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1巻
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ぱちん!
父親の大きな手によってもたらされた衝撃で、俺の小さな体は簡単に吹き飛ばされてしまった。
真っ赤に腫れ上がった頬をさすりながら、俺は父を見上げる。
「ヒスイ……魔力が高いから期待していたが、なんだこれは!」
激昂した父の勢いは止まらない。彼が指差した先には、真っ黒に染まった玉が転がっていた。
あの玉は魔法の適性を調べるためのマジックアイテムだ。
真っ黒が意味するのは『無』。つまり、何もないということ。
上位貴族シルベラ家に生まれた俺に、適性魔法が一つもないということだ。
わずか五歳にして、俺は家名に泥を塗った。塗りたくったのだ。
「見てみろ、妹のシリアを!」
父は俺の右隣を指差した。
それに釣られて目をやると、視線の先には胸を張って誇らしげに玉を持つ妹――シリアがいた。
彼女が手にしている玉には、金色、黄色、緑色の光が浮かんでいる。
金色が聖で、黄色が雷、緑が風の属性を表していて、それらが横一列に並んでいた。
俺はそれを見ても特に何も思わなかった。彼女は何も分からないんだろうなと、憐れみすら覚えた。
「おにいさまにはマリョクでまけたけど、マホウではかった!」
たどたどしくそう言う妹の瞳には、純粋無垢な喜びだけがあった。
彼女は悪くない。
嫉妬しても、才能を羨んでも、何も変わらない。
だから俺は、彼女に対して何も感じなかったのだ。
「おにいさま……?」
無反応な俺に不安を覚えたのか、妹は恐る恐る俺を呼んだ。
俺はそれに笑顔で応える。
小さな彼女には伝わらないかもしれないが、「これから何が起こっても気にしなくていいよ」と視線で伝えた。
妹はコクッと首を傾げる。やっぱり分かっていないんだろうなぁ……
無邪気な妹の顔を見て少し癒されたのも束の間、俺の服の襟を父が掴んだ。
体重の軽い俺は、片腕であっさりと空中に吊り上げられる。首が絞まって息ができない。
「何を笑っている……! お前は我が家の存続を危うくしているのだぞ!」
父が鬼の形相で俺を睨んだ。
妹が「ひっ」と小さい悲鳴をあげる。
なぁ父さん。妹をこの部屋から出してやれよ。まだあいつには早いだろ、こんな光景。
そう思いつつも、声が出せない。
「勘当だ……! 貴様のような出来損ないはシルベラ家に必要ない!」
父は俺を無造作に投げ飛ばす。
俺は椅子をなぎ倒しながら無様に転がり、壁に背中を強かに打ち付けた。
痛ってぇ……
「カンドウ? カンドウってなに!? おにいちゃん!」
少し青ざめた顔の妹が、すがるように問いかけてくる。いくら年端のいかない子供でも、異常な状況だと理解できるようだ。
「気にしなくていいんだ、シリア……グッ」
喋ろうとしたところで、口から血が溢れ出た。
おいおいマジかよ。
未成熟な子供の体だと、いとも容易く壊れてしまう。
父親なら少しは手加減してくれてもいいと思うんだが……いや、もう父なんて呼び方は相応しくないかな。俺は勘当された身なのだから。
ああ……でも、それだとシリアのことも妹とは呼べないな。それは辛い。
父だった男は肩を怒らせて俺を見下ろす。
「立て、ヒスイ。貴様はこれから赤の他人だ」
「ああ、そうかい……」
動く度に腹に激痛が走る。
俺は膝に手をついて、やっとのことで立ち上がった。
そのまま二人に背を向けて、部屋を出ようとする。
「まって! まってよ、おにいちゃん! どこいくの? なんで、なんでなの!?」
「シリア、これからはヒスイのことを兄と呼ぶな」
男が感情のない声で冷たく言い放った。
「いやだよ! おにいちゃんはおにいちゃんだもん!」
「シリア!」
現状が理解できずに喚くシリアに、男は現実を叩き込もうとする。俺の頬を打ったその手で。
もう家族ではないとはいえ、可愛い妹に手を上げることだけは許せない。
「やめろ!」
俺の叫びで、男の手がピタっと止まった。
男の冷徹な視線が俺の目とぶつかる。
だが俺は今、こいつと戦うつもりはない。だからすぐに目をそらした。
そして、優しくシリアを見る。
「シリア、俺はもうお前の兄ちゃんじゃないんだ。ごめんな」
「どうして、おにいちゃん……どうして……ぐすんっ……」
シリアの瞳から大粒の涙が流れる。それを拭ってやりたい衝動に駆られるが、俺は黙って部屋を出て――
◆
――布団をはね除けて起き上がった。
「嫌な夢を見ちまったな……」
俺はため息とともに髪をかき上げる。
なんで夢ごときにこんなに動揺してるんだよ、俺は。
額はじっとりと汗ばんでいた。
俺は朝の風呂を浴びるために、ノソノソとベッドから這い出した。
