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勝利の大味は大犬も喰わぬ
エクレール・プレフィス
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キリーさんと別れて少し歩くとコカナシを見つけた。
不機嫌そうな顔をしていたので無視しようと思っていたら目があってしまった。
「タカ、ちょうどいい所にいましたね!」
「何そのテンション怖い」
いきなり機嫌が良くなるとか恐怖でしかない。何をさせられるのだ。
先生がいないから無茶な要求ではないだろうが……あれ?確か食事が終わるなりコカナシを連れて逃げて行ったはずだ。
「先生はいないの?」
「……宿に行きましたよ」
あ、また不機嫌になった。
「何かあった?」
「一緒に甘いものを食べ歩いていたのですが、少し食べただけで『もう甘いものはいらん』ですって! キミア様から言ってきたのに……」
「ああ、なるほど」
痴話喧嘩か。さっさとくっ付けばいいのにこの二人。
「で? ちょうどいいってのは甘味巡りに付き合えってこと?」
聞くとコカナシの機嫌がまた戻る。
「最近察しが良くなって来ましたね」
*
「あら、カップルですかぁ?」
洋菓子店に入ると、小人族らしき店員がそんな事を聞いてきた。
「いや、違いますよ?」
即答したコカナシは「何言ってんだコイツ」みたいな顔をしている。
一応歳の近い男女なんですけどね? 俺にはトモノがいるからいいけどさ。
「私はシャルロットを」
席に着くなり頼む所を見ると事前リサーチは済んでいたようだ。ここに来ると言いだしたのは先生だけどコカナシも来たかったな、これは。
心の中でため息を吐いてメニューを見る。店員も待っているし一番最初に目に入ったモノを頼むとしよう。
「えと、俺は先取りタルトで」
店員が奥に行ってから気づく……先取りって何だろう。
先取りタルトはいちごタルトだった。なるほど、季節を先取りか。
その後コカナシと数件回ったところで俺の体は塩分を求め始めた。
ポテトフライが食べたい。唐揚げが食べたい。
口の中が甘ったるい。先生が逃げ出すのも無理ない。
そんな俺を気にすること無くコカナシが入ったのは和菓子屋。
煎餅とかないのかちくしょう!
「なんでここはこんなに甘味処があるんだろうな……」
「あらゆる戦いには頭を使うから」
皮肉混じりに呟くと横から返答があった。スーパー町長のグリムさんだ。
「糖分って事ですか」
「そーゆー事。あ、ドーワ、私を手伝ってくれている一人よ」
グリムさんの向かい側には大きな体の男が座っていた。背は二メートルと少しだろうか、巨人族だと思う。
「どーも、ドーワって言うとです。田舎育ちなので少し鈍ってしまうとですが気にせんといてください」
少しじゃねぇ、すげぇ鈍ってる。イントネーションが全然違う。
「今から棋王と対局でね、本気で挑まなきゃ」
そう言ってグリムさんは透明な液体を口にする。
見た感じ少し粘り気と濁りがあって水ではなさそうだ。
「それなんですか?」
「飲んで見る?」
差し出されたのを受け取って飲んで見る。
「……甘ったるい」
凄まじく甘いわけではない。甘味を抑えた砂糖水みたいな感じだ。
……それでも甘いけど。なんか喉に甘さが絡みついて離れない。
「なんですかこの亜種砂糖水」
「ブドウ糖水」
なんだその脳の栄養。
「よくそんなの一気に飲めますね」
「んー。まあ私は大丈夫」
「……?」
突然強い視線を感じた。なぜかコカナシが俺を睨んでいる。
*
「ってぇ……何すんだよ」
店を出るなり足を蹴られた。
「仕方ないとはいえ不用意な発言だと思ったので」
「え? なんか失言した?」
グリムさんはブドウ糖マニアだったとか?
「グリム・カールさんには味覚が無いのですよ」
「え? 全く?」
「はい。本人曰く『味わえるのは勝利の味だけ』だそうです」
何それ強そう。カッコイイ。
「それは病気なのか?」
「精神的なモノだろう。ワタシたちの専門外だ、錬金薬学なら治せるかもなどと思うなよ? 無理だから」
「うわ、先生いつの間に……てかその煎餅一つください」
俺の口内惨状を察したらしい先生から煎餅を貰って齧り付く。
これだ、俺が求めていたのはこの醤油味だ!
*
「で、先生は何を? 宿に戻ったって聞いてましたけど」
「せっかく来たから甘味じゃない方も満喫しておこうと思ってな」
そういえばここは『戦いと甘味の街』だった。甘味に埋もれすぎて忘れていた。
方向からして先生が向かっているのはあの総合競技場だろう。観光雑誌には野外競技用のグラウンドだけでなく屋内競技用の部屋、更には将棋などに使う畳の部屋。ほぼ全ての戦いという戦いがここで出来るらしい。
「今日は何をしてるんですかね」
「屋内は卓球、個室では将棋……は終わってるか。ワタシが見に行くのはグラウンドでのシャンバラだ」
「シャンバラ?」
「……なるほど」
シャンバラじゃなくてチャンバラだな。俺と同じような異世界人はチャンバラと言ったのだろうが伝えてる間に変わってしまったのだろう。
聞く限りはスポーツチャンバラのようだ。
「チャンバラか……少し楽しみだな」
不機嫌そうな顔をしていたので無視しようと思っていたら目があってしまった。
「タカ、ちょうどいい所にいましたね!」
「何そのテンション怖い」
いきなり機嫌が良くなるとか恐怖でしかない。何をさせられるのだ。
先生がいないから無茶な要求ではないだろうが……あれ?確か食事が終わるなりコカナシを連れて逃げて行ったはずだ。
「先生はいないの?」
「……宿に行きましたよ」
あ、また不機嫌になった。
「何かあった?」
「一緒に甘いものを食べ歩いていたのですが、少し食べただけで『もう甘いものはいらん』ですって! キミア様から言ってきたのに……」
「ああ、なるほど」
痴話喧嘩か。さっさとくっ付けばいいのにこの二人。
「で? ちょうどいいってのは甘味巡りに付き合えってこと?」
聞くとコカナシの機嫌がまた戻る。
「最近察しが良くなって来ましたね」
*
「あら、カップルですかぁ?」
洋菓子店に入ると、小人族らしき店員がそんな事を聞いてきた。
「いや、違いますよ?」
即答したコカナシは「何言ってんだコイツ」みたいな顔をしている。
一応歳の近い男女なんですけどね? 俺にはトモノがいるからいいけどさ。
「私はシャルロットを」
席に着くなり頼む所を見ると事前リサーチは済んでいたようだ。ここに来ると言いだしたのは先生だけどコカナシも来たかったな、これは。
心の中でため息を吐いてメニューを見る。店員も待っているし一番最初に目に入ったモノを頼むとしよう。
「えと、俺は先取りタルトで」
店員が奥に行ってから気づく……先取りって何だろう。
先取りタルトはいちごタルトだった。なるほど、季節を先取りか。
その後コカナシと数件回ったところで俺の体は塩分を求め始めた。
ポテトフライが食べたい。唐揚げが食べたい。
口の中が甘ったるい。先生が逃げ出すのも無理ない。
そんな俺を気にすること無くコカナシが入ったのは和菓子屋。
煎餅とかないのかちくしょう!
「なんでここはこんなに甘味処があるんだろうな……」
「あらゆる戦いには頭を使うから」
皮肉混じりに呟くと横から返答があった。スーパー町長のグリムさんだ。
「糖分って事ですか」
「そーゆー事。あ、ドーワ、私を手伝ってくれている一人よ」
グリムさんの向かい側には大きな体の男が座っていた。背は二メートルと少しだろうか、巨人族だと思う。
「どーも、ドーワって言うとです。田舎育ちなので少し鈍ってしまうとですが気にせんといてください」
少しじゃねぇ、すげぇ鈍ってる。イントネーションが全然違う。
「今から棋王と対局でね、本気で挑まなきゃ」
そう言ってグリムさんは透明な液体を口にする。
見た感じ少し粘り気と濁りがあって水ではなさそうだ。
「それなんですか?」
「飲んで見る?」
差し出されたのを受け取って飲んで見る。
「……甘ったるい」
凄まじく甘いわけではない。甘味を抑えた砂糖水みたいな感じだ。
……それでも甘いけど。なんか喉に甘さが絡みついて離れない。
「なんですかこの亜種砂糖水」
「ブドウ糖水」
なんだその脳の栄養。
「よくそんなの一気に飲めますね」
「んー。まあ私は大丈夫」
「……?」
突然強い視線を感じた。なぜかコカナシが俺を睨んでいる。
*
「ってぇ……何すんだよ」
店を出るなり足を蹴られた。
「仕方ないとはいえ不用意な発言だと思ったので」
「え? なんか失言した?」
グリムさんはブドウ糖マニアだったとか?
「グリム・カールさんには味覚が無いのですよ」
「え? 全く?」
「はい。本人曰く『味わえるのは勝利の味だけ』だそうです」
何それ強そう。カッコイイ。
「それは病気なのか?」
「精神的なモノだろう。ワタシたちの専門外だ、錬金薬学なら治せるかもなどと思うなよ? 無理だから」
「うわ、先生いつの間に……てかその煎餅一つください」
俺の口内惨状を察したらしい先生から煎餅を貰って齧り付く。
これだ、俺が求めていたのはこの醤油味だ!
*
「で、先生は何を? 宿に戻ったって聞いてましたけど」
「せっかく来たから甘味じゃない方も満喫しておこうと思ってな」
そういえばここは『戦いと甘味の街』だった。甘味に埋もれすぎて忘れていた。
方向からして先生が向かっているのはあの総合競技場だろう。観光雑誌には野外競技用のグラウンドだけでなく屋内競技用の部屋、更には将棋などに使う畳の部屋。ほぼ全ての戦いという戦いがここで出来るらしい。
「今日は何をしてるんですかね」
「屋内は卓球、個室では将棋……は終わってるか。ワタシが見に行くのはグラウンドでのシャンバラだ」
「シャンバラ?」
「……なるほど」
シャンバラじゃなくてチャンバラだな。俺と同じような異世界人はチャンバラと言ったのだろうが伝えてる間に変わってしまったのだろう。
聞く限りはスポーツチャンバラのようだ。
「チャンバラか……少し楽しみだな」
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