80 / 106
❸
第七十五話【汗で濡れた髪を掻き上げるしぐさで色気倍増って殺人級ですね。】※
しおりを挟む
私に刺さっている彼が、ビクンと脈打ったと同時に質量がグっと増し「んっ」と思わず声が出てしまった。
これ以上でっかくなるのは反則では!?
グググとさらに質量が増えて、火傷しそうなほど内部が熱く感じる。
何がどうしてそうなるのかわからんけどちょっと待ってほしい、さすがに苦しすぎる…!!
顔をのけぞらせて空気を肺に送るために口を開ける。
深呼吸をしていたはずの私の脳内はプチパニックだ。
「くっ」と小さく呻いた財田さんが、なだめるように抱いていた私を離し、両手をベッドに押し付け体を持ち上げた。
密着していた肌に空気が触れ、苦しさが少しだけ薄れる。
「っはぁ…ぁ…」
「…無意識に煽るお前が悪いンだぞ…ンとにさぁ…」
汗に湿った前髪を掻き上げながら、困ったようにそう言う財田さんは、獣系男性好きならそのフェロモンに当てられて絶命しているんではないだろうか…と思うほど殺人級の色気を出していた。
女を殺せるほどの色気って無意味な気がする。子孫残せないじゃん。
「そんなことは…した覚え、な…いです…!」
「だから無意識にすんなっていってンだわぁ…危うく俺が死ぬところだったわ」
「…?死にそうなのは私ですが。」
主に色気で。死にます。
「男のプライドってのがありましてネ」
何のことなのかさっぱりわからないけど…
そんなことより、その怒張したブツはいつになったら小さくなるんでしょうか。
甘くてPOPな空気感と目の前の男のアダルティな色気が違和感バリバリなせいで、性行為中だというのに理性がちらちらしてやりにくい…というか気恥ずかしさが消えないというか……
どうにかならないんだろうか…
「どうした…?顔真っ赤じゃねェか…」
「………」
彼を直視できずに横を向いて口を締める。
もう、恥ずかしいのオンパレードなわけですヨ。わかってほしい。
「あー、恥ずかしいのか?」
「んぐっ」
恥ずかしいというのが気づかれるのも恥ずかしい。
本気で押しのけてやりたいが、ブツは私に刺さったままである。
身じろぎをしようとしてもどうにもならない。
押し倒されているうえに膝を抱えられているのでほぼ動けない。
どうにか体勢をかえたいっ!もぞもぞと身じろぐがびくともしない。
そうこうしているうちに、ゆっくりと汗で湿っている黒獅子のタテガミが前後に揺れ始めた。
「なぁ深月。俺はもうお前を手放すつもりなんか微塵もない。俺だけじゃない。他の二人もだ。お前がどんな過去を持って居ようが、どんな悪事に手を染めていようが、そんなものは関係ない。お前に降りかかる火の粉は俺が払ってやるし、お前が辛いとか苦しいとか思うようなことも全部解決してやる。だから、安心して抱かれてろ。」
ゆるゆると挿入を繰り返しながら、優しい顔つきで吐き出される「安心しろ」という言葉。
何をもって信用していいかなんかわからないけど。
何をもって自信にあふれてるのかもわからないけれど。
この人の言葉を受け入れるだけのキャパは私にはない。
でも、信じてもいいのかもしれないと、思えてしまうほど、優しさにあふれた声と表情だった。
腰を持つ手は一切容赦ない感じしたけど。
「ぁ……そ、それを…んっ……素直に受け入れ……るのは…いますぐでっきることじゃ…んぁっ」
ゆっくりした動きのはずなのに、感度が上がっているようでうまく言葉を出せない。
こんな時にそんな大事な話しなくてもいいじゃないか!
まともに会話できるときにしてくれよ!!
「構わん。お前が俺の言葉を少しでも理解できているというのが大事なんだゼ。だからゆっくりしてやってんだろ?」
「ちょ…あ、ん……も、もう…」
「欲しくなったか?」
「や…財田さ…」
「よしよし、いい子だ。んじゃ…本格的にイキますか…!」
これ以上でっかくなるのは反則では!?
グググとさらに質量が増えて、火傷しそうなほど内部が熱く感じる。
何がどうしてそうなるのかわからんけどちょっと待ってほしい、さすがに苦しすぎる…!!
