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急だけど…ぶんかさいよぉぉぉぉぉ

1.いろんな準備が必要よねぇ…いろんな

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side:鹿住 楓珠

この学校、入学式はパッパと終わって文化祭って言う大きい行事がすぐに飛んでくるのよね。


あと何週間で文化祭だったかしら…。
もう明日から文化祭準備期間に入るんだったわよね…。
うちのクラスは今年なにをするのかしら?
やっぱりメイド喫茶とか?
かわいい子を合法的に眺め放題…なんて素敵なことかしらっ!

あぁん!
早く明日にならないかしらっ!
たのしみすぎるのよっ。






-朝-


んぅ?
もう朝なの?
二度寝に入ろうかしら…。

あっ!
今日は、ダメな日だったわ。
図書館に返却された本を棚に戻しきれていないのよね。
ちょっとだけいつもよりはやく学校に行って図書館の本を棚に直さなきゃっ。

まずは、顔洗ってスキンケア。
朝ごはんにしなきゃね。
美容も健康からよ。

1人部屋ってゆっくりゆったり過ごすことができるし自由がきくから素敵だったけど急いでる時とかって不便よねぇ。
誰にも手伝ってもらえないんだもの。

よしっ。
後は、歯を磨いて髪をセットして顔チェックと制服を着て制服チェック。
そして全体的にみてチェック。

…うん!
今日もいい感じね。
世界で1番かわいいわよっあたしっ!
…そんなことないっておもったアタシは心の中でフルボッコにしまぁす。


「ってもうこんな時間。」
はやくいかなきゃねぇ。





























朝早く起きるのって起きる時はすっっっごく嫌だけど起きられた後はさいっっこうよねぇ。
誰もまだ気配がないしんとした空気とか、教室貸切状態にできたりいつもとは違うワクワクがあるわよねぇ。
朝ってなんか気持ちいいし。

図書館の本棚に戻す本が思ってたよりも少なかったからすぐに仕事が終わっちゃったわ。
おかげでいま朝からゆっくり本を読むなんて贅沢なことできてるけれど。
あぁやっぱり本って深いわねぇ。








あ…本に集中しすぎたわね。

横を見たら山積みにやっているアタシが読んだ本たちがたくさんある。

この量の本を読んだってことは…結構な時間を過ごしちゃってるんじゃないかしらぁ?
時計を見たらもうお昼の時間を針がさしている。

まっ!
こんなに!
担任になにも言わずにサボっちゃったわ…。

「楓珠いるかぁ?」

このちょっと間延びしてる低めで腰にくるような声は担任ね。
いつもより少し焦ってる声してるわ。
積み上がった本が置いてあるからみえないけれど…。


「はぁい!ここにいるわっ!」
「ちょっと心配したが大丈夫そうだな…。」
「っ!心配してくれてたの?明日槍でも空から降ってくるかしら…。」
「おいっ!」
「ふふっ冗談よ。」


やっぱりこの担任をからかうのおもしろいわぁ。
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