三十分後、俺は冒険者ギルドの総帥室の前に立っていた。
五メートルはある巨大な木製の扉を軽くノックする。
小さく響いたその音に、室内の人間から反応があった。
「ういーっ! やっと来たか、ヒスイ少年よ!」
扉を開けるなり、腕を曲げて筋肉をアピールするスキンヘッドの男。
冒険者ギルド総帥であるリゴリアその人だ。
彼が暑苦しい笑みを浮かべた瞬間、ハゲ頭がキラッと光った気がした。
「やっと来たって……まだ朝の六時。ニワトリだって鳴きはじめたばっかりだろ」
「何を言うか! ユア少女はすでに到着しているのだぞ!」
室内を覗くと、確かに先客がいた。
銀髪碧眼の獣人の少女。俺が良く見知っている人物、ユア・ミューリュッフィだ。
彼女は俺よりランクが一つ低いAランクだが、世間では麒麟児やら神童と騒がれている。
「遅いです。Sランクの冒険者ならば自分の行動には責任を持ってください」
ユアは、髪の間から覗く同じ毛色の猫耳をぴくぴく動かしながら言った。
「いやいや、時間は指定されてないでしょ。てか、Sランクでもダラけているやつは結構いるぞ」
「――ッ。そういう言動がダラけていると言ってるんです!」
「はいはい。猫ちゃんは真面目で偉いですねー」
「ほえ……!? あ、ありがとうございます……」
ちょっと嫌味を言ってやったつもりだが、真に受けたユアは嬉しがって俯いてしまった。
顔は朱色に染まり、さっききまで元気に動いていた猫耳は垂れている。
単純なやつだな……
「さて、ヒスイも中に入ってくれ。重要な話があるのでな」
リゴリアが真面目な顔でそう言った。
さすがの俺も『龍殺しのリゴリア』が発する重々しい気迫の圧を感じると、自然と顔が引き締まった。
実は俺も今までに何度も龍を殺したことがある。下位から上位まで、それこそ何匹も。だが、リゴリアはレベルが違う。王位、神位と呼ばれる強大なドラゴンを狩ったのだ。
促されるままに俺も部屋に入り、ユアの隣に立った。大きな机を挟んで、ちょうどリゴリアと対面する位置だ。
彼は立派な椅子にどかっと腰を下ろすと、おもむろに口を開いた。
「ユアに質問なのだが、『ギルティアス』という組織は知っているか?」
「知っています。強盗から暗殺まで、とにかく非合法なことをしている裏組織ですよね」
「そうだ。そのギルティアスだが、メンバーがそれなりにやり手なのでな、どうしても尻尾が掴めないのだ」
「ほええ、総帥でも尻尾を掴めないなんて、そんなにすごい組織だったんですね……!」
ユアの顔が驚愕と恐怖に染まる。
だが、俺は彼女に現実を教えてやることにした。
「いや、そんなにビビることはないぞ。ギルティアスが見つからないのは、このおっさんが索敵とか、細かいことが苦手だからだ。探し出してガチンコバトルしたら一秒もいらないだろうな」
「なんでそこまで言い切れるんですか!? もしかしたら強いかもしれませんよ!」
「俺はすでにギルティアスの連中と戦ったことがあるからだよ」
「え……?」
さっき、リゴリアはユアに対してのみ質問した。俺はすでに知っているという前提なのだ。
ユアは話が呑み込めずにポカーンとしている。
リゴリアは俺に、「説明してやれ」と目で促してきた。
はぁ……面倒だけど、まあいいか。
「あれはまだ俺がBランクの冒険者だった頃だ。とある商隊の護衛依頼を受けていた。んで、その途中にギルティアスのメンバーに襲撃されたんだよ。五人くらいのパーティだったかな。殺したよ。普通に弱かった」
「あっ……その……ごめんなさい……」
ユアは言葉を詰まらせて、俯いてしまった。
リアクションが重い。具体的な殺し方とかは省いて、なんでもないように言ったつもりなのに、どうしてこんなに深刻なんだ。
「いや、別に謝らなくてもいいんだけど」
「ユア少女よ、そこは謝るタイミングではない! 生け捕りにしなかったヒスイ少年を罵るべきなのだ!」
重い空気を変えようとしたのだろうか、リゴリアがブラックなジョークで笑い飛ばそうと声を張った。
ユアは生け捕りにされた後にどうなるか知っているからか、さらに沈み込んでしまう。猫耳もしょんぼりしていて元気がない。
しかし、リゴリアは一人で納得して、満足げに「うむ!」と頷いて話を続ける。
「それでだな、二人に依頼があるのだ!」
「……ギルティアスに関する話ですか?」
ユアは恐る恐るといった様子で問いかけた。
もしかして彼女は殺人処女なのだろうか。それならば物騒な依頼に抵抗があっても無理はない。だが、リゴリアは一切容赦しなかった。
「そうだ」
ユアの尻尾と猫耳がピーンっと立った。
可愛い――一瞬そんな感想が脳裏をよぎった気がしたが……そんなはずはない。たぶん。
「どんな依頼なんだよ?」
すっかり思考停止状態になったユアに代わって、俺は続きを促した。
