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第八十六話【三嶋の飴と鞭6】※
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「……ぁっ……んぁ……んんっ!」
ちゅぷ、にゅく、ちゅくちゅく……じゅる……ちゅぱ……
ショーツも剝ぎ取られ、指と舌で嬲られ続けてどのくらいたっただろうか。
嬌声が絶え間なく口から溢れ、恥ずかしいだとかもうどうでもよくなっていた。
+++
三嶋さんが言う「気持ちいいところを見つけよう」っていうことがどういうことなのか、私にはよくわからない。
財田さん佐竹さんとしたセックスは思い出したくもない過去のセックスなんかとは比べ物にならないほど快感を得たし、信じたくはないが『愛されセックス』ぽいものも体験してしまった。
愛されている感覚があると、ああも体が反応するのかと自分の体のチョロさにがっかりしてしまうくらいには快感を得ることができたと思っている。
なのに、もっと気持ちいい場所を見つけようってどういうことなのか。
そんなことを考えていたら、三嶋さんがすっとワゴンを寄せ、何やら手に取った。
「これは太ももに巻くベルトです。内側にはクッションが付いているので安心してくださいね」
話しながらてきぱきと両方の太ももに取り付け、そのベルトに帯状のロープを取り付け、私の首の後ろから反対の太もものベルトにつなげた。「じゃ、ちょっとだけ持ち上げますね」なんて耳元でささやかれるが、何をしてるのかさっぱりわからない。
その時、膝を曲げさせた足をクイっと持ち上げられたかと思った瞬間に、グッと両足が引っ張られロープが短くなった。
「ちょっとだけ背中に体重かけてください、そう、いい子です。お尻ちょっとだけ前に出しますね。苦しくないですか?」
はい、とか大丈夫です。とか言っていたけれど、脳みそはパニックだ。
М字開脚どころじゃない!丸見え!私のオマタ丸見えですのことよこれ!!!
「三嶋さん!これやだ!」
「ん-、なぜですか?」
「恥ずかしい!」
「恥ずかしいだけなら大丈夫ですよ」
「なにも!大丈夫じゃ!ない!!」
そう。なにも大丈夫じゃないです!
こんな格好したことない!文字道理手も足も出ない!
出ないどころか動かせない!
「セックスは恥ずかしい行為ではないです。愛のある行為なら何ら問題はないです。そもそもこういった恥部の露出が恥ずかしいとかいうお話なら、セックスにおける体位全てが恥部を見せ合う行為ですし、生殖器を丸出しにする行為なので恥ずかしいものです」
正論聞きたいわけじゃないんだよぉぉぉぉおおおお!!!
「でも、その恥じらっている深月さんが可愛いですし、愛らしいですし、愛でたいと思うんですよ」
ソコだけ耳元で言うのは反則だ。
美麗な三嶋さんの綺麗で妖艶な声は、反則以外の何があるというのだろうか。
恥ずかしい体勢のせいで顔が真っ赤になっているはずなのに、さらに歯の浮いたようなセリフに火が出そうなになる。
「下着も汚れてしまいましたし、邪魔なので」
私の肌を傷付けないように、生地を持ち上げ躊躇なくバチンと切り捨てる。
肌を隠すものが一切なくなった私にニコニコと笑いかけ、「さて」と手に持っていたハサミをトレイに置いた。
「これでもう貴女を守るすべてのものが排除され、私の意のままに貴女を可愛がれる」
ジャケットを脱いで自分が座っていた椅子にポイっと掛け、視線だけ私に向けて、シャツの袖をくるくるとまくり上げた。
そんなちょっとしたしぐさにも、この後の準備をしているように見えて、ドキドキしてしまう。
「僕は、いわゆるSと呼ばれる部類の人間ですが。誰彼構わず嗜虐趣味を向けるつもりはないんです。深月さんと初めて会ったあの日から。僕はもう貴女に惹かれていたんだとおもいます。あ、深月さんの眼鏡、外しておきますね」
ソファーに繋がれていたベルトを外し、改めて手枷のベルトを付けられ、太もものベルトと繋がれるのをじっと見ながら三嶋さんの言葉に耳を傾けた。
ソファーのベルトから外した後、きちんと手首を確認してくれている。
本当に私を傷つけたいわけじゃないのが分かってほっとした。
こんな格好させられてるのにほっとするのもおかしいのだが。
というかなんで新たに拘束されるのを黙ってみてたのかは不思議なんだけど、それでもなんか彼の言葉を聞いてあげないといけない気がして……
「シロもヒカルも、貴女の事を大切に思っていて、愛情を持っている。僕はこんな趣向なんでわかりにくいかもしれませんが。僕の世界に色を付けてくれたのも、貴女なんです。なので僕なりの愛し方で貴女を開発させてくださいね」
「……ん?」
どういうことだ?
開発???
