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第八十九話【三嶋の飴と鞭9】※
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三嶋視点___
ぐったりとした深月さんに「たくさん汗をかきましたね。お水です。飲めますか?」と彼女の手を取り、両手でペットボトルを握り込むように持たせる。
彼女の手は、ボトルを握る力が入らないのか、僕がそれを支えていないと滑り落ちそうになっている。
ゆっくりと飲み口を彼女の口に近づけ傾けるが、思ったよりも口に含んだ量が多かったからか、呑み込めない水が喉に引っ掛かりむせてしまった。
「うっ!ゲホッゲホッ!!」
彼女の目に生理的な涙が溜まり、手の甲でグイっとぬぐう。
「あっ、深月さん、だめですよ……肌が傷つきます。ほら、赤くなってしまった……」
「うぅ……」
文句を言いたそうな彼女も可愛らしい。
きっと誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ!って元気な彼女なら言いそうだけれど、今は喉がカスカスなのだろう。
うまく声を出せないでいる。
普段のちょっとダルそうな声質も好きだが、主張するときのパリっとした声や、鈴のなるような喘ぎ声が聞こえなくなるのももったいない。
それに、かなり体内から汗や愛液や……まぁ、水分を放出しているので脱水が怖い。
「無理をさせてしまいましたね……少しずつ飲み込めば大丈夫。ほら、口開けて?」
「ん……ん、んくっ」
彼女の喉や体を気遣うなら最初からこの方がよかったかもしれないな…
深月さんのあごを少しだけ上に向けさせ、僕は彼女に持たせていたボトルの水を口に含み、口づけした。
ゆっくりと舌を差し込み、水が少しずつ彼女の中に入るよう調整してコクコクと飲み干すのを待ってからまた送り込む。
頬を染めながらも、小さく喉を鳴らしながら呑み込む様が可愛すぎて、時折首筋やあごのラインを撫でつつ、飲み切った後も少しだけ舌で舌を舐め上げる。
「お水おいしい……あ…」
僕の口がゆっくりと彼女から離れる。
すると、彼女は「もっと…」と呟いたのだ。
キスなのか水なのか。まぁ水だろうが。
無意識に男を煽ってくる彼女に意地悪をしたくなる…が。今はダメだ。
ケアの時間はきちんと持つべきである。
「……ちゃんと飲めましたね。イイコです。大丈夫そんなに物欲しそうな顔しなくても…お水たくさん飲みましょうね。脱水症状になってしまったら大変です」
何度も、何度も繰り返される口移しでの水分摂取と、その度に水音の激しいキスを繰り返し、結果的に500mlを飲ませきった。
「はぁ……深月さんの口内、くちゅくちゅするの気持ちい」
ペットボトルを放り投げ、彼女の小さい顔を両手で包んで、再び口内を蹂躙する。
水で冷えたはずの口内が、お互いの熱を交換し合って再び熱くなる。
どれだけ彼女の舌を貪っても足りない。
ずっと口づけをしていたい。
とろんと溶けた顔をしている彼女を見ながら、ズクンと股間が反応するのが分かる。
(……キツイな……)
彼女の顔を見た時から、股間が期待して膨らんでいたのを自覚している。
深月をこの家に再び連れてきた時から…いや、もっと前から。
彼女を幾度となく抱く想像をしていた。
もう股間を抑えている布がはちきれるのではないだろうかというほど、欲が起立している。
(そろそろ僕が限界……かな)
僕は、普段から幼馴染との関係を崩さないために、二人とは一歩下がって行動するようにしていた。
自分の意見を飲み込むことも、当たり前になっていた。
あいつ等が深月を気に入ったと理解したとき、彼女に惹かれている自分がいることに気づいたが諦めるほかないとも考えた。
だから、深月と『ゲーム』をした時も、一線は超えるつもりはなかった。
(……あいつ等と張り合うなんて……自殺行為だと思ってたんだけどな……)
どうしても自分のものにしたくなった。
理屈ではなく、落ちてしまったものはどうにもならない。
幼馴染たちと、割り切る形でしか彼女を手に入れることが出来ないのなら、甘んじて受けるしかない。
