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第五話【笑いあう男たち】
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龍桜会 本部
客人が事務所を出たあと。
ふぅーと今の今まで女が座っていたソファにドスンと座り背もたれに肘をかけながら寄りかかる。
漆黒の獅子はクツクツと思い出し笑いをしていた。
「にしても面白い女だったなー、どう思うよ、お前ら。」
頭を背もたれに預けていたため視線を少し下に、目の前に座る男たちに向ける。
後ろに控えていた三嶋が先ほどまで黒獅子が座っていた場所に遠慮もなく座り
「面白い女性だとは思いますよ?貴方に初対面であそこまでひるまない女性はなかなかいない。」
シロに対して怯まない女がこの世にいたとは…とフフフと不敵に笑う。
「だなぁ…俺が入ったときもチラっと顔を見るだけで、不安そうにもしねぇ」
「そういえば私のこともほぼ見ませんでしたね」
「俺らは眼中にねぇってよ」
「残念でしたね」
「お前もな…」
クツクツと隣り合わせに座る男二人が笑いあう。
コンコン
カチャリ
遠慮がちに部屋を開けて首を差し入れた組員が声をかけた。
「失礼します。」
一歩部屋に入るとドアを開けたままペコリとあいさつした。
「なんだ」
「あの女どうします」
「佐々木に見させてる。報告はお前に行くようにしてるから随時おれに上げろ」
「はい」
完結に黒獅子が告げると組員はそのままペコリとまた頭を下げてドアを閉めた。
黒獅子がクククと不敵に笑うと
二人もクツクツと喉を鳴らす
その様子をこの部屋で唯一座ることが許されない立場の山村がそっと眺め、この3人がこんなに楽しそうに笑うことなんて初めてだなとこっそり息を吐きだし
(あの女、たぶん近いうちに捕まるなぁ)
天井の上にある空を眺めるのであった。
客人が事務所を出たあと。
ふぅーと今の今まで女が座っていたソファにドスンと座り背もたれに肘をかけながら寄りかかる。
漆黒の獅子はクツクツと思い出し笑いをしていた。
「にしても面白い女だったなー、どう思うよ、お前ら。」
頭を背もたれに預けていたため視線を少し下に、目の前に座る男たちに向ける。
後ろに控えていた三嶋が先ほどまで黒獅子が座っていた場所に遠慮もなく座り
「面白い女性だとは思いますよ?貴方に初対面であそこまでひるまない女性はなかなかいない。」
シロに対して怯まない女がこの世にいたとは…とフフフと不敵に笑う。
「だなぁ…俺が入ったときもチラっと顔を見るだけで、不安そうにもしねぇ」
「そういえば私のこともほぼ見ませんでしたね」
「俺らは眼中にねぇってよ」
「残念でしたね」
「お前もな…」
クツクツと隣り合わせに座る男二人が笑いあう。
コンコン
カチャリ
遠慮がちに部屋を開けて首を差し入れた組員が声をかけた。
「失礼します。」
一歩部屋に入るとドアを開けたままペコリとあいさつした。
「なんだ」
「あの女どうします」
「佐々木に見させてる。報告はお前に行くようにしてるから随時おれに上げろ」
「はい」
完結に黒獅子が告げると組員はそのままペコリとまた頭を下げてドアを閉めた。
黒獅子がクククと不敵に笑うと
二人もクツクツと喉を鳴らす
その様子をこの部屋で唯一座ることが許されない立場の山村がそっと眺め、この3人がこんなに楽しそうに笑うことなんて初めてだなとこっそり息を吐きだし
(あの女、たぶん近いうちに捕まるなぁ)
天井の上にある空を眺めるのであった。
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