「あっ……」
開発ってなんだ!?って聞こうと思ったら、またキスされた。
深くて長い、息もできないようなキス。
ちゅぷ、にゅく、ちゅくちゅく……じゅる……ちゅぱ……
ショーツも剝ぎ取られ、指と舌で嬲られ続けてどのくらいたっただろうか。
嬌声が絶え間なく口から溢れ、恥ずかしいだとかもうどうでもよくなっていた。
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三嶋さんが言う「気持ちいいところを見つけよう」っていうことがどういうことなのか、私にはよくわからない。
財田さん佐竹さんとしたセックスは思い出したくもない過去のセックスなんかとは比べ物にならないほど快感を得たし、信じたくはないが『愛されセックス』ぽいものも体験してしまった。
愛されている感覚があると、ああも体が反応するのかと自分の体のチョロさにがっかりしてしまうくらいには快感を得ることができたと思っている。
なのに、もっと気持ちいい場所を見つけようってどういうことなのか。
そんなことを考えていたら、三嶋さんがすっとワゴンを寄せ、何やら手に取った。
「これは太ももに巻くベルトです。内側にはクッションが付いているので安心してくださいね」
話しながらてきぱきと両方の太ももに取り付け、そのベルトに帯状のロープを取り付け、私の首の後ろから反対の太もものベルトにつなげた。「じゃ、ちょっとだけ持ち上げますね」なんて耳元でささやかれるが、何をしてるのかさっぱりわからない。
その時、膝を曲げさせた足をクイっと持ち上げられたかと思った瞬間に、グッと両足が引っ張られロープが短くなった。
「ちょっとだけ背中に体重かけてください、そう、いい子です。お尻ちょっとだけ前に出しますね。苦しくないですか?」
はい、とか大丈夫です。とか言っていたけれど、脳みそはパニックだ。
М字開脚どころじゃない!丸見え!私のオマタ丸見えですのことよこれ!!!
「三嶋さん!これやだ!」
「ん-、なぜですか?」
「恥ずかしい!」
「恥ずかしいだけなら大丈夫ですよ」
「なにも!大丈夫じゃ!ない!!」
そう。なにも大丈夫じゃないです!
こんな格好したことない!文字道理手も足も出ない!
出ないどころか動かせない!
「セックスは恥ずかしい行為ではないです。愛のある行為なら何ら問題はないです。そもそもこういった恥部の露出が恥ずかしいとかいうお話なら、セックスにおける体位全てが恥部を見せ合う行為ですし、生殖器を丸出しにする行為なので恥ずかしいものです」
正論聞きたいわけじゃないんだよぉぉぉぉおおおお!!!
「でも、その恥じらっている深月さんが可愛いですし、愛らしいですし、愛でたいと思うんですよ」
ソコだけ耳元で言うのは反則だ。
美麗な三嶋さんの綺麗で妖艶な声は、反則以外の何があるというのだろうか。
恥ずかしい体勢のせいで顔が真っ赤になっているはずなのに、さらに歯の浮いたようなセリフに火が出そうなになる。
「下着も汚れてしまいましたし、邪魔なので」
私の肌を傷付けないように、生地を持ち上げ躊躇なくバチンと切り捨てる。
肌を隠すものが一切なくなった私にニコニコと笑いかけ、「さて」と手に持っていたハサミをトレイに置いた。
「これでもう貴女を守るすべてのものが排除され、私の意のままに貴女を可愛がれる」
ジャケットを脱いで自分が座っていた椅子にポイっと掛け、視線だけ私に向けて、シャツの袖をくるくるとまくり上げた。
そんなちょっとしたしぐさにも、この後の準備をしているように見えて、ドキドキしてしまう。
「僕は、いわゆるSと呼ばれる部類の人間ですが。誰彼構わず嗜虐趣味を向けるつもりはないんです。深月さんと初めて会ったあの日から。僕はもう貴女に惹かれていたんだとおもいます。あ、深月さんの眼鏡、外しておきますね」
ソファーに繋がれていたベルトを外し、改めて手枷のベルトを付けられ、太もものベルトと繋がれるのをじっと見ながら三嶋さんの言葉に耳を傾けた。
ソファーのベルトから外した後、きちんと手首を確認してくれている。
本当に私を傷つけたいわけじゃないのが分かってほっとした。
こんな格好させられてるのにほっとするのもおかしいのだが。
というかなんで新たに拘束されるのを黙ってみてたのかは不思議なんだけど、それでもなんか彼の言葉を聞いてあげないといけない気がして……
「シロもヒカルも、貴女の事を大切に思っていて、愛情を持っている。僕はこんな趣向なんでわかりにくいかもしれませんが。僕の世界に色を付けてくれたのも、貴女なんです。なので僕なりの愛し方で貴女を開発させてくださいね」
「……ん?」
どういうことだ?
開発???
「あっ……」
開発ってなんだ!?って聞こうと思ったら、またキスされた。
深くて長い、息もできないようなキス。
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