自分も含め、幼馴染たちは『他ならぬ3人なら』という妥協で手を打つことを決めたのだ。
唇をはむっと甘噛みをして、名残惜しむように親指で彼女の唇をなぞる。
「休憩は終わりです。……はは、さすがに僕の僕自身が我慢できないって叫んでるんで、ベッドに行きましょう。立てま……せんね、これは」
つかまって、と声をかけて彼女のひざ裏と背中を支え、椅子から持ち上げる。
抱きつくように首を回す彼女は、思ったよりずっと軽かった。
ゆっくりとベッドに下ろし、横たわらせ、彼女の腰の横に右足を置いて体重をかけてベッドに座る。
「三嶋さ…ん」
「はい」
「す、す……する……の……?」
キスでとろとろに蕩けた顔のまま、恥ずかしそうに聞いてくるのは反則ではないのか。
(あーあーあー…!!あいつ等良くこんな顔見せられて生きてられたな……こんなの我慢出来るわけないでしょうに……)
「はい。しますよ」
「そ、う、なんですね……」
「今から、貴女のココに、僕が入るんです」
彼女の臍の下をクっと少しだけ手の平で抑え、子宮の位置を意識させる。
左手の中指だけで彼女の胸の頂をゆっくりと一撫でし、彼女の口から鈴の音が鳴るようにして、これから彼女の身に起こる甘い甘い苦しみを予兆させる。
これから僕に犯されるこの子はどう感じるのだろう。
シロともヒカルとも違った愛され方に怯えるんだろうか。怖がるのだろうか。
そのどちらでも構わない。
三嶋修一に抱かれるという行為そのものが、彼女に僕を意識させる種になればいい。
『セックスが気持ちのいいものだ』というだけでも彼女に植え付けなくてはならないのだ。
欲の処理としてだけではない。
遺伝子を残すためだけの行為ではない。
僕たちは今までに行っていたセックスとは別の行為を深月にしたいと持ってしまった。
彼女と出会ってしまったせいで。
彼女を知ってしまったせいで。
だから、深月にもわかってもらわないといけないのだ。
僕たちの『愛情』を。
そっとベッドに乗り上げ、彼女の耳元でささやく。
「深月。気持ちよくします。さっき、セーフワード言わずに頑張れたご褒美に、ぐずぐずに甘やかしてドロドロにとかしてあげるから、僕を受け入れて」
ぐったりとした深月さんに「たくさん汗をかきましたね。お水です。飲めますか?」と彼女の手を取り、両手でペットボトルを握り込むように持たせる。
彼女の手は、ボトルを握る力が入らないのか、僕がそれを支えていないと滑り落ちそうになっている。
ゆっくりと飲み口を彼女の口に近づけ傾けるが、思ったよりも口に含んだ量が多かったからか、呑み込めない水が喉に引っ掛かりむせてしまった。
「うっ!ゲホッゲホッ!!」
彼女の目に生理的な涙が溜まり、手の甲でグイっとぬぐう。
「あっ、深月さん、だめですよ……肌が傷つきます。ほら、赤くなってしまった……」
「うぅ……」
文句を言いたそうな彼女も可愛らしい。
きっと誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ!って元気な彼女なら言いそうだけれど、今は喉がカスカスなのだろう。
うまく声を出せないでいる。
普段のちょっとダルそうな声質も好きだが、主張するときのパリっとした声や、鈴のなるような喘ぎ声が聞こえなくなるのももったいない。
それに、かなり体内から汗や愛液や……まぁ、水分を放出しているので脱水が怖い。
「無理をさせてしまいましたね……少しずつ飲み込めば大丈夫。ほら、口開けて?」
「ん……ん、んくっ」
彼女の喉や体を気遣うなら最初からこの方がよかったかもしれないな…
深月さんのあごを少しだけ上に向けさせ、僕は彼女に持たせていたボトルの水を口に含み、口づけした。
ゆっくりと舌を差し込み、水が少しずつ彼女の中に入るよう調整してコクコクと飲み干すのを待ってからまた送り込む。
頬を染めながらも、小さく喉を鳴らしながら呑み込む様が可愛すぎて、時折首筋やあごのラインを撫でつつ、飲み切った後も少しだけ舌で舌を舐め上げる。
「お水おいしい……あ…」
僕の口がゆっくりと彼女から離れる。
すると、彼女は「もっと…」と呟いたのだ。
キスなのか水なのか。まぁ水だろうが。
無意識に男を煽ってくる彼女に意地悪をしたくなる…が。今はダメだ。
ケアの時間はきちんと持つべきである。
「……ちゃんと飲めましたね。イイコです。大丈夫そんなに物欲しそうな顔しなくても…お水たくさん飲みましょうね。脱水症状になってしまったら大変です」
何度も、何度も繰り返される口移しでの水分摂取と、その度に水音の激しいキスを繰り返し、結果的に500mlを飲ませきった。
「はぁ……深月さんの口内、くちゅくちゅするの気持ちい」
ペットボトルを放り投げ、彼女の小さい顔を両手で包んで、再び口内を蹂躙する。
水で冷えたはずの口内が、お互いの熱を交換し合って再び熱くなる。
どれだけ彼女の舌を貪っても足りない。
ずっと口づけをしていたい。
とろんと溶けた顔をしている彼女を見ながら、ズクンと股間が反応するのが分かる。
(……キツイな……)
彼女の顔を見た時から、股間が期待して膨らんでいたのを自覚している。
深月をこの家に再び連れてきた時から…いや、もっと前から。
彼女を幾度となく抱く想像をしていた。
もう股間を抑えている布がはちきれるのではないだろうかというほど、欲が起立している。
(そろそろ僕が限界……かな)
僕は、普段から幼馴染との関係を崩さないために、二人とは一歩下がって行動するようにしていた。
自分の意見を飲み込むことも、当たり前になっていた。
あいつ等が深月を気に入ったと理解したとき、彼女に惹かれている自分がいることに気づいたが諦めるほかないとも考えた。
だから、深月と『ゲーム』をした時も、一線は超えるつもりはなかった。
(……あいつ等と張り合うなんて……自殺行為だと思ってたんだけどな……)
どうしても自分のものにしたくなった。
理屈ではなく、落ちてしまったものはどうにもならない。
幼馴染たちと、割り切る形でしか彼女を手に入れることが出来ないのなら、甘んじて受けるしかない。
自分も含め、幼馴染たちは『他ならぬ3人なら』という妥協で手を打つことを決めたのだ。
唇をはむっと甘噛みをして、名残惜しむように親指で彼女の唇をなぞる。
「休憩は終わりです。……はは、さすがに僕の僕自身が我慢できないって叫んでるんで、ベッドに行きましょう。立てま……せんね、これは」
つかまって、と声をかけて彼女のひざ裏と背中を支え、椅子から持ち上げる。
抱きつくように首を回す彼女は、思ったよりずっと軽かった。
ゆっくりとベッドに下ろし、横たわらせ、彼女の腰の横に右足を置いて体重をかけてベッドに座る。
「三嶋さ…ん」
「はい」
「す、す……する……の……?」
キスでとろとろに蕩けた顔のまま、恥ずかしそうに聞いてくるのは反則ではないのか。
(あーあーあー…!!あいつ等良くこんな顔見せられて生きてられたな……こんなの我慢出来るわけないでしょうに……)
「はい。しますよ」
「そ、う、なんですね……」
「今から、貴女のココに、僕が入るんです」
彼女の臍の下をクっと少しだけ手の平で抑え、子宮の位置を意識させる。
左手の中指だけで彼女の胸の頂をゆっくりと一撫でし、彼女の口から鈴の音が鳴るようにして、これから彼女の身に起こる甘い甘い苦しみを予兆させる。
これから僕に犯されるこの子はどう感じるのだろう。
シロともヒカルとも違った愛され方に怯えるんだろうか。怖がるのだろうか。
そのどちらでも構わない。
三嶋修一に抱かれるという行為そのものが、彼女に僕を意識させる種になればいい。
『セックスが気持ちのいいものだ』というだけでも彼女に植え付けなくてはならないのだ。
欲の処理としてだけではない。
遺伝子を残すためだけの行為ではない。
僕たちは今までに行っていたセックスとは別の行為を深月にしたいと持ってしまった。
彼女と出会ってしまったせいで。
彼女を知ってしまったせいで。
だから、深月にもわかってもらわないといけないのだ。
僕たちの『愛情』を。
そっとベッドに乗り上げ、彼女の耳元でささやく。
「深月。気持ちよくします。さっき、セーフワード言わずに頑張れたご褒美に、ぐずぐずに甘やかしてドロドロにとかしてあげるから、僕を受け入れて」
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