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第21話 黒髪の魔女②
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「―失礼します。当主様、二人をお連れしました」
父上はそう言うと、俺とユミィを連れて当主様の部屋へと入っていく。
すると、部屋の奥で何やら気難しい顔を浮かべていた当主様が気付き、まるで天の恵みとばかりに席を立ちながら声を上げた。
「お、おぉ! よ、ようやく来てくれたか!」
そして、当主様は慌てた様子で父上の下に駆け付けると、部屋の中心に居る来客に聞かれることのないよう、ぼそぼそとした声を父上へと向けてくる。
「おい、レナルド……これはどういうことだ? ……まさか、例の師匠があのような者だとは聞いてなかったぞ?」
「おや? お話していませんでしたか?」
「聞いておらん! まったく、貴様という奴は相変わらず嫌な男だな……『黒髪の魔女』などというから、てっきりもう少し歳を重ねた者が来ると思っておったが、まさか―」
そこまで口にして、当主様はゆっくりと後ろを振り返る。
そんな当主様につられるようにして、俺とユミィも視線を部屋の中心へと向けると思わず俺達は驚いて声を上げてしまった。
「え……?」
そこには確かに黒く長い髪を持った人間がソファーに座っている姿が見えたが……ただ一つ、俺達が予想していたこととは違うことがあった。
それは―
「―ほとんどユミィと変わらぬ年齢ではないか! まだユミィと仲を取り戻しかけている最中だというのに……あの年齢の子供と同じ部屋で、話題もなく居続けるなど……い、生きた心地がしなかったぞ……」
そう言って額に汗を流しながら肩を竦めてみせる当主様。見た目に反して、この人って案外メンタル弱いよね……っていうか、ぼそぼそと話すにしては声が大きいですよ、当主様。
オークのように大きいのに、かなりの小心者である当主様に呆れていると、ふと部屋の中央から声が綺麗な声が上がった。
「―人を見た目で判断するのは感心しませんね」
それが来客のものであることに気付くのにそう時間は掛からなかった。
部屋の中央ですくっと立ち上がり、聞いたことがないほどに綺麗な声を上げた来客はゆっくりと振り返ると、当主様の呟いていた言葉に返すようにして声を上げた。
「確かに、自分の見た目が十代前半という自覚はありますが……私はこれでも十八。すでに成人しています」
「じゅ、十八だと!? ど、どちらにしても若いが……と、とてもそうは見えん……」
まさか自分の声が聞こえていたとは思わなかったのか、盛大に驚いてみせる当主様。
そんな当主様を横目に、来客である女性はユミィへと視線を向けた後、驚いた様子を見せていた。
「……なるほど」
女性はそう言ってユミィを見た後に表情を変えていたが、そこには『忌み子』への嫌悪感のようなものは感じなかった。
どっちかと言うと、暖かい目をしているというか……少なくとも、ユミィを悪く言う人じゃなさそうで良かった。
そうして安心しているのも束の間、その女性はユミィから視線を外した後、今度は俺の方へと視線を向けてくる。
(なんか、すごい見られてるんだけど……俺、何もしてないよね?)
初対面の人間にどこか強い視線を向けられ驚いていると、そんな俺の肩にゆっくりと手が置かれる。
視線をその手の主―父上へと向けると、ゆっくりと微笑みながら彼女のことを紹介してくれた。
「彼女の名前はリリア・ミディス―『黒髪の魔女』と言われている女性だ」
父上に呼ばれると、リリアと呼ばれた女性は黒い髪を揺らしながら綺麗な所作で頭を下げてくる。
「リリアと言います。よろしくお願いします」
「あ、はい……よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いいたします!」
無表情なまま挨拶をされ、準備をしていなかった俺とユミィはそれぞれ慌てて挨拶を返す。
そんな俺達を横目に、当主様はユミィの師匠という手前、機嫌を損ねてはいけないと思ったのか、「ゴホンッ!」と明らかにわざとらしい咳払いをしてリリアという女性へと声を返した。
「い、いや、先程は……何というか、その……貴殿を子供などと言ってしまったことは謝罪しよう……す、すまなかったな」
「いえ、構いませんよ。先程も言いましたが、見た目の年齢を考慮すれば、あなたが私の年齢を間違うのも無理もないでしょう。実際、他の方々からも間違われることが多いのも事実ですし、それ程気にしているわけではありませんから」
「そ、そうなのか……? それなら良いのだが……」
……当主様、すごいやりづらそうだな。
まるで狐につままれたような反応を返す当主様に同情していると、再びリリアという女性が俺達へと視線を向けてくる。
「それで……この二人が私が教えることになる生徒ですか?」
「おっと、これは申し訳ない。ユミィ様、それにアシック。二人共、彼女にご挨拶を」
リリアからそう尋ねられ、父上は俺の肩に軽く手を置いた。
そんな父上に俺とユミィは顔を見合わせると、先に『本家』の長女であるユミィが前へと出て自己紹介をしていく。
