木にぶつかり大きな音を立てた。
しかし―
「あ……」
つい力の制御を誤って木がゴゴゴゴゴゴ! とすごい音を立てて宙を舞って飛んでいってしまった。……やば。
驚く俺の前で木は中庭の外にある木々にぶつかり、砂ぼこりを上げながらようやく静止し、ほっと胸を撫でおろす。……お師匠様に見られているから、少し気合いが入り過ぎたのかもしれない。
「すいません、ちょっと力が入り過ぎてしまったというか―」
そう言って、俺が反省しつつも苦笑いしながら誤魔化そうとお師匠様の方に視線を向けた時だった。
「―アシックくん」
「あ、はい」
やり過ぎちゃったし、怒られるかな?
そう思って覚悟を決めていた俺にお師匠様が向けてきた言葉は、俺の予想の斜め上をいったものだった。
「―あなた、今、魔法を使う時に詠唱を口にしていませんでしたよね?」
「え?」
驚いた顔を見せるお師匠様の言葉の意味がすぐに理解できず、そんな風に返してしまう。言われてみれば、父上や母上、それにリーヴも、魔法を使う時は詠唱をしてるよな……。
これまで父上達から魔法を習おうとしていた時も、「まずは詠唱から」と教えられてたし、詠唱をした後に魔法を使おうとしていたけど……それで一度も魔法を使う事は出来なかった。
でも、魔導書には詠唱については書かれてなかったし、実際、その通りにやって魔法が使えていたから気にも留めてなかったよ。当主様や父上の前で魔法を使った時もそうだったけど……もしかして、父上達も気付いてなかった?
そんな風に考え事をしていると、お師匠様は俺からユミィへと視線を向けて言葉を続けていく。
「小さな声で詠唱をしているのかもしれないと思いましたが……口を動かしている様子はありませんでしたし……まさかとは思いますが、ユミィさんもアシックくんと同じように詠唱をせずに魔法を使えたりするんですか?」
「あ、えっと……はい。……そういえば、確かにこれまでのお師匠様に教わった時も詠唱の練習ばかりさせられてましたけど、アシック様の授業では一度も詠唱をしませんでした。アシック様、詠唱無しで魔法を使うというのはすごい事なのでしょうか?」
「どうなんだろう? 俺もユミィも詠唱せずに魔法を使ってたし、気にした事も無かったけど……」
「ふ、二人とも詠唱無しで魔法を……? と、ともかく……次はユミィさん、お願いします」
あ、お師匠様の顔が何か引きつってる。
しかし、どうにかその表情を帽子で隠すと、お師匠様は少し疲れた表情でユミィへと声を掛けたのだった。
◇
四月十日。晴れ。
今日、依頼主であるデバットさん、そしてレナルドさんの紹介で二人の弟子が私に付く事になりました。どちらも、『ユーグ家』の血筋の子達だそうです。
一人は『本家』の長女であるユミィ・ユーグさん。
彼女は『先祖返り』をしていて、とても強い魔力を持っています。
巷では彼女のような存在を『忌み子』と呼ぶ事がありますが……私はそんな風には思いませんでした。
銀色の髪と黄金のような瞳はとても美しいもので、巷で言われているような『忌み子』や『呪われた子』というような存在とは程遠く、どちらかと言えば、その無邪気さも相まって『妖精』のようだとすら感じたのですから。
加えて、ここだけの話ですが……初めて彼女を見た時、その髪と姿はあまりの美貌に、まだ十歳にも満たない彼女に軽く嫉妬してしまう程でした。
恐らく、私だけではなく、世の中の女性のほとんどは彼女が『忌み子』という存在だと知らなければ憧れていた事でしょう。
しかし、世の中というのは残酷で、あれ程の美貌を備えていても、これから先、彼女も『先祖返り』の宿命として周囲から良い目を向けられないのは間違いありません。
今日、初めて彼女と話していて分かりましたが、ユミィさんはとても良い子です。
そんな彼女も『先祖返り』というものをしただけで、周囲から奇異な目で見られてしまう……悲しい事ですが、やはりそれが世の中というものです。
歯がゆいですが、私に出来る事はそんな彼女に魔法の制御方法を教え、周りに認められるようにお手伝いする事だけ……とはいえ、少し彼女よりも早く女性として生まれた以上、同じ女性として相談に乗れる事は何でも聞いてあげるつもりです。
そして、もう一人は―アシック・ユーグくん。
『ユーグ家』の『分家』の長男である彼もまた、とてもしっかりした男の子です。
何でも、あの年齢ですでにお父上であるレナルドさんに付き添って、街の方々の悩みや相談を聞いているとか……おかげで子供を相手にするような話し方を意識せずに済んではいますが、あのような賢い子供は初めてみました。
しかし、それ以上に驚いたのは彼の魔法使いとしての才能です。
彼が持っていたあの魔導書……どう見ても、通常の魔力量で読む事は不可能なものでした。
それに、あの歳で『先祖返り』をしたユミィさんに師匠として魔法を教えていたそうですし……今日は彼に驚かされてばかりです。
さらに、あの卓越した魔法の才能……初級魔法が一通り使える等という次元ではありません。すでに彼は初級魔法を完全に習得しています。
正直に言えば、初級魔法については彼はもう私の指導を受ける必要も無く、魔法学校に入学できるレベルです。
というより、魔法学校は数ある初級魔法のうち、属性は一つだけ使えれば試験をクリア出来るのですが……アシックくんは全ての属性を習得している時点で入学は間違いありませんし、入学後は他の生徒よりも目立つ事は間違いないでしょう。
ともあれ、まずは初日を終えました。
ただ……お師匠様はやっぱり少しむず痒いので、明日からはせめて「リリア先生」と呼んでもらう事にします。
「お師匠様」だと……ちょっと老けて聞こえるので。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
身バレしないように奴隷少女を買ってダンジョン配信させるが全部バレて俺がバズる
ぐうのすけ
ファンタジー
呪いを受けて冒険者を休業した俺は閃いた。
安い少女奴隷を購入し冒険者としてダンジョンに送り込みその様子を配信する。
そう、数年で美女になるであろう奴隷は配信で人気が出るはずだ。
もしそうならなくともダンジョンで魔物を狩らせれば稼ぎになる。
俺は偽装の仮面を持っている。
この魔道具があれば顔の認識を阻害し更に女の声に変える事が出来る。
身バレ対策しつつ収入を得られる。
だが現実は違った。
「ご主人様は男の人の匂いがします」
「こいつ面倒見良すぎじゃねwwwお母さんかよwwww」
俺の性別がバレ、身バレし、更には俺が金に困っていない事もバレて元英雄な事もバレた。
面倒見が良いためお母さんと呼ばれてネタにされるようになった。
おかしい、俺はそこまで配信していないのに奴隷より登録者数が伸びている。
思っていたのと違う!
俺の計画は破綻しバズっていく。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる