錬金薬学のすすめ

ナガカタサンゴウ

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エピローグ

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「……?」
 目を覚ます、なんで?
 俺は生命力を使い果たして死んだ筈では?
 飛びついて来た智野を見て出た涙を白い犬が舐めた。
「え、何、この犬」
「イアンですよ。成長エネルギーをタカが持って行った影響で少し大きいくらいのサイズになったようです」
「そんな事が……?」
「一度錬金で混ざり合ったような物だからな、それを再分割すればそうもなる」
「……??」
 よく分からないが助かったらしい。

 どうやら、まだ終わりは見えないらしい。

 *

 *

 *

 数年の月日が経った。特筆する事のない平穏な日々が流れている。

 智野の足を治すという目的を果たした俺が次に掲げたのは錬金薬学の知名度を上げる事だった。
 錬金薬学を知らない人が殆どである。しかしコレが広まれば助かる命が増えると思ったのだ。
 その為に始めた事の一つが執筆、錬金薬学をわかりやすく説明した書物を作ることにした。
 先生やコカナシに監修してもらい推敲を智野に頼んでいる。
「そういえばタイトルは決まったの?」
「ああ、一応な」
 ここから錬金薬学を知る書物として元の世界での有名指南書から名前を借りる事にした。

 そう、この本のタイトルは____




 錬金薬学のすすめ   終
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