顔をのけぞらせて空気を肺に送るために口を開ける。
深呼吸をしていたはずの私の脳内はプチパニックだ。
「くっ」と小さく呻いた財田さんが、なだめるように抱いていた私を離し、両手をベッドに押し付け体を持ち上げた。
密着していた肌に空気が触れ、苦しさが少しだけ薄れる。
「っはぁ…ぁ…」
「…無意識に煽るお前が悪いンだぞ…ンとにさぁ…」
汗に湿った前髪を掻き上げながら、困ったようにそう言う財田さんは、獣系男性好きならそのフェロモンに当てられて絶命しているんではないだろうか…と思うほど殺人級の色気を出していた。
女を殺せるほどの色気って無意味な気がする。子孫残せないじゃん。
「そんなことは…した覚え、な…いです…!」
「だから無意識にすんなっていってンだわぁ…危うく俺が死ぬところだったわ」
「…?死にそうなのは私ですが。」
主に色気で。死にます。
「男のプライドってのがありましてネ」
何のことなのかさっぱりわからないけど…
そんなことより、その怒張したブツはいつになったら小さくなるんでしょうか。
甘くてPOPな空気感と目の前の男のアダルティな色気が違和感バリバリなせいで、性行為中だというのに理性がちらちらしてやりにくい…というか気恥ずかしさが消えないというか……
どうにかならないんだろうか…
「どうした…?顔真っ赤じゃねェか…」
「………」
彼を直視できずに横を向いて口を締める。
もう、恥ずかしいのオンパレードなわけですヨ。わかってほしい。
「あー、恥ずかしいのか?」
「んぐっ」
恥ずかしいというのが気づかれるのも恥ずかしい。
本気で押しのけてやりたいが、ブツは私に刺さったままである。
身じろぎをしようとしてもどうにもならない。
押し倒されているうえに膝を抱えられているのでほぼ動けない。
どうにか体勢をかえたいっ!もぞもぞと身じろぐがびくともしない。
そうこうしているうちに、ゆっくりと汗で湿っている黒獅子のタテガミが前後に揺れ始めた。
「なぁ深月。俺はもうお前を手放すつもりなんか微塵もない。俺だけじゃない。他の二人もだ。お前がどんな過去を持って居ようが、どんな悪事に手を染めていようが、そんなものは関係ない。お前に降りかかる火の粉は俺が払ってやるし、お前が辛いとか苦しいとか思うようなことも全部解決してやる。だから、安心して抱かれてろ。」
ゆるゆると挿入を繰り返しながら、優しい顔つきで吐き出される「安心しろ」という言葉。
何をもって信用していいかなんかわからないけど。
何をもって自信にあふれてるのかもわからないけれど。
この人の言葉を受け入れるだけのキャパは私にはない。
でも、信じてもいいのかもしれないと、思えてしまうほど、優しさにあふれた声と表情だった。
腰を持つ手は一切容赦ない感じしたけど。
「ぁ……そ、それを…んっ……素直に受け入れ……るのは…いますぐでっきることじゃ…んぁっ」
ゆっくりした動きのはずなのに、感度が上がっているようでうまく言葉を出せない。
こんな時にそんな大事な話しなくてもいいじゃないか!
まともに会話できるときにしてくれよ!!
「構わん。お前が俺の言葉を少しでも理解できているというのが大事なんだゼ。だからゆっくりしてやってんだろ?」
「ちょ…あ、ん……も、もう…」
「欲しくなったか?」
「や…財田さ…」
「よしよし、いい子だ。んじゃ…本格的にイキますか…!」
0
お気に入りに追加
546
あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。


マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041



ヤクザと私と。~養子じゃなく嫁でした
瀬名。
恋愛
大学1年生の冬。母子家庭の私は、母に逃げられました。
家も取り押さえられ、帰る場所もない。
まず、借金返済をしてないから、私も逃げないとやばい。
…そんな時、借金取りにきた私を買ってくれたのは。
ヤクザの若頭でした。
*この話はフィクションです
現実ではあり得ませんが、物語の過程としてむちゃくちゃしてます
ツッコミたくてイラつく人はお帰りください
またこの話を鵜呑みにする読者がいたとしても私は一切の責任を負いませんのでご了承ください*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる