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第四話【すっぴんとキス】
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不敵に笑う、百獣の王のような黒髪黒目のイケメン。
その横にはツーブロックの身ぎれいな男らしい髭イケメン。
後ろにはニコニコとほほ笑んでいるが本心を笑顔で隠しているような眼鏡スーツイケメン。
金髪の肩くらいまである髪をハーフアップにして控えるチャラ男風微イケメン。
…なんだろう…この気持ち。ここ暴力団事務所ですよね?ホストクラブとか?異次元かな?
(…イケメンと触れ合うような人種じゃない上にヤクザと関わりたくもない…早く解放してほしい…)
「お前、俺のモノにならねぇか?」
「…ハイ?」
ちょ、ちょっとまって?
いまなんておっしゃいましたか?
「お前のその《ちょっと好奇心旺盛なノゾキ趣味》を活かして俺に囲われるのはどうだって話だ。」
あー、なるほどなるほど。
「拒否権は?」
「ねぇなぁ」
…ふざけんなおい。ないってなんだないって。
「拒否したいんですが。」
「警察にもってくかぁ?」
「拒否したいんですけど、それも」
「じゃぁ飼われるしかねぇなぁ」
「ヤクザさんと関わり持ちたくないんですよ、私一般人なんで。」
はぁ…とため息を吐いて、ニヤニヤ笑う漆黒の瞳に睨み返す。
「正直、ノゾキ趣味のほうは警察に足がつくような真似はしていませんし。情報を売ったりなんてことも今までしてきていませんし。なにをどうやって調べたのかわかりませんが《ソレ》が《私》だという証拠は何もないはずですし、あなた方も警察なんか関わりたくないんじゃないですか?」
それに…と付け加える。
「今回の男の情報をあなた方に渡したのは、近隣住人と私の安寧のためであってあなた方のためではありません。《たまたま》あなた方の欲しい情報を《たまたま》持ち合わせていただけの《一般人》を囲う必要性が感じませんので。今回のこの謝礼に関しては、そちらの《誠意》ということで頂戴しますが。それだけです。断ったってどうせ知らないうちに振り込まれてるんでしょうし…」
ほぉ…?と目の前の男から漏れた声。
なにに関心してんのかしらんけども。
「なので、命の保証、今回の件に関してですね。と、この謝礼のみで今回のお話は終了としてほしいんですよ。確約していただけませんか?」
私はチラっと腕時計を見やる。
そろそろ頃合いなんだよなぁ…
「もう一度言う。
俺に飼われる気はないか?命の保証も、金もくれてやる。ノゾキ趣味も活かせる。不自由はさせねぇ」
ヒュッっと後ろの金髪が息を飲んだ。
低くうなるように、今までの不敵な笑みではなく、真顔で睨まれ言われるその声に、思わず私も息を飲む。
…怖い。拒否したいとさっきまで普通に言っていたが断ったら明日には東京湾…な空気に一瞬でなる。
これだからヤクザは……
断ったら死にそう、マジ、超怖い。
でもここで負けるわけにはいかない…いかないんだ。
「……私も自分の身がかわいいんです。貴方たちの商売にかかわるとろくなことにならないのは明白。私のノゾキは趣味であって仕事にするつもりはないんですよ…申し訳ありませんが。」
「自分の身が可愛いなら断るのは得策じゃねぇぞ」
「そうかもしれませんね…まぁ何を言われても私は趣味を仕事にするつもりはありませんし、飼われる気もありませんので」
引かない私を見つめる4人。
……いたたまれない…
スゥっと目を細めて黒髪の獅子が私を見つめる。
目を離さずに見つめ返すとフッと空気が軽くなった。
「しゃーねぇな、今日はこの辺でいーや」
いーやって軽いな?!
さっきまでの重苦しい空気…断ったら殺す的なオーラはどこいった…殺されなくてよかったけども!!!
はぁ…っとそこで私は自分が息を止めていたことが分かった。
緊張しすぎて死ぬかと思った。目で殺されるかと思った。怖い怖かったもうヤダ。帰る。
「…おもしれぇな、お前。」
黒い獅子が私にクツクツと笑う。
笑いごとじゃないから、マジで。
「なぁ。」
立ち上がり楽しそうに笑いながら私の座っているソファの肘に片足を載せながら座った。
「俺お前のこと気に入ったわ。」
そういうと、私の顎をとり上に向かせ
「…んぅっ!?」
チュッという音を鳴らし
「絶対手に入れて見せる」
ニヤリとまたあの不敵な笑みを浮かべた。
(…あ、私すっぴんだわ……)
外に出るつもりが一切なかったからすっぴん眼鏡でゴロゴロしてたところを強制連行されたのを思い出した。
その横にはツーブロックの身ぎれいな男らしい髭イケメン。
後ろにはニコニコとほほ笑んでいるが本心を笑顔で隠しているような眼鏡スーツイケメン。
金髪の肩くらいまである髪をハーフアップにして控えるチャラ男風微イケメン。
…なんだろう…この気持ち。ここ暴力団事務所ですよね?ホストクラブとか?異次元かな?
