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第六十三話【革ではなく、金属のナニか】
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(…ぁ…寝てた…)
目を開けたときに自覚するやつあるよね。
気づいてたら寝てたやつ。
どのくらい寝ていたかとかはわからないけど、体の疲労は大分なくなっていた。
体中、バキバキに痛いのは変わらないけど…
体を起こして、サイドテーブルに置かれっぱなしのミネラルウォーターに手を伸ばす。
蓋を開けながら首を回し、脳を起こす。
ん…?
(…なんか首についてる)
持っていた水のペットボトルを戻し、首を触る。
(………えっと。)
なんかついてるどころの話じゃなかった。
首輪…?にしてはちょっと細い。
チョーカー?
首元のアクセサリーにしてはゴツイ。
でも大型犬とかに着けるようなゴツゴツしたものじゃないし、ベルトのように止めるところが触った感じ、あるように感じない。
(革…っていうより金属だなこれ。)
1センチないくらいの幅の金属が首に巻き付いている。
ネックレスほどゆったりしていないが、チョーカーよりぴったりしているわけでもない。
ざっと触った感じではつなぎ目のようなところがなく、どうやってつけたか不明。
かぶって着脱できるほどの長さはない。
首と金属の間に指が3・4本入れられる感じ。
あの『逃がさない』は物理だったのか。
多分これ、ガチ目に首輪替わりなんだろうな。
鎖とかついてないから、GPSとかかなぁ……
カチャっと首のソレを触りながらため息が出た。
ベッドからのそのそと出て、リビングへ通じていたドアの前に行く。
鉄っぽいその扉の横の壁にはタッチパネルみたいなのがついていた。
ドアノブのようなものはなくて、ドアを開けるためのキーがないと中からも開かない感じだ。
(シェルター厳重かよ)
ベッドサイドに戻って何かあれば押せと言われた、ベッドボードの左上部分にあるボタンを押す。
しばらくすると『起きましたか』と三嶋さんの声が聞こえた。
忍者屋敷なのか?
こんなシステム春生の家でも見かけないぞ。
「起きました。いろいろお話聞きたいので出してください。」
『……わかりました。』
ぷつっと音が途切れて通信が終わったことがわかると、自然とため息が漏れた。
ベッドに座り、片膝を抱える。
今の状況もわからなければ、私がこれからどうなるのかもわからん。
どういう意図で、私はここに連れ戻されたんだろう。
(………ぁ、よかった。服着てるわ。)
ぽやっと思考を巡らせてるタイミングで、何にも意識していなかった自分の体を見た。
さすがに全裸で三嶋さんに会いたくない。会いたくないぞ!!
黒いキャミソールとショーツを身に着けていて、サイドテーブルにはショートパンツと、大きめのカーディガンが置かれていた。
思わず目が点になる。
……あんの獣どもがぁぁぁぁぁ!!!
洋服置いてるなら!ブラジャーも置いておきなさいよ!!
あの気の利かない男どもは!!
下着をなんだと思ってるんだ!
つける必要がないとでも言いたいのか!!
そこまでまな板じゃないわ!!!
鼻息荒く、ささっと着るものを全部着て、ドアの前で仁王立ちで待つ。
しばらくして、ヴン…と扉が開いた。
目を開けたときに自覚するやつあるよね。
気づいてたら寝てたやつ。
どのくらい寝ていたかとかはわからないけど、体の疲労は大分なくなっていた。
体中、バキバキに痛いのは変わらないけど…
体を起こして、サイドテーブルに置かれっぱなしのミネラルウォーターに手を伸ばす。
蓋を開けながら首を回し、脳を起こす。
ん…?
(…なんか首についてる)
持っていた水のペットボトルを戻し、首を触る。
(………えっと。)
なんかついてるどころの話じゃなかった。
首輪…?にしてはちょっと細い。
チョーカー?
首元のアクセサリーにしてはゴツイ。
でも大型犬とかに着けるようなゴツゴツしたものじゃないし、ベルトのように止めるところが触った感じ、あるように感じない。
(革…っていうより金属だなこれ。)
1センチないくらいの幅の金属が首に巻き付いている。
ネックレスほどゆったりしていないが、チョーカーよりぴったりしているわけでもない。
ざっと触った感じではつなぎ目のようなところがなく、どうやってつけたか不明。
かぶって着脱できるほどの長さはない。
首と金属の間に指が3・4本入れられる感じ。
あの『逃がさない』は物理だったのか。
多分これ、ガチ目に首輪替わりなんだろうな。
鎖とかついてないから、GPSとかかなぁ……
カチャっと首のソレを触りながらため息が出た。
ベッドからのそのそと出て、リビングへ通じていたドアの前に行く。
鉄っぽいその扉の横の壁にはタッチパネルみたいなのがついていた。
ドアノブのようなものはなくて、ドアを開けるためのキーがないと中からも開かない感じだ。
(シェルター厳重かよ)
ベッドサイドに戻って何かあれば押せと言われた、ベッドボードの左上部分にあるボタンを押す。
しばらくすると『起きましたか』と三嶋さんの声が聞こえた。
忍者屋敷なのか?
こんなシステム春生の家でも見かけないぞ。
「起きました。いろいろお話聞きたいので出してください。」
『……わかりました。』
ぷつっと音が途切れて通信が終わったことがわかると、自然とため息が漏れた。
ベッドに座り、片膝を抱える。
今の状況もわからなければ、私がこれからどうなるのかもわからん。
どういう意図で、私はここに連れ戻されたんだろう。
(………ぁ、よかった。服着てるわ。)
ぽやっと思考を巡らせてるタイミングで、何にも意識していなかった自分の体を見た。
さすがに全裸で三嶋さんに会いたくない。会いたくないぞ!!
黒いキャミソールとショーツを身に着けていて、サイドテーブルにはショートパンツと、大きめのカーディガンが置かれていた。
思わず目が点になる。
……あんの獣どもがぁぁぁぁぁ!!!
洋服置いてるなら!ブラジャーも置いておきなさいよ!!
あの気の利かない男どもは!!
下着をなんだと思ってるんだ!
つける必要がないとでも言いたいのか!!
そこまでまな板じゃないわ!!!
鼻息荒く、ささっと着るものを全部着て、ドアの前で仁王立ちで待つ。
しばらくして、ヴン…と扉が開いた。
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