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第五十五話【幸せなスイーツバイキング】
しおりを挟む人間というものは、ストレスをためるとなぜ食べたくなるのだろうか。
引きこもり生活を三ヶ月もすると、なーんでかイライラしやすくなる。
この間のようにたまーに日向ぼっこにお散歩に出ることもあるけどそれだけじゃ足りない。
ってことで本日はぁ!!
じゃじゃん!!
有名高級ホテルのスイーツバイキング!!!
ありがとうお兄様!ありがとう!!!
甘いものって幸せになれるよね!
しかも高級ホテルのスイーツだよ!最高かよ!超おいしい!!
窓は一面ガラス張り。
丸いテーブルの上には、鮮やかに彩られたフルーツ・チョコレート・生クリームのオンパレード!
口いっぱいに広がる甘さ!
そして極めつけがオリジナルブレンドのコーヒー!
(くぅぅぅぅぅぅ!!!さいっこうに美味しいぃぃぃぃ!!!)
うまうまとケーキをほおばり幸せを噛みしめる。
この世にこんな幸せになれる食べ物があるのだろうか。
否、ありはしない!!!
春生がくれたスイーツバイキングのチケット。
どうやら知り合いの方がくれたようで。
さすが不動産業を営んでいるだけあるぅぅぅー!
そして私に甘い春生は甘いケーキ食べ放題に送り出してくれたのだ!
『俺は仕事が立て込んでていけないから、一人だけど楽しんできてね☆』
最初はちょっと出かけるの嫌だなーなんて思ってたけどそんなことが吹き飛ぶくらい美味しいケーキが堪能できてるから超満足!
1時間半という時間制限付きなのが残念だけど。
バイキングなんてそんなもんだよね!
あっという間に時間が過ぎて、お腹がぱんぱんになった。
〆に濃いめのコーヒーをすすりながら、幸せをかみしめていた、その時。
すっとホテルマンが一人、私の座っているテーブルの横で止まった。
「吉沢様。お部屋のご用意ができております。ご案内いたしますので、どうぞこちらに。」
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