(…イケメンと触れ合うような人種じゃない上にヤクザと関わりたくもない…早く解放してほしい…)
「お前、俺のモノにならねぇか?」
「…ハイ?」
ちょ、ちょっとまって?
いまなんておっしゃいましたか?
「お前のその《ちょっと好奇心旺盛なノゾキ趣味》を活かして俺に囲われるのはどうだって話だ。」
あー、なるほどなるほど。
「拒否権は?」
「ねぇなぁ」
…ふざけんなおい。ないってなんだないって。
「拒否したいんですが。」
「警察にもってくかぁ?」
「拒否したいんですけど、それも」
「じゃぁ飼われるしかねぇなぁ」
「ヤクザさんと関わり持ちたくないんですよ、私一般人なんで。」
はぁ…とため息を吐いて、ニヤニヤ笑う漆黒の瞳に睨み返す。
「正直、ノゾキ趣味のほうは警察に足がつくような真似はしていませんし。情報を売ったりなんてことも今までしてきていませんし。なにをどうやって調べたのかわかりませんが《ソレ》が《私》だという証拠は何もないはずですし、あなた方も警察なんか関わりたくないんじゃないですか?」
それに…と付け加える。
「今回の男の情報をあなた方に渡したのは、近隣住人と私の安寧のためであってあなた方のためではありません。《たまたま》あなた方の欲しい情報を《たまたま》持ち合わせていただけの《一般人》を囲う必要性が感じませんので。今回のこの謝礼に関しては、そちらの《誠意》ということで頂戴しますが。それだけです。断ったってどうせ知らないうちに振り込まれてるんでしょうし…」
ほぉ…?と目の前の男から漏れた声。
なにに関心してんのかしらんけども。
「なので、命の保証、今回の件に関してですね。と、この謝礼のみで今回のお話は終了としてほしいんですよ。確約していただけませんか?」
私はチラっと腕時計を見やる。
そろそろ頃合いなんだよなぁ…
「もう一度言う。
俺に飼われる気はないか?命の保証も、金もくれてやる。ノゾキ趣味も活かせる。不自由はさせねぇ」
ヒュッっと後ろの金髪が息を飲んだ。
低くうなるように、今までの不敵な笑みではなく、真顔で睨まれ言われるその声に、思わず私も息を飲む。
…怖い。拒否したいとさっきまで普通に言っていたが断ったら明日には東京湾…な空気に一瞬でなる。
これだからヤクザは……
断ったら死にそう、マジ、超怖い。
でもここで負けるわけにはいかない…いかないんだ。
「……私も自分の身がかわいいんです。貴方たちの商売にかかわるとろくなことにならないのは明白。私のノゾキは趣味であって仕事にするつもりはないんですよ…申し訳ありませんが。」
「自分の身が可愛いなら断るのは得策じゃねぇぞ」
「そうかもしれませんね…まぁ何を言われても私は趣味を仕事にするつもりはありませんし、飼われる気もありませんので」
引かない私を見つめる4人。
……いたたまれない…
スゥっと目を細めて黒髪の獅子が私を見つめる。
目を離さずに見つめ返すとフッと空気が軽くなった。
「しゃーねぇな、今日はこの辺でいーや」
いーやって軽いな?!
さっきまでの重苦しい空気…断ったら殺す的なオーラはどこいった…殺されなくてよかったけども!!!
はぁ…っとそこで私は自分が息を止めていたことが分かった。
緊張しすぎて死ぬかと思った。目で殺されるかと思った。怖い怖かったもうヤダ。帰る。
「…おもしれぇな、お前。」
黒い獅子が私にクツクツと笑う。
笑いごとじゃないから、マジで。
「なぁ。」
立ち上がり楽しそうに笑いながら私の座っているソファの肘に片足を載せながら座った。
「俺お前のこと気に入ったわ。」
そういうと、私の顎をとり上に向かせ
「…んぅっ!?」
チュッという音を鳴らし
「絶対手に入れて見せる」
ニヤリとまたあの不敵な笑みを浮かべた。
(…あ、私すっぴんだわ……)
外に出るつもりが一切なかったからすっぴん眼鏡でゴロゴロしてたところを強制連行されたのを思い出した。
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