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入学式
2.血がっ…ちよっアンタたちっ!
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アタシ、鹿住 楓珠。
図書委員会副委員長。
花の高校2年生。
今とっても焦っているの。
だぁって死に直面しているかもしれないのよぉぉぉ!
『アンタたちが存在してくれているからアタシが幸せなのに?』
アタシが発言した瞬間、アタシに助けを求めにきてくれた子と騒々しくてうざったいあの子を対応してくれてた子が急に鼻からドピュって、ドピュって血を振り撒いたのよぉぉぉぉぉ!!!
ものすごい勢いでぇぇ!
「アンタたちほんとにだいじょうぶなのぉぉぉぉぉ!!??」
「ふっ…副委員長っちょっと止まってくださっ…」
とりあえず今は2人を抱えて保健室を走ってるけどぉぉぉ!
「ヤバい鼻血止まんないっ」
「副委員長に抱えてもらえるとかもう無理ぃ…」
「副委員長っ副委員長ってば!!!は、はなしてくださいっ」
「副委員長がとどめさしてる…」
…っあともうちょっとっ!
「っ…ゆうちゃん!!!どうすればいいのぉっ!!!」
「おぅ?どうしたしましたか楓珠さん?」
保健室のドアを開けた先にいるのはいつも決まって、
少しくるくるした天然のパーマがかかっている透明感がある明るい茶色の髪と山葵色の瞳を持っているいつもどこか儚いような優しい先生。
崎中 悠太先生。
「っゆうちゃん!なんかアタシが喋ったら2人とも鼻からブシャって…」
あわあわとアタシが話していたら
周りを見渡して優しく微笑んだゆうちゃんが、
「大体は分かりましたよ。」
と言って2人に正しい処置をし始めた。
しばらくしてアタシが少し落ち着いて、ゆうちゃんの処置が終わった。
「よしっあとは大丈夫だとおもうけど…。」
「ありがとうゆうちゃん…!」
「先生ありがとうございました。」
「生き残ることができました…。」
「「では失礼しました。」」
「いえいえ。後になってなにかあったらまたくるんだよ?」
「「はぁぁぁい!!!」」
ガラガラと扉を閉めながら2人が保健室から出て行った。
「っふぅ」
「ごめんなさいねゆうちゃん。入学式の準備で疲れていたのに…。ありがとう。」
「ふふっ大丈夫ですよ?」
「ねぇ…ちなみにあの2人はなんで鼻血を出したの?あんなに勢いよく…。」
「それは…まぁわからなくていいと思いますよ。きっと話してもわからないと思いますし…。」
「…?そう?」
「えぇ。」
??まぁいいわ。
…ていうか今、何時なのかしら。
「ってもうこんな時間なの!?イケナイッ入学式遅刻しちゃうっ!」
「楓珠さんといる時間が過ぎるのは、早いですねぇ。」
「あらうれしぃ!今日はありがとうねゆうちゃん!またくるわぁ。」
「はい。たのしみにしてます。」
桜の蕾が花開くような優しい笑みを浮かべたゆうちゃんの顔を見たら、保健室の扉をさいごまでとじて急いで入学式に向かう。
あっ、
ゆうちゃんに言い忘れたことがあったわ!
戻らなきゃっ!!
「ゆうちゃん!大好きよ。」
よしっ!
言い残したことももうないわね。
好きな人には好きって言うの最近ハマってるのよねぇ。
言われた相手も嬉しそうだからwin-winの関係よ!
さて、急がなくちゃっ!
side:崎中 悠太
…それはそれはものすごい殺し文句を置いて行った彼はすぐに保健室から出て行った。
「っ…はぁ…こんなに僕を好きにさせて弄あそんで楽しいんですかね?」
顔が真っ赤になってしまったのをみられなくてよかった。
こんなにも彼のことが好きだから。
きっと彼はあの鈍感さと無自覚さで気づかないだろう。
でも…
「…もうっ!…………………僕の方が何千倍も。」
図書委員会副委員長。
花の高校2年生。
今とっても焦っているの。
だぁって死に直面しているかもしれないのよぉぉぉ!
『アンタたちが存在してくれているからアタシが幸せなのに?』
アタシが発言した瞬間、アタシに助けを求めにきてくれた子と騒々しくてうざったいあの子を対応してくれてた子が急に鼻からドピュって、ドピュって血を振り撒いたのよぉぉぉぉぉ!!!
ものすごい勢いでぇぇ!
「アンタたちほんとにだいじょうぶなのぉぉぉぉぉ!!??」
「ふっ…副委員長っちょっと止まってくださっ…」
とりあえず今は2人を抱えて保健室を走ってるけどぉぉぉ!
「ヤバい鼻血止まんないっ」
「副委員長に抱えてもらえるとかもう無理ぃ…」
「副委員長っ副委員長ってば!!!は、はなしてくださいっ」
「副委員長がとどめさしてる…」
…っあともうちょっとっ!
「っ…ゆうちゃん!!!どうすればいいのぉっ!!!」
「おぅ?どうしたしましたか楓珠さん?」
保健室のドアを開けた先にいるのはいつも決まって、
少しくるくるした天然のパーマがかかっている透明感がある明るい茶色の髪と山葵色の瞳を持っているいつもどこか儚いような優しい先生。
崎中 悠太先生。
「っゆうちゃん!なんかアタシが喋ったら2人とも鼻からブシャって…」
あわあわとアタシが話していたら
周りを見渡して優しく微笑んだゆうちゃんが、
「大体は分かりましたよ。」
と言って2人に正しい処置をし始めた。
しばらくしてアタシが少し落ち着いて、ゆうちゃんの処置が終わった。
「よしっあとは大丈夫だとおもうけど…。」
「ありがとうゆうちゃん…!」
「先生ありがとうございました。」
「生き残ることができました…。」
「「では失礼しました。」」
「いえいえ。後になってなにかあったらまたくるんだよ?」
「「はぁぁぁい!!!」」
ガラガラと扉を閉めながら2人が保健室から出て行った。
「っふぅ」
「ごめんなさいねゆうちゃん。入学式の準備で疲れていたのに…。ありがとう。」
「ふふっ大丈夫ですよ?」
「ねぇ…ちなみにあの2人はなんで鼻血を出したの?あんなに勢いよく…。」
「それは…まぁわからなくていいと思いますよ。きっと話してもわからないと思いますし…。」
「…?そう?」
「えぇ。」
??まぁいいわ。
…ていうか今、何時なのかしら。
「ってもうこんな時間なの!?イケナイッ入学式遅刻しちゃうっ!」
「楓珠さんといる時間が過ぎるのは、早いですねぇ。」
「あらうれしぃ!今日はありがとうねゆうちゃん!またくるわぁ。」
「はい。たのしみにしてます。」
桜の蕾が花開くような優しい笑みを浮かべたゆうちゃんの顔を見たら、保健室の扉をさいごまでとじて急いで入学式に向かう。
あっ、
ゆうちゃんに言い忘れたことがあったわ!
戻らなきゃっ!!
「ゆうちゃん!大好きよ。」
よしっ!
言い残したことももうないわね。
好きな人には好きって言うの最近ハマってるのよねぇ。
言われた相手も嬉しそうだからwin-winの関係よ!
さて、急がなくちゃっ!
side:崎中 悠太
…それはそれはものすごい殺し文句を置いて行った彼はすぐに保健室から出て行った。
「っ…はぁ…こんなに僕を好きにさせて弄あそんで楽しいんですかね?」
顔が真っ赤になってしまったのをみられなくてよかった。
こんなにも彼のことが好きだから。
きっと彼はあの鈍感さと無自覚さで気づかないだろう。
でも…
「…もうっ!…………………僕の方が何千倍も。」
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