リゴリアはユアを心配そうにチラッと見たが、彼が心配しているのは依頼を受けてくれるかどうかであって、ユア本人の心配は全くと言っていいほどしていない。
「アリゲール学園という学校に在籍しているであろうギルティアスのメンバーを探してほしい、という依頼だ。ランクはAに設定されている!」
「チッ。学校とは面倒だな。別のやつに任せられないのか?」
「現在、王国にAランク以上の者は少ない。何より、ヒスイ少年とユア少女を除けば全員が大人だ! 教師として入ってもいいかと思ったのだが、さすがに教える立場では制約が大きくてギルティアスのメンバーを探す時間がなくなってしまうのでな」
そこは学園側に協力してもらえよ……と言いたかったが、ろくに仕事をしない教師がいたら不審がられるだろう。そしてギルティアスのメンバーに勘付かれ、息を潜めるか逃亡されてしまう……って感じか。
「……ほええええええ! 殺人なんて無理です! 無理ったら無理ですぅ!」
ようやく我に返ったユアが、突然叫び出した。
「うるさいな。別にお前が殺さなくてもいいだろ。要は捕縛してリゴリアのところまで引っ張ってくればいいんだよ」
「な、なるほど。確かにそうですね。さすがSランクです……」
俺が先に〝殺した〟とか言ったからそういう発想になったんだろうが、普通に考えれば誰でも思いつくだろ、捕縛くらい。
「では、受けてくれるか?」
「私は問題ありません」
ユアが間髪を容れずに答えた。
こいつは怪しい依頼以外はあっさり受けてささっとクリアしてくるからな。今回も殺人が絡まないと分かった途端に承諾しやがった。
リゴリアは満足げに頷いた後、無言で俺を見た。
俺か。俺は……
「悪いが俺はパスだ」
「ほえ!? ど、どうしてですか!?」
当然俺も依頼を受けるものだと思っていたユアが素っ頓狂な声を上げる。
「あの学園はほとんどの学生が貴族だろう。しかも、貴族と平民の格差が大きすぎるらしいからな。平民の俺が入っても悪目立ちしてギルティアスのメンバー探しはできねーよ」
潜入する者が極力目立たないというのは、今回の依頼で重要なポイントだ。
アリゲール学園に在籍している平民はごく少数で、当然貴族たちからは差別の目を向けられている。平民というだけで否が応でも目立ってしまう。
だから俺は今回の依頼にあまり向いていない。
「でも、私も平民ですよ……?」
「〝他種〟は平民だろうが貴族だろうが関係ねーんだよ。あくまでも差別があるのは同種の人間同士だけだ」
「そうなんですか……」
ユアは納得して引き下がった。
てか、別にこいつを納得させるメリットはないし、わざわざ説明しなくても良かったかな。
「ヒスイよ。今回の依頼はユア単独では心許ないのだ。お前は目立っても構わない、入学して万が一に備えてくれさえすればそれでいい」
「万が一の備えは学園の優秀な教師だけでいいだろ」
「それでは足りん。家族は家族が守ってこそ安心というものだ」
ギルドの掟の何十何条目にこうある。
――ギルドのメンバーは全員が家族。互いに助け合わなければならない。
ギルドブックに書いてあったやつだ。俺もうろ覚えだけどな。
俺はため息とともにユアを見る。
「はあ……分かった、分かったよ。入ればいいんだろ」
生真面目な瞳で俺を見つめ返していたユアの顔が輝いた。
「それでこそSランク冒険者です!」
「ふっ。ヒスイよ、ようやく首を縦に振ってくれたか!」
二人は嬉しそうに笑う。
面倒な依頼を受けちまったな。
まぁ、人捜しはユアに任せて、俺はダラダラしてればいいか。
◆
「お主たちがギルドからの使いかの?」
テーブルの上に手を組んで顎を載せている女――いや、容姿だけを見れば幼女――がそう聞いた。
膝まである紫紺の髪と、赤・金のオッドアイの幼女が、座りながら俺とユアを見ている。
大理石のローテーブルを中心に黒革のソファーが並ぶ、重厚な調度が目を引く部屋。
ここはアリゲール学園の理事長室だ。
「は、はい。Aランク冒険者のユア・ミューリュッフィです」
ユアは若干怯えた様子だ。
まぁ、無理もないかもしれない。目の前にいる幼女は、すでに百年の時を生きた『賢者』セスティアなのだから。リゴリアと同格か、あるいはそれ以上。化け物と呼んでも過言ではない。
ちなみに、彼女はアリゲール学園の理事長兼学園長である。
「ふむ。妾はセスティアじゃ。これからよろしく頼むのじゃ、ユアよ。妾もなるべくサポートできるように頑張るからの」
「も、もちろんです!」
「うむ」
セスティアは緊張でガチガチになっているユアを見て微笑みを浮かべる。だが、俺と目が合うと同時に、嫌そうに顔をしかめた。
そんな反応されると、俺でも傷つくんだけど。
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