「『ユーグ家』の長女、ユミィ・ユーグと申します。今回ご依頼をした父、デバット・ユーグの娘です。この度は遠路はるばるお越し下さり、ありがとうございます。また、今後ともよろしくお願いいたします、お師匠様」
「お師匠様……ですか。少し変な感じがしますね」
「えっと、あの……お気に召しませんでしたか?」
「いえ、呼ばれ慣れていないので少し驚いただけです。では、あなたのことはユミィさんと呼ばせて頂きますね」
「は、はい! よろしくお願いします!」
「こちらこそ、改めてよろしくお願いします」
さすが『本家』の長女様。
幽閉されていたとはいえ、行き届いた仕草は見事としか言いようがないな。……まあ、『本家』の男性陣はあれだけど。
いや、一応貴族のパーティとかだとリーヴもこんな感じで見られてるんだよなぁ……裏の顔を知っている身としては、全然一致しないけどね。
俺がそんなことを考えていると、ふと師匠がユミィの顔を見返していた。
世間ではユミィは『忌み子』と呼ばれる特徴を持っている。
黒い髪を持った師匠も確かに珍しくはあるが、それでも魔力を持たないと言われている『忌み子』と違い、世間で何か噂をされているわけじゃない。だからこそ、師匠が疑問を持つのも仕方ないことだ。
いざとなれば、すぐにユミィを庇えるように頭を回転させていると、師匠は遠慮がちな様子でユミィへと質問を投げ掛けた。
「……ところで、不躾な質問だと承知していますが……あなた方を教える身として、先に一つだけ質問をさせてもらっても良いですか?」
「は、はい! え、えっと……この髪の色のこと……でしょうか?」
「ええ。あまり良い気がしないとは思いますが……」
まあ、『忌み子』の髪は嫌でも目立つし、仕方ないよな。
とはいえ、ここでユミィが「魔法が使える」という事実は知っておいてもらった方が良いだろう。
「『忌み子』は魔力を持っていない」という世間での評価と事実が違うことを知ってもらえば、教え方も変わってくるかもしれない。
だから、俺はそんな二人の間に入るようにして、ユミィの横へと並ぶと師匠となる女性に言葉を返した。
「お待ち下さい。確かにユミィは特殊な色の髪を持っていますが、魔力が無いというわけではないのです。現に彼女はすでに初級の魔法であれば一通り使用することができるようになりました」
誤解が無いように俺がそう説明に入った時だった。そんな俺の言葉に師匠は驚いたように声を上げたのだ。
「これは驚きました……。まさか、『先祖返り』の事実をまだ幼いあなたが知っているとは……」
「え……?」
『先祖返り』? 何の話だ?
突然聞きなれない言葉が耳を突き、思わず俺は困惑した声を返した。
父上はそう言うと、俺とユミィを連れて当主様の部屋へと入っていく。
すると、部屋の奥で何やら気難しい顔を浮かべていた当主様が気付き、まるで天の恵みとばかりに席を立ちながら声を上げた。
「お、おぉ! よ、ようやく来てくれたか!」
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そこまで口にして、当主様はゆっくりと後ろを振り返る。
そんな当主様につられるようにして、俺とユミィも視線を部屋の中心へと向けると思わず俺達は驚いて声を上げてしまった。
「え……?」
そこには確かに黒く長い髪を持った人間がソファーに座っている姿が見えたが……ただ一つ、俺達が予想していたこととは違うことがあった。
それは―
「―ほとんどユミィと変わらぬ年齢ではないか! まだユミィと仲を取り戻しかけている最中だというのに……あの年齢の子供と同じ部屋で、話題もなく居続けるなど……い、生きた心地がしなかったぞ……」
そう言って額に汗を流しながら肩を竦めてみせる当主様。見た目に反して、この人って案外メンタル弱いよね……っていうか、ぼそぼそと話すにしては声が大きいですよ、当主様。
オークのように大きいのに、かなりの小心者である当主様に呆れていると、ふと部屋の中央から声が綺麗な声が上がった。
「―人を見た目で判断するのは感心しませんね」
それが来客のものであることに気付くのにそう時間は掛からなかった。
部屋の中央ですくっと立ち上がり、聞いたことがないほどに綺麗な声を上げた来客はゆっくりと振り返ると、当主様の呟いていた言葉に返すようにして声を上げた。
「確かに、自分の見た目が十代前半という自覚はありますが……私はこれでも十八。すでに成人しています」
「じゅ、十八だと!? ど、どちらにしても若いが……と、とてもそうは見えん……」
まさか自分の声が聞こえていたとは思わなかったのか、盛大に驚いてみせる当主様。
そんな当主様を横目に、来客である女性はユミィへと視線を向けた後、驚いた様子を見せていた。
「……なるほど」
女性はそう言ってユミィを見た後に表情を変えていたが、そこには『忌み子』への嫌悪感のようなものは感じなかった。
どっちかと言うと、暖かい目をしているというか……少なくとも、ユミィを悪く言う人じゃなさそうで良かった。
そうして安心しているのも束の間、その女性はユミィから視線を外した後、今度は俺の方へと視線を向けてくる。
(なんか、すごい見られてるんだけど……俺、何もしてないよね?)
初対面の人間にどこか強い視線を向けられ驚いていると、そんな俺の肩にゆっくりと手が置かれる。
視線をその手の主―父上へと向けると、ゆっくりと微笑みながら彼女のことを紹介してくれた。
「彼女の名前はリリア・ミディス―『黒髪の魔女』と言われている女性だ」
父上に呼ばれると、リリアと呼ばれた女性は黒い髪を揺らしながら綺麗な所作で頭を下げてくる。
「リリアと言います。よろしくお願いします」
「あ、はい……よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いいたします!」
無表情なまま挨拶をされ、準備をしていなかった俺とユミィはそれぞれ慌てて挨拶を返す。
そんな俺達を横目に、当主様はユミィの師匠という手前、機嫌を損ねてはいけないと思ったのか、「ゴホンッ!」と明らかにわざとらしい咳払いをしてリリアという女性へと声を返した。
「い、いや、先程は……何というか、その……貴殿を子供などと言ってしまったことは謝罪しよう……す、すまなかったな」
「いえ、構いませんよ。先程も言いましたが、見た目の年齢を考慮すれば、あなたが私の年齢を間違うのも無理もないでしょう。実際、他の方々からも間違われることが多いのも事実ですし、それ程気にしているわけではありませんから」
「そ、そうなのか……? それなら良いのだが……」
……当主様、すごいやりづらそうだな。
まるで狐につままれたような反応を返す当主様に同情していると、再びリリアという女性が俺達へと視線を向けてくる。
「それで……この二人が私が教えることになる生徒ですか?」
「おっと、これは申し訳ない。ユミィ様、それにアシック。二人共、彼女にご挨拶を」
リリアからそう尋ねられ、父上は俺の肩に軽く手を置いた。
そんな父上に俺とユミィは顔を見合わせると、先に『本家』の長女であるユミィが前へと出て自己紹介をしていく。
「『ユーグ家』の長女、ユミィ・ユーグと申します。今回ご依頼をした父、デバット・ユーグの娘です。この度は遠路はるばるお越し下さり、ありがとうございます。また、今後ともよろしくお願いいたします、お師匠様」
「お師匠様……ですか。少し変な感じがしますね」
「えっと、あの……お気に召しませんでしたか?」
「いえ、呼ばれ慣れていないので少し驚いただけです。では、あなたのことはユミィさんと呼ばせて頂きますね」
「は、はい! よろしくお願いします!」
「こちらこそ、改めてよろしくお願いします」
さすが『本家』の長女様。
幽閉されていたとはいえ、行き届いた仕草は見事としか言いようがないな。……まあ、『本家』の男性陣はあれだけど。
いや、一応貴族のパーティとかだとリーヴもこんな感じで見られてるんだよなぁ……裏の顔を知っている身としては、全然一致しないけどね。
俺がそんなことを考えていると、ふと師匠がユミィの顔を見返していた。
世間ではユミィは『忌み子』と呼ばれる特徴を持っている。
黒い髪を持った師匠も確かに珍しくはあるが、それでも魔力を持たないと言われている『忌み子』と違い、世間で何か噂をされているわけじゃない。だからこそ、師匠が疑問を持つのも仕方ないことだ。
いざとなれば、すぐにユミィを庇えるように頭を回転させていると、師匠は遠慮がちな様子でユミィへと質問を投げ掛けた。
「……ところで、不躾な質問だと承知していますが……あなた方を教える身として、先に一つだけ質問をさせてもらっても良いですか?」
「は、はい! え、えっと……この髪の色のこと……でしょうか?」
「ええ。あまり良い気がしないとは思いますが……」
まあ、『忌み子』の髪は嫌でも目立つし、仕方ないよな。
とはいえ、ここでユミィが「魔法が使える」という事実は知っておいてもらった方が良いだろう。
「『忌み子』は魔力を持っていない」という世間での評価と事実が違うことを知ってもらえば、教え方も変わってくるかもしれない。
だから、俺はそんな二人の間に入るようにして、ユミィの横へと並ぶと師匠となる女性に言葉を返した。
「お待ち下さい。確かにユミィは特殊な色の髪を持っていますが、魔力が無いというわけではないのです。現に彼女はすでに初級の魔法であれば一通り使用することができるようになりました」
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